『時の流れに』アフターストーリー



ラスト・オペレーション



木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。




……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。



数多の世界を巡る「逃亡者」の群れ。

逃げ惑い…時として更なる犠牲者と追跡者を生み出してきた彼らにも…終局の時は訪れる。


…『自由への脱出』…その最終作戦が執り行われようとしていた…。

その名も…
「オペレーション・ポルンガ」!!




…。


…ここは、とある時のとある場所…。

今ここに、『逃亡者』一同の精鋭部隊が集結していた。


「…今こそ全ての関係を清算する時だ。」

「僕らの願いは唯一つ。」

「…刺されたくないよね。(汗)」


…上から、戦神(アキト)・内罰(シンジ)・魔王(速水)の順。(笑)

そして、速水の台詞に全員がこっくりと首を振る…。


彼らも流石に長い逃亡生活に疲れ果てていた。

…そして…遂に最後の賭けに打って出る事にしたのだ。




…。




「諸君!…我々の願いを叶えるべく最後の戦いを決行する…各戦闘員は所定の位置へ!」

「…非戦闘員は、『同盟』側に偽情報を流しておいて欲しい。」

「我々の命運は各自の働きに掛かっているのだ!!」


…ラーカイラムの上で、νガンダムとサザビーが熱弁を振るう…と言う、

極めて珍しい光景が繰り広げられていた。(笑)



…ここは、ナメック星…。(爆)



そう、「オペレーション・ポルンガ」とは…、

要するに"ドラゴンボールにお願い"と言う、極めて他力本願な代物だったのだ!!


…だが…彼らは大真面目である。

だって…もうそれしか手が残っていなかったのだから…。(爆)


…今や…全時空で「某同盟」の名を知らぬ者は居ない…。

長き戦いの果てに事実上全時空の覇者となった同盟は、アキト達の首に莫大な懸賞金をかけていた。


…巻き添えの果てに荒れ果てた世界…。

…眼をハート型にして迫り来る腐女子達。


そして…人権すら剥奪され家畜のように扱われる一般人(男)…。



…格好悪い奴は死んでろと!?(絶叫)



そんな…暗黒時代が宇宙全体を覆う中…彼らも流石に責任を感じていた。(爆)

そして…遂に全てを終わらすために動き出したのである…。


…あ、某同盟の高笑いが聞こえる。(泣)




…。




…そしてナメック星、最長老の家。

…戦いはここから始まる…。


「…そこを通していただきましょうか。」

「お断りです。」


…ナデシコとラーカイラムが睨みあっている…。


元来、猫とネズミの関係に近い両者がこうして臨戦態勢にあると言うのは極めて珍しい状態だと言えよう。

だが…それはこの作戦がどれだけ重大かを示している。


「…アキトさんを渡してくだされば、命だけは保障しますよ?」

「その提案を飲むわけには行かんな…。(汗)」


ルリの提案をブライトが突っぱねる。

…但し、足はガタガタ震えているが。(笑)


…しかし、総大将を渡して命だけってのは…。


「…私の言う事が聞けないと?」

「そんな条件で聞けるわけないだろう!」


…。


「…相転移砲、発射。」
「了解〜♪…ルリ、ふっとばすよ。」


「「「「…え?」」」」





















…そして、ラーカイラムはになった…。

























「…って、そう簡単に全滅してたまるかーーーーっ!!」

「そうだ…我々はまだ落とされる訳にはいかん!!」


…しかし、そうは言ってもこの場には既にニュータイプ2名しか居ない。(汗)

…あれ…ブライトたちは…?


「…流石はアムロ・レイにシャア・アズナブルですね…。」

「ふっ…、テンカワ達のところに行かせる訳にはいかんからな…まあ、時間稼ぎだ…。」


「…じゃあ…ここには居ないんですね?」

「そういう事さ。」


…ルリは無表情だ。


「…そうですか、じゃあここは他の皆さんに任せます。」

「「…え?」」


「…じゃんぷ。」


…シュン

…消え去るナデシコ…。


「「…ああああっ!?」」


…そうして…ナメック星にはMSが2機と、彼らに対する追っ手の方々だけが残った…。

しかし、ナデシコのボソンジャンプを忘れていたのかこいつ等は…。(汗)


…。


「大佐−−−っ!(怒)」

「アムロぉーーーーっ!」


…そして…迫る追っ手達!!


「…来たか…僕がガンダムを一番上手く扱えるんだ…。

「錯乱してる場合ではあるまい…行くぞアムロ!」


…だが、そういうシャアも、クワトロなサングラスに角付きヘルメットと言う格好であった。(笑)

因みに、彼らは「必中」付きの波状攻撃の前に敗れ去ったとだけ追記しておく…。



…。


そして地球…。

ナデシコがヒサゴプランっぽいコロニーから顔を出した。


「…ナメック星でないなら地球のドラゴンボールでしょう…。」

「そうだねルリちゃん。」


「あ…地球各地より、謎の武装勢力に襲われているとの通報が!!」

「王手です。…アキトさん、今回ばかりは覚悟してくださいよ…。」


…ナデシコはその艦首を地球に向けた。

その時である!!


「おっと…そうはいかないぜ、ハイメガキャノン…発射!!

「ZZ!?…この間脱走したと思ったら!!」


…だがZZのハイメガキャノンは、空しくフィールドに弾かれる!

しかしまぁ…まるでレジスタンスのような…。(泣)


「…ナデシコにビームとは…なめてますね…。(怒)」

「グラビティブラスト、発射できるよ♪」


「じゃ、グラビティブラスト…ぶっ放しちゃってください!」


…チュドォォォオオオオオン!!

一応防御したものの、木の葉のように吹っ飛ばされるZZ。(汗)


「全く…何しに出てきたんです?」

「…もう遅いさ、上…見てみろよ…。」


「はい?」


そして、上の方を見ると…飛んでいるように見えた。


「…蝶ですね…。」

「綺麗だね…。」


…段々と大きくなる蝶…。


「…でも…なんで宇宙空間にチョウチョが…?」

「そう言えばそうねぇ…。」


…そして…段々とはっきりしてくる…ヒゲ!!(爆)


「人が安心して眠るためには…!!」


…。(汗)


たーんえーたーん…たーんえーたーん…たーんえーーーーーっ


「…なんですかー!?」

「…敵機…通り抜けます!!」


…ヒゲは、何事も無かったかのように降下していく…。

月光蝶の効果で少しばかりナデシコの装甲が弱くなっているが…それだけだ。


「何しに来たんでしょう?」

「ZZは回収したよー♪」


…ずしん


「…今度は何ですか?(汗)」

「あ、ナデシコの上に何かが居ます。」


「メグちゃん、映像出して。」

「はい。」


…ブゥン

それは…一機のガンダムだった…。


「またガンダム?」

「…今日はしつこいですねぇ…。」


…が、彼女達は"それ"の危険さをまだ全く理解していなかったのである!!


























「俺のこの手が真っ赤に燃えるッ!
勝利を掴めと轟き叫ぶッッッ!」




























…そして…ナデシコは沈んだ…。(爆)


「げほげほ…全く…何するんですか!」

「酷いよね…。(汗)」


妖精姉妹は生き残ったようだが。(爆)

なお…その他のクルーについて…コメントは避けさせて頂きます。




…。



…ががっ…ぴー…っ


「そうか…ナデシコは沈めてくれたな?」

「これで…テンカワさんに恐れる物は何もありませんね!」

「…ま、運悪く亡くなった人も問題なしだからね…。」


…ここは地球…既に6つのドラゴンボールを集めたアキト達は、最後の目的地に向かっていた。

…全て無かった事にする為に。(爆)


全て無かった事にすれば、死んだ人も生き返るだろうし逃亡自体も無かった事になる。

…それが、唯一の「完全解決」であると彼らは考えたのだ…。


…だからと言って、ナデシコ沈めるのはどうかと思うが。(爆)


「…今更引き帰せないんだ!!」


アキトの絶叫も、既に狂人のそれに近い。(汗)

そんな、暴徒の群れが…遂に目的の場所にやってきたのである…。


…。


「オラに用があるってのはおめぇ達か?」

孫悟空さん…ドラゴンボールを渡していただきたい。」


「あれはオラのじっちゃんの形見だからなぁ…。」


ガチャ…


ブローディアがDFSを構えた!
初号機がロンギヌスの槍を構えた!
士翼号が聖霊手の構えを取る!



…全員、やる気満々だ!!(汗)

最早…論理とかそう言う次元ではない…。


生きるか死ぬか…己の全尊厳をかけた状況下…、

妥協は決して許されないのだ…!!


「…やる気か…おめぇ達…ただじゃあすまねぇぞ?」


「機動兵器に生身で立ち向かうのか…!?」

「幾ら貴方が伝説のZ戦士だとしても…。」

「…僕も頑張らなくちゃね。(邪笑)」







…。(激闘)







…その戦いは3日3晩続いたと言う…。


ラグナ・ランチャー西の都を火の海にし、

初号機の暴走が法王庁を直撃…ついでに第7聖典を踏み潰した!


駆けつけたゴッドガンダムが爆熱ゴッドフィンガーで凱旋門を爆砕すると、

ヒゲが月光蝶を振りまきつつ、世界を一周していく…。



そして絢爛舞踏のゲリラ戦はヌーベルトキオシティーの鉄道網を無茶苦茶にし…、

悟空のかめはめ波が第3新東京市に流れ弾として吸い込まれていく…。


…って…どう言う世界やねん!?(汗)


…。


…そして…遂に最後の時がやってくる…。


「はっ…し、師匠!?」

「…この…馬鹿弟子がぁあああっ!!」


脳天にアンテナをつけ、ギクシャクとした動きをするマスターア〇ア…。

そして…、


「なんであんた達がここに居る!?」

「何故なら…勇者だからだ!!」


妙ーっなコードを頭から伸ばしたガイ…と言ってもサイボーグの方のガイが現れた!!

…かなり…目が虚ろだが。(汗)



「うふふ、アキトさん…みつけましたよ…。(邪笑)」

「はっ…ルリちゃん!?…生きてたのかい!?


…何気に酷い言い方である。


「彼らはねぇ…最近"お友達"になってくれまして…協力してくれてるんですよ。」

「…貴方は"お友達"に洗脳装置取り付けるんですかぁ!?(BY シンジ)」


「失礼ですね…多少、価値観を弄っただけです。」

「…それを洗脳といいませんかぁああああっ!?(BY ロラン)」


結構倫理観が欠如してきているルリちゃんであった。(汗)

その上…、


「未だ…負けを知らぬは東方不敗よー!!…カクカク。」

「…師匠ぉっ…今現在、完っ全に負けてますよぉっ!!(BY ドモン)」


「何故なら、勇者だからだ!…勇者だからだ!…勇者ダカラダ!…ダカラダ!!」

「…おーい、それ以外の言葉…まだ覚えてるかー…。(BY アキト)」


…この時、逃亡者達の心に、ある種の決意が宿った。


「「「「けして捕まってなるものか!!」」」」」


…囚われる=人間としての人生を失う…では、人によっては死を選ぶだろう。

だが…、


…ガシャコン!!


マ〇ターガンダムとガ〇ガイガーが逃亡者達を捕まえるべく前後に陣取った…。

その時である!!


「いでよ…神龍!!」


…ごわーーーーっ…!


「な、なんですって!?」

「ふふふ…孫悟空さん、玉はお借りしましたよ…。」


…は、速水…。

流石にテレポート使っての万引きの常習者である。(ヲイ)

何時の間にかドラゴンボールを盗み出していたようだ…。


「ああ、速水さん!」

「助かった…さあ、全てを無かった事にするんだ!!」


…感涙するシンジとアキト。


「…では、神龍よ!」

「うむ…。」



























「…原さんのヤキモチ状態を
解除してくれ!!」

「判った!」


























…沈黙…。

ドラゴンボールが八方に散っていった後でも…全員が固まっていた。


「…は、はやみくん?」

「テンカワさん、今まで有難う御座いました。(にっこり)」


…ぽややん笑顔で速水はそう言う。

そして…、


「舞…ゴメン、反省してるよ!」
「ののちゃん。ゴメン、反省してるよ!」
「森さん、ゴメン、反省してるよ!」
「壬生屋、ゴメン、反省してるよ!」
(まだ延々と続く)

…無論、提案成功率100%!

魅力800オーバーは伊達ではないのだ!!(ヲイ)


…。


「う、裏切ったな…
  父さんと同じで
   僕を裏切ったんだな!?」



絶叫するシンジ君。…アキト他も同じ気持ちであろう事は想像に難くない。

そして…速水はにっこりと笑っていった。


「…勘違いしないで。…最初から利用してただけだから…裏切っては居ないよ?」


…しかも、カヲル君と同じ声で。(爆)

注:声優さんは同じ筈です。





…。(沈黙)




…ぼちゃん
シンジは湖に身を投げた。(笑)



「シンジ君!…早まるなぁあああっ!!」

「…そんな事よりアキトさん…。」


…ぴしっ!

アキトの背筋が凍りつく。


「…もう、切り札はないですよね?…さあ、帰りましょう?(邪笑)」

「いやだあああああああ!!」


…ブローディアの相転移エンジンを全開にさせ、離脱を図るアキト。

だが…、


「し、出力が上がらない!?」

「…ゴメン、アキト兄…。」


「ぶ、ブロス!?」

「…アーキートー兄っ?(怒)」


聞き覚えのある声に硬直するアキト。

…そして…アキトがギチギチと首を回すとそこには…、


「で…ディアああああああっ!?」

「…今まで、よくも自閉モードで閉じ込めてくれたね…?(怒)」


…固まるアキト。

そして…全てを諦めたように天を仰ぐと…、大声で叫ぶのだった…。


























「ブローディア…お前もかあっ!!」

























…彼の逃亡はここで終わった…。

彼自身の意識は、勝手に開いていくブローディアのコクピットハッチから覗く金色の瞳を確認した時点で途絶えているので、細かい事はもうわからない…。


…唯…一つだけ言える事がある。

この日を境に、逃亡者達は確実にその数を減らしていった…と。


そして…お仕置きは熾烈を極めた…と。(泣)


終わり


::::後書き::::

BA−2です。…えー、これがアキト捕縛の全てですね。(ヲイ)

結局は「逃亡者」達の自壊が原因だったと言うわけ。


因みに、速水君(GPM)がリセットを拒んだ理由は、「旅先で落とした子が勿体無かった」から。

…まあ、魔王の本領発揮です。

原さんさえ何とかできれば、彼に怖い物などないでしょうし…。


…これからもシリーズは続くと思いますが…コレもまた一区切りです。

今まで応援してくれた方々…有難う御座います。


そして…今後もよろしくお願いします!


では!

 

 

 

代理人の感想

 

 

なんて凄絶なラストだろう(大爆笑)