機動戦艦ナデシコ  アナザーストーリー


                             世紀を超えて

                     第41話 断罪の刃は誰が為に光るや

 

「…騒がしい…?」


…泣き疲れて眠ってしまっていたアムが目を覚ました時…周囲には人の気配が漂っていた…。


「囲まれましたか…。」


…我ながら迂闊であったと思う。

感情の波に任せて弟をなじり、追い払ってしまった…。


…これで、追っ手には躊躇する理由が無くなった。

しかもその後、逃げようともせずにこんな場所で眠りこけてしまおうとは…!

正直…捕まえて下さいと言っているような物だ。


…額の宝石が…既に向こうの国に続くドアがロックされている事をサーチする。

…しかも、物理的な鍵…彼女には開けられない…!


…。


がたっ…


「ひっ!?」


物音がする…誰かが近づいて来た…。


「だ、誰ですか!?」


…かつっ…


足音が目の前で止まる…。

月明かりに照らされた…その人は…。


「私ですよ…アメジストさん?」


…。


その頃…アキトは、自分の身に起きた余りの事態に呆けていた…。


「俺…人間なのかな…?

『まあまあ、助かったんだし良しとしない?』

「ダーッシュ!…お前なぁ…。」


『ところで…』

「なんだよ…。」

『アム君が危ないんだけど?』

「ふーん…。」

『…アキト?』


「…って何ぃー−−−ッ!?」



今ごろ気づくアキト…。


『うん、追っ手に捕まったみたい。』

「他人事みたいに言うな!…で、無事なのか!?」

『まあ、今の所は。』

「サード君は?」

『…眠らされてる。』


「ちっ…ここからじゃ何分かかるか?」

『アキトが全力で走って…一時間くらい?』


「…間に合う方法は無いか?」

『エステバリスを使えば…。』


「…置いてきたとこまでは半日かかる!!」

『じゃ、呼ぼうか?』


「…ああ、頼む…。」

『…呼んだよ?』


…。


ゴゴゴ…僅か三分で駆け付けるエステバリス。

オートパイロットの調子は上々の様だ。


…。


「…。」

『アキト?』


「待てい!…さっきは何で呼ばなかった!!」
『…だって、聞かれなかったし。』


…。


「も…もう良い…急ぐぞ!」


そして…アキトは全力でアムの元に向かう!!


…。


一方…アムは王妃に、崖っぷちに連れて来られていた…。


「あ、あの…義母様…?」


アムは…まだ、王妃の本性を知らない…。

だが、危険な雰囲気を察し…流石に不安そうだ。


「…綺麗な月夜ですね…アメジストさん?」


…王妃は、相変わらずの張りついた笑顔で優しそうに言う。


「は、はい…。」

「…そう、あの日もこんな名月の日でした…。」


…。


「あの日…?」

「そう…あの日…私は…!」


ドン!


「きゃぁああっ!?」


…突然、王妃はアムを崖に向かって突き落とした!!

バランスを失い、転落しかかるアム!


「…さっ、これを…。」


…そこに、王妃は傘の柄の様に曲がった、棒のような物を差し出す!


「は、はぃ…あ、熱…ッ!?


じゅうううう…


皮膚の焼ける嫌な匂いが漂う…!

…そう、差し出された棒は赤くなる程に熱せられ、焼き鏝と化していたのだ!!


「な、なんで…。」


…涙ながらに訴えるアム…。

だが、いくら熱くとも、この棒に捕まっていなければ崖下に転落してしまう…。

…アムは泣きながらこの仕打ちを耐えるしかなかった…。


…。


「アメジストさん…今…なぜ…と、聞かれましたか?」

「え?…は、はい…。」


…王妃の顔は、この後に及んでも、まだ…あの張りついた笑顔のまま…。

…だが、その眼の奥にだけは…怒りと憎悪を満たしている…。


「…それは、貴方があの女の娘だからです。」

「母様…?」

「そう、貴方の母上…この杖は…以前、彼女が持っていた物…。」


バリッ…


…王妃の顔から、あの張りついたような顔…いや、覆面が取られた!

…そして…そこに残ったのは…!!


「そして…あの女に焼かれ…私の顔はこの通りです…!」


…醜く焼け爛れ…人としての原型すら留めていない彼女の『本当の顔』だった…。


…。


「う、嘘です…。」


…手のひらが焼けるのも最早気にしてなどいられない…。

アムは必死に反論をした…。


「お二人は、何時もあんなに仲が宜しかったでは無いですか!!」


…アムの脳裏には、以前何度か見かけたティータイムのくつろいだ時間の事が思い出されていた。

…二人はゆったりとした椅子で向かい合い、微笑みながら午後のお茶を楽しんでいた…。

…それだけが、アムの記憶にある二人の姿である…。


確かに…確執はあったに違いない。

…だが、表面に出さない以上…本人達の間では、そんなに大した問題であろう筈が無い…。

それがアムの思い…そして、彼女の限界でもあった…。


…表面に出ない、仮面の下の憎悪。
…鬱積し続ける感情の波…。
…その恐ろしさは、表面に出て居る物の比ではないのだ…。


何故なら、せきを切って溢れ出す水の如く…留め様もない物であるから…。


…。


「ふ、ふふ…。」

「…義母様…?」


「長かった…。復讐を果たす…その時が来たのですよ?」

「ふ、復讐っ?」


「ええ、私は待ちました…誰にも気取られず、貴方を消せるこの時を…!!」

「…では…全ては…。」


恐らくは…余りの火傷に筋肉組織が壊れてしまったのであろう…。

…引きつった笑いを王妃は浮かべる…。その眼に狂気じみた笑いを浮かべて…。


「…私の策です。」


アムはガクリとうなだれた…信頼していた義母に裏切りつづけられて居た事に…、

…アムはこの時始めて気づかされたのだ…!!

 

…信頼が大きいほど、裏切られた時の失望は深い。



その為だけに優しい義母を演じ続け、
その為だけに我が子が懐くのを黙認し、
その為だけに悪い父親を演じさせ、
その為だけに侍従長に無理難題を押しつけ、



…そして…、


「そうそう、あの連合軍の大尉さんですが…。」

「あ、アキトさんがどうかしたんですか!!」


王妃は…クスリと笑う。悪意に満ちた嫌な笑い方だ…。


「軍の試作兵器…エステなんたらと言いましたか?…あれをぶつけました。」

「え…?」

「先程…踏み潰したと連絡もありましたよ?」

「う、嘘です…ボクを残して…アキトさんが逝くなんて、信じません!!」

「…そうでしょうね…少なくとも、遺体を見るまでは信じられませんよね?」


…復讐。ただそれだけの為に…彼女の想い人を葬り去る…!

…筈だった…。


…。


王妃の計画、それ事態は完璧だった。

…唯一の失敗は、相手の男を見誤った事のみ。


…そして、それが唯一にして最大の敗因となる。


…。


「さあ、これを御覧なさい!」


…王妃の片腕に、新しい焼き鏝が用意された!


「…さあ、貴方に与えられた選択肢は二つです。」


「此方の鏝で顔を焼かれつつ、来る筈もない想い人を待つか?」
「このまま手を離し…奈落に落ちるか!?」



「…さあ、お決めなさい!!」


…絶望の表情で上を見上げて居たアムであるが…突然、顔を下げた。


「…貴方は…ボクを甘く見てたようですね?」

「何ですって?」


「…さようなら義母様…。」


ぱっ…


手を離し、アムは奈落の底へと消えていく…。



…。



そして…崖の上では…普段用の仮面を付け直した王妃が、じっと崖を覗きこんで居た。


「…貴方は…綺麗なままで…醜い顔を、想い人に見せずに死ぬ方を選びましたか…。」

「私もあの時、そっちを選んだ方が良かったのかも知れませんね…。」

「それなら…少なくとも、相手の思い出の中では美しくいられる。」


そう、それはかつて…アムの母親と彼女の間で起こった事だった。

そして…彼女は…生きる事を選んだ…。

…それが、自らの『美』を失う事だとしても…。


…。


「さようなら、アメジストさん…許してくれとは言いません。」


そして…王妃は崖に背を向けた。

…その時である。

 

ごおっ…!!

 

「何ですっ!?」


突風が吹いた背後を見ると…大きな戦闘機の背に横たわるアムと…、

…連合軍の制服を着た男が!!


「あ、貴方は!!」

「…昼に茶番に突き合わされて以来か?」


アキトは…落下途中のアムを抱きかかえ、上昇してきたのだ!

そして…そのまま、崖の上に降り立つ…!


「…確か…テンカワ…と、申しましたね?」

「そうだ…義理とは言え娘を手に掛けようとは…!」


…アキトの怒りは留まるところを知らない!

そして…王妃の憎悪も再燃する…!!


「…部外者は引っ込んでいて下さりません事?」

「黙れ…!」


…緊迫した空気が周囲を包む!!


「…やりなさい。」


どおぉぉぉぉっ!!


「ほう、良くもまあ…これだけの戦力を伏せていた物だな?」


周囲の茂みから…戦車数台を含む、100人近い兵士が飛び出してきた!


「ふふ、アメジストさんが万一逃げおおせた時の為の備えです。」

「…そうか、無駄にならなくて良かったな?」


「…減らず口を…!!」


…ゴオッ…!!


…戦闘機…エステバリス強襲フレーム、高機動形態がその場から飛び去っていく。

…アムを逃がす為、アキトがダッシュに命じておいたのだ!


「これでもう、アムちゃんに手出しは出来ないぞ?」

「…なら、せめて絶望の淵に落ちて頂くのみです…貴方の亡骸をもって!


ザザザッ…!!


兵士達が一斉に前に出て、攻撃体勢を整える!!


「…撃てぃ!」


…ドォォォォオオオオン!!


…兵士各自の抱えるミサイルランチャーやバズーカ!

更に戦車砲まで加わり、アキト一人に浴びせ掛けられる!!


ズガァァァアアアアアアン!!


…。


「ふふふ…格好付けてあの子だけ逃がしたりするからこう言う目にあいます。」


…黒煙冷め遣らぬ中、王妃は少しばかり溜飲を下げた思いであった。

せっかくの復讐の機会をフイにされてしまったのだ…当然かもしれない。


「…ですが、これでは遺体をあの子に送りつける事も出来ませんね…。」


…そう、周囲一帯はクレーターすら構築していた。

普通なら、死体すら残らないだろう。


「…さて、代わりの遺体を用意…」
「…する必要はない。」

「…な…?」


…黒煙が晴れた…そこには…!


「な、何ですって!!」


ザワザワザワ…


兵士達の間にすら動揺が走る。

普通なら…生きているはずがない!!


「…残念だが、普通の攻撃じゃあ…この鎧は…破れない!!」


…だが、アキトはそこに居た!

あの、漆黒に染まった鎧を身に纏い…!!


「も、もう一度です!!」


…ドドドドォォォン!!


兵士達も恐怖から逃れる様に、ありったけの弾丸をアキトに撃ち込む!!


…。


「…効かないな。」


…結晶化したナノマシンの装甲と、それを包むマイクロブラックホールの集合体。

そして、その周囲を余剰エネルギーでディストーションフィールドが包む!


…今のアキトは、体内のナノマシンが相転移エンジンと化した…正に怪物。

大気圏内でさえこれなのだから…宇宙空間でのキャパシティは想像も付かない…!


…そして、そんな怪物に…この時代の通常兵器が通用する訳もない!


「…ひぃいいいっ!!」


…何人かの兵士がその場を逃げ出す!

だが、敵前逃亡が許される訳もない。


「敵前逃亡は…し、死刑!」


パン!…パン!


…逃げ出した兵士が撃たれ始めた!!

そして、それはアキトの怒りに油を注ぐ結果となる…!


「全く…救いようも無い!」


鎧に付属していたマント…アキトはそれをガバッと広げた!!


「来たれよ…我が暗黒の空間へ!!」


…このコードを唱えた途端、マントのマイクロブラックホールが活性化した!

…そして、超重力が正面にかかる!!


「うわ…なんだ!?」
「す、すい込まれるーっ!?」
「ぎゃぁあああああっ!!」



…ズズズ…グチャ!!


…マイクロブラックホールに吸い寄せられ、超重力で潰される兵士達!

その、余りの早さに…周囲から見れば、マントの中に吸い込まれて行った様にすら見える!!


「行くぞ…ナノメタルシステム…B・ブレード!」


…アキトの手から、ナノメタルをマイクロブラックホールでコーティングした剣が出現した!

前回もお目見えした、これをブラックホール・ブレード(B・ブレード)と言う!


…斬!!


「…ひいっ…戦車を一刀両断にしやがった!!」
「うわー、化け物!!」
「お助け−ッ!!」



…我先に逃げ出す兵士達!…誰だって死にたくは無いのだ。

…そんな中…残った骨のある連中の一人が、半ば呆然としながら呟いた…。


「き、貴様は一体何者だ…!」


…アキトはさも面倒臭そうに言う。


「以前は…黒帝と呼ばれた事もあるな…。」


…その瞬間、アキトの体から、蛍のように光が舞い上がり、周囲に降り注ぐ!…そして…!


バリバリバリ…!!


…舞いあがったのは、形状的にバッタと酷似したナノマシン…!

そして、命ぜられるままに敵の体内に入ったナノマシンは心臓に達するや否や、全力で放電を開始した!!

…一つ一つは弱い電流だが、集中する事によって心臓麻痺を起こさせるほどにまでなるのだ…。



…そして…その場に立っているのは、アキトと王妃だけになった…。



…。


「ふふ…生ける伝説…黒帝があの子に付いていたとは…誤算でした。」

「…そう言う事だ…。」


「…この国に帰って来た以上…余程の切り札を用意しているとは考えていたんですがね?」

「…俺は…アムちゃんを送ってきただけだが…?」


…。


「で、アメジストさんと一緒になって…この国を牛耳るおつもりですか?」

「…そんなつもりは無い。」


「…では、何の為に!!」

「俺は彼女を送ってきた…それだけだ。」


…ふるふる…王妃の拳が震えていた…。

アキトの答えが余程気に入らなかったらしい。


「ただ、それだけ…。」

「そうだ。」


「ただ、それだけで私の十年もの時間をかけた…この復讐を台無しにした…と?」

「俺はアムちゃんの危機に対応した、それだけだ。」


…べりっ!


「…この顔を御覧なさい…あの子の母親にやられたのよ!!」
「そして…私は夫の愛情すら失った…。」
「焼け爛れた私の顔を見て…あの人は怖がって…逃げ出した!」
「しかもそれを見て…あの女、笑っていましたわ!!」



「…だから、夫をクスリで廃人にしてやった。…私を見ないから!」
「…だから、あの女を消した……全てを、奪おうとしたから…!!」
「…だから、国を牛耳った…。もう、それしか……無かったから!」



ふと、王妃の目に穏やかな物がよぎる…かつての日々を懐かしんでいるのだろう。


「…私はね…こう見えても一流の大学で勉学に励んで居たんですよ…。」

「でも、恋をした男は…この、ピースランド創始者の…息子だった。」

「大学院まで行くことが決まっていた私だったけど…プロポーズされて…この国に嫁いできました。」


…。


「…まさか…まさか第2婦人だとは思いませんでしたけどね…!!」


…その後の事は、容易に想像がつく。

第一王妃との骨肉の権力争い…そして…。


「こんなことになって…一度は諦める事にした学問の道に戻ろうかとも思いました。」

「…ですが結局…数年のブランクがあった所為か、大学の勉強にもついて行けませんでした…。」


夫からの愛情を失い、かつて目指した学問の道も閉ざされた彼女…。

そのはけ口が権力への執着となってしまったのだろうか?


…何処か古代中国の宦官にも通じる考えだが…。

それが正しいとは決して言えまい…無論、正しくないとも言い切れないが・・・。


「今の私に残っているのは…復讐心と…息子だけ。」

「後は…アメジストさんを…あの女の忘れ形見を壊してしまえば、私の復讐は終わったのに…!」


「私に巣食う…心の闇を消し去れる筈だったのに!!


…。


「…言いたい事はそれだけか?」


今まで、黙って聞いていたアキトが不意に口を開く。

…静かだが…有無を言わさぬ口調だ。


「…そうですね…少し…喋りすぎましたが。」

「…しかし、馬鹿な話だ…!」


「…確かに、馬鹿げてはいます…ですが!」

「…アンタの気持ち、解らないでもない。」


…そこで、突然王妃は目をつりあげる!


「…分かる物ですか!!」

「分かるね!…アンタの心は…かつての俺自身に通じる物がある。」


「…!!」

「俺は…以前、妻を浚い…俺を実験体にした男を追っていた事がある。」

 

…そして、アキトは語った。

かつての己のした事を…そして、その結果どうなったかを…。

 

「つまりだ…例え、復讐がなっても…何も残りはしないって事さ。」

「…それでも構いませんよ、私は。」


…それでも考えを変えない王妃に呆れたか…はたまたその姿にかつての己自身を見たか…。

アキトはため息混じりに言う。


「だが、サード君は…息子さんはどうなる?」

「な、サードには関係無いでしょう?」


「…慕っていた姉が、自分の母親に殺されて…彼がただで済むと思っているのか?

「…お、教えなければ良いだけです!」


「何時かは、ばれるさ…幾ら巧妙に隠しても…。」

「…。」


そして、アキトは背を向け…歩き出した。


「ま、俺の場合も時間が解決してくれたような物だ…じっくり…考えてみると良いさ。」


アキトとしても、アムの義母をむやみに殺したくは無かった。

…だが…!


「…だからといって…納得できる物ではありません!!」

ダダダダッ…!


「…!!」


王妃は、手にナイフを持って突進してきた!!


「…復讐の刃は…我が為に光るのです…!」

 

…ガキン!!…ドォ・・・ン…



…それは、完全な奇襲だった。その為、アキトは気づくのが遅れた…。

だが…プロとしての本能だけは自己防衛に走り…アキト自身が気づいた時…王妃は…宙を舞っていた…!

 

「…終わり…これで終わり…本当は…あの時終わっていた方が…良かったのかも・・・知れませんが・・・ね。」




…そして…王妃の体は…崖下に消えていき…、

ここに、一連のピースランドの騒乱は幕を閉じるのであった…。


復讐の刃は、敵味方の区別無く切り裂く。

…誰の為でもない…言うなれば、復讐は復讐自身の為に光り輝くのだ。

そして…残った物は…?

 

 

 

 

 

 

 

                 復讐…それに関わった者が幸せになる事は無い

                       残るのは虚無と傷跡のみ

               願わくは…哀れな復讐人の魂に幸いがあらんことを

 

 

 

 

続く


::::後書き::::

BA−2です、第41話…誰が為に復讐の刃は光る…です。

…うーん、今後が心配な展開のまま、ピースランド編が終わりました。
後は、1〜2話で後日談…というか、その結末的な物を書いて、次の話にいく予定です。


あ、ピースランド自体のその後ですが、サードがその後国王の座を継ぎ、名君として国を治めていきます。
ですが…物語には直接絡んでくる事は無いと思います。


追伸:ナノメタル関係
…1グラムの物質を作るのに要るエネルギーですが…180兆ジュールだそうです。
これは…石油にすると4000トンだそうで…。
…うーん、やっぱりエネルギーの無駄づかいだなあ…。
(空想科学読本・44ページより。…因みに、一巻でした。)


…こんな物でも応援して頂ければ幸いです。

では!

 

 

 

代理人の感想

 

「復讐するは我にあり」ですか・・・・・・・・・。

言わば、王妃はもう一人のアキトなのですね。

崖下に消えていったその姿も言わばアキトの、こうであったかもしれない可能性。

 

 

 

それにしても国王。

なんかこー、「複数の女に手を付けてる癖に、その女たちをコントロールすることもできない」と言うあたり、

こいつはこいつでアキトの「こうであったかもしれない可能性」のような(苦笑)。