『時の流れに』アフターストーリー外伝



テンカワアキト・ネバーランドを行く

第二話



木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。




……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。



これは…彼が花嫁候補から逃げ回っていた時期

即ち『逃亡シリーズ』と世で言われる一連の事件の中でも

とある世界に暫く留まっていた時期を描いた物語である…。



…後に彼は言う。


「あの時の事は全て忘れたい」


…そこまで言うほどの事が果たして本当にあったのか?

今回はその経過を追う事で、彼に何があったかを皆さんに知って貰おうと思う…。






「…ここまで来れば、流石に追っ手がくることは(暫くは)無いだろう…。」


…ここはネバーランドの東に位置する『ランデロール』。

かつては地理的な戦略的価値の低さから大陸からは無視されていた島国である。


…魔導世紀1030代のある年、アキトはこの地に降り立った…。


…この時点で既にオチが読めた方も居ると思うが。(爆)


…。


「しかし…ここは剣と魔法の世界だったはずだが…。」


…アキトは一人、街を歩いていた。

あの格好のまま歩いていたので怪しまれるかと思っていたが、誰も何も言わない。


そして…アキトはとある疑問を抱いていた。

…この国は…機械の匂い…と言うか、化学の匂いがしたからだ…。


「不思議だな…なんでこの世界に機械が…?」

「…知りたいかい?」


…突然かかる声。

アキトが声のした方を向くと…一人の少年が居た。


「君は…誰だ?」

「俺か…俺はジル。…一回の在野武将さ。」


「へぇ…リストラでもされたのかい?」

「い、いや…以前の職場は知り合いの所に遺跡発掘の手伝いに行く…って辞めたんだ。」


…何気に酷い言い方のアキト。(笑)

そして…意味不明のことをいうジル君。


「へぇ…で、何が出てきたのかい?」

「…いや…。(暗)」


…いきなり暗くなるジル君。

背中に哀愁と暗闇を背負っている辺り…何があったのやら。


「え…あの…。」

「…滅んでた。」


「…はっ!?」

「…俺が着いた時…知り合いの教授の勢力は…既に滅んでたんだ…。(遠い目)」


…さすが戦乱の世界。さもありそうな話だ…。


「そ、そうか…そりゃ大変だな…あはは…。(汗)」

「…元の職場には帰りづらいしさ…やむなく放浪中なんだよ…。」


かける言葉の無いアキトであった。

…故にその場から逃げ出そうと思うのが人情というもので…。


「じ、じゃあな…また縁があったら会おう!」

「え?…あ、ちょっと待った!?」


シュタッと手をあげて、一目散に走り出すアキト。

目にもとまらぬスピードで、街中を失踪していった…。(誤字にあらず)


…のが間違いの元。(爆)


…アキトの爆走を遠くから眺める人影があった…。

軍服姿のいかつい男と、黒尽くめの男だ。

凄まじいスピードを目の当たりにし、その男はニヤリとする…。


「素晴らしい…あの男を(実験材料に)使えば、神を倒せるやも知れぬ…。」

「…何ぶつぶつ言ってんだよガイザンのおっさん。」


「…ジャレイドウ。…行ってあの男を捕まえて来い。」

「…んー?…真っ黒だな…、俺の偽者かよ?」


…いや、ナデシコ系の集まるこのHPでは、
むしろ君の方が偽者だよジャレイドウ君。(爆)

…まあ、そんな訳で…アキトは恐らく最悪の男に目をつけられたのであった…。


…だって…ガイザンとは、一言で言うなら「サイボーグ山崎」なのだから…。(汗)


…。


そして…ランデロールから大陸に渡る船の中…アキトは遂に、追っ手(同盟のではない)に追いつかれたのである…。


「ハッハァッ!!善人ヅラしてる奴!!」

「…?」


「おい…アンタだよ。そこのあんた…。」

「ん…何者だ?」


ガヤ…ガヤ…ガヤ…


…既に二人の周囲には誰も居ない。…周囲を取り囲んで物見高く観戦していたりする。


…まあ、黒尽くめの二人…しかも片方はサイコっぽい。
そんな連中と係わり合いなんぞになりたくはあるまいな…。



「染まれアンタの魂…黒く…オレよりも黒く…!!」

「何がいいたい…ん!?(汗)」


…体から力が抜けるような感覚…。

必殺技:黒の波動


である。…これを受けたものは身体能力が低下するのだ!!


だがまあ…ここが戦場でなくて良かった…という見方もある。

…戦場においては、この"黒の波動"は、ある程度の範囲に居る兵士達に対してダメージを与える技に変化するからだ。


…もっとも…アキト相手にこれでは役不足だったのは否めないが…。


「くっ…ふざけるなぁっ!」


斬!!


アキトは携帯型DFSで、敵を切りつけた!


ドォォォオオン

敵は、甲板を突き破り、下の階に落ちていく…が、直ぐに上に舞い戻ってきた。


「はっ…やるねぇ…ぐぅっ!?」

「…何者だか知らないが、俺を相手にするには格が足りないな。…これ以上傷が酷くならないうちに帰れ。」


「ぐぅっ…かはぁ・・!?」

「…おい…大丈夫か!?(汗)」


…やりすぎたかと思い、アキトは追っ手…ジャレイドウに近寄っていく…。

だが…。


「ひゃっはぁ…お前か…!?」

「ん!?」


「お前なんだな!?…妹を殺したのはよ!?」

「…何を言って…!?」


「死ねぇっ・・・!!」

「くうっ!!」


…突然…敵は狂ったように暴れ出す!

アキトは不意を突かれ…片腕の腱を切られてしまった…!!


「ひゃはははは…妹を殺したのは…貴様か…貴様か…キサマカァ!?」

「こ、こいつ…狂ってる!?」


…そうこういっている間にも…遂に敵は、周囲の人々を無条件で襲い始めた!!

逃げ惑い、切り殺され…船から叩き落される人々…。


…阿鼻叫喚の宴の中…遂にアキトが切れた…!!


「いい加減にしろ!!…秘剣・飛龍翼斬!!

「…ぁ!?」


ズシャァアアアアッ!!


「ぐわぁああああああっ!!」


ひゅーーーーーん…どぼん…!


…こうして…戦場…もとい船上に静けさが戻った…。


…。


ぱちぱちぱち…


…そんな時…響き渡る謎の拍手。

だが…アキトにはそれが酷く冷たいもののように感じた…。


「誰だ!?」

「私はガイザン…ドウム戦闘国家を率いるものだ。…まさかジャレイドウでも敵わんとは…。」


「…貴様が全ての元凶だな…?」

「いかにも…アレには貴様を捕らえさせる気であった。…貴様の運動性能は素晴らしいものがある。」


「…俺の一番嫌いなタイプの人間のようだな…。」

「ふっ…全体の利益のためには個人の事情など捨て去るべきであろう?」


「俺はそういう考えを否定する生き方をしてきた…。」

「そうか…だが、貴様の意思はこの際関係ない。人類の未来の為に役立ってもらうぞ…!」


…じわり…

アキトは気づく…周囲を囲まれている…。


「…どうする気だ…?」

「わがドウムの戦闘強化兵…貴様の運動性能を解析し、運用すれば更に神に近づくに違いない。」


「…戦闘強化兵…?」

「そうだ…神を倒すために開発された者達…。」


…開発…と聞いて、アキトの体がぴくっと反応した。

それに…良く見ると、相対する男の片腕は、どう見ても機械だ…。


「ま、まさか…人体実験!?」

「…そうだ。…どうかしたか、顔色が悪いぞ?(邪笑)」


…その時…アキトは気づいてしまった。


「まさか…さっきの男も…!?」

「…そうだ。…ジャレイドウは魔族を改造してある。…精神が不安定になってしまったがな。」


「く、腐ってる…。」

「くく…その後、テストの為に自由にさせておいたのだが…そこで奴は故郷に帰ったらしいな。」


「…まさか!!」

「そうだ…奴は自らの妹を殺してしまったのだ。…おかげで精神は更に不安定になったが…戦闘能力は更に肥大していたな…。」


…酷い話である。


(これではヤマサキとなんら変わらない…。)

「私は自分の行いに後悔などせん。…何故なら私はガイザンであるからだ。


…『自分の行いに後悔しない』の部分を聞いたとき…アキトの中で堪忍袋の緒が切れた。

膨れ上がるアキトの殺気に気づいたガイザンは、自らの鋼の片腕を前方にかざし銃身を露出させる!


「ふざけるな…人を何だと思っている!!…秘剣・砲竜斬っ!!」
「…くらえぃ…ドウム参号砲!!」



赤い竜と高エネルギーの奔流が絡み合う…!!

そして…全てが光に包まれ…


…ドッゴォォオオオオン!!


…全てが終わった…。


…。


…沈み行く船内で…アキトは確かに聞いた。


「必ずネクストは倒す…人類を滅亡させはしない…だが…。


…彼もまた…彼なりに人類のことを考えていたのである。


まあ、そこがヤマサキ辺りとの差なのかもしれない。

…もっとも…ヤマサキには自分自身を改造する度胸もあるとは思えないが…。


…ん?


…船…沈んでるの!?(爆)


…。


…アキトが対岸に辿り着いたのは、その日の夕暮れ時であった。

海を走って渡ったせいか、多少息を弾ませながら…。


…。

そんな時である。…彼の耳にとんでもない話が飛び込んできたのは…。


「おい…知ってるか?…カエルの国が滅んだんだってよ…。」

「ほぉ…そんなところに戦力裂くなんて…帝国も暇なんだな…。」


「いや、カエル達を滅ぼしたのは…たった一体のピンクの巨人なんだそうだ。」

「ほー、そりゃこわいな…。」


…何処かの一般人達の噂話を聞きながら…固まるアキト。(爆)


何やってるんだよ…ガイー−−っ!?」


…雄叫びと共に疾走を始めるアキト。

彼の旅はまだ始まったばかりであった…。

続く




:::後書き:::

BA−2です。短期連載第2回…如何でしたか?


なお、先ずはお詫びから…前回…藤田君のお名前をヒロアキとしましたが、ヒロユキの間違いでした。

なお、指摘していただいた方々には深く御礼申し上げます。


まあ…しかし今回も元ネタわからないと面白さ半減な内容ですね…。

精進せねば…。(汗)


それと…お気づきでしょうか?

今回まるで女性キャラが出てきてません。(爆)


…逃亡シリーズの癖に…。(爆)


では、こんなのですけど応援よろしくお願いします!

では!

 

 

管理人の感想

 

すっかり定着したな・・・ガイの活躍(笑)

まあ、何をしていても目立つ男ですからね〜

さすがアキトの類友だ(爆)

それにしても、アキトは相変わらずというか何と言うか・・・

そのうち、一国の主で登場しそうだな(苦笑)

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・奥方は誰だろう?(汗)