「ハイハ〜イ、そのぐらいにしておきましょう。」


「いいの?」


返り血を浴びながら振り返るサラ。その手には血まみれの消火器が・・・


「またつまらぬ物を斬ってしまった・・・」


ラピスはさらに紅くなった槍を肩に担いでそう言った。


「まあ、この話ギャグだし・・・そのうち復活するでしょ。」


床には3体の見るも無残な物言わぬ骸が転がっていた。


「さて、さっさと行くわよ。」

 

 

 

ナデ

嗚呼、文化系!!

『起承結』

 









「おい!ほっといていいのか?」


「アキトったら、そろそろこの話になれたほうがいいわよ。」


「そうそう、明日には元気に学校に来ますよ。」


「・・・そんなもんなのか?」


「そんなもんよアキト君、悩むだけ無駄ね。」


『そんなもんじゃな〜〜〜い!!』


鼓膜を直撃する大音量。


「クッ、このバカみたいな大声は!?」


「エリナ!窓の外に!!」


急いで窓を開ける。


バララララララ・・・・・


ミスマル・ユリカ、ヘリコプターで登場。


『え〜と、観念して投降してくださ〜い!!』


「まさかヘリで来るなんて・・・何考えてんのよ!」


バララララララ・・・・・


『え〜?なんですか〜?』


どうやらヘリの音がうるさくて聴こえていないようだ。


『どうしよっかルリちゃん?』


『そうですね、1発ド〜ンといっちゃてはどうでしょうか?』


『そうだね・・・ポチッとな。』


ズドーーーン


ドッカーーーン


凄まじい爆音と共に、別のビルが崩れ去る。


「あ・・あんた達!いきなりヘルファイアぶっ放すって

どういう神経してんのよっ!?」


「・・・・・マジ?」


「姉さん・・・今回はちょっとやばいかも・・・・・」


『てへっ、ユリカはずしちゃった!』


『まったくユリカさんは・・・では今度は私が・・・・ポチッとな。』


ズドーーーン


ドッカーーーン


また別のビルが崩壊する。


「わ〜い、たっまや〜!!」


「枝織・・・それ違う。」


「死ぬ〜!絶対死ぬ〜!!」


『えへへ、私もはずしちゃいましたね。』


『これであいこだよルリちゃん。次はユリカが当てるんだから!』


ズドーーーン


ドッカーーーン


再び凄まじい爆音が鳴り響き・・・


『なんでこうなるの〜?』


『私の出番はもう終わりなんですか〜?』


3度目の爆発・・・火を噴きながら落ちていくヘリ。


「なんだ!?何が起こったんだ?」


『ふっふっふ・・・・・』


辺りに木霊する笑い声。


「この声は!?」


「姉さん、あそこ!?」


「あれは!?」


「どこどこ〜?」


「目立ちたがり・・・」


じゃんじゃじゃ〜〜〜ん


『ナンダカンダと聞かれたら・・・・・・謎の美人保


険医アイちゃん登場!!』

 

 

 

 

〈総研〉全員集合。


「わぁ〜、アイちゃんかっくい〜!!」


「すごいカッコですね・・・」


あいかわらず白クマだが、白衣の代わりに迷彩服、肩にはロケットランチャーを担ぎ、手には


マイクを持っている。


「そう言えば・・・なんでアイちゃんは捕まらなかったんだ?」


『説明しましょう!!』


「アイ・・・もうマイクはいらないと思う。」


「・・・気に入ってたのに・・・・・」


ラピスに言われ、しぶしぶマイクを手放すアイちゃん。


「で、私が捕まらなかった理由だけど・・・・・簡単なことよ、この着グルミはガス対策も万全の


スーパー着グルミよ。おまけに着用者の表情に合わせて、着グルミの表情まで変わるという


この春の自信作!あんなちゃちなガスごとき通用しないわ!!」


「気づいてたんなら助けろよ!!」


「まさか!?そんな事したら話が進まないじゃない!」


「まあいいわ。今回も〈総研〉の勝ちって事で・・・今度は何もらおうかしら。」


「・・・・・・・・・今回”も”って・・・もしかしてしょっちゅうこんな事やってるのか?」


「えっ!?な、何の事かしら・・・」


「面白いでしょアー君、最近は連戦連勝なんだよ!!」


「バ、バカ!言っちゃダメっていったでしょ枝織ちゃん!!」


「冗談じゃない!辞めるっ!こんな危ないクラブ辞めてやるっ!!」


「アキト君も往生際が悪いわね・・・サラさん!アリサさん!」


アキトは逃げようとするが、素早くサラとアリサが両脇を固める。


「アキトったら・・・こんな美人から逃げようとするなんてダメよ。」


「そうですよ!私たちと一緒に楽しい高校生活しましょっ!!」


「いやだ〜!死ぬっ!楽しむ前に絶対死ぬ〜!!」


「アー君・・・枝織と一緒はイヤ?」


「アキト・・・」


枝織とラピスがアキトの服の端を掴みながら目をウルウルさせる。


「アキト君、あなたはこの子達を裏切るって言うの?」


「くっ・・・」


「それにこの紙・・・覚えてるわよね?」


「それは!?」


「これは入部届よ。ほとんど読まなかったんでしょうけど・・・ここの入部要項のところに”1年


契約”って書いてるのがわかるかしら?あなたは少なくとも今後1年はこのクラブを辞める事


はできないのよ。」


「そんなぁ〜〜〜!!」


「さっ、連れて行きなさい!今夜は打ち上げよ!!」


「「「「はーい!!」」」」


「アイちゃん車よろしくね!」


「オッケー!」


「オッホン・・・これにて、いっけんらぁくちゃぁ〜く!!」










こうして、少年の長い1日はようやく終わって・・・・・・・・・いなかった。















【ちょっとあとがき】

3人娘に続きユリカ、ルリ死亡?ファンの皆様ゴメンナサイ。でもギャグだからすぐ生き返る

そうです。

ちなみに、エリナが3年生なので”1年契約”だそうです。

ではでは。

by. Chobi

 

 

代理人の感想

 

喧嘩の売り方にも色々ありますが、ここまで正面切って各キャラのファンを敵に回すのも珍しい(爆)。

三人娘を惨殺したのに続き、こんどはユリカとルリを爆殺してるし(爆笑)。

次の犠牲者は、はたしてイツキかメグたんか(笑)!?