>OOSAKI


    〜 同時刻 ダークネス秘密基地 〜

   シャコ、シャコ、シャコ………

全体会議開始時刻を間近に控え、大首領室にて正座し、虚心坦懐に墨を磨り、先日思いついたばかりの、とある儀式の準備を行う。
そして、充分に磨りあがった所で、俺は、すずりに置いてあった筆をとり、精神を集中させ一気に書き上げた。

『ラクスさま、ああラクスさま、ラクスさま 争いを呼ぶ、無慈悲な女神』

うむ。我ながら、中々の力作。
完成したばかりのそれを床の間に飾り、一人、悦に入る。

   ピコン

『提督、そろそろお時間で………って、一体なんなんですかそれは?』

と、そこへ、ナカザトからのコミュニケが。
珍しく、俺の創作活動を邪魔しないタイミングであり、丁度、誰かに自慢したい所だったので、特別にこれについて語ってやる。

「この間の失態が身に染みたんで、チョッと心の修養など始めてみたんだよ。
 いや、これまではこんなもの、年寄りの自己満足の産物だと思っていたんだが、とうとう俺も、これが理解出来る境地に達したという訳さ」

『違います! それは書道などではありません、絶対に!』

何時も通りの駄目出しをするナカザト。
だが、そんな金切り声も、大して気にならない。
やんわりと、優しく指導してやることにする。
嗚呼、本当に心が広くなったなあ、俺。

「おいおい、どこが拙いって言うんだよ。
 毛筆で。それも、わざわざ墨を磨って作った墨汁で書いたんだぜ。
 書式だって、ちゃんと草書体で5・7・5・7・7だし」

『それ以前の問題です! なんなんですか、その内容は!』

「これか? そんなに拙いかなあ? この間の、お前の失言に対するフォローの意味も兼ねているんだが」

『それでは別の意味で。  そう、本来あるべき正統派のファンに喧嘩を売っているようなものです!』

「おお、なるほど。
 いや、忘れていたぞ、そんな少数意見の持ち主の存在なんて」

『そんな訳ないでしょう!』

そうかなあ? 俺としては、あの作品自体が、正統派のファンとやらに喧嘩を売っている様なものだと思うんだが。
いや、アレはアレで面白いと思うんだが、わざわざガンダムと名付ける必要が無い気がするんだよな。

『兎に角、様々な意味でそれは問題発言です。早急に処分して下さい、良いですね!』

「判った、判った」

仕方なく、ナカザトの厳命を了承。丸めてゴミ箱に捨てた後、会議室へと向かう。
畜生、高価だったのに、あの掛け軸。



   〜 数分後 ダークネス秘密基地 大会議室 〜

「という訳で、これより、明日に迫った第五使徒戦についての全体会議を始める」

定型の冒頭挨拶の後、最初の議題をホワイトボードに書付け、今回の主役とも言うべき二人の方を見る。………って、あれ?

「お〜い、班長と時田博士はどうした?」

「本日は欠席との通知を受けております」

そりゃまいったな。参加して当然と思っていただけに、こういう事態は想定していなかった。
ナカザトの返答に驚きつつも、理由を尋ねてみる。

「提督のお好きな表現を使用するなら『まっしろに燃え尽きている』ようであります」

「なんだ。そんなに負けたのか、あの二人」

やれやれ、弱い事は良く知っていたが、まさか女子中学生にも負けちまうなんて………
まあ良いか、どうせ明日の使徒戦までには立ち直るだろうし。

「それで、その勝負の意義。例の新兵器の命名権の問題はどうなったんだ?」

「班長がマイナス61万3800点、時田博士がマイナス64万3600点で、班長が僅差で勝利したそうです」

僅差って。29800点も離れてちゃ、サシウマを入れても跳満を上がるか満貫を直撃させてるしか無い………
いや、その圧倒的なマイナス分から考えれば、確かに僅差だわな。
にしても、日当込みで一人当たり6〜7万円か。健全な中学生には大金というか、チョッとしたお年玉クラスの金額だな。
だがまあ、口止め料込みのバイト代と思えば別に構わんだろう。御目付け役のカヲリ君もついている事だし。

「それにしても、そんな長々と良く付き合ってくれたな、彼女達。
 いや、それ以前に、なんでカヲリ君が徹満なんて許可したんだか………」

「いえ。お二人の申告では、半荘で4回戦。
 時間的にも、例の件を処理し終えたカヲリさんが戻った時には既に終っていたそうですから、およそ二時間程の筈です」

ちょっと待て! その条件じゃ、哭きの○やア○ギと打ったって、そこまで酷くはならないだろ、ルール的に?

「あっ。それと、ウリバタケ班長と時田博士からそれぞれ、
 『実写版ガイ○ックス麻雀を打てて本望だ。我が人生に一片の悔いなし』と『私の背中が煤けている』とのコメントを御預かりしております」

俺の脳内ツッコミを無視して、ナカザトは、そう締めくくった。
にしても、幾らハデに負けたからって………いや、散々遊んで満足しちまったが故の事だろうな。
何時もだったら、両足の骨が砕けたって這ってでも参加した筈。やはり人間、ハングリーさを失うと駄目だな。
おっ。そうそう、ハングリーと言えば、

「大佐、御剣君はどうしてますか?」

「そうですな。まずは、彼女の一歩リードと言った所ですか。
 私としては、今少しのロマンスを期待していたのですが、相手が彼では中々にね」

う〜ん。アマノ君、チョッとピンチか。
おまけに、締切とブッキングしたもんで、今回は参戦不可だし。
いや、この場合は、折角一緒の独房に放り込んだってのに、その程度しか進展していない事を嘆くべきか。
まあ良い。これで東提督への義理は果たしたし、オマケのプッシュで、臨時のオペレータ役に就ければ、暫くは大人しくしていることだろう。

「提督、おふざけはその辺にして、早く例の議題を。
 使徒の突然のパワーアップについての協議を始めて下さい」

アキト不在で不作な現状における唯一の愉快な恋愛事情について模索していると、艦長が珍しく真面目な顔で真面目な事を言ってきた。
例のトラブル以後も、何だかんだで先延ばしになった所為で、少々焦れているらしい。
この辺、やはり若いな。
いや、俺達が暢気すぎるのか。なんせヤマダのバックアップとして、フェザーランチャー装備でカザマ君が待機しているし、
『イザとなったら降板の口実になる』つう下心があるもんだから、つい余裕を見せたくなるんだよな。こいつは反省せねば。
ふと見ると、大佐もまた俺と似た様な苦笑を浮かべていた。
うんうん。歴戦の勇者な彼でさえ、やっぱりアレには手を焼いているんだ。チョッと連帯感。

「と言ってもなあ、ソッチの唯一のアドバイザーと言うべきカヲリ君は所用で不在だし、
 その彼女自身も、パワーアップの瞬間、エネルギー量が増加した事くらいしか判らんそうだ。
 となれば、対処法なんて一つしか無いだろう?」

「そりゃあそうですけど………
 でもでも、少しは努力してみましょうよ。ほら、パワーアップの発動条件の考察とか、その傾向とか」

俺の返答に、プ〜ウと頬を膨らませつつ抗議してくる。
嗚呼、こういうのも一寸良いなあ。とゆ〜か、アキトの事が絡まらなければ、意外と真面目な性格だったなあ、艦長って。

「もう、提督ってば!」

「判った。それじゃ御要望通り、まずはソレからいってみるか。
 ハーリー君、第三と第四使徒戦の比較データをホワイトボードに出してくれ」

かくて、本来は優等生タイプなジュンが艦長に引っ掛かった原因を肌で感じつつ、俺は最初の議題をスタートさせた。



   〜 三時間後 再び大会議室 〜

「他に何か案件はあるかね? 無ければ、今回の全体会議は此処までとする」

俺の解散の合図に、三々五々散っていくクルー達。
と言っても、艦長とイネス女史に便乗出来る一部の者を除けば、別室でカヲリ君待ちの状態になるだけなんだが………

そう。何が拙いって、最大の計算違いは、カヲリ君が超多忙になった事なんだよなあ〜
まさか、あんなCMが、『なぜなにダークネス』の超低視聴率の中あそこまでヒットするなんて。
しかも日本政府が、最初のガサ入れに失敗した時点で、これを公認する声明を出したもんだから、当初の予定は完全に瓦解してしまった。
この理由は、エリナ女史の説明によると、国家反逆罪の名目で財産を没収するには、その相手を日本の司法機関によって拘束する必要があり、
それが叶わない以上、グラシス中将に亡命されてマーベリック社が納める税金が他の国に渡るよりはマシだと判断したからなんだそうだ。
また、非合法組織への出資についても、突詰めれば、大手企業ならば何処でも多かれ少なかれスネに傷持つ身なので、
彼等をスポンサーとする政治家としては、あまり表立って追及する訳にもいかず、結局、多額の罰金を支払うという事でアッサリ片がついたらしい。
俺には経済の事はサッパリなんで良くは判らないんだが、なんとも世知辛い話である。

でもって、グラシス中将の商才が、無駄に豊かだったのも痛かった。
使徒戦が始まる前の段階で第三新東京市の主要な別荘地を総て押さえてあったらしくて、
現在では、物見高い金持ち連中にそれを切り売りするだけで濡れ手に粟の如くボロ儲け。
その上、世界中にネームバリューが広がったもんだから、今やその権勢は、日本で一二を争う証券会社から、世界でも指折りになる所にまで急成長してしまったらしいのだ。
おまけに、ちょっかいを出してきたゼーレを始めとする各国のエージェント達も、CM通りのありあまる武力に任せて、勝手に排除しまっくってるし。

いや、この際そんな事はどうでも良いから、カヲリ君に自由を返してやってくれ。
中将が激務に忙殺されるのは自業自得だが、彼女まで巻き込む事は無いじゃないか。
この一週間、睡眠時間が全くのゼロだなんて、使徒娘じゃなかったらとっくに倒れてるぞ。
御蔭で最近、ジャンプを頼み難いもんだから、移動に時間が掛かって仕方がないじゃないか!

………いかんな。途中から、完全に只の愚痴になっていた。
とはいえ、俺の苦悩も察して欲しい。計算違いから予定が崩れるのは、本当に痛手なのだ。
そう。本来なら今回の全体会議だって、カヲリ君は、ちゃんと参加の予定だった。
それなのに、北斗が例の幽霊マンションをぶっ潰したもんだから、その事後処理に追われ時間をロスしたが故の不参加なのである。
だがまあ、特殊能力で一寸見た感じ、これについては仕方ないだろう。
もともと枝織ちゃんが毛嫌いしていた上に、『私は、此処に囚われている者。貴方に言わせれば、箱の中の人形だから』だなんて、
二人の神経を露骨に逆撫でするセリフを吐いたんだからな。
一年前だったら、マンションだけでなく、その命も無かった所だ。

なんかもう、最近、神様に嫌われているかのような不運続きである。
まあ、俺の方でも、神様なんて大嫌いなんだけど。

   ナゼ? アンタハ、ソノカミサマノエージェントデショ?

だからこそだ! お前の上役に関しちゃ同情さえ覚えるが、好きでこの役をやってる訳じゃない。

   ソウナノ?

コ…コイツ、たった一年チョッとで、完全に自分の犯した罪を忘却しやがったな。
いや、それも当然か。(嘆息)ど〜せ、そういうヤツだというのは、嫌になるくらい良く知っていたこと。嘆くべき事象など何も無い。

   アンタモ、ナカナカ、ニンゲンガネレテキタネ

これは開き直ったと言うんだよ。
まあ良い。出て来たついでに、作戦名『ヤットデタマン』の回想シーンを流せ。夕食時にはまだ間がある事だしな。

  アイヨ

かくて、ちょっぴり遅れ気味ではあるが、俺はTV版の構成に習って、零号機が暴走する事故の観賞を始めた。



   〜 3ヶ月前。2015年2月29日、ダークネス秘密基地、第三格納庫。 〜

「野郎共、準備は良いか!?」

「「「うす!」」」

班長の激に応じ、この日の為に特殊訓練を積んだ整備員27名が、気合の乗った返事を返す。
そう。この作戦こそ、アキト奪還計画の大きなファーストステップ。
まして、目の前で美少女が微笑んでいるのだ。これで気合が入らなかったら、もう某組織の一員では無いだろう。
ちなみに、この作戦名『ヤットデタマン』。
タツ○コの代表作とも言うべきタ○ムボカンシリーズの一つ、ヤットデタマンに登場する主人公の時ワタルを、
カレン姫の通信を受け未来からやってきたナンダーラ王国科学アカデミー変身スタッフが、
超高速作業&時間圧縮技術によって、約3秒間でヤットデタマンに仕立て上げる
(特殊筋トレ&ドーピングによる一回分のハイパワー、衣装合わせ。なんと殺陣や笛のレッスンまで行われる)事にちなんで名付けられたもので、
具体的に言えば、暴走事故のドサクサに紛れて、未来からやってきた某組織の面々が、初号機を葛城ミサト専用機に改造するというものである。

実はこの計画、カヲリ君は、最後まで反対していた。
曰く『暴走の原因は判っているのですから、予めそれを取り除く訳にはいきませんか?
レイを無駄に危険に晒すなんて嫌悪に値しますわ。避けられる事故は避けたいってことね』というのが彼女の主張である。
先日、ついに餌付けに成功し、漸く『綾波レイ更生計画』が前進し始めた矢先という状況下。いや、それを抜きにしても、もっともな意見だろう。
だが、俺としては、それを認める訳にはいかなかった。
何故なら、零号機が暴走事故を起こしている最中という、ネルフの警備がもっとも手薄となる間でなければ、計画の成功率は極めて低いものとなってしまう。
そして、綾波レイが重傷を負ったからこそ、あの無茶苦茶な第三使徒戦の舞台が整うのであり、
そうでなければ、最悪、シンジ少年の召喚は、最終決戦直前となりかねないからだ。

カヲリ君には、この辺の事情を真摯に語り、既に納得してもらってある。
意外と激情家な所もある彼女だが、強固な意志力の持ち主でもある故、計画遂行中に自分を見失うような事はまず無いだろう。
実際、内心では心配で堪らないだろうに、『計画成功への一助になれば』と、整備員達の士気を高めるべく、
こうして俺の隣りで愛くるしい笑顔を振り撒いている事だし。

問題は別にある。初号機改造と別口で行われる、もう一つの作戦行動だ。
実を言うと、頭数を必要とする計画にも関わらず、その参加者を絞った理由はこれである。
計画の都合上、使徒の転生用に、綾波レイのスペアボディを奪取してこなくてはならない。
だが、その任務を遂行する際、『わ〜い、生きたダッ○ワ○フだ〜い』などと不埒な事を考える奴が現れるかもしれない。
否、『必ずこの娘を幸せにします!』などとトチ狂った事を言い出すタイプも含めれば、ほぼ確実だろう。
それ故、これを避けるには、『貧乳万歳』な奴は勿論、『14歳でも全然OK』な奴も、絶対に除外しなければならないのだ。
かくて、事前にミルクちゃんを人身御供にして整備員達のウラを丹念に調べ、選別を実行。
その結果、上記の条件に該当しない者は1/5以下。たった27人しか居なかったのである。(泣笑)

………泣いてたっけなあ、ミルクちゃん。一体、エクセル君はどこまでやらせたんだろう?

『提督、零号機の起動実験が始まりました』

と、俺の思考が脱線し始めた時、ハーリー君からカウントダウンの知らせが入った。
取り急ぎ、この為だけに作られた木馬風のコンテナに乗り込む。
その内部にて拡大投影されたコミニュケに、NERV本部、第二実験場の管制室に様子が。
碇ゲンドウと冬月コウゾウと赤木リツコの三名。そして、その下で官制を行う、オペレータ三人組の姿が映し出された。

『主電源、全回路接続開始』

『主電源、接続完了。起動用システム作動開始』

マニュアルに従い、起動プロセスを進めるオペレーター達。
緊張した面持ちで見詰めるその視線の先には、壁に拘束された零号機が。

『稼動電圧、臨界点を突破』

電力供給が始まり、零号機の単眼に光が灯る。

『起動システム、第二段階へ移行』

『システムフェイズ2、スタート』

『シナプス挿入、結合開始』

『パルス送信』

『全回路正常。初期コンタクト、異常なし』

伊吹マヤの報告を受け、赤木リツコが指示を出す。

『これより最終段階に移ります。シンクロ開始共に、上半身の神経接続を実行して』

『了解。左右上腕部までの神経回路を開放』

『動力伝達。チェック2550までクリア』

命を吹き込まれた零号機が、うめきながら顔を上げる。
その様は、先入観によるものかも知れないが、自己の存在を嫌悪するフランケンシュタインを思わせるものがあった。

『絶対領域まで後、0.5、0.4、0.3………』

『パルス逆流!!』

そして、順調にグリーンへ変わっていた神経接続のモニタの表示が一気にレッドに変わり、予定通り暴走が始まった。
チラっとカヲリ君の様子を伺ってみる。その笑顔は、いまだ崩れてはいなかった。
だが、流石の彼女もそれが手一杯。固く握り締められた両手に、その心情が如序に表れていた。

『第三ステージに異常発生!』

『中枢神経素子にも拒絶が始まっています!』

『コンタクト停止、六番までの回線を開いて!』

人の制御を離れ、拘束具から逃れようともがきだす零号機。
単眼の鬼神の暴走に、赤木リツコが青い顔をしながらも指示を出す。

『駄目です! 信号が届きません!』

『零号機、制御不能!』

ついには、ボルトごと拘束具を壁から引き抜き自由となった零号機は、苦しげに両手で頭を抱えながらヨロヨロと歩き出す。

『実験中止、零号機は電源を落せ!』

『はい!』

碇ゲンドウの命令に、赤木リツコが弾かれた様に操作盤のガラスを叩き割り、中のレバーを引き抜いた。
ボルトが爆砕され、零号機の背中のコンセントが床に落ちる。

『提督、各通路の占拠、完了しました』

と、此処で、サイトウの手引きによって潜入していたナオ+トライデント中隊指揮小隊
(春待三尉、紫堂一曹、薬師一曹、ワークマン士長、赤木士長)の五人からのGOサインが来た。

「よし。作戦名『ヤットデタマン』開始!」

「了解ですわ。……………ジャンプ」

   シュッ

かくて、タイムハヤウマモドキに乗った俺達は、無人が確認されている初号機ハンガーの前に到着。
ネルフのアメリカ支部からチョロまかしてきた模擬体を使って何度も練習した手順に従い、初号機のコアを、碇ユイの入った物の代わりに、
同じくドイツ支部からパクってきたアダムのコアに入替える作業が開始された。
(アークの上役とカヲリ君の協力のもとに抽出。対外的には、カヲリ君個人が行った事にしてある)
これにによって、南極にて最初に使徒とのシンクロを果したゼロチルドレンである葛城ミサトは、
アダルトチルドレンとしてエヴァ初号機の操縦が可能になるという寸法である。
ちなみに、これはダイレクトシンクロなので、そのシンクロ率が最大でどの程度になるかは全く未知数。最悪、いきなり400%という可能性もある。
だが、その辺の所は、ロサ・カニーナ在中のダッシュが、関連プログラムを常時接続で監督し、各種パラメーターを完璧に調整。
常に適切なシンクロ率になるよう制御しているので問題ない。

手間暇かけて何故こんな事を?
実を言うと、イネス女史やエリナ女史を始めとするハト派(?)からは、何度もこの疑問が提示された。
ある意味、もっともな意見である。
だが、大佐やスバル君を始めとする実戦派の人間が、俺の考えを全面的に支持してくれた御蔭で、こうして、この計画が実行することが出来た。
そう、口では上手く説明は出来ない事。
しかし、葛城ミサトの生態を感覚として感じられる者ならば、誰もが確信をもってこう言うだろう。『アレは、口で言って判る様なタマじゃない』と。
とゆ〜わけで、自分が何をやってるのかを身体の方に教え込む為、彼女をパイロットにする事にしたのである。
あと、これは本当に蛇足だが、今回は御約束のBGMを流していない。だって、隠密行動だし。(笑)

    ガン! ガン! ガン!

作業が佳境に入った所で、零号機が管制室の強化ガラスを殴りつける音が聞こえ出した。
これで、活動停止まで後35秒。オートエジェクションが作動して綾波レイが大怪我を負う事故のゴタゴタを考えてても、残り時間は後1分少々といった所だろう。

  シュッ

「素体の確保、完了しました!」

此処で、カヲリ君と共にセントラルドグマに向かっていた回収班が戻ってきた。
LCLを満たした水槽に入った綾波レイのスペアボディ。その数、全部で15体。
来襲する使徒の数と同数であり、ダブリスの分は、計画成就後にアダムが使用する予定である。
ちなみに、リリスの分は無しだ。だって、彼女はもう綾波レイに転生してるし。

「コア露出及び摘出作業完了!」

「了解ですわ」

彼等の到着と同時に、リハーサル通りに準備が整い、カヲリ君が短距離ジャンプを繰り返して、コアの入れ替え作業を行う。
彼女への負担が過多となる策だが、人力で運ぶには困難な重量だし、この方法ならば作業台やフォークリフト無しでの作業が可能となる故、此方をチョイスした。
無論、『余計な事を考えられない様、身体を動かしていた方が良い』という意図も含んでいる。

「コアへのバイパス部縫合及び胸部装甲の再設置完了! 撤収します」

と、俺が解説を入れている間に作業は総て終了。
ワイヤーガンを駆使して初号機に張り付いていた整備員達が、それを伝って地上に降下。
証拠を残さぬ様、フックを取り外して巻き戻しつつ、駆け足でタイムハヤウマモドキへ。
そして、限界ギリギリなラストジャンプによって、俺達は秘密基地へと戻ってきた。

ジャンプ後、肩で息をするカヲリ君。
だが、次の瞬間には顔を上げ、普段通りの優雅さを取り戻した。
う〜ん。強がってるなあ、色んな意味で。此処は一丁、

「よ〜し。各自、カヲリ君が復調するまでに作業を完了させろよ。
 帰ったら、成功祝いと洒落込むぞ。今夜の飲み代は俺がオゴリだ!」

歓声を上げる班長と整備員達。
直径約4mのコアを支える台座の製作と、綾波レイのスペアボディの延命装置の設置。どちらもすぐに終りそうな勢いである。

「宜しいんですの、提督? 私も含めて29人分となると、かなりの額になりましてよ」

宴の本命たるカヲリ君が、悪戯っぽく微笑みながらそう尋ねてくる。
その言葉に、俺は自分の失言の意味を悟った。だが、もはや後には引けない。

「な…何とかなるさ。給料入ったばかりだし」



   〜 再び 2015年 5月19日 ダークネス第首領室 〜

あの日受け取った花目子の領収書の額は、チョッと後悔するものだったけなあ。
おまけに、ホワイトデーと重なったもんだがら、定期を一つ解約して、それでも足りなくて、計画決行日を目前に控えながら安酒しか飲めなかったっけ。
まあ、今となっては、それも良い思いで………

   ブ〜ン

うわっち。まだ5月の下旬だっていうのに、もう蚊が飛んでいやがる。
流石は常夏の国、熱帯系の害虫には事欠かないな。
飛んできた蚊を咄嗟に始末し、ゴミ箱に捨てる。

って、一寸待て。俺は今、何をしたんだよ。
確かあの時、蚊が顔面に向かって飛んできて、『ヤバイ』って思ったら、いきなり動きが止まって、そのままホバリングを続けるもんだから、摘んでゴミ箱に捨てたよな。
その時、羽音が聞えなかったのは何故だ? 
とゆ〜か、人差し指と親指で摘める時点で充分異常だろ。スタープラチナじゃあるまいし。

   セイシシタ、ジカンノセカイヘヨウコソ

そんなセリフで誤魔化されるか! これは一体なんなんだ! 

   シコウスピードガ、タイカンジカンニナッタダケ

………元に戻るんだろうな、コレ。

   サア? 

『さあ?』って、オマエなあ!

   シュウチュウシナケリャ、コレマデトオナジ、キニシナイ

お…俺は、一体どうなってしまうんだ?
冗談抜きで、己の行く末に不安を覚えた満月の夜だった。



   〜 翌日、第三新東京市 〜

かくて、碌に眠れなかった夜も開けて、ラミエル襲来の日がやってきた。
裏死海文書を解析した結果、その出現場所と現れる日時は概ね判っているのが、変更が全く効かないのは困りものである。
とりわけ、このラミエルときたら、全使徒中最大の攻撃力を持つくせに、第三新東京市郊外上空がその地点なのだ。
やってる事といい、武器の特性といい、ほとんど強襲戦艦のノリ。これで艦載機があったなら、まんまナデシコの役所である。

『やってやるぜ!』

悠然とジオフロントを目指すラミエルに向かって、もはや御馴染みな鷹村二曹の号令の元、強行偵察を開始する戦闘機小隊。
今回から、彼等が駆る機体はYF11。当然、鈴置二曹は御留守番だ。

   ドギュ〜〜ン!

と、言ってる傍から加粒子砲が飛んできた。
散開し、これを易々と避けるYF11達。
その後も何発か散発的に打ってくるが、所詮は連射の効かない攻撃。
いかに大口径であろうと、回避に専念している彼等を捉えるには至らない。

「春待三尉、敵主砲の仰角と俯角を割り出せ」

「了解」

大佐の命を受け、サブ・オペレータ席の春待三尉がデータ入力を開始。
その両手には、ホシノ君を始めとするマシンチャイルドのデータから生まれた、簡易型オペレーター用IFSの紋様が光っている。

これを見る度に、いまだ心がチクチク痛む。
実は彼女、23世紀への残留を熱烈に希望していたのだ。
だが、この相談を受けた時の俺は、鈴置二曹の獲得に失敗した事もあって
『そうだな、やはり2015年で暮らした方が良いよな』という考えに染まっていた為、つい、やんわりと翻意を促してしまった。
その結果、呆れた事に彼女は、イネス女史のラボから、まだ実験段階だったナノマシンを盗み出して自分に投与。
この特殊IFSの所有者第一号となってしまったのである。

まあ、後付で考えるのであれば、その理由は判らなくもない。
これで、経過の観察を含め、彼女を手放す事は出来なくなってしまったのだから、その目的は果されたと言って良い。
とは言え、これは余にも無謀な、自殺行為としか思えない大博打。
極論すれば、これまで部隊の精神的支柱という重責を恙無く勤め上げてきた彼女が、そこまで追詰められるくらい2199年への残留を熱望していたという事なのだ。
事が事だけに、厳しく叱責した後、その辺の事情聴取を念入りに行う。
すると、意外な事に、彼女こそが軍人である事にもっとも固執した人間であり、
経過成就後、現在の尉官位を失うのが怖かったというのが、その主な理由だという事が判明した。

事此処に至るまで、彼女の不安に気付けなかったのは、正に大失策だった。
もしも、これが元で再起不能になっていたら、絶対に自分を許せなかった所。
イネス女史の技術力と、彼女の信じ難い強運に大感謝である。

そんなこんなで、取り敢えず、罰則として2週間の禁固刑。
その後は、一応副作用の兆候も見られない事と、彼女自身の熱望もあって、今のポジションに就いてもらっている。
と言っても、当然ながら、IFSを入れただけでオペレーティングが出来る様になる訳じゃない。
その裏では、ハーリー君がサポート役を勤めているのだ。

ぶっちゃけた話、現在の彼は、すっかり春待三尉の教師兼愛玩動物と化している。
何せ、その身長は、歳相応の125cm。
身長コンプレックスな彼女にしてみれば、苦い経験満載なラピスちゃんと違って、もう可愛くて仕方ないのだろう。
その愛情は垂れ流され出さんばかりの濃度であり、事あるごとにファンシーな人形にでもするかの如く、一方的な抱擁まで行ってしまう程だなのだ。
しかも、その顔は丁度、彼の視点からすれば小山の如く巨大な胸の位置。某組織の面々では無いが、なんとも羨ましい話である。
おまけに、木連でのパーティ席上において、イギリス名門貴族のラズボーン侯爵夫人もまた彼を見初めたらしく、並々ならぬ興味を寄せている。
最近、チョッとモテモテなハーリー君だった。

   ホンニンハ、チットモ、ヨロコンデナイケドネ

って、オチを先に言うんじゃない! 

   キュイ〜〜〜ン

『おわっ!』

『SHIT!』

『くっ。故人曰く『初王手、目の薬』って所か』

と、俺が回想シーンを入れている間に、戦闘状況は一変していた。
意味もなく主砲をぶっ放していたラミエルだったが、流石に効果無しなのを悟ったらしく、一点集中の加粒子砲から、
三角錐の接合部に沿っての、360°レーザー掃射に切替えてきたのだ。
取り急ぎ、カヲリ君に使徒の状態を尋ねる。答えは『変化なしですわ』だった。
つまり、これは単に、『TV版では使わなかっただけ』の技という訳である。

その言を裏付ける様に、春待三尉の裏でハーリー君が出した結論も、本来なら粒子を加速させる為のレーザーを、そのまま打ち出しているだけとの事。
だが、その攻撃力はハンパでは無い。
回転しながらノータイムでガンガン打ってくるその様は、上から見ると、まるで大型のネズミ花火かの様なユモラースな感じだが、
その火花の一つ一つが、確かな破壊力を持っている。
堪らず撤収を命じる大佐。
そう。この展開は、二重の意味で拙いのだ。

『ナニ言ってるんだよ、オッサン! まだまだヤレるぜ!』

『阿呆が! 敵さんの攻撃がなんとか避けられるというだけで、俺達には決め手が無いだろうが。
 故人曰く『君子危うきに近寄らず』だ。犬死したくなかったら、大佐の指示に従え。
 それとも、命令違反ってことで、俺が後ろから撃ってやろうか?』

『(チッ)判ったよ!』

アドレナリン全開で反論する鷹村二曹。
それをどうにか言い包めると、朝月二曹は、そのまま小隊の殿を務め、同僚二人の撤収を確認後、彼自身も帰艦した

それと同時に、攻撃を中止し、ゆっくりと進軍を再開したラミエルの映像を見詰めながら溜息を吐く。
嗚呼、流れ弾を喰らったトンネルや線路が、今回もまた無駄に壊れちゃったよ………
なんと言うか、これまで使徒戦において、中心にある市街地への被害が殆ど出ていないのは結構なのだが、
その分、周りの交通網に損害が集中しているっていうのは困りものだよな。
今に陸の孤島と化すんじゃないだろうか、この街は?



   〜 15分後。 ロサ・カニーナ艦橋の映像 〜

「………という感じに、YF11を配置しましょう。
 なんか思いきり罠っぽい気もしますけど、此処はやっぱり、敵の射界の狭さを突くべきです」

「確かに。だが、敵の中心軸が常に一定である保障はどこにも無い。
 有効射界は、どちらも後45°はあるという前提で動くべきだ」

予想外の展開に、騒然となるフリをするブリッジ。
サブ・オペレータ席の春待三尉が、正面に分析結果を表示しながら、ラミエルの攻撃の仰角と俯角が、共に30°程しか無い事を指摘。
次いで、艦長と大佐が、口々に対策を論じてゆく。
当然ながら、これらは総て只の茶番である。
だって、攻撃と防御のみを特化した相手なのは事前に判っていた事だし、
策を立てるのは、先の大戦において、良く似た特性の戦艦を手足の如く操っていた艦長なんだもん。
攻略法なんて、それこそテキストが二〜三冊書けるくらい揃っている事だろう。

ならば『何故、強硬偵察を行ったのか?』と問われれば、今回ばかりは純粋に別目的。
使徒に勝つ事以外の理由によるものである。
嗚呼、毎度の事ながら、なんて親切な悪党なんだろう、ウチって。
とりわけ今回のコレなんて、

先行偵察によって、攻撃方法を始めとする敵の情報を引き出す。
目的を果すと共に、おかしな欲は出さずに帰艦させる。(部下がダダを捏ねる所も、リアリティが出ていてグッドジョブ)
そして、その情報を元に戦術を練る。

といった感じに、各パートごとのメリハリがハッキリ区別されている。
このまま士官学校の教材に使えそうなくらい、判り易い事例の提示なんじゃないだろうか?(自画自賛)

「はっ。戦術なんてクダラナイぜ。
 一撃必殺! ぶっ倒しちまえば只のガラクタ。一気にキメようぜ、艦長!」

(ハア〜)人が折角イイ気分に浸っていたというのに。
まあ良い、ガス抜き+再教育への布石だ。一つ、好きにやらせてみるか。
今回の先攻はコッチだから、万が一、コレで決まったとしても構わんしな。
そんな意図から、渋る大佐と艦長を宥め、発進命令を出させる。

   ドシュ〜

それを聞くや否や、何時も以上に暑苦しい哄笑をあげつつ、大豪寺INダーク・ガンガーが、弾かれた様な勢いで発進していった。
やはり、長期に渡る拘留と馴染みの無いプレッシャーの所為でストレス満載だったらしい。
嗚呼、君の笑顔が眩しいよ御剣君。
その微笑みの数だけ、ヤマダは追詰められたんだろうなあ、きっと。
もう充分だろ? だから、今回の所は、その臨時オペレータ席に座っている事だけで満足してくれたまえ。
此処でアッサリ確定になったりしたら、俺、アマノ君に後ろから刺されそうだし。

   ドギュ〜〜ン!

「あらよ」

と、チョッとせつないモノローグを入れている間に、最初の一撃を楽々回避。
そのまま一気に間合いを詰めると、第二射が来る前に急上昇し、上空1500m程の地点まで一気に舞い上がるダーク・ガンガー。
そして、丁度、真上の地点に来た所でクルリと宙返りし、その間に左手の荒御霊を両足の間に挟み込むと、

『強襲鷹爪撃!』

技名の名乗り上げと共に、ロープ最上段からのフットスタンプの体制(小太刀付き)で、使徒の攻撃の死角である頭上部へ向け急降下を敢行した。

おお。やっぱり、ヤマダでも葛城ミサトよりはモノを考えているのか。
でもなあ、アレってチョッとあからさまに………

「提督、ラミエルさんのパワーが上がりました」

おれの危惧に呼応するように、カヲリ君から予想通りの報告が。
と同時に、突如、使徒の身体から、その体組織と思しきガラス片の様な物が大量に散布された。

   キュイ〜〜〜ン

太陽光の乱反射しながら、キラキラと上空に舞い上がってゆくガラス片。
そして、丁度使徒の外周部を覆い尽くした時、それに向かって、レーザー砲が発射された。
前方に展開されたガラス片によって、次々と乱反射を繰り返すレーザー群。
そして、その軌道は徐々に収束していき、ついには上空のへ光の柱と化す。

「ぐわ〜〜〜っ!」

急加速&圧倒的な広域放射の所為で回避に失敗し、直撃を喰らうダーク・ガンガー。

「ガイ〜〜ッ!!」

と、御剣君の絶叫が御茶の間に響き渡った所で、俺は、一旦、放送終了させた。
白けきっているブリッジの様子が映る前に打ち切るのが味噌である。
嗚呼、アレってやっぱり罠だったか。まあ、予定通りだから別に良いけどさ。(笑)




『次回予告』

ガイは助かった。
だが、その傷は彼に甘い言葉を吐かす。
突き放す大佐。
一方、ミサトは使徒に対して一点突破の超々長距離射撃を試みる。
彼女の願いと日本中のエネルギーは果たして使徒を貫けるのか?
初号機が溶けてゆく!!

次回「決戦、新生トライデント中隊」

不死鳥は、炎を浴びて蘇る




あとがき

お久しぶりです。既に忘れられてしまったのでは? と、内心、戦々恐々しているでぶりんです。
前回から一ヶ月半も間が開いてしまい申し訳ありません。
見苦しくも言い訳させて頂きますと、2話分の分量を書く為には、どうしてもこれだけの期間が必要だったのです。
ご理解頂ければ幸いです。
そして、次の第7話なのですがおそらく4月の中旬頃になってしまいます。(爆)
と言うのも、実は私、自営業なのですが、確定申告がまだ終わっていないんです。
そうです。多分、3月15日ギリギリまで掛かるので、第7話を書き始めるのはそれ以後になってしまうんです。(泣)
それでも、創作意欲だけは消えていません。これはひとえに、このような拙い作品に御感想を下さる方達の御蔭です。
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

さて。前編にあたるこの第5話ですが、テーマは『萌え』です。
エヴァ本編が明るくなり始めるのに合わせ、前作までよりちょっと軽く明るい、序章に近いノリに。
特に、今回のオマケは、現時点での私の限界ギリギリまで甘い話にしてみました。
コレに対し、後編にあたる第6話は、チョッとハードな話になります。
なんと、ついに死亡者が出ます!………って、考えたら序章で既に1万人以上も殺してましたね。(笑)
兎に角、こちらは『燃え』を意識して書きました。
こちらの方も、どうぞ宜しくお願いします。

PS:マーベリック社用に用意していたエピローグネタを、現実世界でホリエモンに実行されてしまいました。
   この機に、メインキャラ全員の結末を考え直そうと思っています。
   特にリツコは要変更です。実を言いますと、初期設定ではヤマザキの同類で、原作より更に悲惨な最期になる予定だったんですが、
   今の彼女にそれをやった場合、人としてかなり拙い気がするので、現在の苦労に見合うハッピーエンドを用意出来たら良いなあと思っています。
   でも、リツコって、どういう状態になったら幸せなんでしょうね?
   仮にゲンドウと上手くいったとしても、それはそれで不幸っぽいですし、
   時折、他所で見かけるリツコ×マヤやミサト×リツコも、なんか涙をさそうものがありますし………




オマケ



 

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代理人の感想

ありゃまぁ・・・・お疲れ様です(苦笑)。

とりあえずがんばれー、と無責任にエールだけは遅らせていただきます。

 

>リツコ

どーなんでしょうねぇ? 自立して生きていけるようになったらある意味それだけで十分な気もしますが・・・。