カッッ

閃光

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!!」

「クロードォォォォォォ!!」

親父絶叫。

そしてクロードの意識は暗闇へと落ちていった・・。

 

 

 

スターオーシャンナデシコストーリー

第1話  出会い・・・で どっちが勇者?その1

 

 

「う・・・・う・・・ん・・(なんだ・・・!? まぶし・・・)」

クロードが目を開けるとそこは光が優しくふりそそぎすきとおるような緑生い茂る森だった。

「な・・・・?・・あれ・・」

しばらく頭の機能が低下する。

「(そうだ・・たしか、僕はミロキニアの探査をしていて・・それであの装置が光を放って・・・)」

 

辺りを見回す

「やっと起きたみたいだね」

自分がいた場所のすぐ近くに全身黒ずくめの男が座っていた。

 

「え・・・・っと・・・あなたは?」

「僕?・・・僕の名前はアキト テンカワアキトだよ」

「テンカワ・・・!! まさかあの『漆黒の戦神』!!」

 

漆黒の戦神ことアキトは少し困ったような顔をして

「ん〜・・・その名前で呼ばれるのはあんまり好きじゃないんだよなー

 僕の事はアキトでいいからさ・・」

「わかりました・・アキトさん」

「それで君の名前はまだ聞いてなかったよね?」

「え・・・っと・・僕の名前はクロード・C・ケニーっていいます それよりここは何処なんですか?」

「僕もさっき気が付いたばかりだからね・・・・・・・・」

「そうですか・・・そうだ通信機!!」

 

支給品の通信機を耳に当てる   だが無情にも通信機は耳障りな音を立てるばかりだ。

「だめか・・・全然通じないや・・・」

通信機をポケットに仕舞う

「ねぇ・・とりあえずここから移動しようか?同じ所にいつまで居たってしょうがないしね」

「そうですね」

二人はしばし歩く

 

「ん・・?」

「どうかしたんですかアキトさん?」

「人の気配がする・・・・こっちだ・・」

「って・・・・ちょ・・っちょっと!?」

 

走り始めるアキトとクロード

カサッ

「あんな所に女の子が・・・どうしますアキトさん?」

「とりあえず あの子に聞いてみようか・・・」

彼らの瞳に映るものは16.7才ぐらいの少女であった。

 

バキ!!

「誰!!」

がさ!

「ちょっとアキトさん!! なんで隠れるんですか!!」

「いや・・ちょっとトラウマがね・・・・お仕置きいやだなぁ・・・(汗)」

 

テンカワアキト・・・ナデシコ乗船中は15人もの美女(美少女も含む)に

狙われていた 新大関スケコマシである

(あーでも・・・新じゃなくてNEOもすてがたいかなぁ・・・・)

端から見ればかなり羨ましい状況だが 彼にとっては

いや・・・あえて言わないでおこう・・・どうせこのHPを見る人にとって

彼の女難の悪さは、すぐに解る。(多分)

 

キャアアアアアアアアアアアアア!!

森中に響き渡る少女の悲鳴 そして少女の目の前には

 狂気に染まった怪物。

「!!・・・助けなきゃ!」

近くの棒きれを掴みクロードは走り出す!!。

 

クロード サイド

 

「はあああああああああああっ!!

ガキッ

「こっちだ化け物!!」

拾った木の棒で怪物の脳天を叩く。

たいして効いてないようだが彼の目的は果たせた

 

「クロード君!!」

「アキトさんは、早くその子を安全なところへ!その間僕が時間を稼ぎます!!」

アキトは少女を抱きかかえる

 

「あっ・・・・・・」

「クロード君!!すぐに戻ってくるから!!」

そして森の中に消えていく二人

アキトに抱かれた少女の顔が少し紅くなっているのは気のせいだろうか?

クロードは木の棒を正眼に構え

「アキトさんが帰ってくるまで保つかな僕・・・・・・」

いきなり弱音を吐いていた。

 

アキト サイド

 

少女を抱きかかえ森の中を走るアキト

抱かれている少女がさっきよりますます紅くなっているのは、どうしてだろうか?

うーん・・・よくわからないなぁ・・・・

 

「ここならもう大丈夫だな」

抱きかかえていた少女を地面に降ろす

「君はここで待っているんだよ?」

「あっ・・・あの・・!!」

「じゃあ」

そして僕は、森の中を駆け抜けた。

 

しばらく進むと道が開け 目の前でクロード君が善戦している

僕は腰に吊ってあるブラスターを手に取った。

「クロード君伏せろ!!」

                    ドン      ドン      ドン      ドン       ドン

            銃声! 銃声! 銃声! 銃声! 銃声!

 

銃口から撃ち出された弾丸は、クロード君にはもちろん当たらず

全て怪物の躯に吸いこまれるように命中した。

 

クロード サイド

 

あっ・・・・あぶなかったぁ・・・・・・

いきなりアキトさんブラスターを撃つんだもんなぁ・・・

避けられてよかったよ・・・いやホントに・・・

 

「危ないところだったねクロード君?」

危ないのはあんたの方だよ・・・・・・・と言いたいところだけど

助かったのは事実だしね

「アキトさんホントに助かりました」

「怪我とかは、無い??」

「はい・・・で あの女の子は?」

「!!」

アキトさんの顔つきが変わる

「危ない!」

「へ?」

アキトが僕を突き飛ばす

その時、目に映ったのは

死んだはずの怪物の一撃がアキトさんを吹き飛ばしている所だった・・・・

 

アキト サイド

 

「がはっ・・・」

例の怪物の一撃を食らい木の幹に叩きつけられる

迂闊だったな クロード君を逃がすのに夢中になっていて

昴気を使う暇さえ無かった

 

「(あばらの一本は、折れたかな・・?)」

怪物が僕の方へ向かってくる おそらくとどめを刺しに

きたのだろう。

「フッ・・・・!」

身体が蒼銀色の昴気で包まれる

「グワァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

怪物が咆吼と共に拳をくりだす。

ドゥン

「ちっ・・・・・」

僅差で怪物の攻撃を避け

間合いをあける。

 

クロードサイド

 

「アキトさん!!・・・大丈夫ですか?」

「なんとかね・・・・うっ!?」

急に腹部を押さえてうずくまるアキトさん

「どうしたんですか!?」

「こっち来る前無理矢理食べさせられたユリカとメグミちゃんとリョーコちゃんの料理がぁ・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよう(汗)」

 

怪物の攻撃とはカンケー無しに例の三人が作り出した

ミステリー的料理?によって倒れた テンカワアキト

そして無情にも その煽りをもろに受けたクロードの運命は!?

 

 

 

 


あとがき?

  つい先日 我が弟が入院した。

(2003年2月9日現在) 母親がついていってしまったので 夕飯つくるのが面倒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  それはさておき 応援メールを下さった方々 ありがとうございます。        

 

管理人の感想

なんか・・・強いのか弱いのか、分からないアキト君です(苦笑)

それにしても、アキトが自分の事を「僕」と呼ぶと凄く違和感を感じるのは、私だけでしょうか?(汗)

クロードの性格も、かなり変わっているみたいですねぇ

レナの今後の動向に注目です(爆)