コスモスでの修理が終わって数時間後のナデシコ某所。

 そこにヤツらはいた。

 エメラルドグリーンのショートカットの髪の女性と、紫色の長い髪の女性、薄桃色の長い髪の、七、八歳の少女、そして、人の身長よりも数十センチほど高さを持つ十字架にくくりつけられた、髪型や顔から、何から何まで、熱っ苦しい男だ。

 一人目の女性の名前は「スバル リョーコ」。

 二人目の女性名前は「イツキ カザマ」。

 三人目の少女は「ラピス・ラズリ」。

 そして、四人目の男の名前は「ヤマダジロウ(魂の名前は『ダイゴウジガイ』らしい)」。

「オレが一体何をしたって言うんだぁ〜〜〜〜っっっ!!!!!」

 ヤマダの声が部屋に・・・いや、ナデシコ中に響いた。


 

機動戦艦ナデシコ 

TWIN DE アキト


第八話後日談 ヤマダの『戦い』





「自分が何をしたか・・・・・・分からないようですね、リョーコさん?」

「そうみたいだな、イツキ」

「ヤマダ、ドウスルノ?リョーコ、イツキ」

「「死刑」」

「はやっ!

 っつーか、なぜ!?」 


「「「Dを危険な目に遭わせたから(だ)(です)」」」 

 一名はカタカナで言ったが、理由はこれである。

 彼女たちの頭の中には、以下のような式が出来上がっていた。

 ヤマダが無茶した→ヤマダがどっかに飛んでった→Dが助けに行った→帰りに事故発生→D、危険な目に遭う→ヤマダが悪い→だから、ヤマダはお仕置きされなければならない

「オレも危険な目に会ったわぁ〜〜〜!!!」

「「「関係ない(ありません)(どキッパリ)」」」

 また一名はカタカナだが、ヤマダの言葉の後に一瞬の間も空けない。

 しかし・・・・・・哀れだな、ヤマダよ。

 自分の名前を『ダイゴウジガイ』と、正す余裕がないんだからさ。

「さて、気になる処刑方法ですが・・・・・・」

「第一回、ヤマダ消化器でたこ殴り大会ぃ〜〜〜〜!!!」

「・・・デス」

「ちょっと待てい!!」 

「と、言うわけで、ここに全国から取り寄せた(いつの間に?)消火器があります!

 みなさん!!この中から、好きな消火器を選んで、ヤマダをボッコボコにしてやりましょう!!!」

「「イェェェェェェェイ!!!」」

「オレを無視するなぁ〜〜〜!!!」

「それでは、行って見ましょぉぉぉぉぉ!!!

 エントリーナンバー一番、スバル リョーコぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


「いっくぜぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 

「(・・・・・・何を言っても無駄だ・・・・・・何を言っても無視される・・・・・・)」

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!」

 げし、どげし、ぼご、ばき、ぐしゃ、ばこ、べき、どぐしゃ、ぼき、どこ、べぐしゃ、めぎゃ、めぎょ、etc、etc

 ヤマダは・・・・・・描写不能なほどになった。

「ふっ・・・・・・すっきりしたぁ」

 さわやかな汗を流すリョーコ。

 しかしどういうわけか、次の瞬間復活した。

「「「え゛」」」

「チッチッチ、このオレ様の丈夫さを甘く見んなよ」

「「「非常識すぎる・・・・・・(一名はカタカナ)」」」

「・・・・・・気を取り直して次行って見よぉぉぉぉぉ!!

 エントリーナンバー二番、ラピス・ラズリぃぃぃぃぃぃ!!!」

「ソレジャア・・・・・・えいっ(どぎゃ)、えいっ(ばご)、えいっ(めぎょ)、えいっ(ぐしゃ)、えいっ(べきっ)、えいっ(ぐちゃ)・・・・・・」

 ・・・・・・ヤマダは肉塊になった(こうとしか描写できん)。

「フゥ、ツカレタ」

 だが、またヤマダは復活した。

「はっはっは。オレは不死身なんだよ。分かったかなぁ〜〜!?」

 ・・・・・・・・・・・・・

「エ・・・エントリーナンバー三番、イツキカザマ、行きまーす・・・・・・」

 イツキは消化器を使わずに、素手で殴りまくる。

 フリッカー、デンプシーロール、ドラゴンフィッシュブロー等々・・・・・・

 だけどね、また肉塊になったんだけどね、復活しちゃったんだよ、これが。

「仕方ありませんね。

 ラピス、ヤマダを宇宙に放りだっしゃって下さい。

 私やリョーコのことを『鬼』とか言ってくれましたし」

「ワカッタ。

 オモイカネ、オネガイ」

『本当にやるの?ラピス』

「ヤルノ」

『・・・分かり・・・ました・・・・・・』

 オモイカネのウインドウが消えた後、ヤマダの張り付けられた十字架が、少しずつ動き始め、壁の穴(!?)に消えた。

 ピッ

 ウインドウが展開した。

 ウインドウは、宇宙空間とナデシコを映している。

 ナデシコから何かが飛び出してきた。

 アップして見ると、張り付けにされたヤマダだった。 

 しかも、宇宙服無し。着の身のままである。

「・・・呆れた・・・・・・本当に生きてますよ、ヤマダ」

「信じらんねぇヤツだな、全く」

「アレ、ホントニニンゲン?」

「「さあ?」」





「! 艦長、大変です!!」

「どうしたの?ルリちゃん」

「ヤマダさんが、宇宙服無しで宇宙遊泳してます!!」

「楽しそうだね〜」

「楽しそうって、死んじゃうんじゃないの?ヤマダ君」

「宇宙って空気無いんですよ?艦長」

「あっ、そういえばそうだね、メグちゃん」

「「「(あんたほんとに連合大学主席で出たのか・・・?)」」」

「だからさ、艦長。早くヤマダ君回収しないと死んじゃうよ?」

「いえ、ミナトさん。もうとっくに死んでるはずです」

「でも元気そうに動いてますよ・・・ヤマダさん・・・・・・」

「・・・・・・人間じゃありませんね・・・・・・」





 この後ヤマダは自力で生還したという・・・・・・





 本星への報告書8after

 執筆時間一時間ぐらい。

 もぉ、ほんとーにてきとーな内容です。

 ・・・因みに、御存知の事と思いますが、人間は宇宙空間に宇宙服無しで出たら、死にます。絶対に。

 んじゃ、この辺で。
本星への報告書8after

 

 

代理人の感想

 

人間やめて何になる〜?

 

ダイゴウジ・ガイになる〜!

 

 

もはや完全に人間止めてるよこの人・・・・

いやまあ、訓練を積んでいれば一分間くらいは死なないで済むそうですが(汗)

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

E.Tさんからの投稿です!!

宇宙は放射能からなにから危険で一杯らしいです。

それらから身を守るために、宇宙服があるんですね〜

・・・まあ、常識を足蹴にする存在には必要ないかもしれませんが。

本当、どうやったらこんな人間(?)が生まれるんだろう?

もしかして、人間が最終的にいきつく進化の先は・・・ヤマダ ジロウ?

 

・・・絶対ヤダね

 

ではE.Tさん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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