機動戦艦ナデシコ〜刀神〜

      第壱話

 

「どーですか、ラピスさん。我社の新造戦艦ナデシコは?」

桃色の髪をした子供をつれたプロスペクター(以下プロス)がナデシコの通路を歩いている。その姿は奥さんに逃げられたおっさんにしか見えない。

「・・・・」

桃色の髪の少女−ラピスは終始無言だった。困った様な顔で一筋の汗を流すプロス。やはり、娘との会話に困っている父親にしか見えない。

レッツゴー・ゲキガンガー。
いくぞ!
必殺!ゲキガンブレ−ェェェドォォ!」

格納庫に近づくにつれ変な叫び声が聞こえてくる。

「『変な叫び声』とは何だ。これは漢の魂の叫びだー!」

青い色のロボット(エステバリス空戦フレーム)から聞こえてくる暑苦しい声。

「やまだ−!誰もそんなことは言ってねーぞ!!とにかく俺のエステちゃんから降りてコーイ!!!」

眼鏡をかけたメカニックマンが拡声器を使って叫んでいる。

「それは仮の名だ!俺の本当の名は『ダイゴウジ・ガイ』だ!」

「なに?あれ?」

珍しくラピスがプロスにたずねる。

「さぁ、確かパイロットの乗艦はまだのはずですが・・・?」

「ヨーシ、そこまで言うのならば見せてやる。俺様のウルトラ・スーパー・グレートな必殺技を・・・」

「誰か何か言った?」

またもプロスに聞くラピス。

「私に聞かれても・・・」

唖然として止めることも忘れているプロス

「いくぜ!!」

「ガァイ、スゥーパァー・ナァッパァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

かけ声とともに、片足を上げたまま上半身を回転させこぶしを突き上げるエステバリス。

ガイィィィィィイイイイイイイイン

・・・・・・・・・・・・・・・こけた(汗)

「うるさい。」

ラピスの意見ももっともである。

「ではブリッジの方にいきましょうか?」

「うん。」

とりあえず無視することに決めたようである。

「おいっ、ヤマダ。お前足折れてるぞ!!」

「俺の名前はダイゴウジ=ガイだ!!・・・・あいたたたたた・・・」

 

ナデシコブリッジ

むっつりとした大男に、きのこカットの男がオカマ言葉でわめいている。

「ちょっとどういうことよ、せっかく連合軍から出向いたあたしたちが必要ないってどう言う事よ!」

「な〜に〜あれ。」

茶パツで胸元の大きく開いた制服を着た女が言った。

「バカバッカ。」

銀色の髪をした女の子が言う。

「あの人たちですよね?火星でコロニーに戦艦落としたの。」

三つ編みの少女が言った。

「まぁ、キャンキャンほえたくなるのもわかるけど・・・」

「彼らは各分野のエキスパートだ。そして艦長は地球連合大学の戦略シュミュレーション実習では無敗を誇った逸材だ。」

「そのとーりです。」

扉を開けて入ってきたプロスペクターが誇らしげに言い放つ。

「ナデシコのクルーの選定基準は腕が超一流だということですから。」

「それって性格は多少問題があってもいいてこと?」

銀髪の少女が独り言のようにつぶやく。

「それも仕方のないことなんですよルリさん。腕が一流、性格も問題なしという人材は既に他の職についていますし、何より高い。少しくらいの性格の問題はしょうがないのです。」

「さっき、自動販売機がロボットに変形して走り去って行ったんですけど・・・」

三つ編みの女性が言う。

「・・・・・ウリバタケさんですね。(ピクピク)」

こめかみを引くつかせながら言う。

「あれ〜プロスさん、その隣にいる子は誰?もしかしてお子さん?」

「おおっと、忘れていました。この方はこのナデシコのサブオペレーターでオモイカネ・ダッシュの通称ダッシュの管理者でもあるラピス=ラズリさんです。それと私の子供ではありませんのであしからず。」

「・・・・・・・・・ラピス=ラズリです。よろしく。」

ラピスが挨拶をする。

「よく出来ましたラピスさん、では皆さんを紹介しましょう。まず、あちらの方がナデシコのメインオペレーターでありダッシュのもとでもあるオモイカネの管理者の星野=ルリさんです。また、ルリさんはラピスさんのルームメートとなっていますので仲良くしてくださいね。」

「よろしくラピス。」

「そしてこちらの方が通信士のメグミ=レイナードさんです、メグミさんは元声優さんなので、よかったらあとで話を聞かせてもらうと良いでしょう。」

「うん。」

「こんにちはラピスちゃん、これからよろしくね。ラピスちゃんはアニメとか好き?」

「・・・・・・・うん。」

「じゃあ後でいろいろ聞かせてあげるね。」

「そしてこちらが操舵師の遥=ミナトさんです。」

「よろしくね、ラピラピ。」

「私、ラピス、ラピラピじゃない。」

「愛称よ、愛称。お友達とかに付ける親しみを込めた呼び方なの。ルリちゃんも『ルリルリ』って呼んでるのよ。」

「うん、・・・わかった。」

「あの・・・・」

声のしたほうを見るとラピスと同年代の黒髪の少年がいた。

「「「「「「「「「いたの?」」」」」」」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」

泣きながらものすごい勢いで走り去っていく少年。(祝:初ハーリーダッシュ!!)

「いっ、今の方はマキビ=ハリさんと言いまして、あなたと同じナデシコのサブオペレーターです。」

「そう。」

そっけなかった。(あいかわらずあわれだの〜、ハーリーくんは・・・byF)

「ゴートさんは知っていますよね?こちらのご老体が瓢(フクベ)=仁提督です。元地球連合軍の提督さんです。」

「よろしく・・・」

簡潔に済ませるフクベ。

「最後に副提督で現役の連合軍人でもありますムネタケ=サダアキ副提督です。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キノコ?」



「「「「「「プッ」」」」」


ムネタケを除いた大人たちが一斉に吹き出しブリッジは爆笑の渦に巻き込まれる。ゴートですらおなかを抱えてうずくまっている。

不思議そうに笑っている人達を見ているラピス、怒ってわめき散らしているムネタケ、そしてルリはため息とともつぶやいた。

「バカバッカ」

「あ〜ここだここだ。」

突如ブリッジに一組の女性と男性が入ってきた。全員が静まり注目する。

「皆さーん、私が艦長の御統(ミスマル)=ユリカで〜す。
ブイ!」

「「「「「「「「ブイ!?」」」」」」」」

「またバカ?」

ゴゴオオオオォォォォオオオオォオン!!
「なっなに、何なのよ」

キノコが叫ぶ。

「敵襲です。」

オペレーターシートに座ったルリが報告する。

「戦況は?」

ゴートが冷静にたずねる。

「敵、無人兵器多数、上の基地の人達が戦っているけどもうそろそろやられちゃいそう。」

サブオペレーターシートに座ったラピスが報告する。それを聞いて全員が持ち場につく。

「艦長、マスターキーを。」

「はい、・・・・あれ、どこにしまったかな。」

マスターキーを捜し始めるユリカ。

「基地にいる連合軍全滅しちゃったよ。」

頭を抱える一同。キノコはわめき散らしているだけである。

(ボソッと)「無能?」

ラピスがつぶやくが誰も聞いていない。

「あった!」

マスターキーがセットされる。

「相転移エンジン始動しました。」

「で、どうするんだ?」

「決まってるじゃない、出撃するのよ。」

「ど〜やって?上では木星蜥蜴が待ち構えてるんでしょ。」

キノコの発言にミナトが言う。

「艦長、何か意見はあるかね。」

フクベが聞く。

「はい、海底ゲートを抜けていったん海中へ、その後浮上して、敵の背後から殲滅します。」

ユリカがまったくの迷いなしに言う。みなも意外そうにユリカを見ている。

「なるほど、確かに主砲のグラビティ・ブラストならあれだけの数の敵を殲滅できるかもしれんが・・・しかしそのためには、敵をある程度は集めないといかんが。」

「そうだわ、囮よ!この艦にある機動兵器を囮にすれば・・・」

「待ってました!!」

突然コミュニケのウィンドウが開きガイがさけんだ。

「その役目俺に任せてもらおう。囮といわず敵を全滅させてやるぜ!」

「馬鹿野郎、お前足が折れてるんだろうが。」

メガネをかけた男が通信に乱入してくる。

「ウリバタケさん、どういうことですか?」

「この馬鹿、さっきエステバリスでこけたときに足折っちまいやがったんだよ!」

「足が折れてたって俺と俺のゲキガンガーにかなう敵はいない!」

「ヤマダ機、地上行きのエレベーターに乗りました。」

ルリが報告する、そのときラピスが地上の様子がおかしいことに気づいた。

「敵の無人兵器が何かと戦ってる。・・・・・ダッシュ基地の監視カメラの映像をスクリーンに。」

『ハイ。』

スクリーンに移った映像にその場の誰もが自分の目を疑った。

黒いマントと黒いバイザーをつけた黒髪の青年が『ジョロ』や『バッタ』を切り裂いている。腰の左右には太刀と脇差を一本ずつ挿しており、時折めくれ上がるマントの隙間から腰の後ろにも二本の小太刀が挿してある。手に持っているのは二本の長い太刀・・・野太刀だった。おそらく背中に交差させて背負っている鞘に入っていたものだろう。

「バカな・・・・・・生身で『ジョロ』や『バッタ』と戦っているだと。」

ゴートがうめくように言う。

「しかも、刀で敵を斬っちゃってるわよ・・・・」

ミナトが続ける。

「それにまだ余裕があるように見えるんですけど・・・・」

と、メグミがあきれたように言う。

「何よ・・・何なのよあいつは・・・」

「彼はこのナデシコのパイロットのテンカワ=アキトさんです。もしかしたら『刀神』といったほうがわかりやすいかもしれませんが。」

ムネタケの疑問にこたえるプロスペクター。

「ヤマダ機、地上に出ます。」

 

同時刻、地上

「ヨッシャア、いくぜ木星蜥蜴どもめ!!」

軽快に敵を撃墜していくガイ。どうやら腕は本物であるようだ。

何体か破壊したあと敵をひきつけるために移動し始めた。しばらく走っていると・・・

「ヤマダさん、前!!」

ルリの声が響く。敵に気を取られて眼に前の人間に気づかなかったのだ。慌てて機体を止めようとするガイ、目の前から人の姿が消える、衝撃がコックピットを襲った。

 

同じころアキトはというと・・・・

「チッ、数が多いな。」

いまいましげに言うアキト。その間にも敵を切り裂いてゆく。

「四神滅殺 『烈光』」

アキトの放った気を纏う真空派が敵の無人兵器を数体まとめて破壊していく。

「?あれは・・・」

アキトの眼にはこちらに突っ込んでくるエステバリスの姿が映っている。こちらには気づいていないようだった。

「木星蜥蜴の新兵器か!?」

この一帯の連合軍の機動兵器隊は全滅しているはずである。敵をひきつけているエステバリスは見ようによっては敵を引き連れているように見える。エステバリスが眼前まで迫ってくる。

「フッ、甘い!四神滅殺」

アキトがエステバリスに向かって飛ぶ。

「鬼神降臨!!」

エステバリスの左腕が肩口から切断される。左腕を失ったことでバランスを崩し倒れるエステバリス。

「次っ!!」

「『次っ』じゃねえ!!こっちは助けにきてやったのにいきなり攻撃するたぁ・・・さては貴様!木星蜥蜴の親玉だな!その姿は仮の姿で本性は蜥蜴なんだろう!」

「何だ?!貴様。」

「山田さん違います。その人はナデシコのパイロットです。」

「パイロットだって!?このまっくろくろすけが?」

「ナデシコ?まぁいい。もしかして、そこにプロスペクターという男はいないか?」

アキトがルリにたずねる。

「ハイハイハイ、私はここにいますよ。」

「これからこの機動兵器にのって・・・」

「エステバリスです。」

気をきかせたのかルリが言う。

「そのエステバリスで敵を殲滅する。」

そお言いながらエステバリスに乗り込もうとするアキト。

「何言ってやがる、これは俺のゲキガンガーだ!!」

「お前、足が折れてるんだろう?無理はするな。」

「そーですよヤマダさん。此処はテンカワさんに任せて、戻ってください。」

アキトの言葉をプロスが支援する。

「この程度の敵、足の一本や二本折れていたところで・・・」

「そうだ・・・この程度の敵ならば俺一人でも何とかなる。しかしこの先、敵が強大になったときにお前が万全の状態でないとかなり苦戦するだろうな。いわばお前の怪我の直りがこの先の戦いを行方を左右するといっても過言ではないだろう。だからお前は、怪我の治療に専念してくれ・・・
ガイ。」

「そうか・・・それもそうだな。しかしお前がそこまで俺たちのことを考えて言ってくれていたとは・・・よぉっし、今日から俺とお前は
親友だ!!!」

アキトの言葉に感動の涙を流しつつ言うガイ。ナデシコのブリッジでは皆が感心した様に見ている。アキトは『親友』というのが嫌だったのだろう、バイザーで表情は見えないがきっと嫌そうな顔をしているはずだ。(断言)

「じゃあお前は降りろ。」

ヤマダをコックピットから引きずり出し投げ捨てるアキト。そのままエステバリスに乗り込み起動し戦闘を始める

「見事だな。」

「ええ、ああも簡単にヤマダさんを操って見せるとは。」

「この艦にしては珍しく馬鹿じゃないひとみたいね。」

「ネェネェ、ミナトさん。あの人ちょっとかっこよくない?」

「アラ、メグミちゃん。ああゆうのがタイプ?」

などとブリッジでは囁きあっていた。

「あ〜!!アキト、アキトでしょ?」

突然にユリカが叫ぶ。

「貴様!ミスマル=ユリカか!?何でこんな所にいる。」

「ユリカ?ユリカはね、このナデシコの艦長さんなんだよ、エッヘン。」

「プロスさん本当か?」

「ええ、そのとおりです。この方はネルガルの新造戦艦ナデシコの艦長さんです。」

「注水、八割がた終了しました。」

ルリが報告する。こんな会話をしている間にも戦闘や発進作業は進んでいたのだ。流石『能力は超一流』で集められた人材である。

「機動戦艦ナデシコ、発進!!」

すかさずユリカが命令した。

地上

「この機体に刃物ついてないのか?」

アキトが叫ぶように叫ぶ。

「イミディエットナイフって言う、ナイフが脚部に収納されてるぞ!」

突然眼鏡をかけつなぎを着た男が通信に乱入してきた。

「あんた誰だ?」

「俺は整備班班長のウリバタケだ、よろしくな。」

ブリッジ要員が見ているのを知っていて格好をつけて挨拶するが決まっていない。

「それより、テンカワとかいったな。よくも俺のエステちゃんの腕を切ってくれたな。帰ってきたらタップリと文句を言ってやる。覚悟しとけよ。それとそいつの武器はさっき言ったイミディエットナイフとワイヤードフィストだけだ、ヤマダの馬鹿がライフルを持っていかなかった所為でな。」

「了解した、それだけあれば十分だ。」

無人兵器がいっせいにミサイルを発射する。

「クッ、ワイヤードフィスト!!」

残っている右腕を飛ばし『バッタ』の一機を掴む。

「うおおおおぉぉぉぉおおぉぉ!!」

掴んだ『バッタ』をミサイル軍に向かって投げ飛ばすエステバリス。ミサイルと『バッタ』が接触をして爆発する。その爆発に巻き込まれ次々と誘爆していく、ミサイル群

「テンカワさん通信士のメグミ=レイナードです。ナデシコが発進して戦闘領域に出るまで後7分です。それまでがんばってください。出現ポイントは此処です。」

アキトが乗るエステバリスのコックピットにマップが映される。

「了解した。イミディエットナイフ!」

アキトはエステバリスにナイフを装備させると、そのまま敵を倒しながら誘導していく。


ナデシコブリッジ

「ほう、流石に『刀神』と呼ばれている傭兵だけあるな。ナイフを持ったとたんに撃墜数が大幅に伸びたぞ!」

「しかも片腕で、ですからねー。これでエステバリスが完全だったらどうなっている事か・・・いやはや、これは良い買物だったかもしれませんなー。」

「敵、数が半減。」

ラピスの報告である。

アキトはナイフ一本で敵の機動兵器を次々と倒していく。正面の『バッタ』に突進しナイフを突き刺した後、後ろから迫る『バッタ』に後ろ回し蹴りを叩き込む。その回転を利用してナイフを突き刺した『バッタ』を投げ飛ばしながらナイフを抜く。投げ飛ばされた『バッタ』が地上の『ジョロ』にぶつかり爆発する。一連の動きにまったくといっていいほど無駄が無い。

「・・・・・・これは・・・・・・・・なんと言うか・・、」

「・・・・・・・凄まじいですな・・・・」

「なんなのよ、何であんな奴が連合軍に入らず傭兵なんかやってるのよ!」

ヒステリー気味にムネタケが叫ぶ。

「勧誘はしていたよ。だが全て断られた。」

フクベ提督が答える。

「テンカワさんは軍を嫌ってましたからなー。」

「だったら強制連行しちゃえばいいじゃない。」

「でも〜アキト君に勝てるような戦力を連合軍に出せるとは思えないんだけど〜」

「そうだな、無人兵器の一部隊と生身で闘える人間を強制連行させることなんてまず無理だな。」

ミナトの言葉にゴートが答える

「間も無く海上に出ます」

地上

アキトのエステバリスは崖の手前で戦っている。逃げ場は無いようにも見えるが、まだまだ余裕がありそうである。無人兵器の数もかなり減ってきている。

「アキト海へ跳んで!」

コックピットにユリカの声が響く。それだけで何が言いたいかが解ったアキト。しかし・・・

「断る。」

「へ・・・・」

「ユリカ、あんたの指示は受けない。」

言って無人兵器群に突っ込むエステバリス。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおぉぉぉ!!!」

「ワイヤァーード・フィストォーーーー!!!!」

ナイフを持たせまま腕を飛ばす。

「四神滅殺!」

飛ばした腕を戻さずに叫ぶ。ワイヤードフィストとイミディエットナイフ全体が気の輝きに包まれる。

「刃車!!!」

そのまま腕を振り回すアキト機。

「チュドドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォンンン!!!!!」

腕に持ったナイフに、そして気の輝きを纏ったワイヤーに、ディストーションフィールドを発生させているはずの無人兵器が次々と切り裂かれていく。

ザバァァァァァァン!

ナデシコが海上に浮上してくる。

「グラビティー・ブラスト発射!目標、敵ぜ〜〜〜〜んぶ!」

「必要ありません。」

「へっ?何でルリちゃん?」

「・・・・・敵、全滅しちゃってるよ。」

ユリカの疑問にラピスが答える。

「作戦終了、すまないが回収してくれないか?どうやら無理をした所為でオーバーヒートしたらしい。」

モニターを見ると、左腕を失い、右腕もワイヤーが切れて手首から先が無いエステバリスが装甲の隙間から煙を吹いている。

「アキト、スゴイスゴイ・スゴ〜イ!!!」

「勘違いするな、俺は契約を果たしたまでだ。」

「「あ〜俺のエステちゃん(ゲキガンガー)が!!」」

ヤマダとウリバタケの叫び声が聞こえる。こうしてナデシコの初陣(?)は勝利に終わったのだった。

 

後書き・・・・いや、中書きか?

和覇(以下和):「今回は長くなったわね〜。」

FEID(以下F):「後書きまで書いた後見たら88KBもあったんだよな〜」

和:「で、急いで分割してこの中書きを書いていると?」

F:「そのとーり。書いてる途中でも長いんじゃないかなー?って思ってたんだが、予想よりも15KBは長かったからな。」

和:「・・・・てことはココであなたを切っても何の問題もないじゃない。」

F:「まっ、待て。なんか眼が危ない光を燈していないか!?」

和:
「ウフ・・ウフフフフフフフ・・・あははははははははははははは!!!!!」

ザクザクザクザクザクザクザクザクザク・・・・・・・ゴシュッ!!

F:「グハッ、ゴフッ、ゲハッ、・・・・・・・・・・・・・・・・・グボッ!!」

和:「では皆さんまたBパートでお会いしましょう。」


Bパートに続く