俺は恐る恐る『テクニック』という科学の力を使う、魔女の後ろを歩いていた。

これから訪れる、魔女の家に向かって・・・・

 

NADESICO in PHANTASY STAR
THE DARK SOUL
第1部 -PHOTON MANAGER-  5話 魔女の家

 

 

「はぁぁい、ここが私のお家で〜〜す。」

「ふぅ、ここは普通だな。

ハートの形の家を想像したが・・・・杞憂だったようだな。」

高級マンション風の建物の中にフィラの家はあった。

おれはハート型の家を想像していて少し頭が痛かったが、

案外まともだな。

 

「ハートの形のお家・・・・いいかも・・・・

ラグオルに作ってみようかな?」

「・・・・俺がハンターズライセンスをとった後にしてくれ。

つでに新築祝いは呼ばなくてもいいぞ。

そんな家に住むのは非常に迷惑だ。

家とはくつろぐ物だろう?

神経使ってどうする。

 

「・・・・新婚祝いは?」

「・・・・結構だ・・・・」

・・・・結婚か・・・・・

イヤなことを思い出したな。

 

「うみゅぅ。

結婚式とハネムーンは女の子の夢なんだよ?

友達の結婚式ぐらいにはでないと嫌われちゃうぞ。」

「・・・・その夢もろくも崩れてしまうことだってある・・・。」

そう、ハネムーンの事故は決して他人事じゃない。

 

「!?・・・・・」

俺の心境を察したのか何も言わず、ドアを開けた。

 

 

 

ただいまぁぁ、今日は新しいお友達をつれてきだぞぉ・・・・

ってスターちゃんしかいないの?まいちゃんは?」

ドアを開けたフィラは大きな声だった。

たぶん今さっきの雰囲気を何とかしたかったのかも知れない。

だが、フィラが予定していたであろう返事は帰ってこなかった。

 

ただ一人、フィラより背の高い女性が玄関から現れた。

「ふえぇ?

さっき友達からメールが来てチャレンジに呼ばれたから行って来るって。」

 

どうやら当初の予定が狂ったようで、フィラは少し機嫌が悪いようだ。

「じゃぁ今日はマイチャンがシップにいるって事?」

「うい、ガフとエクちゃんは二人で買い物いくって・・・・」

マイちゃんとかエクちゃんとかこの家の同居人か?

 

「あれ?

・・・・ってこの男の人は?」

俺に気がついたらしく女性がフィラに俺のことを聞いた。

 

「ああ、アキト君ね。

ハンター見習いだよ。」

「え?じゃぁ教官はフィラなの??」

女性の驚きようは容易に想像できた。

 

ういぃぃ

にこにこしながら答えるフィラ。

 

「・・・・苦労するわねお互い。」

「ああ、そうだな・・・・」

どうやらこの女性は俺の苦労を少しばかり理解できるようだな。

 

「スターちゃんは?」

「わたし?私はテレビ見てたよ?」

この女性の名前はスターちゃんというのか?

まぁスターという名前はあだ名みたいな物だろうが・・・・

俺も『スターちゃん』と呼ばなければならないのか・・・・・

いやだ、イヤすぎる

だがこいつ(フィラ)なら強制しかねないな・・・・

 

「ふむぅ、じゃぁ今日は私は出られないわねぇ。」

「ん?どういうことだ?」

「ああ、同じファミリーに所属しているハンターは

一人しかギルドのシップに行けないの。」

「つまり、人数制限ということか?」

確かおおかたラグオルの調査は終了したという話だったな。

 

「うん、ハンターズって民間人でもなれるし結構数が多いのよ。

まぁピンからキリまで色々あるんだけど。

で、ハンターズ全員が一気にギルドのシップにいったらパンクするでしょ。

だから入場制限があるの。」

「ファミリーというのは?」

「ギルドのシップは入場するのにね専用のアカウントがいるの。

でもそのアカウントがめちゃくちゃ高いのよ。

だから・・・一つのアカウントを複数のハンターズで共有するの。

同じアカウントを使っている人をまとめてファミリーって呼ぶんだよ。」

専門用語が多いな。

まぁどんな仕事でも同じだろうが・・・・

 

「なるほどな?

だが、それなら実力主義にした方が効率がよくないか?

足手まといのハンターに降りられるより、

熟練のハンターの方が役に立つと思うが・・・・」

人数制限するほど志望者が多いのに、わざわざ足手まといの人間を

使うのはかなり非効率的じゃないか?

 

「ん〜〜まぁ一番の理由は、どんなハンターでも毎日降りてるとつかれるでしょう?

だから時々休みたくなるわよね?」

「ああ、そうだな。」

さすがに年中無休で仕事はイヤだな。

 

「そのときに初級者が強いハンターのアカウントを借りてラグオルにいくの」

「なるほど・・・・つまり初級者は上級者の休みの間にラグオルにいくということか?」

それなら効率的だな。

 

「うん、そうだよ。

ついでに、お金とかあげたり使わない武器を譲ったりするときもあるよ。」

「ほう?つまり初級者を育てているという訳か?」

しかし、わざわざ無関係な人間に金を渡す奴がいるのか?

 

「うん、職業によっては難しい仕事もあるからね。

たとえば私はフォースだから力仕事が苦手でしょ?

そんなときはスターちゃんやまいちゃんに変わるの。

仕事は途中でキャンセルするとお金取られるけど、

同じファミリーでの交代は全然問題ないからね。」

「なるほどな同じファミリーで弱点を補っているという訳か」

 

少しフィラは考えて一言しゃべった。

「そうなるねぇ」

 

 

しばらくしてスターがフィラに聞いてきた。(ちゃんづけするのはどうも好かん)

「ところでアキトは明日からラグオルにくるの??」

 

「うーん、はじめはシミュレーターでの仮試験だから3週間じゃないの?」

大体ね、とフィラが付け加えた。

まぁ試験という物は多少誤差がある物だから、

いつ終わるなんて決められる物じゃないが・・・・

 

「ああ、そうだったねぇ・・・・ラグオルに降りる前に試験があったんだっけ・・・・」

スターも自分の試験の事を思いだしたようだ。

 

ん?

ふと俺の頭に疑問が浮かんだ。

「そういえば、試験の内容を聞いていないな?」

試験・試験と言うだけで、肝心の内容を聞いていなかった。

まぁここに来て驚きの連続だからな、無理もないが・・・・

 

「あぁ、試験の内容はシミュレーターだよ。」

「シミュレーター?」

「ラグオルにいくためには『ノーマル』と『ハード』のシミュレーターでのミッションを

クリアしないと行けないの。」

 

シュミーレーターといっても何をシュミレートするんだ?

「で・・・・何のシミュレーターだ?」

「ああ、ラグオルをそのままシュミレートしてるの。

ラグオルに降りているのと全然かわらないよ。

まぁ出てくるモンスターはだいぶ弱いけどね。」

 

つまりは本番と変わらないか・・・

「なるほど・・・分かった。

じゃぁ明日からシミュレーターでのミッションということだな。」

 

「うい〜〜」

うい?

『はい』ってことか?

まぁ業界用語というものかな?

 

「じゃぁもう寝たら?

シミュレーターといっても結構きついわよ。

私はベットの用意してあげる。」

「分かった。」

スターは気を使ったらしく、奥に消えていった。

 

「じゃぁ先にシャワーでも浴びる?」

 

「そうしよう」

 

「ういぃぃ〜〜シャワーはあっちでーす。」

フィラがシャワーに案内する途中で、俺はあることに気がついた。

 

ん?・・・・

今気がついたがスターの本名聞くの忘れたぞ・・・・

まさかスター・チャンという名前じゃないだろうな・・・・

 

あとがきでーす

ふぅ、今回のアップはスピードアップ
あフィラで〜す。

ふぅ、今回は私のサードキャラが出てきました。
スターちゃんでーす。(サードチルドレン シンジ君?)
まぁスターちゃんの自己紹介はまた今度と言うことで・・・・
後名前だけだけどセカンドキャラのマイちゃんとか
ガフちゃん・エクちゃんも出てきましたよぉ。
・・・・名前だけなんだけどね。
まぁ活躍させる予定ですから気長に待ってください。


次回はいよいよ試験が始まります。
だけど開始早々トラブル発生。
どうなるフィラちゃん
がんばれフィラちゃん

ってことで、次回
『第6話 楽しくも迷惑な仲間達』
をよろしくね・・・・ね?

ふぅ、今日はちょっといっぱいいっぱいで・・・・疲れたぁ

P.S.
あ・・・あとこの小説の設定資料を次回に発表したいと思います。
かなりオリジナルな設定が入っているので・・・・
 

 代理人の感想

うをををををををを、やる暇が無いっ!

折角買ったのにっ!

PC本体まで買い換えたのにっ!!

これで半月近くはピーピーになるほどの出費なのにっ!

PSOやる暇が無いっ(号泣)!

 

 

>まさかスター・チャンとか

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

謎の中国娘ミスター張!?

いや、本当に一瞬そう読めましたもので(爆)。 

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