あなたは、心が未来から過去に跳んでやり直せるとしたらどうします?

・・・やっぱり、より良い未来へと作り変えますか?

では、あなたの知らない過去に跳んでいたら?

えっ、私だったらですか・・・・

今は言えません。

・・・だって・・・・











        誰かのいない世界で                   「目覚めると」












ウイィィィィィィン 

コンピューター特有の軽い振動音が私の鼓膜を揺さぶっているみたいです・・・

閉じた目をゆっくりと開くとさっきと全く違う景色が飛び込んできました。

?ハーリーくん、サブロウタさん・・・・二人の姿も見えない

でも、何かとても落ち着くような場所ような

・・・・・・・・ここは、どこ?

たしか、私はナデシコCでアキトさんを追って・・・

「オモイカネ処理速度ダウン」

「ルリさん困りますな〜せっかくオモイカネが心を開きかけているのに他の事を考えると
また元の状態に戻ってしまいますよ〜」

「えっ!?・・・ゴメンなさい」

「ルリ君がこんなこんなミスをするなんて珍しいですね。ミスター」

「ええ、本当に」

プロス・・さん それにゴートさん


とっさに謝ってから前を向くと目の前には懐かしいオペレートパネルがありました。
そうあのナデシコAで使っていたオモイカネと初めてお話をした場所。

でも、まだむきだしのコードが幾つかあり、
まだ完全でないことを主張しているようです。

これは、ナデシコA発進数週間前の調整テスト・・・ですか?

「ルリさん連日のハードスケジュールで申し訳ありませんが・・・・・・・・」



そんな馬鹿なこと絶対にありません!!
今までのことは夢だったんですか!?
そんなことありません!!
あれが夢だったなんて、私が見るにしても悪趣味すぎます。
それとも嫌がらせですか?
私はあの時代で私とあの人達の幸せを取り戻す自信はありました。
なのに、こんなのってひどすぎます。
こんなのって!!
こんなのって!
こんなのって
こんなのって・・・・・


・・・・・・取り乱してすいませんでした。
どうやら私はアキトさんが起こしたランダムジャンプで過去に飛んでしまったようです
それも心だけ。体の大きさや服装はナデシコAの時の物でしたから
・・・・何かとても口惜しいです。



ある程度状況を把握した私は、これからのことを考えました。
もちろんこの時代から作っていくこれからを、です。
なぜなら、B級ジャンパーのわたしがA級ジャンパーのアキトさんが
起こしたランダムジャンプの真似をして元の時代に戻ることなんて不可能ですから

だから、私は考えます

未来の知識をもってこれから起こる事柄にすばやく対応できるように

今できうる限りの事をしてこれから起きる様々な悲劇を消すために

そして、私の力であの人がいつまでも笑って暮らせる世界にするために・・・・





そんなことを考えながら作業をしていたらいつのまにか調整テストが終わっていました。

そして、わずかに与えられた自由時間を使ってオモイカネを説得して私にできないことをお願いしました。
オモイカネは「了解、オペレーターの指示に従います。」と、コンピューターらしい返事をしてきます
未来のオモイカネを知っている私にはちょっと寂しい返事です。
私の知っているオモイカネだったら

「任せて!!ルリ」とか

「確かにルリにはできないね」とかいうのに・・・・

これからたくさん話をして教育をすればいいことですが
早くオモイカネらしいオモイカネになって欲しいです。

それから、私は、ナデシコが出発するまでの数週間
表面では調整テストをしつつ、裏では「これからの事」に必要なものを準備しています。





そんな作業をしているうちにだんだんナデシコに乗艦するクルーが乗ってきました。
その中にも私が知っている人の顔もいました。

ウリバタケさんお久しぶりです・・・乗艦するときは失業中の労働者みたいでしたけど
(格好が凄すぎて個人データを見るまで気付けませんでした。)

でも、これで私の計画もハード面でもできるようになります
当然私みたいな十一歳の子供が(ホントは十六歳ですけど)
お願いしようとも聞いてくれないでしょうからオモイカネを通じて
ネルガルの命令としてお願いしました。


この後、ウリバタケさんがナデシコに合流してから
続々とクルーが乗艦してくるようになりました
そしてその度にナデシコがナデシコらしくなっていく感じがします。

お久しぶりです。     メグミさん。

また相談に乗ってもらえますか?     ミナトさん

ナデシコの建造作業のお手伝いご苦労様でした。   プロスさん、ゴートさん

火星では、死なせませんよ      フクベ提督

・・・・・・・あなたまた来たんですか?  ・・・必要ないのに
どうせなら親を呼んで欲しかったです。

キノコ


「馬鹿ばっか」

言っちゃいました
また、キノコが騒いでたので。
・・・・・ブリッジクルーも集まってきました。

後は、ユリカさんとジュンさんの到着して、
・・・・・アキトさんの乱入で完璧です。


・・・・・えっ、ヤマダさんですか?
ヤマダさんは、整備中のエステバリスに乗って
予想通り光の速さで骨折し医務室に直行です。(イネスさんがいないのが残念です)

そして残した言葉が

「俺は、
ダイゴウジ・ガイだーーーーーーー!!」

だ、そうです。
ヤマダさん消えかけのろうそくのようにそんなに激しく燃えないでください。
あなたが殺されないように、私も頑張りますから・・・




「アーここだここだ!!みなさ〜〜ん!私が艦長でーーす。」
来ます、例のものが!!・・まさかこれをもう一度聞くとは思いませんでした。


ブイ!!

「「「「「「「「ブイ〜??」」」」」」」」


・・・・・ユリカさん達も来たことでブリッジもさらに騒がしくなっています。
それと今回私は言ってません 「また馬鹿」とは

・・・・・・さて、時間的にそろそろ蜥蜴さんたちが襲ってくるころです。















あとがき

始めまして、F.Kという者です。
初めてSSを書きました。というか文章自体を・・・(爆)
全て始めてだらけのことなのでどうなるかわかりませんが
精一杯やるつもりなので見捨てないでやってください
また、感想、文章の指摘などなど何でもいいのでメールをいただけると幸いです。
それでは2話「そこには」を読んでいただけることを願って

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

F.Kさんから初投稿です!!

ルリの逆行物ですか。

さて、ルリ一人でどれだけの事が出来るのでしょうか?

それはそれで、楽しみですね。

・・・本当、どうするんだろう(苦笑)

 

それでは、F.Kさん投稿有難うございました!!

 

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