「第一次火星会戦敗退から1年余り、既に火星と月は完全に敵の制圧下。

 地球も時間の問題に過ぎない。」

薄暗い会議室で、誰かの声が響いている。

その後ではモニターが色々な場面を映し出し、最後は【NERGAL】という文字になった。

「質問があります。」

「なんだね?ゴート君」

ゴートと呼ばれた男は見るからに、強そうな大男だった。

「ようするに、私に何をしろと?」

その質問に最初に答えたのは、バーコードのおっちゃんだった。

「スキャパレリプロジェクト。聞いたことあるね?」

「はぁ…」

その言葉の後を、顔の前で手を組んだ人が続けた。

「我々の中でも、従軍経験のある君を推薦する声が多くてね。」

「私が… それは軍需計画なのですか?」

その言葉をさえぎる様にゴートの横にいた男が、再び口を開いた。

男の格好は、金縁の眼鏡、口の上に小さくたくわえたヒゲ、クリーム色のシャツの上から赤いベスト。

見るからに、商売上手なビジネスマンという感じである。

「まぁ、それはともかく、今度の職場はおなごが多いよ〜」

「はぁ……。」

ゴートが頷くのを見ると、男―プロスペクターは何処からか電卓を取り出し、

「それにボーナスも出る、ひぃ、ふぅ、みぃ、でこれくらい」

と、ボーナスの金額をゴートに見せた。

ゴートはしばらく沈黙した後、プロスペクターに話しかけた。

「……ひとつ質問していいですか?」

「何だね?」

「…それって税抜きですか?」


大きいネルガルのビルをバックに、2人が立っていた。

「まぁ、それはともかくとして、まずは人材が必要だねぇ」

「人材……?」

「そう、最高の! ……多少人格に問題があってもね」


寂れた工場から機械の音が、せわしなく聞こえる。

「ぐふ、ぐふふふ、ふはは!」

眼鏡をかけて、つなぎを着た男が不気味に笑いながら、何かを作っている。

そんな男に全然似合わない美人の妻が、半分壊れている夫に話しかける。

「ねぇ、アンタ見つかったらまずいよ。」

「うるせえなぁ、ここをこうすれば、リリーちゃんは無敵なんだよ!」

そんな時に、突然工場のシャッターが開いた。

「はい〜、ごめんください〜」

現れたのは、プロスペクター(以下プロス)とゴートだった。

「ひいいっ!」

いきなり、話しかけられた2人はかなり驚いている。

男の方は、リリーちゃんをかばう様にして立っている。

「いや、あの これは、違うんです」

男が見苦しい言い訳をしていると、リリーちゃんが急に動き出して、

「コンニチワ ワタシリリー」

と、言いつつミサイルを周りに発射した。


「俺をメカニック!」

リリーちゃんのミサイルにより、煤だらけになった男が鼻水を垂らしながら言った。

「違法改造屋だがいい腕前だ。」

「ぜひとも、うちの…」

「し!し!しぃ〜〜〜〜〜」

プロスが言い終わる前に、男は顔を近づけて来て、【静かに】というゼスチャーをした。

「よし、行こう! すぐ行こう! パァ〜と行こう!」

「しかし、条件面の確認とか、契約書……」

「いいの!いいの!」

そう言うと男は妻の方をチラッと見た。

「あいつと別れられるんなら、地獄でもいい!」

―違法改造屋のウリバタケ セイヤをまずはゲット―


「本気なのかい? そんなに社長秘書って嫌なの?」

いきなり退職届を渡された男は困っている。

退職届を出したのは、20台前半の長い栗色の髪したを綺麗な女性だった。

「う〜〜〜ん、てゆ〜か〜、やっぱ充実感かな。」

その女性の後ろには、ゴートが立っていた。

どうやら、この女性をスカウトに来たらしい。

しかし、この人は一体何をするのだろうか?

「操舵士だ…」

さいでっか、…ってちょっと待て! 何故作者の声が聞こえる!?

「私は神の声を聞くことが出来るのだ!」

作者は神じゃないが…… まぁ、いいか。これはこれで面白いし。

―とりあえず社長秘書のハルカ ミナトをゲット―


「さぁ、戦いましょう!」

「よ〜し、行くぞ!!」

「「おう!」」

「はい!オッケイ!」

機械室にいた普通のおっちゃんが、目の前の声優達にOKを出した。

「「「お疲れ様でした〜」」」

真ん中にいた、顔にソバカスのあるお下げ髪の女の子が、

「お疲れ様でした〜 お疲れ〜」

と、両隣の仕事仲間に挨拶をしていると、おっちゃんがその女の子を呼んだ。

「メグミちゃん。」

「はい?」

「お客さん。ネルガルの人だって。」

メグミと呼ばれた女の子は首をかしげた。

そりゃそうだろう、ゴツイ大男が自分に用事があると言うのだ。

大抵の人は、不思議に思うだろう。

ちなみに、ゴツイ大男のゴート君、彼女は何をするの?

「通信士をやってもらうつもりだ…」

なるほど、だから声優なのか。

―声優のメグミ・レイナード ゲットだぜ!―


「ミスター、次は誰なんですか?」

「次は、私達が乗る戦艦における最重要人物です。」

「最重要人物……?」

「はい、オペレーターのホシノ ルリさんです。」




運命と絆、そして… 第1話 A―part




【ルリ視点】

どうも、ホシノ ルリです。

私は今、雪谷食堂という中華食堂に来ています。

人間開発センターにも食事をする所は、もちろんあります。

でもそこで食べないで、何故ここに来ているかと言うと、

「あ、ルリちゃん。いらっしゃい。」

ここで働いているこの人の笑顔に、会いに来ています。


この人の名前は、テンカワ アキトさん。

1年前に私が、センターの裏の野原で倒れているのを見つけました。

アキトさんにも、自分が何故あんな所に倒れていたのか、分からないそうです。

ただ、気を失う前は火星にいた、とも言ってました。

どうやって地球に来たんだろう?

1年前は第一次火星会戦の最中で、火星から地球に来れるはず無いのに…

「はい、ルリちゃん。お待たせ!」

しかし、今はそんな事は些細な問題です!

今の私には、このアキトさん手作りのチキンライスを食べるという、使命があるんですから!

何故、中華料理屋にチキンライスが?と言う質問は却下です!

このチキンライスはアキトさんが、私の為だけに作ってくれるんですから

アキトさんはいつも、料理を運んできた後、私の前に座って、私の顔を見つめます。

何故そんな事をするのか、と聞くと、

「ルリちゃんは、美味しそうに食べてくれるからね。それを見てると嬉しくなるんだ。」

と、微笑みながら言ってくれます。

私はこの言葉を聞いて、この笑顔を見る度に、心が満たされます。

思えば私がアキトさんに対して、恋愛感情を持つようになったのは、この言葉を聞いてからだっけ…


アキトさんに会う前の私を一言で言うなら【人形】でした。

他人なんかには一切興味はなかったし、知ろうとも思わなかった。

私に、好意的に接してくれる大人がいないのも、ひとつの原因だったと思います。

なんせ私は、今は禁止されている遺伝子操作で生み出された改造人間。

大人達が私を、ただの研究材料、としてしか見なかったのも分かります。

だから私も周りの大人を、ただの研究者、としか見ていませんでしたし。

だけど、こんな私を凄く気にかけてくれる人が現れました。

それがアキトさんでした。(この頃はテンカワさんって呼んでたっけ…)

アキトさんには、研究所にいきなり現れた謎の男、という事が広まっていて誰も近づきませんでした。

だから、第一発見者である私が、アキトさんの面倒を見るように言われました。

正直言って、私はかなり面倒くさいと思いました。

なんで、少女の私が年上の男の人の面倒を見なきゃいけないの?って感じでした。

最低限度の事だけ教えておけばいい、とも考えてました。

しかし、何時の間にか、私がアキトさんの面倒を見て、世話をする、というのが、

私がアキトさんに色々面倒を見てもらう、というのに変わってました。

私が何か困った時は、必ず近くにアキトさんがいたし、挨拶をしてくれるも、アキトさんだけでした。

初めの内は、鬱陶しいと思って、アキトさんの行為を邪険に扱うこともありました。

でも、何時しかアキトさんが傍にいるが当たり前になって、鬱陶しいとも思わなくなりました。

私はアキトさんに、興味を抱き始めました。

何でこんな私なんかを相手にしてくれるんだろうか?

私のこの容姿が珍しくないのか?

いくら自分で考えても、答えは出ませんでした。

私の能力で、色んなコンピューターに聞いても答えは分かりませんでした。

それで、最後の手段として、アキトさん本人に聞こうと思ったら、アキトさんはいませんでした。

センターの大人達は、やっと厄介者がいなくなったって喜んでたけど、

私は何だか心に、ポッカリと穴が開いたような感じになりました。

私はアキトさんの事が気になって、コンピューターでアキトさんの居場所を調べました。

そしたら、アキトさんはセンター近くの中華料理屋で働いていることが分かりました。

その事を知った私は、後少しで閉店なのに、急いでそのお店に行きました。

この時の私は、アキトさんに会いたいという事以外、何も考えていませんでした。

そのお店に駆け込むと、アキトさんが何時もの笑顔でそこにいました。

閉店直前で、お客さんは殆どいなかったから、私はスグにアキトさんに見つかりました。

アキトさんが心配そうに近寄ってきて、私に声をかけてくれました。

「あれ… ルリちゃん? どうし……」

アキトさんが言い終わる前に、私はアキトさんの胸に飛び込んでました。


「どう?ルリちゃん 落ち着いたかい?」

私は、アキトさんが出してくれたホットミルクを飲みながら、さっきのことを思い出していました。

自分でも信じられ無い事をしたと思う。

でも、あの時は抱きつかずにはいられなかった。

私は、アキトさんがいなくなって、生まれて初めて【寂しい】という感情を味わいました。

私の中では、何時の間にかアキトさんの存在が、とても大きくなってたんです。

だから、アキトさんにまた会えた時、私はとても嬉しかった。

「で、ルリちゃん。今日はどうしたんだい?」

……でも、この人は全然そんな事には、気付いてない様です。

「アキトさんに会いに来ました。」なんて言えるはずがありません。

しかし、運命の神様は、とてもイタズラ好きで、

グルグルグルキュゥ〜〜〜

……私のお腹がとても盛大に鳴りました。

「ルリちゃん、もしかしてお腹が空いてるの?」

ああ…… まさかこんなタイミングでお腹が鳴るとは… ホシノ ルリ 一生の不覚です。

「それじゃあ、俺が何か作ってあげるよ!」

へ?

「まだ料理人としては半人前だけど、チキンライスぐらいは作れるよ」

「アキトさんって、コックだったんですか?」

「うん、そうだよ。言ってなかったけ?」

「はい、聞いたことはありません」

「ははは、ごめんね。お詫びに美味しいチキンライスを作るよ」

と、言いながらアキトさんは厨房に入って行った。


「はい、ルリちゃん お待たせ」

私の目の前には、出来立てほやほやのチキンライスがあります。

「口に合うかどうか、分からないけど、とりあえず食べてみてよ」

「はい… いただきます」

チキンライスを一口、パク、モグモグ ゴックン、

「どう? 美味しい?」

「ちょっとケチャップが多いです。」

「あっちゃ〜〜 やっぱり…」

「でも… とても美味しいです」

「へ? 本当に?」

「はい、私が今まで食べた料理の中で一番美味しいです」

「…ありがとう ルリちゃん。」

アキトさん、自分の料理を誉められてとても嬉しそうです。

それよりもチキンライスが暖かい内に、残りを食べてしまわなければ。

パク、モグモグ、ゴックン。パク モグモグ ゴックン。

じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「アキトさん……」

「ん、何?」

「そんなに見られると、食べにくいんですけど……」

「あ、ゴメン、ゴメン。俺の作った料理を食べてもらえるのが嬉しくてさ…」

「そうなんですか?」

「うん。ルリちゃんが、美味しそうに食べてくれるからね、それを見てると嬉しくなるんだ」

と、言いながら、アキトさんは屈託の無い笑顔を見せてくれました。

その笑顔を見ると、私は急に胸の鼓動が速くなりました。

心なしか、体温も上昇しているようです。

何だかまともにアキトさんの顔を見れません。

これが私、ホシノ ルリがアキトさんに落とされた瞬間でした。



「……ちゃん、…リちゃん、ルリちゃん!」

「えっ! どうしたんですか? アキトさん?」

「どうしたもこうしたも、ルリちゃんがいきなり、あっちの世界に逝っちゃったんだよ。

   それに、俺の名前を何回か呼んでたし、一体どうしたの?」

どうやら、私はあの時のことを思い出して、トリップしていた様です。

く、いけませんね。まさかアキトさんの前でトリップしてしまうとは。

しかも、トリップしながらも、私はアキトさんのチキンライスをしっかり食べていました。

ああ… もっと味わって食べたかったのに…

よし、ここはアキトさんにお代わりを頼んじゃいましょう。

「あの、アキトさ……」

どごぉぉぉぉぉん

……運命の神様(作者)は、私に恨みでもあるんでしょうか?(怒!)

この音は、もはや日常となった木星蜥蜴の攻撃の音です。

木星蜥蜴は1年前、いきなり宇宙の向こうから来た謎の軍団。

その頃は、宇宙軍も勇んで蜥蜴退治に乗り出していたけど、結果は惨敗。

それからと言うもの、地球はいつも木星蜥蜴に攻撃されています。

ガタガタ……

「くぅ… はぁ はぁ はぁ……」

私の目の前にいるアキトさんが少し震えています。

アキトさんは木星蜥蜴が怖いんだそうです。

火星にいた頃に木星蜥蜴に襲われて、沢山の死を見てしまったのが原因だと思う、と言ってました。

でもこれでも、かなりアキトさんはその恐怖を克服しました。

出会った頃は、攻撃の音がする度に 大声で叫んで、物陰に隠れてましたから。

え? 何故克服できたのかって?

それは勿論、私のアキトさんへの愛のぱわぁ〜おかげです

木星蜥蜴が来る度に、私がアキトさんの手をぎゅっと握り締めるんです。

そうすると、アキトさんは少しずつ落ち着いてくれるんです。

「はは… 情けないよね… ルリちゃんでも落ち着いてるのに、俺がこんなに取り乱してちゃ…」

「アキトさん……」

「俺がしっかりしないと、ルリちゃんも大変だよね……」

いいえ! そんな事はありません! じゃんじゃん私に甘えてください!

「ありがとう ルリちゃん。大分落ち着いたよ。」

そう言って、アキトさんが厨房に戻ろうとした時、

「こんばんわ〜」

お客さんでしょうか?

でも、もうスグ閉店時間なのに何の用だろう?

「こちらにホシノ ルリさんがいるとお聞きしたのですが…」

え?私を捜していたの?

「あ、はい。何の用でしょうか?」

「おや、お食事中でしたか?」

そう言ったのは、金縁の眼鏡をかけた、ヒゲのオジさん。

その隣には、2mくらいの大きな男の人がいます。

「いえ、大丈夫ですけど…」

くぅ、アキトさんのチキンライスのお代わりは、お預けです。

「そうですか。それはよかった。これで交渉に入れます」

交渉? どう言う意味でしょう?

「ではまず挨拶をしましょう。私は、ネルガル重工のプロスペクターと言います。プロスで結構です。

 そして、こちらはゴート・ホーリー」

ネルガルが私に一体何の様でしょう?

「突然ですが、ホシノ ルリさん。私たちは、新しい宇宙戦艦のオペレーターとして、

 あなたをスカウトに来たんです。」

「……はあ」

私をスカウト?

「お給料は、危険手当、海外赴任手当など各種つけて、これくらいで。もちろん税抜き、

 福利厚生も色々ついて、ボーナスは春秋冬の年3回で11か月分と…いかがでしょう?」

プロスさんは、いかにも商人らしい笑みを浮かべて、宇宙ソロバンに表示された金額を見せてくれた。

……私、こんなに貰っていいんですか?

でも……

「宇宙戦艦……ってことは、宇宙に行くんですよね?」

「はい。もちろん、寒冷地手当、残業代などをお付けして、食事や葬式などに関しても、

 地上と遜色のないものを用意しております。」

それは置いといて…… 宇宙に行くって事は、地球から離れて何処かに行くという事

そうなると、私はアキトさんに会えなくなる……

「宇宙は……嫌いですか?」

私の沈黙を、宇宙が嫌いと受け取ったのか、プロスさんが話しかけてきた。

「嫌いではないです。でも、すみません…… 少し考えさせてくれませんか?」

「……ええ、いいですよ。では明日のこの時間にまた来ます。では…」

プロスさんは、すこし躊躇う仕草を見せた後、お店を後にしました。

「ルリちゃん……」

アキトさんが心配そうに、私の顔を覗き込んでくれています。

だけど、私はそれすらも目に入ってませんでした。

私は、さっきの話のことを考えています。

人間開発センターは、ネルガル重工の傘下。

だから、相手がその気になれば、私を無理やりにでもつれて行くことが出来ます。

どっちみち、私は宇宙船艦に乗らなくちゃいけない。

でも…… アキトさんとは別れたくない……

そんな風に、私が思考のループに入っていると、いきなり首に冷たい感触がしました。

「ひゃ!」

ビックリして、首を見るとそこには、青い宝石のネックレスがありました。

これは、確かアキトさんが持っていたネックレス…

急いで、後ろを振り向くと、そこには同じネックレスを付けたアキトさんがいました。

アキトさんは、微笑みながら、私の横の席に座りました。

「ルリちゃん… そのネックレス、ルリちゃんにあげるよ」

「アキトさん… どうしてですか……?」

「ルリちゃん、もしかしたら宇宙に行っちゃうかもしれないだろう?

 だから、今の内に渡しておこうと思ってさ。」

「でも、私がまだ宇宙に行くと決まったわけでは…」

「その宇宙船を動かすのには、ルリちゃんが絶対不可欠なんだろう?

 さっきの人の態度が、そう言ってたよ。」

アキトさん… 気付いてたんですね…
「だから、私にこれをくれるんですか…… お別れの印として!」

私は思わず叫んでしまいました。

アキトさんは、私が必要じゃない… そういう風に感じ取れたから…

でも、アキトさんは微笑んだまま、話を続けました。

「違うよ、ルリちゃん。そのネックレスはね、昔は6個あったんだ。

 その内のひとつは、俺が地球に来たら無くなってたし、

 別のひとつをあげた子は、木星蜥蜴に殺されちゃったから、残りは4個なんだ。」

……アキトさん

「俺とルリちゃん以外にこれを持ってるのは、俺の大切な人なんだ。

 今は何処で何をしてるか分からないけど、このネックレスは俺達の証なんだ。

 【どんなに離れていても、ずっと傍にいる】っていう願いがこめられているんだ。

 だから、ルリちゃんに、離れ離れになったときに為に、これをあげるんだよ。
 
 …いや、貰ってくれないかな?」

………………

「ど、どうしたの?ルリちゃん?」

「ゴメンナサイ、アキトさん。さっきは怒鳴ってしまって…。

 色んな事を考えてたら、つい感傷的になってしまいました……

 このネックレス、大事にしますね……………」

あれ、何かが頬を伝ってる・・・・・・

それに、何だか目が霞んできた。前がよく見えない……

気付いた時は、私はボロボロ涙をこぼしていました。

「わ、わ、わ、ルリちゃん、どうしたの?」

私は、アキトさんに抱きついて、思いっきり泣きました。

アキトさんがいけないんですよ ……優しすぎるから


……私は結局、宇宙戦艦に乗ることにしました。

だって、アキトさんの思いがずっと傍にあるから……

それに、寂しくなったら、アキトさんに連絡をするつもりですから!

Bパート








後書き

作者行方不明中の為、後書きできず

ゴート「む、いったい我が神は、何処に行ったのだ?

    ここは、私が神に仕える身として、神の代理で後書きをしなくてば!

    まず、1話がA、B−partに分かれている理由は、神が途中で挫折したのと

    単純にメモリーの関係の2つだ。

    さらには、神は今はテスト期間中で、制作に時間が割けないという状況にある。

    しかし、B−partも出来ているので、スグに見られるであろう。

    む、もうこんな時間だ。

    私は、儀式をしなければいけないので失礼する」

ゴート、壊れ度 急速に加速中

 

 

 

代理人のセレクト・ソイル

この作品に相応しい壊れは決まったっ!

 

壊れキャラのデファクトスタンダード。妄想の女王ブロークン・ルリ!

神の世界を垣間見た男。全能なる神の僕ゴート・HOLY!

ゆりかごから墓場まで。全ての女に等しき愛をもたらすアキト・ザ・ゴッドスケコマシ!

 

 

 

出でよ! 執筆獣グランっ(核爆)!

 

 

 

・・・・ほんノ、じょーくデス(爆)。