Stand by me

 

 

 

 

 

俺には何も無かった。

幼い頃の記憶をたどると、俺がまず最初に思い出すのは薄汚れた裏路地だ。

いつの頃からかは覚えちゃいないが、そこが俺の住処だった。

ゴミ箱もあさったし、スリもかっぱらいもやった。

多分殺人と放火以外は何でもやってたんじゃないかな。

とにかく生きてくことだけで精一杯だった。

親も無ければ暖かい家も無い。

心配してくれる身寄りの一人もいない。

名前すらなかった。

本当に俺には何も無かったんだ。

こんな状況でひねくれないガキはいないわな。

でもそんな俺にもたった一つだけ誇りがあった。

なんだと思う?

・・・・・・・・・・わかるわきゃないか。

まあ、要は弱い者いじめが大嫌いだったのさ。

少なくとも子供や年寄りからは盗まなかったし、

大人数でよってたかって一人を痛めつけるのには反吐が出た。

それで思わずちょっかいを出して痛い目にあったことも結構ある。

冗談抜きで死にかけた事もある。

けど、その性分のおかげで俺は「あの人」に出会えた。

人の運命とか幸不幸ってのは何処かでバランスを取るように出来てるのかもしれない。

子供じみた幼稚な考えだが・・少なくともあの時の事を考えるとそう思えてくるんだ。

「あの人」に会わなければ俺は薄暗い路地のホームレスかチンピラで

一生を終わったかも知れないんだからな・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

木の枝の上で少年はふと目を覚ました。

この時期は夜も暖かいので、公園の木の上は少年にとって最高に寝心地の良い場所だった。

見まわりの警官も木の上までは意外と気にしない。

まさに絶好の寝場所であり、朝までぐっすり、の筈だった。

それが何故か目が覚めた。

体も緊張している。

鼻の奥がチリチリする。

何か危険な事が起きる、と少年の直感が全力で警報を鳴らしていた。

息を殺し、寝る時も離さないブラスターを確かめる。

組織の連中が内輪もめした時、死体からかっぱらっておいた物だ。

今までも何度か少年の命を救ったこれが、今度もまた役に立ってくれるだろう。

安全装置を外し、音を立てないように周囲の様子をうかがう。

殺気の源はすぐに見つかった。

公園の真中で六人ほどの黒のスーツにバイザーを着けナイフを持った男達が、

こちらはどことなくみすぼらしい一人の男を取り囲んでいるのが見える。

黒服の中にはブラスターを構えている者も居た。

自分の安全を考えるなら当然放っておくべきだった。

ちょっかいを出して命を失うなんて、考えただけでも馬鹿馬鹿しい。

が、黒服達の明らかに楽しんでいる様子が少年のカンに触った。

猫が捕まえた鼠をいたぶるように、男をいたぶって喜んでいるのがありありとわかる。

そして、少年は弱いものいじめが死ぬほど嫌いだった。

狙いを付け、撃った。

ブラスターを持った男の胴体を狙ったはずだったが、

致命的な威力を持つ光の矢は少し反れて右腕をふっ飛ばした。

撃たれた男は大袈裟に悲鳴を上げて倒れ、黒服達に一瞬だが動揺が走る。

中央の男が動いたのはその時だった。

その体が低く沈んだかと思うと竜巻のように回転し、一瞬で残りの内三人が倒された。

ブラスターを抜こうとする黒服の一人の腹を、今度は過たず少年のブラスターが貫く。

最後の一人は抜いたブラスターを撃つ暇も無く、男によって倒された。

少年には、男がどうやって四人を倒したのか、全くわからなかった。

他に黒服の生き残りがいないのを確認すると木を飛び降り、男のほうへ走って行く。

男に礼の言葉も言わせぬ内に発せられた、黒服たちをどうやって倒したのかという少年の質問に、

男はこれは空手という格闘技であり、学べば少年もこれくらいの事は出来ると苦笑しながら答えた。

少年の胸に、男に対する、そして強さに対する憧憬が宿り、

次の瞬間少年は生まれて初めての行動を取った。

人に物を頼んだのである。

そして少年の弟子入り志願を男は快諾し、まだ名前を聞いてなかった事に気がついた。

 

「そういやぁ、おめぇの名前は何て言うんだ?いつまでもお前じゃ不便だぜ?

 ああ、俺はヤガミ・テツロウ。見ての通りの風来坊さ。」

 

「・・・・・知らない。」

 

「・・・・そうか。」

 

しばらく考えこんだ後、男・・・・・テツロウは破顔した。

 

「よし!俺が名前をつけてやる。俺の苗字もやろう!

 そうだな・・・・じゃあ今日からお前は『ナオ』!『ヤガミ・ナオ』だ!」

 

その日、少年は生まれ変わった。

獣同然の存在から「ヤガミ・ナオ」という一人の人間へと。

 

 

 

 

 

テツロウとの生活は楽しかった。

ナオはそれまで住んでいた町を離れ、二人であちこちを回った。

船にも乗ったし、貨物列車に潜り込んだりもした。

色々な国を旅し、色んな人と出会い、別れた。

チンピラを叩きのめしてお礼に一晩泊めてもらった事もあるし、

その街の警察に睨まれて逃げ出す羽目になった事もある。

 

ナオが生まれて初めて同年代の友人を持ったのもこの頃だ。

名前はティル・ホワイトホース。

彼には母親がおらず、刑務所帰りの父親は働き詰めで息子を構う余裕が無かった。

そんな、互いにどこか似通った境遇が二人を結びつけたのかもしれない。

ティルに教えてもらい、ナオは日が暮れるまで川辺で夢中になって釣りをした。

同じ川で二人とも素っ裸になって泳いだ。

かけっこに夢中になり、息が切れて二人ともへたり込んだ。

その後、何故かは知らないが妙に可笑しくなって、二人で腹がよじれるほど笑った。

夜、焚き火を前にナオは今まで旅してきた土地の話・・・

東南アジアの雑多で活気に溢れた街のこと、

オーストラリアのど真ん中で道に迷い干物になる寸前に助けてもらった事、

アマゾンで大蛇に絞め殺されそうになってテツロウに助けてもらい、

結局大蛇は一月分の燻製肉になった事などを語り、

ティルはナオの知らない町の暮らし・・・

家の手伝いをして小銭を稼いだ事とか、

ケンカに勝ったと思ったら親に言いつけられて大人に殴られた事とか、

馬鹿にされたくなくて必死にパチンコの腕を磨いた事とか、

森の中に秘密の基地を作ったが悪い大人に破壊されてしまった事とかを語った。

ある日別れの時が来て、ティルはナイフを取り出した。

互いの右の手のひらに傷をつけ、固く握手を交わす。

生涯の友情を誓う、神聖な儀式だった。

ティルは餞別に祖父の認識票をナオに渡した。

それがティルの一番の宝物だと知っていたナオは何も言わずに受け取った。

ナオには渡せるような物が何も無かったので、テツロウに教わった肉体の鍛錬法と空手の型を、

テツロウに知られたら絶対に怒られると思ったので、こっそりとティルに教えた。

もちろん、テツロウは知っていたが何も言わなかった。

今でもナオの手許には、その古ぼけた認識票がある。

それを見るたび、ナオは乱暴で友達思いで、精一杯生きていた友人の事を懐かしく思い出すのだ。

 

 

 

毎日日が昇る前に数時間、テツロウはナオに空手を教えた。

ナオも師の教える事を貪欲に吸収した。

体を作る為の運動から始まり、基礎の型をみっちり三時間。

それが終わると互いに好きなように時間を過ごした。

一年が過ぎる頃にはどうにか組み手をさせてもらえるようになった。

とにかく面白かった。自分が強くなっていくのがはっきりと解る。

十三になる頃には、そこらのチンピラでは相手にならないほど強くなっていた。

テツロウはナオに技を教える以外殆ど何もしようとはせず、

土地土地の酒を飲み、飯を食らい、風景を愛でた。

もっともナオにはぼんやりしてるだけにしか見えなかったが。

ある時など、数時間も空を眺めているテツロウがどうしても理解できなくて、

何故そうしているのか尋ねた事がある。

返って来た返事は「面白ぇから」だったので余計わからなくなった。

ナオにも学習能力はあったから、その内に理解しようなどとは思わなくなった。

テツロウが他にやる事といえばナオを連れてぶらぶらと街を歩いたり物見遊山をする位。

テツロウの懐には何故か大量の現金があったから、二人は働かないでも飢えずに済んだ。

もっとも、この男は金が無くても働かずに食って行くのではないか、

あるいは怠惰にごろごろして暮らすのではないか、とナオは疑っていたが、

多分その想像は正しかったろう。

テツロウがそんな風にしてのんべんだらり、と過ごしている間、

ナオはというと裏路地で実戦的な鍛錬と称してチンピラを半殺しにしたり、

貰った小遣いで買い食いしたり、時々公園でぼんやりしたりしていた。

 

 

そんな、ナオにとって慣れ親しんだ(彼の主観では)平凡な生活が、ある日一変した。

その理由はくせの強い赤茶けた金髪、今にも転げ落ちそうな茶色の大きな瞳、

どちらかと言うと鼻ぺちゃのそばかす顔の女の子の姿をしていた。

要するにナオは初恋をしたのである。

運命は、時に人が思いもよらぬ形をとって現れる。

ドイツのとある作曲家は、自分の交響曲を評して「運命はかく扉を叩く」と言ったが、

この日ナオの前に現れた「運命」(そう言って良ければだが)は

ミツバチを引きつける花のようにその甘い香りでナオを引き寄せた。

 

 

 

 

何か重いものが地面に落っこちる音と、それに続いて茂みを掻き分ける音がした。

連合軍基地の隣にある森の中である。

日課の鍛錬を終えたナオは昨日一晩を過ごしたこの森を急に探検してみる気になって、

広大な森を残らず踏破するという壮大な計画を実行し始めたばかりだった。

好奇心にかられて音のする茂みを覗いたナオの目の前、五センチ踏み込めば唇が重なりそうな至近距離に

野球帽をかぶって大きな眼鏡を掛けたそばかすだらけの顔がひょっこりと出てきた。

半袖のシャツにサスペンダー付きのジーンズを履いている。

二人ともしばらく無言で見詰め合う。

ナオが何か言おうとしたとき、先に均衡を破ったのは眼鏡の方だった。

絹を裂くような悲鳴、なんてナンセンスもいいとこだ。

本当の悲鳴ってのは男の鼓膜を破る為に神が女に与えた最終兵器に違いない。

耳をつんざく金切り声に朦朧とする意識の中でナオはそう確信した。

とりあえず首を振って意識を明瞭にする。

多少音量は落ちたが未だにきゃあきゃあ喚いている少女・・・服装は少年の物だったが・・

をとりあえず一喝して黙らせる。実際は何回も叫ぶ羽目になったが。

 

「だから、俺はお前をどうこうしようなんて考えてないし、

 お前を襲うほど飢えてもいなければ、

 お前を食べなきゃいけないほど腹が減ってるわけでもないんだよ!」

 

説得の言葉がまずかったのかもしれない。

とにかく苦労してなだめすかしどうにか話をする事に成功した。

 

「俺はヤガミ・ナオ。とりあえずあちこち回ってる。

 それにしても・・・何でお前はこんなところをうろちょろしてるんだ?」

 

「わ・・僕はホーマー・シンプソン。僕は、その・・」

 

冷ややかな目で自称ホーマーを睨むナオ。

 

「ホーマーだぁ?んな名前の女がいるか。」

 

「ぼ・・僕は男だよ!」

 

「嘘つけ。」

 

「本当だってば!」

 

「いーや、嘘だ。」

 

「嘘じゃない!」

 

「信じられないな。」

 

「僕は男だ!」

 

しつこく言い張る自称少年の言葉になにやら頭痛を感じて人差し指でこめかみをもみほぐす。

 

「あのな・・・あんな甲高い悲鳴を上げる男がいるかよ。」

 

ぐっと詰まる。

少女が観念して白状したのはそれから五分後だった。

名前はホリィ・サザーランド。歳はナオと同じ十四歳。

 

「パパが軍人でこの基地の勤務になったから引っ越してきたんだけど、

 当分基地の中しか遊んじゃ駄目って言うから・・・」

 

すぐに退屈してしまった彼女はフェンスを乗り越えて森の中に遊びに来たのだという。

 

「丁度いいや。俺もこの森の中を探検してたんだ。一緒に行こうぜ。」

 

なぜそんな事を言い出したのかは自分でもわからなかった。

だが、基地の外に抜け出してきたホリィと何回か遊んでいる内に

彼女に友情とは違う何かを感じ始めたのは確かだった。

 

ナオが初めて女性にプレゼントを贈ったのは、彼女と出会ってから二週間後だった。

葉っぱを象った小さな銀のブローチ。

ナオの小遣い全部をはたいた大きな買い物だったが、

大喜びするホリィを見るとそんな些細な事は気にならなかった。

三日後、お返しにと今度はホリィがナオにプレゼントをした。

フレームとグラスが一体になったバイザータイプのサングラスである。

試しに掛けたナオはちょっと気取って見た。

 

「似合うかい、ベイビー?」

 

「・・とってもクールだわ!」

 

悪戯っぽく尋ねた少年に、少女はウインクして答えた。

 

 

 

妙に服装を気に掛けるようになったし、髪も整えるようになった。

いつのまにかサングラスを掛けるようになって、何をするでもなく鏡に向かう。

鍛練が終わるといそいそとどこかへ出かけていく。

テツロウからしてみればナオが何をやっているかなど見え見えである。

ある日、思いついて街に出るナオを尾けてみた。

その気になればナオなどに気配を悟らせはしない。

やがて、お目当てを見つけてその目が興味深げに細められた。

今日のホリィはスカートの長い白いワンピースに、日よけのつばが広くて白い帽子を被っていた。

特にお気に入りの帽子なのだと言う。

やはり最初の時の少年の格好とは違い、

今の彼女はどこから見ても、可愛らしい年頃の少女に見えた。

ナオどころかテツロウまでも一瞬あっけに取られた事件が起きたのは、

ナオとホリィが並んで歩き出したそのすぐ後である。

 

ホリィの帽子が後から伸びてきた手にひょい、と掴み取られた。

五、六人ほどのだらしない格好をした若者。街の不良・・チンピラの予備軍である。

ホリィの父親が娘を基地の外に出したがらない理由の一つだった。

今にも泣き出しそうなホリィを、ナオが放って置くわけも無い。

 

「・・・放せよ。」

 

「・・・あん?なんつったんだ?もういっぺん言って見・・」

 

「その汚ねぇ手を放せって言ったんだよ!」

 

口と同時に・・・いや、それより早く右の拳がホリィの帽子をヒラヒラさせていた男の

腹に突き刺さった。その手から白い帽子が舞う。

すぐ後にいた男が反射的にそれをキャッチした。

それによってどういう結果が引き起こされるか考えもせずに。

当然の結果として帽子をキャッチした男が昏倒させられ、

ようやく反応してナオに殴りかかろうとした三人が瞬く間に後を追った。

完全に逆上した最後の一人は昼の街中という事も忘れてブラスターを抜こうとした・・・

が、直前に首筋に衝撃を受けて気絶する。

 

「ケンカに銃を持ち出すのは野暮ってもんだぜ。」

 

いつのまにか、男の後ろにテツロウが立っていた。

ニヤニヤ笑いがナオの冷たい視線を受けてバツの悪そうな表情に変わる。

そんなテツロウを無視して、ナオは拾いあげた帽子の埃を払ってホリィの頭に乗せた。

ホリィが動きを止め、まじまじとナオを見た。

いきなりナオに体当たりする様に飛び付くホリィ。

咄嗟の事で支え切れず、尻餅をつくナオ。

そんなナオを見つめるホリィの大きな瞳に涙が盛り上がり、見る見るうちに溢れ出す。

尻餅をついたままのナオにしがみつき、泣きじゃくるホリィ。

訳が解らず頭が混乱する。

覚えている限り、ナオがここまでうろたえたのは生まれて初めてである。

命の危険ならそれなりに潜り抜けてきたし、敵わない相手なら逃げれば良かった。

だが。

今自分の胸で泣きじゃくっている女の子からは逃げるわけにも行かないし、

ましてや、殴り倒してうやむやにするわけにも行かない。

思い余ってテツロウのほうを見ると・・・

・・・一緒に旅をするようになって以来、助けを求めたのはこれが初めてだった・・・

テツロウはにこり、と優しく笑って、人ごみの中に姿を消した。

薄情にも弟子を見捨てたらしい。

 

しばらくして、どうにか自分を落ちつかせたナオが

まだしゃくりあげるホリィを落ちつかせて聞き出したところ、

二人が会ったのはこれが初めてではないらしかった。

初めて会ったのは二人が十歳の時。

買って貰ったばかりの人形を悪ガキの集団に取られて泣いていたホリィを見て、

ナオは悪ガキ共をぶちのめして人形を奪い取り、ホリィの手に押し付けるとさっさと行ってしまった。

その場はそれ限りだったのだが、ホリィの父親の転属に伴って彼女の一家が引越してきた街に

偶然か必然か、はたまた皮肉屋のキューピッドの悪戯か、

テツロウとナオがいつもの調子でぶらり、とやってきたのだった。

 

海を臨む小高い丘のベンチで二人は夕焼けを見ていた。

迫る夕闇の中で二つの影が仲良く並んで海を見ている。

二人とも動かず、何も語ろうとしない。

片方の影がわずかに腰を浮かせ座る位置をずらす。

二つの影が寄り添った。

 

 

 

 

 

別れはいつも、突然にやってくる。

二人でいられる最後の日。

少女は何も言わなかった。

少年も何も言わなかった。

少女は最後に、爪先立ちになって少年にキスをした。

それからくるりと振り向くと、振りかえらずに走っていってしまった。

顔は見えなかったが、何故だか少年には彼女が泣いていたのがはっきりとわかった。

自分が涙を流している事には気がつかなかったが。

 

十五歳になったナオは、もうひとつの別れを体験した。

ある朝起きるとテツロウがおらず、一通の書置きとまとまった額の金が置いてあった。

 

「俺がお前に伝えられる事はもう全部伝えた。

 これからの人生はお前の人生だ。

 いつまでも俺と一緒にいるわけにゃいかねえだろ?

 お前と過ごした七年は楽しかった。

 お前には礼を言わなくちゃならんが・・・照れくさいからやめた。

 湿っぽいのも苦手だからな、別れの挨拶は抜きだ。

 ま、縁があったらまた会えるだろうさ。」

 

夕べの焚き火に手紙をくべ、ナオはその場を後にした。

ナオにとって、少年から青年へとゆっくりと上っていく階段の

最初の一歩ではなく、また最後の一歩でもなかったが、もっとも重要で心に残る一歩だった。

 

それらは今でも記憶の中で色褪せることなく輝いている。

誰もが持っている、何物にも替え難い思い出。

あの少年の日の、懐かしい思い出。

生涯の友と、初恋の少女の思い出。

そして、初めて自分を優しく包んでくれた人の、大切な思い出。

 

 

 

後書きと云う名の言い訳

SSを書いている途中、ふと全く関係無いアイデアが浮かぶ事があります。

そんな時はどうするか。

迷わず書いてるSSを放り出して、浮かんだアイデアの方を文章にします。

実は「ある日、厨房で」も別のSS(掲示板でも書きましたが現在300KBを突破。)

を書いている途中に構成で悩んでいたら

ふっ、とアイデアが浮かんできて四、五時間で書き上げた代物です。

「脱線SSシリーズ」とでも名づけましょうか(爆)。

てな訳で土日一杯をかけて完成させた脱線SSシリーズ第二作(おい)、

「Stand by me」をお届けします。

もっともBenさんのナオの設定と矛盾する可能性もありますが・・・・

ええい、そん時ゃそん時だ!

ンな事いちいち気にしてたら一本も書けやしねぇ!

 

まあ、今回書いてから気付きましたが(いつもそうだろ、お前は)

・・・・・・・・・恥ずかしい(爆)。

当初タイトルは「何もなかった」だったのですが書き終えてから大変更!

満更悪くもないでしょ?

 

しっかし、封印中のも含めるとオリキャラのサイドストーリーがこれで四本。

我ながらなんか偏ってるような気がするのは気のせいか?

・・・・ま、いいか。

 

追伸

ちなみに長めの奴は当分終わりそうにないです。

期待してくれてる人、スマヌ。

 

 

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

鋼の城さんから五回目の投稿です!!

長編を書きつつ、この様な小説を書けるとは!!

凄い人ですね〜、鋼の城さんは!!

しかし・・・青春してるやん、ナオ君(笑)

けど、これで君も国籍不明の怪しい外国人やね(爆)

そうか〜、日本人じゃなかったんだ。

俺も知らなかったぜ(苦笑)

でも、こんな生き方も・・・楽しそうですよね?

最後にはあの島でアキトにのされるとしても(爆)

 

では、鋼の城さん!! 投稿有難うございました!!

 

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