機動戦艦ナデシコ
平穏を求めて・・・・

  第三話 前編



 
火星墜落から約一年・・・・

俺達は木連(今は木星トカゲ)と、戦っている。

火星に謎の無人兵器が攻めてきた。(俺達が火星を出てから数日後)

火星に駐留していた、フクベ中将率いる宇宙連合軍第五艦隊が迎撃したが、

敵の戦艦と機動兵器には、強力なバリアを張っており

こちらの主砲やレーザーなどは、弾かれたが、ミサイルなどの実弾は多少効いた。

相手の主砲はこちらの主砲を弾き返すほどの威力がある。

敵の母艦は戦艦よりも強力なバリアが張られている。

また、その母艦から途絶えることなく次々と敵の兵器が出てくる。

その母艦は花のチューリップに似ているため名称をチューリップとする。

また、敵の機動兵器はバッタの動きに似ているため名称をバッタとする。

敵は木星の向こう側からやってきて、トカゲのしっぽのように出てくるため名称を木星トカゲとする。

この後、チューリップが火星のユートピアコロニー墜落コースに入ったため、

火星軌道上でフクベ中将の乗るリアトリス級の戦艦がチューリップに突貫し、

撃破したが、チューリップの数は十個を越えていたため、

敵の機動兵器の数は十万以上にも膨れ上がっていた。

これにより、脱出したフクベ中将は敵の撃破を無理と判断し、

民間人の救出を最優先して火星を脱出しようとしたが、

作業が思うようにいかず、民間人も十分の一しか助けられなかった。



その後、月と地球を同時に侵攻してきた。

宇宙連合軍はなすすべくもなく敗退し、

月は半分奪われ、地球には約2000個のチューリップが地球に降下してきた。

地球は宇宙連合軍の防衛ラインで守られていたが、

チューリップを400近くしか破壊できず、

約1600のチューリップが降下した。

現在地球の三分の一を勢力を木星トカゲに奪われている。

なお、木星トカゲに対抗できる部隊は宇宙連合軍の中でも限られている。

これが、いままでの戦果報告書だ。

対抗できる部隊・・・・それは俺達が所属している宇宙連合軍第4艦隊と

ミスマルコウイチロウ中将率いる第三艦隊、

最後にグラシス=ファー=ハーデット中将が司令官の、西欧の部隊だ。

他の艦隊はやはりスペックの差があるため、

敗退しているが今では試作機のエステバリスが配備されているため、

勝てはしないが敵と渡りあえるぐらいならできる。

だが、数の差が圧倒的のため勝つことはできない。

それでも逆行前の軍よりよほどましだ。



そのとき、イツキがこちらに近づいてきた。

「アキトなにしているの?」

「ん、今までの報告書を読んでいるんだけど・・・何か用事か?」

「うん、お父さんがもうすぐ出撃だって」

「そうか・・・・」

イツキのお父さん・・・・俺達が所属している第4艦隊の提督だ。

ちなみに俺とイツキの階級は少将と少佐だ

一応、士官学校を主席で卒業した。

しかし、こんなに簡単に昇進するのはおかしいと思い、



ユウイチに聞いたそしたら・・・・



「ああ、そのことでしたら僕がちょと昇進しやすいように
しただけですよ」

とのことらしい、どうやらユウイチが根回ししていたらしい、

別に昇進しなくてもいいといったら

「高い階級のほうがなにかといいですし、
悪いことはないんですからいいじゃないですか」


納得したとゆうか、納得させられた。



「どうしたの?考え込んで」

「いや、なんでもない。ところで出撃まで後どれくらい?」

「1時間後だってパイロットは30分前集合よ」

「ユウイチはでるのか?」

「アサミの初出撃だから出るって」

「ユウイチが出るってことはあの部隊もか?」

「うん」

アサミちゃんは地球に来てから軍にはいった。

その理由は

「みんなに守られてばかりじゃいけないと思う。
だから軍にはいる」

とのことだ。その後、軍の入隊試験に合格した。

そして今日が初出撃の日だ。

あの部隊というのは、ユウイチが隊長の部隊だ。

宇宙連合軍の中でも2番目に強い精鋭部隊だ。

ちなみに、1番最強の部隊は俺が隊長、イツキが副隊長の精鋭部隊だ。


「アキト聞いてるの!!」

「へ?何を?」

「もう・・・敵の戦力はチューリップ三個よ。
それと戦場は海上になるから空戦フレームで出撃って言ったでしょ!!」

「す、すまない代わりに今度好きな料理作るから」

「ならいいわ♪」

即答ですか、まさか狙ってた?

「そんなことないわ」

何で考えたことがわかるんだ?

「伊達に七年も一緒に住んでいないわよ」

まあ、いいか俺の料理を美味しく食べてくれるから

「そろそろいかない?」

「そうだね」





数十分後・・・・




『全機、発進準備OKですか?』

通信士が聞いてきた。

「こちら準備OKです」

「こちらもOK」

「大丈夫だ」

次々とパイロットが答えていく

「こちらテンカワアキトOKです」

『全機準備OKのようです』

『うむ、全機発進!!』

「テンカワアキト発進します」

どうやら俺が最後に出たらしい

もうすでに戦闘が始まっていた。

『『『隊長』』』

「コウスケ、ダイチ、キョウジ」

この三人は俺の部隊の隊員だ

「他のやつらはどうした?」

『イツキ副隊長と一緒に行動しています』

「そうか・・・よし俺達も攻撃するぞ」

『『『はっ』』』

そう言うとバッタ群に突撃した。

コウスケが、ラピットライフルでバッタを牽制し、

キョウジとダイチがディストーションフィールドアタックで攻撃する。

これがこの三人の戦法だ。

俺は一番バッタの数が多いいところにミサイルを放った(空戦フレームなのでミサイルが装備されている)

ミサイルがバッタ達に直撃し、誘爆を起こした。

「さて、敵艦をやるか」

そう言った後一番近いカトンボ級の艦に今回特別に

装備された対艦ミサイルで攻撃しフィールドが弱まったときに、

ナイフ(名前忘れた)で敵のエンジン部分を刺し撃墜した。

「チューリップはどうなっているかな?」

そう言いながらレーダーを見るとチューリップは一個減っていた。

「まだ二個もあるのか厳しいな・・・せめてDFSがあれば・・・」

いかんいかん、無い物をねだってもしょうがない。

ユウイチだったら・・・・駄目だ、

この前せ・・・・解説をうけたばっかりじゃないか


その解説とは



「兄上言い忘れたことがあります」

「何を?」

「僕の能力についてです」

「能力がどうかしたのか?」

「はい。まず白兵戦と機動戦は日常兄上より下です」

「何で?最初会ったときは俺より強いって言ってたじゃないか」

「確かに言いました。しかしそれはリミッターを外したときです」

「リミッター?何でそんなものつけてるんだ?」

「それはですね一つ目の理由は体が追いついていかないからです」

「子どもの体だからか?」

「それもあります。けど、一番の理由は人間の体では負担がかかりすぎるからです」

「つまり肉体が追いついていかないと」

「はいその通りです。しかし五分くらいなら大丈夫です」

「もし、五分以上やったら?」

「良い方だと一ヶ月寝たきり、悪い方だと廃人ですかね」

「そんなに・・・・だとすると、いつもはどれくらいの強さなんだ?」

「北辰と同じぐらいです」

「北辰と同じか・・・・そういえば疑問に思ったんだが、
子どもの体なのに、どうして成人した大人ほどの力があるんだ」

「それは・・・・考えたこともないです」

「つまり分からないと」

「はい」

「・・・・」

「まあ演算ユニットが何かやったんでしょう」

「いいのかそれで」

「いいんです。だって悪いことはありませんから」

「それもそうだな」

「あ、後電子戦も通常はホシノさん達より下ですから」

「まさかとは思うが電子戦もいつのまにか出来てたなんて言うんじゃないんだろうな」

「よく分かりましたね」

「・・・・」



と言うことがあった。

「はあ・・・・」

『隊長?』

「どうした?」

『どうした?じゃありません!!死神隊がチューリップを
落としたんですよ!!俺達も負けていられません』

死神隊・・・・ユウイチが隊長の精鋭部隊だ

なぜ死神隊と言うかというと全機、鎌を装備していることから死神隊と言われている。

「そんなこと言われてもなぁ〜お、イツキ達がチューリップを破壊したみたいだな」

『それなら俺達もチューリップを撃破しましょう』

「だけどなぁ、もう対艦ミサイル打ち尽くしたし・・・・」

『根性でなんとかなります』

「なんとかならないって、コウスケ、キョウジダイチを止めてくれ」

『『無理です』』

「・・・・もういい。ん、あれは・・・・」

最後のチューリップに、二機のエステバリスが向かっていった

そのエステは白色の鎌を持ったエステと薄い紫色のエステだった。

ユウイチとアサミちゃんだろう。


ドゴォォーン


どうやらチューリップに攻撃し始めたようだ。

「見事なコンビネ―ションだな」

それは、一流のパイロットでも見事と言えるほどの操縦だ。


チュドォォーン



チューリップを破壊したようだ。

「ほら、ダイチ最後のチューリップもはなを咲かせたぞ」

『くそー今度の戦闘こそチューリップを撃破してやるー』

そんな話をしながら俺達は帰還した。



「お帰りアキト」

「イツキもな」

笑いあう俺達そこへ、

「隊長に副隊長お疲れ様です」

話掛けてきたのは俺達の隊の黒髪をショートカットしたアヤネだった

「ええ、お疲れ様」

「お疲れ様」

「あの・・・・」

「どうしたのアヤネ?」

「それは俺が言うよ」

そう言って出て来たのはアヤネと仲がいい俺達の隊の髪が茶髪のヒロシだ。

「隊長に副隊長、実は俺達結婚することになったんだ」

「めでたいなぁ〜それは」

「うんそうね、羨ましいわ」

「ありがとうございます」

「式はいつするんだ?」

「まず、戸籍を入れておいて、この戦争が終わったらするつもりです」

「それで隊長にナコードをやってもらいたくて」

「分かった。戦争が終わったら必ずナコードをしよう」

「「ありがとうございます」」

その後、しばらく雑談していたが

「うっ・・・・」

バタッ

「イツキ!!大丈夫かイツキ!!」

「「副隊長!!」」

「くっ・・・医務室に連れて行く!!」

俺はダッシュで医務室に向かった。




「イツキ・・・・」

「お姉ちゃん・・・・」

「「副隊長・・・・」」

イツキは今ベットで寝ている・・・・

アサミちゃんもイツキが倒れたと連絡が入ったから急いで医務室に来たらしい。

アヤネちゃんとヒロシもつきそってくれている。

他の隊員は仕事のためこられない隊員の代表としてこの二人がつきそってくれている。

ユウイチとサブキさんは仕事のためこられない。


今、診察結果を待っている。

しばらく待つと医者が近づいてきた。

「先生・・・・イツキは大丈夫ですか?」

「はい命に別状はありません」

「よかった・・・・」

俺は、この言葉を聞いて安心した。皆も同じ気持ちだろう。

「じゃあ何で倒れたんですか?」

「それは、テンカワ少将おめでとうございます」

「はい?」

「だから、おめでとうございます。三ヶ月ですよ」

「はは、ははははは」

俺は笑うことしかできなかった。





後半へ





後書き


これでいいでしょうか?

さんざん言われましたから感想で

一瞬だけ書きたくなくなりました。

座談会や嫌過ぎねSSネタも読みましたよ。

だけど、こうなっちゃたんですよ。

この話で納得してください

後半はナデシコ出ると思います。多分

戦闘シーンがへたすぎる・・・・

感想で文句があるんだったらメールで送ってください。





管理人の感想

兵士Aさんからの投稿です。

ユウイチ君にある種の限界を設けた事は、良い事だと思います。

これで実力的には、いきなり他のキャラを取り残して話が進む事はないわけですからね。

 

設定上の穴を責められるのは、ある意味避けようの無い事ですね。

プロの方でも、そうそう完璧なものは作れないのですから。

後は本人の努力とやる気次第ですよ。