「(これが助けなのか!?広島県人よ!)」

さあ、ね?クスクスクス・・・


「(くッまだ狂気モードのままか・・・えーい南無三!)
ありがとう!二人とも!!じゃあ、飛ぶよ!?」

そう言いながら千沙から手渡された蒼いクリスタルを握り締めながら
北斗と千沙の肩に手を置きながらシャクヤクをイメージする。

「あ、アキト(赤)」
「あ、アキトさん(赤)」

ただ手を置いているつもりが自然に両手で二人を抱き寄せているのは
アキトの天然の成せる業か!?

「イメージ、シャクヤクブリッジ・・・ジャンプ!」



ここから彼の新たな逃亡生活が始まる。







一冊の本が生んだ哀れな男の愉快な喜劇   
第1話       ―逃亡計画―
                       作者 広島県人







シャクヤクブリッジに虹色の光が満ちる。
そして光が収まった時、
そこにはアキトとアキトに抱きしめられて顔を紅に染めている二人の女性が居た。

「・・・ふぅ、ジャンプ成功」

「・・・・ボ〜(赤)」
「・・・・ボ〜(真っ赤)」

「・・あら、お早いお帰りね?北斗?千沙?」

何処か不機嫌そうなオーラを醸し出しながら
木連最高の知将、東舞歌が呆けている二人に問う。
・・・が、

「・・・・ボ〜(赤)」
「・・・・ボ〜(真っ赤)」

・・・・・・・聞いちゃいねぇ。

「・・・(ムカ)」
「あっと、舞歌さん!すいません!しばらくかくまってください!!」

反応を見せないまま赤くなっている二人に代わり
舞歌に説・・・釈明(泣きつくとも言う)するアキト。
二人を腕に抱いたままでなければもう少し切迫した空気が伝わっただろう。
しかし真っ赤になった女性を二人も抱いたままでは切迫も緊張も在りはしない。

「アキト殿、貴方がここに逃げてきた理由は解ります。
ですが、取り敢えず落ち着いて詳しい話を聞かせてください。
・・・それと何時まで二人を抱きしめているんです?(怒)」

「・・・へ!?あ!すいません!!」

舞歌に指摘され慌てて二人を放すアキト。
しかし二人は先程までアキトが触れていた場所を手で抑えながら顔は赤いまま、
しかも切なそうな目でアキトを上目使いで見ている。
そこらの男性の異性愛主義者がこの目で見られたら
周囲を気にせず彼女等を抱きしめる事請け合いだ!


しかしアキトは気付いているのだろうか?
シャクヤクブリッジクルーの女性陣にも熱い視線を送られている事に・・・
気付いていないだろう。確実に。太陽が東から昇るのと同じ位当然の事だった。


何はともあれ、現実に戻りつつあった二人に
「助けてくれて、ありがとう」とアキトスマイル(威力当社比50%増)
を炸裂させて再び呆けさせた後、
アキトは『ナデシコにおける自分の待遇及び根拠不明のお仕置き』について
涙ながらに訴え、しばらくシャクヤクに置いて欲しいと伝えた。
シャクヤクブリッジクルーの男性陣は複数の美女・美少女に言い寄られている事実に
多少嫉妬を覚えるものの、漢泣きのアキトにそれ以上の哀れみを向け。
女性陣はほぼ無条件でアキトの受け入れに賛成していた。
しかし


「話は解ったわアキト殿。でもここで匿う事は出来ないの」


木連を代表する知将は悲しみと哀れみの感情を顔に浮かべながら
アキトの訴えを棄却する。
ブリッジクルーの不信の眼差しを全身に受けながら
目の前に立つ青年を舞歌は見つめる。


「確かにシャクヤクはナデシコと同型艦で木連にある艦の中では最高の性能をもってるわ。
でもね、アキト殿?
単純に考えて、ナデシコ対シャクヤク・・・
単艦同士の戦いなら搭載している機動兵器を含めても見劣りしないでしょうね。
でも、貴方を追いかけるだろう女性達はシャクヤクと同等以上の艦を複数展開できるのよ。
相手がナデシコ・コスモス・カキツバタ・・・はもう就航されてたかしら?
兎に角、こちらと同等以上の戦力を有するナデシコ級戦艦三隻以上を
同時投入されたらちょっとやそっとの作戦なんて意味を成さないわ。
戦術の前段階である『戦力の集中と相手よりも多く兵力を集める』
これをナデシコの戦術指揮官・・・ミスマルユリカが疎かにするとは思えないもの。
こちらに北斗が居るとは言っても、和平がなってすぐに

『ナデシコ級戦艦が三隻そろって撃沈されました』
『その犯人は木連の真紅の羅刹です』

なんて事が情報として流れたらせっかくの平和がお流れになってしまう・・・
ごめんなさい。匿ってあげたいのは山々なんだけど・・・」


「いえ、すいませんこちらこそ無茶を言ってしまって・・・」
舞歌の説・・・釈明を聞いて自分が無理を言っていた事に気付いた
アキトはうなだれながら舞歌に謝る。
その時のアキトはまるで『捨てられた子犬のような表情をしていた』
無論その場に居た舞歌を含む女性陣にクリーンヒットだ!


「(あー!ごめんなさいアキト殿!!でもでもでも・・・立場上匿えないのよ−−!!!)」

「(かわいい・・・持って帰りたいな)」

「(かわいい・・・・っは!俺は今なんて考えた!?)」


・・・一部男性陣に深刻な葛藤を与えつつもアキトはうなだれたままだ。
しばし黙考していた舞歌がアキトに話し掛ける。


「・・・アキト殿。彼女達から身を隠せればいいのよね?」

「ええ、ワケの解らない理由でお仕置きされるのいやですし、
・・・できる事ならしばらくゆっくりしたいのも在ります」


アキトはうつろな目のまま舞歌を見上げる。
どうやら彼は戦後ゆっくりと休む事が出来ないようだ。
恐らく戦争が終わった事により、某同盟内部で激しい内部抗争が起こり
そのとばっちりをまともに受けているのだろう。


「アキト殿、匿う事はできないけど身を隠すお手伝いは出来るわよ?」

「・・・マヂですか?」

「大マヂよ」


言い切る舞歌にアキトは
『数時間迷子になり、やっと母親を見つけた幼子』の様な目を向ける。
目を潤ませているのは歓喜の涙だろうか。


「極論を言ってしまえばここで、シャクヤクで匿うといけない。
のであって私達が貴方の逃亡を助けてはいけない訳では無いもの」

「あ、ありがとうございます!」

アキトは感極まってマジ泣きだ。
しかも舞歌の足元に膝をついて手を握り、
その手を自分の額に軽く当てている。
ここ最近誰かに迫られる事(半脅迫)はあっても
助けられるといった事は無かったらしい。
このマジ泣きアキトを見てシャクヤクのメンバーもどれほどの事が
アキトにされていたかを悟らざるをえない。


「でもね。良い?アキト殿?
私達に出来るのはあくまでアドバイスと
多少の食料等を貴方に提供する事しか出来ないわ」

「それだけでも構いません!
本当にありがとうございます!!」


アキトが感激の余りにとっている行動が
嬉しいのか恥ずかしいのか(恐らく両方だが)顔を真っ赤にしながら
話を進める舞歌とそれに気付かないままだが
さすがに立ち上がるアキト。
もっとも手は握ったままだ。


「えっと、まず逃亡先だけど・・・
まず、コホン!
月・コロニー・火星・木連等は駄目ね」

「へ?何でですか?」


舞歌は気付いているし周りの北斗や千沙等他のクルーは気付いているが、
アキトは気付いていない。
今だ舞歌の手を握ったままだという事に、
そしてその為某羅刹の目が徐々に釣り目に
某部隊隊長が面白くなさそうな顔をしている事に
舞歌は気付いているが、自分から離す気は全くなさそうだ。
アキトが周囲の空気に気付いていないまま話は進む。


「月・コロニー等は全面的な基本的に電子制御されているからよ。
これらの土地ではナデシコの誇る2人の電子の妖精にかかれば
直ぐにアキト殿の行動が解ってしまうし、
火星は戦争の影響で全面的な電子制御されていないけど、
逃亡するのに必要な物資等をある程度現地調達できる場所が
すごく制限されているし、自給自足もかなり難しいでしょうね。
木連はアキト殿の事を良く思っていない派閥が多い。
しかもアキト殿は木連の事に不案内でしょ?」

「あ、そうですね。前に月での行動が筒抜けだった事があります」


冷静に逃亡予定地の選定をする舞歌。
今までの事からそれが正しい事を再認識するアキト。
しかし舞歌は至近距離にアキトが居て
しかも真剣な表情で見つめている為か耳まで真っ赤だ。
さらに今だ手は握ったまま・・・
ほんとにアキトは気付いていないのだろうか?
会話を無視して状況だけ見れば
結婚の申し込みをしていると見なされても不思議ではない。
かなり危険な表情に変わりつつある某羅刹に、
舞歌は気付きながら、アキトは気付かずそのままの態勢で話を続ける。


「するとアキト殿が潜伏する先は決ってくるわ。
月・火星・コロニー・木連、
勿論戦艦に乗っていることも政治的な問題で駄目。
完全な電子制御で管理されていなくて、
逃亡するのに必要な物資等をある程度現地調達できる場所
さらにある程度アキト殿に土地感がある・・・」

「・・・それは、地球ですか?」

「そうなるわね。アキト殿地球で土地感があるのは何処?」


会話自体は限りなくシリアスに続けられている。
アキトも限りなく真剣な面持ちで地球の知っている場所を思い浮かべている。
だが、未だに2人の体勢は
『プロポーズをしている男性とそれを承諾しようとしている女性』
のままだ。既に某羅刹の纏う空気が危険なレベルに到達しつつある。
しかし、それに気付かない世紀の鈍感王テンカワアキト!


「土地感ですか・・・
まず日本ですね。あそこにはしばらくの間住んでましたし。
後は・・・・西欧方面ですか。あそこに配属されていた事ありますし。
後は・・・・・・・・無いですね。地球にいた時間が長いといっても
大抵ナデシコ内に居ましたし」

「逃亡するならどちらにする?」

「うーん・・・日本ですね。一番住んでいた時間が長いですし」

「なら西欧方面にした方がいいわね」

「へ!?」

「ナデシコのアキト殿を追うメンバーがアキト殿の思考を
分析すれば、恐らくアキト殿と同じ結果にたどり着くはず。
ならアキト殿が最初に選ばなかった方に逃げる方が、
見つかるまでに・・・場所を特定するのに時間がかかるはずよ」

「あ、そうですね!」


顔は真っ赤だが思考自体は錆び付かせず、冷静な判断をする舞歌。
そしてもはや崇拝の目で舞歌を見るアキト。
すでに某羅刹の方は明確な殺気を向けつつある。
某部隊隊長の方は殺気こそ出していないが、ご機嫌の角度は凄まじい事になっている。
両者とも舞歌・アキトの両名が状況はともかく。
話の内容自体が真面目でアキトの状況を考えると
邪魔をする訳にもいかないので黙っている。
この辺りに某同盟メンバーとの差が歴然としている。
某同盟であれば何の躊躇なく実力行使に向かっている事だろう。


「アキト殿、大体の場所を決めたら後は行動するだけよ。
多少ではあるけど衣服や食料等を用意させるわ、
それを持ってお行きなさい。
それとそれ以上の詳しい場所を私達に教えるのは駄目よ?」

「ありがとうございます!
でもなんで詳しい行き先を舞歌さん達に教えてはいけないんですか?」

「それを知ってしまって、
もしもその情報が何らかの形でナデシコクルーに流れたら?
可能性がどんなに小さくても不安要素は出来る限り排除するのは戦術の基本よ」

「そ、そうですね。何から何までお世話になりっぱなしで・・・・」


アキトが舞歌の手を離し深々と頭を下げる。
手が離れて少し寂しそうな表情が浮かぶもののそれを0.5秒後には内心に抑え、
慈愛に満ちた笑みをアキトに対して向ける。
その時無形の爆弾が放り込まれる。


「アキト!俺も地球に付いて行ってもいいな?」

「は!?」

「え!?」


先程までのシリアスな空気が壊れ、
シャクヤクブリッジに空白の時間が刻まれる。
しかしそれを破るのは空白の時間を刻んだ張本人だ。


「いけないのか?
俺と互角に戦り合える(やりあえる)のはお前だけなんだぞ?
お前が姿を隠してしまってこちらから接触が持てなくなると・・・
俺のストレスはどうやって発散するんだ!!」

「しかし俺のは逃亡の・・・」

「安心しろ。逃亡(それ)の手伝いもしてやるというんだ。
枝織の了解も既に取ってある。
・・・・・・・・・。
アー君!枝織もついてく〜〜!!
枝織も地球行きたい!
アー君の傍に居ちゃ・・・ダメ?」


枝織の攻撃、対アキト用最終兵器
胸の前で軽く手を組み斜め下から潤んだ目で見つめる美少女を発動!
クリティカルヒット!!!
アキトは10000ポイントのダメージ!!
アキトはなす術も無く陥落した。


「わ、解ったよ。」

「やったーー!!
アー君と一緒♪アー君と一緒♪」


ブリッジクルー女性陣は羨ましそうな顔、
微笑ましいといった表情で二人を見ている。
比率は7:3だ。
男性陣は羨ましそうな人、呆けている人、
微笑ましいといった表情ををしている人
比率は1:8:1となっている。
枝織嬢の表情は破壊力抜群のようだ。


「・・・・・・・・・・・」


不機嫌なままアキトに枝織が抱きついているのを見ている千沙。


「(・・・・良いな。私も付いて行きたいけど、
私がいなくなると事務処理の仕事誰もやらないし・・・・行けないわね)」


取り敢えず逃亡生活に参加した場合の仕事の溜まり方を考えて
不参加の方向で自己完結しようとする千沙。
しかしその目は枝織を羨望の目で見ている。


「あ、そうだ!千沙ちゃんも一緒に行こうよ♪」


再びシャクヤクブリッジに空白の時間が刻まれる。


「ハイ!?」

「ヘ!?」


今回それを破ったのは千沙の咄嗟に出た『聞き返すための』「はい」
とアキトの間の抜けた声だった。
そして無垢なる赤毛の天使は千沙の「ハイ」を・・・・


「やった♪千沙ちゃんも一緒だ〜♪」


肯定の「はい」と聞いたようだ。
日本語には同音異義語と言う物があるんですよね〜。
日本語って難しいですね〜。
(日本語文化専攻の大学生なのに・・・俺)by広島県人


「い、いえ、あの・・・・」

「あら千沙。貴女もアキト殿に付いて行くの?」


そして千沙の動揺を見て『シャクヤクのからかいマスター』こと
舞歌がからかわないはずが無い!!


「い、いえ!その・・・」

「そうよね。千沙もお年頃なんですもの♪
素敵な殿方には興味があるものね(にっこり)」

「で、ですから!」

「ナデシコまで助けに行くほどだものね〜♪」

「そ、それは・・・」


かなり本気で慌てている千沙。
ここ最近(元婚約者の事で)落ち込んでいた千沙をからかう訳にもいかなかったので、
からかう対象が減っていた。
これ幸いとからかい続ける事23分。
そして余りにも思い通りに慌ててくれる千沙に舞歌は饒舌になりすぎていた。
そして『つい』地雷を踏んでしまった。


「千沙も元が良いんだから過去の事は忘れて新しい恋を探すのも・・・あ!」

「・・・・・そうですね」

「あ、えっとごめんなさい言い過ぎたわ」


地雷を踏んでしまったことに直ぐ気付き謝罪する舞歌。
しかし俯いて震えていた千沙は思い直す事にした。
不参加のはずの事に禁句が混ざっていたとは言え、
上司から直接、許可に近い言葉を引き出せたのだ。


「・・・そうですね。そうします。
アキトさん私もお供させてもらっても良いですか?」

「え!?」×多数


舞歌にからかわれている千沙を横目に見ながらも、
枝織の相手をしていたアキトは舞歌が千沙の地雷を踏んでいたことを知らない。
よってアキトは純粋に優華部隊の隊長である千沙が
今回の逃亡劇に参加するとは思わなかった為に、
舞歌とブリッジクルーはまさか本当に千沙が逃亡旅行に参加するとは思わなかった為に、
シャクヤクブリッジに本日3度目の空白の時間が流れる。
今回も空白の時間を破るのは無垢なる赤毛の天使様だ。


「ほら〜、千沙ちゃんも一緒だよ?アー君♪」

「ダメですか?アキトさん」

「いや、ダメって訳では無いですけど・・・いいんですか?」

「いいみたいですよ。舞歌様も否定的な事はおっしゃいませんでしたし」


枝織の参加を許可してしまった手前、
同じく危機から救ってもらった千沙の頼みを断る事は出来なかったアキト。
もっとも要因のひとつに、千沙の寂しげな眼差しにあった。
そこから千沙の近況をを思い出し
地球でしばらく気晴らしするのも良いだろうとアキトは考えた。
多少ドタバタするかもしれないが、それも気晴らしのひとつにはなるだろう。


「さて、枝織殿準備をしましょう。
アキト殿、服のサイズは何ですか?
舞歌様もおっしゃいましたが、多少は持っていった方がいいでしょう。
逃亡資金はいくらあるのか知りませんが
出来るだけ倹約した方がいいでしょうし」

「あ、お金だったらいったん日本の銀行に行って、
俺の給料分を使用済み紙幣で全額下ろしてから
どこか複数の地方都市でヨーロッパの紙幣に換えればいいよ。
結構な金額があるから長期間持つはずだよ。
足らなくなれば・・・俺が何か仕事をすればいいし」

「あ、枝織もお仕事する〜」

「いいですね。私もアルバイトとかやってみたいですし・・・
枝織殿、一緒にアルバイトしましょうか?」

「いや、あの、俺が手伝ってもらうんですし・・・」

「いいんですよアキトさん。私達がやってみたいんですから」

「そーだよ。アー君!北ちゃんもやってみたそうだし・・・
それから千沙ちゃん。
地球に着いたら枝織の事『殿』付けて呼んだらダメだよ?」

「しかし・・・」


アキト・枝織・千沙は逃亡計画を立てながらブリッジを後にしていた。
アキトは舞歌達に向け一度深々とお辞儀をしてから、
千沙嬢は教科書に載せたくなるような敬礼をして、
枝織嬢はバイバイと手を振ってからブリッジを後にする。
後に残ったブリッジクルーが舞歌を見ると・・・
俯いている。
手を渾身の力をこめて握っている。
肩が震えていた。
そして・・・・




「・・・不覚!!!」






どうやら自分が行きたかったが、からかう事に夢中になって地雷を踏み。
結果的に逃亡劇参加を許可するような事を言ってしまった。
これらの為参加を止める事が出来なかった。
これが相当悔しいようだ。
東舞歌、木連最高の知将も
趣味に走りすぎ前後不覚となる事が在るらしい。



何はともあれアキトの逃亡劇はその舞台を蒼い星地球へと移す事になる。

テンカワアキト、彼には踊ってもらおう!

俺の楽しみのために!

そして何より影護姉妹と各務千沙の幸せのために!!













あとがきめいた言い訳

前作『漆黒の戦神』アナザーのあとがきに書いた通り続きました。
と言うかこれからも続かせるつもりです。
そして・・・この次ぐらいから
某同盟にケンカを売ると言う火元さん達に近づく!
こんな凄まじく無謀な事をしようとしています。
何といってもこちとら既に
劣化版とは言えアヤカ作『ミサトかれー』を現実社会で食した身!
こと食い物系では怖いものはありません!
肉体的苦痛にしても我が一番弟子
アヤカとの度重なる死合により骨折ぐらいなら平気です。
脱臼なんぞ笑いながら自分ではめ治します。
木星蜥蜴め・・・もとい
某同盟め!来るなら来い!
ヤ○ザと海軍の町、呉出身者の力を見せてやろう!!!
・・・・・・・後書きじゃなくなってるし(汗)

すいません。
後書きでしたね・・・
えーとですね今回のは前作
「漆黒の戦神、その軌跡 アカギオウカの場合」と合わせて
『一冊の本が生んだ哀れな男の愉快な喜劇』のまあ、序章のようなものです。
アキトの逃亡先と随行員が影護姉妹と各務千沙になった訳を
書いておこうと思いまして。
こんな風にしましたがどうでしょうか?
色々穴があるでしょうが、それはまあご都合主義という事で流して下さい。
次回もアキトサイド(これ以後逃亡者サイドと呼称)を書いて
その次あたりに某同盟サイドを書くつもりです。
もの書きとしては初心者もいい所ですが、
現時点で自分の最高のものを書いて行くつもりですので、
ご意見ご感想をお待ちしております。




さーて最終的にどれ位某同盟を怒らせる事が出来るかな?
クスクスクスクス・・・・(邪笑)

 

 

代理人の感想

そう言う時はこう言うのですよ・・・・・

「舞歌一生の不覚ゥっ!」(核爆)。