遺跡と共に

第2話 テンカワ家

ようやく着いた家の前には 

家から締め出された8歳の俺がいた。




「・・・・で何やってんだ?」

とりあえず聞いてみた。

予想はつくが・・・

「ある人達から逃げてたら

門限過ぎて家を締め出された」

「・・・・」

「・・・・」

「そっか・・・」

ある人達は誰かよく分かるのであえて聞かないでおこう。

「そう言うおまえはこんなところで何してんだ?」

「一応今日からこの家に厄介になるんだけど」

「ああ、アケミちゃんか」

それが俺の名前か

「俺のフルネーム知ってるのか?」

とりあえず今は自分の名前を聞いておいた方がいいな。

「ハヅキアケミちゃんだろ?」

ほぉ〜、それが俺の名前か

「ああ、正解だ」

「とりあえず中に入れや」

気が付くともう22時か・・・

そういえばこいつ何時間逃げ回ってたんだ?

「親父〜、アケミちゃんが来たぞ〜」

「本当か」

「お邪魔します」

「よく来たわね」

「厄介になります」

「自分家の様にゆっくりしてね?」

「ありがとうございます」


その後、軽く話をしてから自分の部屋に行った

久々に家族という物を感じた。

今度は絶対に守って見せる。

必ず・・・


火星極冠遺跡


「ふっふっふ

ユリカ達との四角関係か・・・

面白くなりそうだよ」

にやり


そこには、記録をつけながら無気味な笑みを浮かべる人影があった・・・

 

 

・・・・

『マスター朝ですよ〜』

イリスの声で起こされた。

眠い・・・

窓を見ると明るかった

・・・・とりあえず起きるか

「よっと」

そう言って起きた後、いつも着ていた黒い戦闘服に着がえる

「今日は何曜日だ?」

『日曜日です』

日曜か・・・


ピンポーン ピンポーン ピポピポピポピポピポピーンポーン

 

・・・うるさい

こんな事をする人はやはり・・・


「アキトー、遊ぼうよー」


「アキト様、遊びましょうー」


「あっ、カグヤちゃん

また私とアキトの邪魔をするのね」

「邪魔をしているのは

ユリカさんの方じゃ御座いませんこと?」

「うるせー」 

「「あっ、アキト(様)」」

「今何時だと思ってるんだ」

・・・ちなみに今はまだ6時だ

懐かしく感じながら

窓からそのやり取りを見ていた。

もう今の俺にはこの懐かしかった事も過去だが・・・

「おはようございます」

何気なく台所へ行くと

そこでは母さんが朝食を作っていた。

「あらおはよう、早いのね」

「ええ、何しろあれですからね」

そう言って指差した方向では

まだ言い争っていた。

「ごめんね、うるさかったでしょう?」

「いえ、慣れてますから」

だてにあのナデシコにいた訳ではない。

「そう?

朝も早くから元気でね」

「そうですね、

所でお母さん、手伝いましょうか?」


実は昨日母さんと父さんから、


義母さん義父さんってよんでね』          


と言われていたのだが、

何気に字が違う気がしたのでお母さんとお父さんで勘弁してもらった。


「そう?それじゃ味噌汁お願いしようかしら」

「分かりました」

とりあえず、材料を切っていく。

「あら、上手ね」

「ありがとうございます」

「ふふふ」

「どうしました?」

「娘とこうするのが夢だったのよ

息子はあんなだし」

そう言って見た先は、まだ言い争っていた。

しかしその息子が今ここで料理を作っているとは

思いもよらんだろうな

「そうですか」

 

何だかんだ言ってるうちに朝食も終わり、

ニュースを見ていると、アキトがやって来た。

「アケミちゃん、今日どうするの?」

「そうだなぁ、とりあえずここら辺を散歩しようと思ってるんだが」

「ふ〜ん」

「アキトは?」

そう言うとアキトは、疲れた顔をした。

・・・なるほど

「まぁ、がんばれ・・・・」

「ありがとう・・・」



火星極冠遺跡


「さて・・・と

そろそろ修羅場を見てみたいなぁ」

見ている二つのモニターには、

ユリカ達に追いかけられるアキトと、

散歩しているアケミがいた。

ニヤリ

「やはり作ったものは有効活用しないとね」

パチン

そう言って指を鳴らすとモニターに映っていた

アケミがボソンジャンプをした。

 

アケミサイド


学校に行くのに必要なものを探しながら暇を潰しているのだが・・・・

やはり暇だ

【なら暇つぶしをさせてあげよう】

・・・・嫌な声を聞いてしまった

「遠慮する」

キュィィィィィィン 

な・・・強制的にボソンジャンプさせる気か?

「遠慮すると言っているだろうが!!」

・・・・聞いてねぇ

「人の話を聞けぇぇぇ」

叫び声もむなしく、結局ボソンジャンプされてしまった・・・

 

火星極冠遺跡


「君に拒否権は無いのだよ

私を楽しませる為の礎となるがいい。

ふっふっふっ、{は〜っはっはっはっは}


極冠遺跡に笑い声が響いた・・・

 

 

 

後書き

やってしまいました

遺跡がかなり悪役っぽくなってしまった

どうしましょう

掲示板で、レニで良いんじゃない?と言うありがたい意見も出ましたが、

こんな性格でも良いのならそうさせていただきます

意見等ありましたら言ってください

では皆さん、またいつか。

 

 

 

 

 

代理人の感想

 

・・・・・・いいのか(笑)?

性格からすると別人28号さんの「のほほんサキ」(っつーか舞歌)に非常に近いような気もするけど。

 

まあ真面目な話、あんまり安直に決めない方がいいとは言っておきましょう。