機動戦艦ナデシコ〜二人の復讐者〜


    −???−

「次の候補地があがりました。場所は第八ターミナルコロニー『シラヒメ』で、前回と同じく,

俺が陽動をしその間にアキトさんがコロニー内に潜入する作戦だそうです。」



薄暗い部屋の一角に19辺りであろう青年は手元にある書類に目を通しながら簡単な作戦内容を告げる。

他に部屋の中には12、3歳らしき子と二十歳前後らしきアキトと呼ばれた男が佇んで作戦内容

を聞いていた。 



「それだけか?」


「えぇ。他に注意するべきことはないみたいですね。ただ俺からの意見は前回見たく中で暴れら

れると陽動の意味が無くなるので極力戦闘を控えてほしいといった所ですね。もし戦うのであれ

ば一撃で決めて貰いたいですね」


「…分かった。」



青年はその返事を聞くと、満足したようで出口へ向かう。

部屋から出る一歩手前で青年は急に立ち止まり中にいるアキトに話しかけた。



「それとアキトさんの気持ちは判りますが、もう少し冷静にならないと以前と同じ結果になりますよ?」



青年はその言葉を聴くと出口に立っている青年を睨みつけた!!



「そんなことお前に言われる筋合いは無い!!」


「すみません…」



青年は素直に謝りその場から立ち去ろうとする。



「………」



アキトはそれ以上何も言わずその姿を見届けた。

そして部屋の扉が閉まり、無機質で薄暗い廊下に出ると格納庫へと足を向けた。









−第八ターミナルコロニー『シラヒメ』−

ビーッビーッビーッ!!

突如としてシラヒメ内に緊急警報は発令された。



「一体何がおきた!!」


「第一次防衛ラインで戦闘行為が行われています!!」


「何だと!?今すぐ情報を集めろ」




シラヒメの司令室では突如行われた戦闘を確かめるため慌しく動き始めた。

オペレーターは前線にいる人と連絡を取り、第二次・第三次防衛ラインへの

指示を与え始めた。




「状況確認出来ました。敵は起動兵器一体と思われます」


「ばかな!?たった一機でここを襲撃だと?」



司令官は驚いた顔でオペレーターに聞きなおした




「はい。信じられませんが一機で攻撃を仕掛けている模様です」


「たった一機で何が出来る。全部隊へ伝達。とっとと敵起動兵器を打ち落とせ!!」



それもそうだろう、考えてみれば起動兵器一機でコロニーを落とすなど不可能に近い

だがそれは決して不可能では無いことを知らしめられたのだった



「第一次・第二次防衛ライン突破されました!!」


「うわぁぁぁぁぁぁ―――ッ」


「第三次防衛ラインももうすぐ突破されます!!」



パイロットたちの悲鳴が飛びあう中でオペレーターは恐怖に怯えながら必死に

現状を伝えていた。



「くそっ!!あれは一体何なんだ!?この短時間内にここまで到達できるとは」

「オレンジ・ブルーはそのままの位置で迎撃に当たれ。レッドは所属不明の謎の機体に

 接近しデータを集めてくれ。他の小隊は最終防衛ラインのポイントFまで後退。」



シラヒメは今、突如として現れた真っ白な起動兵器一機に攻撃を受け、いまだ撃墜出来ないせいで

パニック状態に近い状態になっていた。

すぐさま撃墜できると考えていたその起動兵器がいまだ存在し、又通過した場所には既に動いてい

る起動兵器は見当たらないのだら…。

その中でも命令を出している司令官は中々の人物だと言えるのかも知れない。勿論その命令が

正しいのかは別にするが…。







司令部が慌しく謎の機体を止めようと必死になってる中、シラヒメの内部には全身を黒

尽くめでバイザーを掛けた男が潜入しある場所へと向かっていた。

男が研究室の扉を開けた時、其処には編み傘にマントという不釣合いな姿をした男達が

佇んでおり、周囲には血に塗れた白衣を着た研究者らしき男たちが倒れていた。



「北辰!!」



黒尽くめの男は編み笠たちのリーダーらしき人物を睨みつけ感情を爆発させた声で叫ぶ。



「遅かりし復讐人。まだまだ未熟者よの…。滅」



編み傘の男たちが光に包まれ消え去ると同時にシラヒメの一角が爆発し消滅した。








―地球連合軍第三艦隊所属戦艦『アマリリス』―

「シラヒメ?シラヒメ応答してください」


「負傷者の収容を最優先に。ディストーションフィールドを最大にして接近」



ジュンはシラヒメからの応答が無いこと確認すると負傷者の救助をするめにシラヒメに

近づく事を命令した。

その時!!

「ボース粒子の増大を確認。」


「なにっ!?」


「画像をメインスクリーンへ」


「センサー切り替え!!」


スクリーンに解析不可能と表示される。

それを見たジュンは指示を出し、センサーを切り替えさせ其処に映し出されるものを確認すると…



「なんだ?あれは…。あれは一体…」



ジュンは自分が見たものが信じられないような顔をしていた

その機体はそのままボソンジャンプを行い、この宙域から姿を消した……







(本編に続く)












後書





えーっと読んでくださった方アリガトウございます。

まだまだ未熟者でありますがこれかも頑張って続きを書いて逝きたいと思います。


「どんなにゴタクを並べようとも己の未熟さは隠せないのだ!!」

「じゃかしい!!」

スカッ

「ふっ。やはり未熟

「グヌヌヌ…。それよりお前は何故此処にいる!?」

「我は木蓮のましてや草壁中将の影だぞ。お前のいる所ぐらい簡単にみつけだせるわ!!」

「ヌヌヌヌ…」

「幾ら我を攻撃しようとも御主の腕では当てられぬぞ?」

「ならはここでデリートキーを押してやる!!」

「ふっ…」

「何がおかしい!!北辰!!」

「お前にそれが出来るのか?我を消せば物語が成り立たなくなるぞ?」

「ぐ…ッ」

「やはり御主は未熟者よ。
それでは又あおうぞ!!フハハッ」

「もう二度と来るな!!」



邪魔が入りましたが一応説…おっと概要を。これは劇場版の再構成ものです、オリキャラが最初から

登場していますが彼のせつめ…『存在意義』は本作中にしていこうと思っています(当たり前だって?ゴメンナサイ)

コンセプトは一人では出来なかった事を二人ならどういうことが出来るかと思い作成しています。

まだまだ未熟者ですが生暖かい目で見ていってください。

あ。後次回(つまり本編)ですが前編・後編でお送りしようと考えております(容量によっては前編・中編・後編になるかもしれません)。

次回の投稿は作者が引越しやら課題やらで追われているので遅くなるかもしれません

 

代理人の感想

まー、本編待ちかな。

これだけではにんともかんとも。

ただ、ツカミは失敗してますね。

正直これだけじゃ足りません。