一騎当千
〜第三幕〜
その日の宮殿はいつもとは違いあわただしかった。
…どこか騒がしさを感じてしまう。
そんな中、魏の皇帝、曹丕の妻である甄姫は宮殿の庭園で笛を吹いていた。
笛の音が、庭園の美しさをさらに引き立たせている。
ここは許昌、天下の半分以上を手中にする魏の中心地である。
「なんだかいつもとは違いますわね」
甄姫がふとつぶやいただけであったが、先のほうから走ってくる衛兵に気づいて視線を向けた。
急いでいるのか若干、あせっているように見える。
「騒がしいですけど、一体どうしたのです？」
衛兵は甄姫にいきなり声をかけられて、戸惑いながらも甄姫に向けて敬礼をする。
どこか、顔が紅潮しているのは急いでいたためだけではない。
甄姫はいわば絶世の美女である
もともと袁紹の子の妻であったのだが、その美貌のため現在は曹丕の妻となっている。
衛兵にとっては雲の上の人、興奮するなというほうが無理である。
衛兵は敬礼の後、毅然として答え始めた。
「はっ！！実は領内の民より、不思議なものを発見したという報告がありまして……」
「不思議なもの？」
「はい、何でも雷と共に金色の柩が落ちてきてその中に女性がいるそうです」
「黄金の柩？…女性？」
甄姫はいまいちよくわからないようだ……信じられないのだ。
「領民たちでは対処できないということもあり、どうすればよいかということを皇帝陛下に尋ねにきたそうなのです」
「それで急いでいたのですね」
「はい、皇帝陛下にこのことをご報告しなければならないので失礼いたします」
そう言って、衛兵は礼をして走り去って行った。
一つ一つの動作が訓練の錬度の高さを物語っていた。
「…なんだか嫌な予感がしますわ」
自分の勘はよく当たるのだ…気のせいであればいいのだが…
そう思いつつ、再び笛を吹き始めたのだった。
彼女は知らなかった。
今この宮殿を騒がしている出来事が、後に魏を傾ける原因となり
甄姫にとって大いなる変化をもたらす原因となるのである。
しかし、今それに気づく者はいなかった。
それを不幸であるとは言わない。
誰が人の心を読めるというのか。
理屈ではない、人の感情を予測することなどできはしない。
甄姫の笛の音が、この上もなく真っ青な空に広がっていった。
「アキト♪」
釣りから帰ってきた俺達を迎えたのは、満面の笑みを浮かべた尚香ちゃんだった。
鍛錬用の紅い衣をまとい、両手には乾坤圏を持っていた。
少し下がった位置では、甘寧さんが「やっと来てくれたか」といった感じで疲れた顔をしていた。
…すまない甘寧さん
俺はまず甘寧さんに同情した。
隣を見ると、趙雲さん、陸遜さんも同じ表情でいる。
もう言葉は要らない…
「やあ、尚香ちゃん・・・調子はどうだい」
俺はとりあえず差し障りのない返事をした。
俺を探していたということは下手をすると機嫌を損ねている可能性もあるのだ。
…やはり俺は女性には弱い
「ええ、誰かさんがいなかったおかげで絶好調よ」
まずい確実にご機嫌斜めモードだ。
俺は助けを求めるため隣を見た。
趙雲さんは悲しく首を横に振った……これはまだいい、
陸遜さん！なぜ目を合わせようとしないんですか。
二人とも俺の護衛なんじゃ……
「アキト、これから相手してくれるよね？」
最後通牒が伝えられた……味方はいない。
「わかった、じゃあ食事の後に中庭でやろう」
まあ、仕方ないか……俺を探していたんだから、相手をしてあげるのもひとつのお詫びだろう。
「ホント？……やった！…きっとだよ」
尚香ちゃんは機嫌が悪いのがどこかに行ったかのようにはしゃいでいた。
かわいらしいところだと思う。
こうまで喜ばれると相手するのもいいかなと思ってしまう。
尚香ちゃんははしゃいでそのまま建物に入っていった。
俺はその場に残された三人を見て、この上なく笑顔で言った。
「もちろん、付き合ってくれますよね」
「…わかりました」
「…仕方ありません」
「…俺もか？」
二人は同意したが、甘寧さんだけ聞き返してきた。
俺はそれに黙って深く頷くことで応えた。
私は今、アキトに武術の相手をしてもらっている。
ここ最近はこれが日課となってしまっている……お兄様をはじめとしてよい顔はしていないけど。
私は武術が好きだ…女性らしくないとよく言われる。
実際、影で色々言われたこともあった。
でも私は武術をやめることはしなかった。
私は女性だからといって、守られるだけなのは嫌だった。
自分がどんな立場であるかは知っている。
そして自分を大切にしてくれる人がいることも知っている。
だからこそ私は強くなりたかった。
私を守って死んでしまうようなことがないように。
戦時中、私自身が足手まといになることは嫌だ。
せめて自分の身を自分で守れるほど…そして、私の大切な人を守れるように……
…父様……策兄……
私の相手をしているアキトは現在、私達の主ともいえる人物だ。
でも、アキトは主従の関係を強制していない。
実際私が呼び捨てにしていても何も言わない…
…権兄様にはたしなめられたりはしているけど。
アキトは私の相手も苦笑しながらも相手をしてくれる。
何でだろう…私はアキトには甘えてしまう。
結構無茶なことでも、聞いてくれるのだ。
だから私も毎日のように相手をお願いしてしまうのだ
数日前まではこのようなのことになるとは思っても見なかった。
私は劉備様の妻でもあった人間だ。
たとえそれが政略結婚であっても、劉備様は私を大切にしてくれた。
蜀との戦いのとき、私は嘆いた……だから心に仮面をかぶることで本当の気持ちを隠した
戦闘に酔う、私のもう一面である残酷な仮面をもって…
劉備様が亡くなったことはショックだった……が、こうやってアキトと武術の組み手をやっていることを考えると私は結構冷たい人間なのかもしれない。
いや、違う。私はアキトに求めているのかもしれない……私を支えてくれる優しさ、強さを…
そして劉備様、そしてお兄様が託したアキトを見守りたいと思っているのだ。
そしてもう一点……アキトは私の知っている人によく似ているのだ……私の大好きだったあの人に……
「…そこまで！」
陸遜さんの静止の声が入る。
俺の手刀が尚香ちゃんの喉元で寸止めされている。
尚香ちゃんは身体をそらすような格好で硬直している。
俺は、力を抜いて手刀をおろす。
その瞬間、気が抜けたのか尚香ちゃんがしりもちをつき、その場にへたり込む。
尚香ちゃんは悔しそうな顔をしている。
ここは宮殿の中庭…武術の組み手の場として利用している。
この場には、俺と尚香ちゃん、陸遜さん、趙雲さん、甘寧さんの五人がいる。
陸遜さんには審判をしてもらい、後の二人は俺達の様子を見ている。
「流石だな」
「最後の動き、見えませんでしたよ・・・」
「さすがに、姫さんもアキトのダンナには手も足もでねえな」
甘寧さんと趙雲さんの言葉が聞こえた。
どうやら尚香ちゃんにも聞こえたようで、わずかに顔が紅潮している。
「…立てる？」
俺は苦笑しながら、尚香ちゃんに手を差し出して立つのを助けようとした。
「……ありがと……」
尚香ちゃんは手をとって、少し声を低くして礼を言ってくる。
俺は毎日こうやって尚香ちゃんと相手をしているのだが、最初はまったく攻撃せずに躱してばっかりだった。
すると、尚香ちゃんが怒ってしまったので、今は牽制を入れながら組み手を行っている。
実際、筋がいいのか、俺も牽制を入れないと攻撃がさばけないほどになっていた。
攻撃の重さなどは劣っているものの、女性ならではのスピードや、フェイントを入れたその技術は俺も時々虚をつかれることもあった。
何より、その純粋な態度、そしてその目にある決意の色が好感を持たせた。
おそらく尚香ちゃんは強さの本質をわかっているのだろう。
だから俺も真剣に取り組んでいた。
立ち上がった尚香ちゃんはいきなり甘寧さんのほうを向いた。
「こら！興覇！アンタも参加しなさい！…二人でアキトの相手するの！」
「おっ…俺もか！？」
おそらくさっきの声が聞こえていたのだろう。
いきなり甘寧さんにも参加するよう言った。
甘寧さんはいきなりのことに驚いて、抗議しようとするが……
尚香ちゃんは有無を言わせないオーラをまとっている。
…俺の経験上、こういうときは従ったほうが身のためだと思う。
それがわかっているのか、甘寧さんは仕方なく自分の武器である大刀をもってこちらに来た。
「仕方ねえなあ……」
「まあいいじゃないか、見ているだけで暇だったんだろう」
「そりゃ、そうだが……」
「もう、いいからやるわよ……アキト準備はいい？」
尚香ちゃんがじれたのか急かしてくる。
そして再び、俺は構え、二人の相手をするのだった……
やっぱ、アキトのダンナは強え…
確かに、俺と子明の二人がかりでもかなわなかったんだ。
こんな奴が今まで世にでてこなかったなんてな……天下は広いぜ。
俺自身、ダンナが主になったことは別に問題はねえ。
強い奴が上に立つのは当然のことで、他の奴はそいつに従うもんだ。
俺はもともと水賊あがりの人間だ、権力とか、血とかは関係ねえ。
子明はなんか警戒しているようだったが、ダンナはいい奴だ。
それは付き合えばわかる。
みんな野望にまみれた人間ばっかりの中でこんなお人よしは珍しい。
だが、この上もなく修羅場をくぐってやがる……血が滾ってくるぜ。
まあ、俺は政治とかはうまくできねえ、俺は戦うことでしか役に立てねえからな。
だから単純なのかもしれないが……
ただ、アキトのダンナは……まあ、ある意味天然なのかもな……はあ……。
興覇との二人がかりでのアキトとの組み手は、私と興覇が交錯して転倒したところで終了した。
つまり私達の負けだ。
「もう興覇……アンタが…」
「俺が悪いってのか！」
悪くないのに興覇のせいにするのはご愛嬌ということで
やはり、興覇は言い返してくる
「まあまあ、喧嘩しないで」
アキトが私達を止める。
「最後はこうなってしまったけどその前の攻撃は発想が良かったよ。
あとは思い切りのよさがあればいいよ」
「…あっ……」
そういってアキトが私の頭をなでてくる。
いつもなら子ども扱いされたとして起こるのだが…
そのとき私の脳裏に浮かんでいたのは違うことだった。
――― いい踏み込みだ、尚香は強くなるぞ
そういって幼い私の頭をなでてくれた人
……策兄……
私はその感触を楽しんでいた。
「……尚香ちゃん？」
俺は何も言わなくなって下をうつむいている尚香ちゃんをいぶかしんで声をかけた。
見ると顔を紅潮させている、やっぱ怒らせてしまったのだろうか…
「……！！…何！！」
いきなり尚香ちゃんは少し後ずさりあせったような声を出した。
「いや、いきなり黙り込んでどうしたのかと…」
「なんでもないわ！！……ただ……ま、ま、負けて悔しかっただけよ……」
そういって顔を横に背ける……やっぱ悔しかったんだろうな……
でも、不真面目にやるわけにも行かないからなあ…
そう考えているといきなり尚香ちゃんがこちらを向いた。
「…それより、またやるわよ！……相手してね」
といって乾坤圏を構える。
一体どうしたんだ？…ころころ変わっているぞ…？
まあいいか…こうなったらとことんまで相手しようか。
そう思って俺は再び構えたのだった。
甘寧殿がアキト様のところから戻ってくる。
「お疲れ様でした」
「ああ、アンタも参加してくるかい？」
「いいえ、謹んで遠慮しておきます」
私は苦笑しながら断った…甘寧殿も苦笑している
「趙雲殿も武人としてアキト様と手合わせしたいのではないのですか？」
そこに陸遜殿が戻ってきて、私に尋ねた。
「陸遜殿、審判は？」
「抜けてきました……もう審判を必要としない組み手となっていますからね」
見ると、技の確認をするような組み手を二人はしている。
「で、どうですか？」
「興味がないと言うと嘘になりますが…逆に本気になってしまいそうで…」
「なるほど」
「難儀な性格をしているな」
甘寧殿が苦笑しながら言う。
「…それに」
「「それに？」」
そういって私は二人の組み手の様子を再び見る……特に孫尚香殿の方を…
「邪魔するのもなんですからね」
私はぽつりと言った…どこかほほえましいと思ってしまうのは気のせいだろうか。
お二人とも私の意図するところがわかったのか同じように眺める。
そのまま、しばらく誰も話さなかった。
ただアキト様たちの気合の声が聞こえてくるのみである
その沈黙を破ったのは陸遜殿だった。
「…尚香様嬉しそうですね」
「ああ、嬢ちゃん間違いなく」
それに甘寧殿が答える……一体何が「間違いない」のだろう。
「…振られたな…伯言…」
…なんですと？…
「…貴方もでしょう、興覇」
…まさか…
「…ひょっとしてお二人とも…」
二人には私の声が聞こえていないようだ
「…今夜、飲みますか」
「…ああ」
お二人は話を進めている。
するといきなり甘寧殿が私の首に腕を回してきた。
「アンタも来るよな？」
「ええと…」
展開についていけない私はなんともいえなかった。
「…来るよな？」
「…わかりました」
しかし、なぜだか断ることができなかった。
その中庭の様子を遠くから眺めている人物がいた。
「尚香も、楽しそうだな…」
孫権だった。その顔は紫髯碧眼で特徴的である。
ただ、そこに浮かんでいる表情は穏やかなものだった。
孫権仲謀…数日前まで呉の王であった人物である。
現在は呉の地方を治める名代でしかない。
彼の主は、中庭に見える青年なのである。
孫権の決定は、呉の国内…特に政治の中枢にいるものほど混乱させた。
実際、太守以下、兵士、民にはその影響はほとんどなかった。
ただ、文官、特に既得権を守ろうとする者は反対した。
孫権はそれに対し毅然とした態度で臨んだ。
既得権を守ろうとする者の中で影で不正をしている者はすぐに処罰したのである。
今までは色々と政治的なものがあったため決断できなかったが、これを機会に一掃したのである。
もっともこれができたのは、孫権の変化によるところが大きい。
もともと、孫権は人の言を用いて、自分からの決断が少なかった。
赤壁でも、誰かの後押しがなければ決断できなかった。
だが、アキトを主に迎えたとたん、彼は変化した。
自ら、アキトのために動くことにしたのである。
彼の中の信念のために…
そんな彼の姿を見て呉の重臣である張昭は喜び、彼の考えを尊重するようになった。
もともと内政に関しての柱である張昭が賛同した以上、反対する者はいなくなった。
まあ、今までの生活が変わるわけでないと知ったためかもしれないが…
こうして、呉の国内はアキトを受け入れたのである。
しかし、それでもその決定に納得がいっていないものがいるのも事実である。
呂蒙子明も、その一人であった。
「孫権様、なぜあのような一介の青年に国をお譲りしたのですか？」
「…呂蒙よ、私の決定に不服があるのか」
孫権は呂蒙の言葉に答えた。ただ鋭き目を持って…
「不服というわけではありません。ただ、その理由が見出せないだけです」
しかし、呂蒙はその視線にひるみもせず反論する。
「…孫家三代続くこの呉をいきなり…、それが納得できないのです」
呂蒙は孫権が決定したからというだけでは納得はしない。
彼は都督として、色々な要素を考えなければならないのだ。
だからこの疑問はもっともといえる。
その気持ちがわかったのか孫権は呂蒙のほうに身体を向ける。
そして真剣な目をしながら語り始めた。
「俺は、父上、そして策兄からこの呉という国を託されて以来、この呉を大きくするため
父上たちの遺言である、家臣の言をよく用いることを守ってここまで来た」
孫権はそこまで言って再び外のほうに向く。
「俺は徳、知、武でも、父上や策兄には遠く及ばない。それは俺もよくわかっている。
だからこそ俺は、家臣の言を用い、自分の決断をあまりしなかった」
そこに浮かぶ表情はいかなるものか…呂蒙にはわからない。
「しかし、そんな俺でも父上達に負けない自身があるものがある」
そして、再び孫権は呂蒙に向き直った。
その表情は厳しさであった。
そしてその目は呂蒙の目を見据えている
「それは、この人を見る目だ！
これがあったからこそ、俺は呉の王でいられたのだ」
そこまで言って孫権は穏やかに笑った
「そんな俺がアキト殿を『この者は』と感じたのだ……」
呂蒙は何もいえなかった…そこにある思いを感じて
「それに」
孫権はそこで少し寂しげにつぶやいた
「どこか、策兄に似ているのもあるのかもしれないな」
そのつぶやきは呂蒙にも聞こえていた。
孫策伯符…孫権の兄で、江東をまとめ、呉の土台を作り上げた人物。
小覇王と呼ばれ、天下を治める器とされたが、戦の怪我により夭逝した。
彼の急死で孫権は十代のうちに孫家の当主となったのだ。
アキトとその彼が似ているのだという。
呂蒙は孫策とは深い面識はない。
孫策が死した年に十五歳となり呉に仕えたのである。
呂蒙は孫権の話を聞いて完全には納得はしなかった。
ただ考え方を変えてみた。
自分の主があそこまで言って信頼しているのだから、信頼するのも忠臣の務めだろう。
それでもし不安に思うのなら、自分が努力してその不安を少しでも減らせばいい。
そう考えることにしたのである。
呂蒙は孫権に何も言わず一礼すると部屋を去った。
自分には仕事が多くある。
呉のため、そして新たな国のために…
やるべきことは多くあった。
続く
あとがき、もとい言い訳。
さてはて、今回はアキトとその周りの人々第二段でした。
うーんなかなか展開が進まない。
このペースだと、戦闘まであと三、四話はかかりそうです。
ということで、新たに登場したのは、甄姫、孫尚香、甘寧、孫権、呂蒙でした。
甄姫の存在は三国志を知っている人でも知らない人が多いかもしれませんが…
結構時間軸の調整が難しく、違和感がでてくるところもあるのです。
なぜ、アキトのことがまだ魏に伝わっていないのかとか…
これは、情報の伝達を一ヶ月単位と解釈しているからです。
ゲームの三国志が一ターン＝一ヶ月だからというわけではありません（苦笑）
だから、現在はその一ヶ月の間で話が動いているということです。
そろそろ魏の武将を出さないとな…
司馬懿は当然として、張遼、張コウ（コウがテキストだと出ないWordは出るのに）とかを出していこうと思います。
とりあえず戦闘までに女性関係の構図を大方完成させたいです。
ではここで今回登場の人物の簡単な列伝を紹介します。
甄姫
絶世の美女。肌は玉のごとく、美貌は花の如しと讃えられた
もともと袁紹の次男、袁煕の妻であったが、曹丕がその城を攻めたとき曹操から
「一番につれてきたら妻にして良い」といわれ、見初めて妻にした。
孫尚香
孫一族の娘、孫権の妹、武芸を好み男勝りの性格とされ、弓腰姫と呼ばれた。
後に劉備の妻となり、孫夫人と呼ばれている。その後、呉蜀の関係の悪化から呉に戻される。
生没ははっきりしないが、劉備が死んだという誤報を受け、長江へ身投げしたという話も残っている。
甘寧…字は興覇
もともと水族であり、腰に鈴をつけ「錦帆の族」として恐れられた。
その後、呉に取り立てられ、赤壁、対魏戦で活躍した。
精鋭百人での曹操本陣奇襲などの逸話も残っている。
正史では夷陵の戦い前に死んでいるので本来この話に登場しない人物なのですが…（苦笑）
孫権…字は仲謀
呉の初代皇帝。孫策の急死によって跡を継ぐこととなる。
孫策をして「孫権は守りに関しては俺より優れている」と言わしめる。
人の意見に耳を傾け、人の才を活かす術に長けていた。
呂蒙…字は子明
呉の名将。武勇一辺の武将であったが孫権に諭され
いわゆる「偏差値３０からの大学受験（笑）」をして知勇の名将となった。
陸遜と共に関羽を捕らえ、三国志上、関羽を斬った武将として有名。
そのすぐ後に、関羽の亡霊に取り付かれて死んだという話も残っている。
甘寧と同じく正史では夷陵の戦い以前に死んでいるのでこの話には本来登場しない人物なのですが…（苦笑２）
といったところです。
三国志と、真・三国無双では解釈が違うところがあるので整合性が難しいです。
だから、途中オリジナルが入ってしまうこともご容赦してください。
さて、次回は蜀での様子と、アキトの新たな出会いを書きます。
まだゲーム中の呉の武将で出ていないあの姉妹の登場です。
最近、ヒロインの中に「馬超の妹」の「ウンリョク」を入れようか悩んでいます（ネタわかるかな？）
感想をくださった音威神矢様、とーる様、影の兄弟様、REAL様、南様、本当にありがとうございました。
制作頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
PS
製作途中にメールをチェックしたらウィルスらしきメールが…怖かったです。
初心者なだけに、ウィルスの対処にもびくびくです。
代理人の感想
あれ、甘寧と呂蒙ももう死んでましたっけ(爆)。
案外周瑜とか馬超とか赤兎馬もまだ生きてたりして(笑)。
＞偏差値三十からの大学受験(笑)
「呉下の阿蒙にあらず」と言う慣用句としてよく引用される故事ですね。
平たく言うと
「もう貧弱な坊やとは呼ばせない」
と言う意味です。←ナンか違う