三国志列伝






ここでは、三国志において登場する武将について説明いたします。

「メインキャラ」、「サブキャラ、知っておくといい武将」に分けて紹介していきます。

基本的には「演義」上での列伝を載せております。

キャラの性格、格好については「真三國無双2」(以下、無双)に準拠しつつアレンジさせていただきます。

「一騎当千」登場キャラについては劇中の設定を付け加えております。


アキトについては「時の流れに」第一章終了時準拠でお願いします。

あとオリキャラはその幕のあとがきにて紹介されていますのでそちらを参照してください。




それでは紹介していきます。それぞれ五十音順です






メインキャラ








甘寧(カンネイ)…字は興覇



常に前線に立つ、侠気あふれた呉の名将。

もともと水賊であり、腰に鈴をつけ「錦帆の賊」として恐れられた。

最初は何だかんだで黄祖に仕え、呉と戦っていたが、その後呉に取り立てられた。

孫権軍の猛将として、赤壁では苦肉の計の一端を担い、合肥では僅か百騎で曹操本陣を奇襲するなど活躍している。

魏の名将・張遼との激戦は三国志でも語られるところが多い。

その後、荊州・関羽討伐まで前線に立つものの、病を押して出陣した蜀軍との戦闘中、蛮王・沙摩何に射殺される。

彼の死後、彼を慕う民により「呉将軍廟」などで後世に到るまで深く祀られている。



無双では刺青のヤ○ザの若頭のようで、上半身裸で歩き回る(セクハラか?)

大刀を操り、「いくぜ!野郎ども!!」的な熱血ぶりを発揮(笑)



本作中では、殺さずに生きていることにしました(爆)

今のところ登場がコメディのみなので、戦場の活躍を書いていきたいと思ってます。




魏延(ギエン)…字は文長



蜀を支えた猛将。しかし、三国志ではあまりいいイメージはない。

理由として諸葛亮と仲が悪かったと考えられていたからである。

一心に劉備を慕い、曹操に追われる劉備を助けようとしている。

その襄陽で別れて後、韓玄を斬り、黄忠とともに劉備軍に加わっている。

劉備からは重用されたが、諸葛亮に「反骨(裏切り)の相を持っている」と言われてしまう。

この件が二人の仲が悪いという話に発展したのだろう。

しかしその中でも劉備のため、征蜀戦、漢中争奪戦に活躍して五虎将軍には任命されなかったけれどもそれに次ぐ立場となっている。

劉備の死後の蜀の軍を支え、南征・北伐には彼がいなくては行えないところもあった。

一方、劉備の死後、諸葛亮とも仲がギクシャクし、北伐では司馬懿共々焼き殺されそうになる(実際雨で助かったが)

その結果、諸葛亮の死後、楊儀に対抗して謀反をする(ある意味反骨の相は正しかった)。

「俺を斬れる奴はいないか」と三回言った瞬間、諸葛亮より謀反に対する備えをしていた馬岱に斬られてしまった。


結構この人大好きなんだけどな……



無双では、裏切りどころか何を考えているのかわからない人物となっている。

なぜなら、仮面をかぶって、カタカナ言葉で無口、「…」が多いという時点でぶっ飛んでいるからである(笑)

ある意味異民族で、こんな魏延は予想できなかった。「我…死ヌノカ…」「新手カ……」「行ケ……」

でも逆に魏延が気に入ってしまったというのはここだけの話(笑)




本作中では、魏延については「謎」のキャラで走ってもらいます。

おそらく張コウと並ぶイロモノキャラとして大活躍してくれるでしょう(笑)



姜維(キョウイ)…字は伯約



諸葛亮の後継者として蜀の終局を担う武将。

文武に秀でており、知では諸葛亮、武では趙雲と渡り合った。

もともと魏に仕えていたが、蜀に仕える。

諸葛亮の生存中は蜀軍を担う軍事参謀として、彼の死後は後継者として孤軍奮闘する。

結果、姜維は夏侯覇等と共に必死に魏と戦うが、大局を読む戦争ができず一進一退を繰り返す。

内政を顧みない無謀な北伐は国力の低下を招き、劉禅や宦官達から邪険にされ、「所詮は降将」と言われてしまう。

魏の鐘会を食い止めるものの、その間にケ艾が成都を攻め、劉禅が降伏し蜀は滅亡。

その後、鐘会と反乱を起こしたが、計破れて惨殺されてしまった。


彼はおそらく現場レベルの将軍だったのだろう。

諸葛亮のような大局を読む人物の下でこそ能力を発揮するタイプだったのだ



無双ではバランスの良いキャラであるが、特に取り柄もないキャラとなっている。

そこそこ使える、しかしマイキャラにはしない(好き嫌いにもよるが)というところが、妙にシンクロしている。



本作中では、時期から魏の武将として登場。何気に一番史実の未来から離れていった人物。

さて物語にどう関わっていくのか。 「姜伯約が参る!!」



許楮(キョチョ)…字は仲康



忠義心で曹操を守り続けた戦士。

若い頃、黄巾賊と闘っていた所、典韋と互角の戦いをして曹操に見込まれて以来、曹操の親衛隊長として仕え続けた。

曹操の暗殺を未然に防ぐなど、その功績はすばらしい。

戦いになると虎のように激しく戦うも、それ以外はのんびりとしているため「虎痴」と呼ばれていた。

馬超との一騎打ちは名勝負といえる。

曹丕の代では厚遇され、曹叡の代まで仕えた。



無双では、「虎痴」の異名からのんびりした雰囲気をベースにされている。

のんびり、よく食べる、力持ち…そう戦隊モノのイエロー的存在なのである(笑)



本作中では、無双での設定まんまです。

立場的にアキトと戦う機会があります…さてどうなることやら



黄忠(コウチュウ)…字は漢升



三国志で生涯現役のままに戦場に生きた老将。

列伝には若き頃の記述はなく、六十歳のとき韓玄の配下として登場した(ちなみにこのときは立場上、曹操に仕えていることになる)

そして、驚くべきは六十という高齢にも関わらず関羽と互角に渡り合ったことである。

戦場の礼を大事にする人物で、そのため韓玄の不興を買ってしまった。

しかし、処刑されるところを魏延に助けられ、劉備に仕える。

その後は弓矢と薙刀を用いて大活躍し、特に対魏との漢中争奪戦において張コウ、夏侯淵を破っている。

結果、蜀の五虎将軍に任命されるが、劉備が呉侵攻を行った際に無理をして孤立。

その時の矢傷が因で陣没した。


個人的にお気に入りのキャラです。特に厳顔との老人コンビは大好きなんです(笑)



無双では年をとらないキャラの中で、「はじめから歳をとっている」というキャラです。

黄忠=老人というイメージはもう定説であると…

個人的にやはり、メイン武器は刀でなく、弓か薙刀がよかったと思う。



本作中では、怪我はするものの死なず生きている。

ある意味豪快ジイサンはアキトをどう思うのか…



司馬懿(シバイ)…字は仲達



おそらく三国志上、最強の軍師。

その才能は軍事・政治・外交と多岐に渡り、戦略的には諸葛亮を上回っていた。

一度曹操の仕官の誘いを断ったが、二回目は命の危険を感じ仕えるもののその実力を隠し、曹操に疑われることが多かった。

しかし、曹丕が皇帝になると重臣になり、曹叡の代に一時失脚するものの諸葛亮に対抗できる人物として復帰する。

諸葛亮を相手に一進一退の攻防を繰り返し、「戦術的」に負けても「戦略的」な勝利を重ねている。

結果、諸葛亮の死によって二人の対決は終わる。

「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という言葉に対して「生きている人間ならいかほどでも出来るが、死んだ人間には為す術がない」と言い残す。

それ以降、公孫淵の反乱を鎮圧し、曹爽を倒して魏の実権を掌握した後、息子達に任せ、静かにこの世を去った。

演義の影響で、人気は全くといっていいほどない。

しかし、誰もが彼の実力を認めている。


個人的には、諸葛亮の「政治」、「外交」、ホウトウの「軍事」、陸遜の「経験」があって初めて対抗できる人物だと思っている。



無双では諸葛亮の対極として「黒」を基調とした悪の軍師として書かれている。

そのため、軍師の格好であるが、黒い「羽扇」を武器としている。

諸葛亮を「ビーム」とするならば、司馬懿は「レーザー」である(爆)



本作中では最強の敵として位置している。ある意味、第二の主人公。

彼の行動が物語のテーマと深い関わりがある。

一応オリジナルな設定を付け加えるつもりです。



小喬(ショウキョウ)



喬玄の娘で「二喬」の大喬の妹。周瑜の妻

大喬と同じく、義兄弟二人組と出会い恋に落ちる。

天下一の美男子、愛妻家に嫁ぐものの周瑜が早死にしたため未亡人となる。

彼女の死ははっきりとしていない。


ちなみに曹操はこの二喬の大ファンなんです。

そこを諸葛亮に利用され、周瑜は妻のために赤壁の戦いを決意することになるのです(笑)



無双では大喬の2Pキャラみたいな立場になっている。

彼女も扇を武器とし、性格的に無邪気な子供といった感がする。

彼女に討ち取られる武将を「哀れ」と感じてしまうのは気のせいではないだろう(爆)



本作中では性格を全く変えて、リアリストに近いものにしてみました。

アキトには好意は持っているものもそれは友愛の情に近い。

さり気に彼女の心理が出ている文が少ないということは…後半に…



諸葛亮(ショカツリョウ)…字は孔明



三国志史上、いや中国史上の名軍師として有名で「伏龍」と称される。

人を見ることに長けており、虚実を操り、多くの武将を負かせた。

はっきり言って存在が三国志で別格で、「演義」では後半の主人公である。

若い頃から高く評価され噂となっており、そこに劉備が訪れ、三顧の礼により彼に仕える。

そして、すぐに曹操軍に一泡吹かせ、赤壁、荊州騒動、益州奪取による三国鼎立の基礎づくり、漢中平定と、「天下三分」を実現させた。

たった一人の人間によって劉備軍が三国の一つとなったのである。

しかし、彼は王佐の才であり、劉備の死の後、丞相として南蛮平定、出師の表を示しての北伐を行った。

北伐では、策を弄するものの部下のミスや国内の混乱により、失敗が続く。

劉備亡き後の蜀を支え、その命を削りながら、亡き主君の遺志を果たそうとした。

だが、国力の差は如何しがたく、相手の司馬懿が守りに徹したため、その命は減っていく。

そして、五丈原の戦いにおいて陣没。

彼の死後、蜀は衰えていった。

個人的には、彼は政治家であって戦は得意ではない。

ただ、人の心を読むことに長けていたのが戦争に勝った要因と思われる。



無双では、羽扇を持ち葛巾をかぶった姿である。

これは、彼が方術(幻術)士の人であるという説によるものである。

まあ、ゲーム中でも「ビーム」を飛ばすという、ある意味妖術を使っているので間違いではないが(苦笑)



本作中では、軍師の座は基本的に陸遜に任せる。

彼には政治家、外交官的な立場として頑張っていただく。

さて、司馬懿との対決はどうなるのか…



徐晃(ジョコウ)…字は公明



曹操軍で義侠と忠義に溢れた名将。

古の武人「孫武」とたとえられるほどの人物であった。

満寵に諭されて曹操軍に参加して以来、対呂布・対袁紹戦と活躍している。

漢中戦線や呉・蜀との戦いで知勇兼備の名将として成長し、樊城にて関羽と戦う。

ここですごいのは、互いに旧情を温めつつも「私事」と「国事」を区別して関羽と対決している。

正史では、その後は曹叡の代まで仕えた。

しかし、演義では孟達の矢に頭を射抜かれて亡くなっている。



無双では、白い装束の上から、胴、具足をつけた「武道」的な格好をしている。

武器はハルバードに似た、長い柄がある斧を用いていた。

スタンダードな武人であるといえる。



本作中では、アキトのところにいるが…最終的には彼の生き方は「忠義」なのである。



甄姫(シンキ)



絶世の美女。肌は玉のごとく、美貌は花の如しと讃えられた。

もともと袁紹の次男、袁煕の妻であったが、曹丕がその城を攻めたとき曹操から「一番につれてきたら妻にして良い」といわれ、見初めて妻にした

曹丕と再婚し、曹叡を産んだが、次第に曹丕とのすれ違いが進む。

曹丕が病に倒れていたとき、皇后の位を狙っていた曹丕の側室・郭貴妃が「その病は甄姫が呪いをかけているからだ」と讒言した。

その結果、曹丕に死を命じられ、その命を散らした。

しかもその罪で、彼女は皇后でありながら一族の墓にも入れられず、墓さえも作られなかった。

おそらく、三国志上、「孫尚香」と並んで悲劇の女性であろう。



無双では、妖艶な雰囲気を持つ女性。

青のラメ入り(笑)チャイナドレスは戦場に波紋を呼びかける(爆)

武器は「笛」なのだか、通常攻撃は「体術」であるのが、他の武将と比べ怖いことを物語っている(笑)



本作中では、ヒロインであるが結構激動の人生を歩ませている。

そのため目立つこともあるが、それは作者の趣味ということで許して欲しい(笑)



曹丕(ソウヒ)…字は子桓



「魏」の初代皇帝。曹操の次男。

兄の曹昂が早死にしたため、年長者となる。

曹植と太子(後継者)争いをするが、カクの助言によって太子となる。

曹操の死後、魏王に就任し、後漢の献帝により禅譲されて文帝となる。

軍事行動は得意ではなかったが、内政的な能力を遺憾なく発揮した。

「九品官人制」といった制度など、国内の組織の制定に勤める。


「画餅は食えぬ」という言葉を残す、現実主義者だった



本作中ではある意味不幸な人物となってしまう。

彼はアキトの存在をどう思うのか……



孫権(ソンケン)…字は仲謀



「呉」の初代皇帝。

父、孫堅、兄、孫策の後を受けて江東の地を治めていた。

孫策をして「孫権は守りに関しては俺より優れている」と言わしめる。

人の意見に耳を傾け、人の才を活かす術に長けていた。

確実に勢力を広げることを目的として、徐々にその版図を広げていった。

「赤壁の戦い」では劉備との同盟をし、曹操軍を撃退した。

その後、劉備の「蜀」と荊州の領土を巡って対立する。

後年、後継者をめぐる問題で、陸遜を獄死させるなど徐々におかしくなっていった。

実はいつ亡くなったのかはっきりしない人物である。



「無双」では、正義感に溢れた気合の入った人物。



本作中では、アキトに呉を譲り、彼をサポートする立場に回っている。

本人もそれが性に合っているかなと思っているそぶりあり(笑)



孫尚香(ソンショウコウ)



孫堅の娘で、孫策、孫権の妹。

弓腰姫と呼ばれ、騎馬と撃剣を好み、勝ち気で男勝りな性格であったという。

孫権でさえ手を焼いていた。

彼女が登場したのは、周瑜や魯粛の発案で劉備との結婚がなされたときである。

もともとは、これを口実に劉備を呼び出して秘密裏に暗殺する予定に利用されたのである。

しかし、それが実母である呉国太に知られ、名目どおり結婚する。

意外に親子ほど年が離れていたが、劉備と仲の悪くはなく、劉禅に対しても義理ながら我が子としての愛情を持っていた。

しかし、荊州問題により、母の危篤という偽報に呉へ帰還し、そのまま軟禁された。

最期は、「夷陵で劉備が死んだ」という誤報を聞き、蜀を望みながら長江に身を投げた。

この話に民は涙し、長江沿いに彼女の祀る廟が立てられた。



無双では圏を用いて戦い、弓腰姫という名に恥じない描写がされている。

光栄のゲームでは女性キャラと言うと彼女はまず登場している。



本作中では、別居状態からいきなり未亡人に(笑)

じゃじゃ馬ということをそのまま踏襲している。

個人的に「演義」での彼女の死が悲劇的なのでどうにかしたいなと思っています。



大喬(ダイキョウ)



月も光を消し花も恥らうとたとえられる美女。

孫策の妻で、「二喬」と呼ばれる三国志を代表する美人姉妹の姉。

父や妹と一緒に荊州で暮らしているとき、孫策、周瑜の義兄弟と出会う。

その後、孫策と結婚する。

しかし、結婚2年で孫策が死んでしまう。

それ以降、記述はあるもののいつなくなったのかはっきりしない。



無双では、二喬の名に恥じない「可愛い」容姿をしている。

扇を武器に、時にハリセン、ブーメランのように敵を屠っていく(笑)

ただ、設定上に無理があるだろうと思うのは作者だけではないはずだ(笑)



本作中ではヒロインの一人として位置している。

アキトと出会い、徐々に悲しみを癒しながら惹かれていく。



趙雲(チョウウン)…字は子龍



三国志で最も「軍人」「忠義」の人物であり、彼を嫌いな人はいないだろう。

温厚で誰からも好かれ、軍人として作戦遂行能力に優れていた。

弱点らしい弱点がなく、彼が失敗をしたという話は三国志中にない。

文醜との一騎討ちと劉備との出会い。そこでは別れるものの、紆余曲折を経て劉備と運命の再会をし、仕える。

彼が大きく活躍しているのは長坂坡の一騎駆けで、曹操軍百万の中をわずか一騎で子供を庇いながら突破した。

赤壁大戦から荊州騒動、益州平定、漢中争奪戦と、重要な場面では必ず彼が登場している。

また、関羽の死に復讐を誓う劉備を止めたり、劉備死後、南征・北伐に参加し活躍。

そして、街亭の敗戦後間もなく静かに死去した。



無双では、スタンダードな主人公キャラ的位置で使用できる。

バランスがよく、使いやすい…正に実務向きだと言える。



本作中では、アキトの補佐兼とばっちり受け役その1である。

彼の作戦遂行能力はアキトも頼りにしているのだろう。別の意味でも(笑)



張コウ(チョウコウ)…字は儁乂



知勇兼備の名将。

最初、袁紹に仕えるが、郭図の讒言で曹操軍に寝返る。

演義の影響か、長坂で趙雲に斬られ、西涼で馬超にやられ、漢中で張飛にからかわれ、黄忠に退けられるという扱いをされている。

多分何度か「死んで」いるはずなのに次の時には何事もなかったように登場。

諸葛亮の北伐時には歴戦の名将として冷静沈着・大胆不敵な戦術と作戦遂行能力を発揮して蜀軍を蹴散らす。

諸葛亮は彼に脅威を感じ、討ち取ることを決意する。

結果、諸葛亮の策にはまり、戦いの中死亡。



無双では、この上ないナルシスト(爆)

しかも「爪」が武器なものだから、まるで「バ○ログ」、仮面があったら完璧だっただろう。



本作中でもナルシーな設定は生きている。

ある意味ゴーイングマイウェイで、すべてを圧倒する。

私の中での最強キャラ(笑)



張遼(チョウリョウ)…字は文遠



「魏」の名将と呼ばれる、勇気と忠義に溢れた人物。

丁原・董卓を経て呂布に仕えた後、曹操と出会う。

以降は曹操の下で活躍、関羽との友情は物語中でも有名。

赤壁で曹操を救い、その後は李典と共に対呉戦略最重要拠点、「寿春、合肥」の守備を担当。

十万の敵を八百の兵で退けるなど、呉との戦いを優れた戦術眼で圧倒し、太史慈を倒し、甘寧との壮絶な戦いをしている。

最期は呉の丁奉の矢を喰らったのが原因で陣没。



無双では長刀を用いた戦いをする武将。

至る所の戦場に出ており「張文遠がお相手いたそう!!」という言葉を何度聞いたか…



本作中では黒曜姫の護衛を続けている。

ある意味、第三者的な視点で物語を進めていく。



馬超(バチョウ)…字は孟起



「神威将軍」と異民族の人々から恐れられた猛将。

獅子頭の兜と白銀の鎧に身を包み、白マントを靡かせて戦場を疾駆する姿で「錦馬超」と呼ばれた。

馬援の血を受け継ぐ名門の出身で豪胆で度量も大きかった。

登場は父・馬騰と弟達が曹操暗殺を謀ったとして謀殺されてしまい、復讐を決意したところから。

最強の西涼騎馬部隊に自らの怒りを乗せ北朔の大地を走り抜け曹操軍を撃ち破った。

許楮との壮絶な一騎討ちは名シーンの一つである。

曹操に変装でほっかむりをして逃走させたのは三国志でもこの男くらいである。

しかし、騎馬による電撃戦で攻めきることができず、持久戦により戦況は悪くなっていく。

そしてその復讐戦は賈クの離間の計により敗北し、張魯に身を寄せた。

その後、蜀に来た劉備軍と戦い、張飛との死闘の末に劉備陣営に加わり、蜀では五虎将軍となった。

しかし、はっきりとしてないがその後に病死した。


彼も好きだが、さり気に従兄弟の馬岱も地味なところが気に入ってます(笑)



無双では「錦馬超」のイメージそのままで、熱血ヒーローばりの性格である。

実際彼のためのシナリオも存在し、その人気の高さを伺える。

炎を発する槍をもち、彼は戦場を駆け巡るのであった(笑) 「敵将!!討ち取ったりー!」



本作中では、さり気に生きております。

熱血キャラで通します。おそらくは蜀の話の中心には彼がいると思われます。



陸遜(リクソン)…字は伯言



呉の臣で、後の呉の丞相となった。

三国志で、諸葛亮、司馬懿に対抗できる若き天才。

弱冠21歳にして孫権から山越鎮圧を命じられ、これを鎮圧。

国内の任務のため対外的には知られておらず、これを逆手にとって関羽を油断させ、関羽を討つ布石をつくった。

また周瑜、魯粛、呂蒙と受け継がれてきた大都督に抜擢され、夷陵にて見事に蜀を破った。

その後、孫権から全権を委託され、諸葛亮、司馬懿を敵に回しても東呉を有利に導いた。

しかし、後継者問題に巻き込まれ、孫権により獄中に入れられ亡くなった。

陸一族と孫一族の因縁という話もあるが、とにかく不幸な最期であった。



無双では正に「少年」、「いいとこの坊ちゃん」という感じがします。

しかし、そんな評価にも負けず二本の剣を振り回し戦場を駆け巡る。



本作中では、アキトの実質的補佐兼とばっちり受け役その2。

若き軍師は、とにかく頑張る…諸葛亮、司馬懿とどう関わっていくのか。



劉備(リュウビ)…字は玄徳



三国のうち「蜀」を打ち立てた人物。

血筋的には漢王朝の人間であるが、その生活は田舎で筵を売っている人物だった。

黄巾の乱の中、張飛と出会い、関羽と知り合い、二人と「桃園の誓い」と呼ばれる義兄弟の契りを交わす。

旗揚げ後、不遇な時代が続いていたが、優秀な人材が集まってきた。

特に諸葛亮を得たことにより、「巴蜀」を治め一気に三大勢力の一つになる。

そして、漢中を魏より手にいれ「漢中王」と名乗り、最盛期を迎える。

しかし、義兄弟「関羽」の死によって、無理な戦いをし、呉の陸遜を相手に「夷陵の戦い」に敗北。

そのショックか、まもなく彼は諸葛亮に後事を託して亡くなる。

正史では「ずる賢い人物」、演義では「民を案ずる魅力的な人物」とされていた。

評価に大きな違いがあっても、筵売りから皇帝になったというのは事実である。

その意味で彼は英傑であった。



「無双」では、渋いかっこいいオジサンである(笑)

やはり「演義」ベースなのだろう。



本作中では、夷陵の戦いで死ぬという大体史実に基づいた流れをたどらせている。

アキトに何かを見出し、「蜀」を託してこの世を去る。



呂蒙(リョモウ)…字は子明



呉の名将。

武勇のみの将であったが、努力により東呉を代表する知勇兼備の将となった。

孫策、孫権に仕え、その中で学を修めよと言われ、一念発起。

徹底的に努力して、智将としての才能を開花した。

もともと豊富な実戦経験があり、周瑜・魯粛の死後は都督として呉の全軍を握るまでに成長した。

荊州攻略では陸遜と共に関羽を油断させ、捕縛、斬首。

「正史」では、その数ヶ月後に労咳(肺結核)が悪化して病死した。

しかし「演義」では、関羽に呪われて七穴から血を噴いて亡くなっている。

これも「演義」が蜀寄りに書かれていたことを示す記述とも言える。



無双では、武人であるが、戦場の武人(侍)のようなイメージです。

戟を武器に戦場を走り回る。

敵として出た場合、その強さに辟易します(笑)



本作中でも、忠義にあふれた武人であり、軍人となってもらう。

「周りが遊んでいる中でも黙々と仕事をする」というある意味損な役回りとなる予定。





サブキャラ、知っておくといい武将





袁紹(エンショウ)…字は本初



妾腹でありながら、四代続く名家、「袁」家の後継者。

宦官により、外戚である何進らが殺されると、宦官を討滅する。

しかし、董卓がやってくると、本拠である冀州に戻り、反董卓同盟を呼びかけた。

同盟解散後、勢力を拡大し、幽州、并州、冀州、青州の四州を支配して天下に最も近い人物となる。

そして、曹操と対立し、官渡にて決戦を行った。

十倍近くの差がありながら、優柔不断さが災いし曹操に破れ、再起を図る前に病死した。


優秀な部下がいたのに、それを活かしきることができなかったところが彼が散った理由だろう。



無双では、プレイヤーキャラでありながら「目立っていない」。

ただ、そんな彼も唯一といえる取り柄が…!!

それは「声がいい」ということである…しかし、これは彼のものでないし…(笑)





夏侯淵(カコウエン)…字は妙才



夏侯惇と双璧を為す彼の弟である勇将。

弓術と用兵に優れ、曹操の旗揚げ時より活躍した。

曹操の絶体絶命の危機は、彼の救援により避けることができたことが多い。

「蜀」に対して漢中を守っていたが、黄忠、厳顔、法正に攻められ、定軍山にて黄忠に斬られた。

彼の死は曹操に大きな衝撃を与え、悲しみにくれたという。



無双では、髯もじゃ、ずんぐり体形の人物(笑)

大刀を用いるパワーファイターである。



夏侯惇(カコウトン)…字は元譲



眼光鋭い隻眼の曹操の従兄弟。

戦いで左目を矢で射抜かれたとき「親にもらったものを…もったいない」と、その目玉を食べて敵を倒した。

関羽との一騎打ちや、対袁紹戦でも活躍した。

が、諸葛亮が登場し、彼の前に敗北を重ねる。

それでも赤壁・漢中と一線で活躍し、最期は曹操の死の直後に病死。

曹操と同じ官位でありながら、曹操から位をもらい「彼の部下」というスタンスをはっきりしていた。

曹操の部屋に無断に入れる事からも、彼が曹操の「親友」であった事がわかる。



無双では、大刀を操る、スタンダードな戦士である。

マントを翻して、戦場を駆けている(笑)



関羽(カンウ)…字は雲長



美髭公と言われ、青龍偃月刀で戦場を駈けた戦神。

おそらく三国志史上、最強の武将といっても過言ではない。

民からも慕われ、その強さから神の化身ともいわれていた。

もともとは地方の不正を武で正すお尋ね者だったが、劉備、張飛と出会い、桃園で義兄弟の契りを交わす。

その後、華雄を倒し、呂布と渡り合い、顔良・文醜を官渡で倒し、五関六将を突破。

諸葛亮登場以後も赤壁から荊州争奪まで常に劉備軍を支えている。

また他方、曹操、張遼、徐晃との友情、義侠などのエピソードも三国志の一シーンである。

その後、荊州を任されるも「呉と和し魏を倒す」という蜀の基本戦略を無視し、呂蒙、陸遜により最期を遂げる。


関羽を慕った億万の人民の想いは今も受け継がれ、関帝廟に祀られている。



無双では、戦神の名に恥じない強さを見せる。

彼のためのシナリオもあるぐらいで、それだけ人気があるということである。



個人的には彼の死から、三国志は終局に向けて走っていった感はある。

だから、彼は本作中でも影響を与えている。



喬国老(喬玄)[キョウコクロウ(キョウゲン)]



大喬・小喬姉妹の父親で、許子将と並ぶ有名な人物評論家。

曹操とも面識があり、その人物評をしている。

娘二人が孫策、周瑜に嫁いだため、呉の国老として過ごす。

また、劉備と孫尚香の結婚の計略の折にも、諸葛亮の掌で踊るように劉備たちに協力して、その計略をふいにする。

その後、登場のすることなくいつの間にかいなくなっていた。



本作中ではアキトと市場で出会っている。

色々と交流はあるが、登場はこれっきりだろうと思っている(笑)



左慈(サジ)…字は元放



三国志の中で幻術を用いて曹操を苦しめた老人。

峨眉山で修行し仙人になったという方術の士。

魏王となった曹操の前に現れ、幻術を見せた挙句、「劉備に天下を譲れ」とまで言った。

斬られても次の日には変わらない姿で現れ、最後に首なしの姿で曹操の前に立ち、去っていった。

三国志でも謎な人物とされる。



司馬師(シバシ)…字は子元



司馬懿の長男で、魏に於ける司馬一族の勢力を飛躍的に高めた。

対蜀戦で司馬懿の補佐として諸葛亮と対決している。

司馬懿の曹爽に対するクーデターに参加し、彼の死後、魏の実権を掌握した。

魏主・曹芳を廃して曹髦を立てる等、国の帝位さえ意のままに操った。

しかし、天下を統一する寸前、母丘倹の反乱の中で、目の下の傷が元で亡くなった。



本作中では、司馬懿の補佐的な役割をしている。

でてくることは少ないが、それはつまり暗躍をしているということである(爆)



周魴(シュウホウ)



地味ながら、三国志では見せ場があった呉の臣。

魏との戦を有利に進める為に魏の大将・曹休に偽って投降した。

しかし、賈逵の助言によって疑われたところ、号泣し、自らの髪を斬り捨てて曹休に訴えた。

結果、曹休は見事に騙され、陸遜と共に魏軍を破った。



本作中では、結構見せ場を作っている。

個人的に書いていって好きになっていった人物。



周瑜(シュウユ)…字は公瑾



三国志で「美形」といえば彼。美周郎と謳われた美形軍師。

容姿、才能、頭脳、感性、武道に優れた完璧超人(爆)…さり気に愛妻家(核爆)

義兄弟・孫策と共に時代に登場し、江東を制覇する。

孫権の代には軍事を一手に引き受け、赤壁の戦いでは曹操を退ける。

赤壁後、魯粛の「天下二分の計」を実行に移すべく西進を開始したが、その征途で惜しくも病死する。

孫策に続き、彼もまた36歳という若さでこの世を去ることとなる。

演義では諸葛亮のせいか諸葛亮に踊らされている記述が多い。

正史ではそのような記述はないのであるが…(苦笑)



無双では「美周郎」という記述の通り、ロン毛のほっそりした美形である。

彼はゲームではコンボが続き、結構使いやすい(笑)



本作中では登場しない。

回想にたびたび出てくるので、片隅に覚えておいて欲しい(笑)



曹叡(ソウエイ)…字は元仲



「魏」の二代目の皇帝で、曹操の孫。

曹丕と甄姫との間に生まれた長男で、亡くなった曹丕に代わり15歳で皇帝となる。

しかしながら判断力に優れ、諸葛亮の北伐に対し、失脚中の司馬懿を用いるといった英断をしている。

また、呉に対しては自ら軍を率いて、その攻撃を防いでいた。

しかし、諸葛亮の死後、脅威がなくなったためか享楽的な生活を始め、暴君となる。

そして魏の国力を使い潰し、病死。後事を司馬懿に託す。



本作中では、司馬懿のため不遇な立場となる。

ある意味、作者の犠牲者と言ってもいいかもしれない(苦笑)



曹植(ソウショク)…子建



父・曹操から「文」の部分を濃厚に受け継いだ、曹操の三男。

酒好き女好きで享楽的な人物で、詩文の才能はこの時代の代表的な作品を作るほどに優れていた。

その能力ゆえ、曹操に愛され一時は後継者と目されていたが、後見に曹操に嫌われている楊修が回ったことと、

曹丕にカクがついたことによって、太子の座を曹丕に譲ることとなった。

その後、酒浸りの生活となり、安郷侯に封じられ不遇な余生を過ごすこととなった。

しかし、その不遇な時代に曹植の創った詩文は「野田黄雀行」などの名作が多い。

演義では人気があり、曹丕の悪人視に一役買っている。



曹操(ソウソウ)…字は孟徳



「魏」の礎を築いた、三国志の中心人物。

「治世の能臣、乱世の奸雄」と評せられ、その能力を遺憾なく発揮した。

実力主義の下、彼には豊富な人材が集まり、また曹操もそれを生かす術に長けていた。

漢の皇帝を保護し、その影響力と軍事力を利用して支配を広げていった。

袁紹との「官渡の戦い」に勝利、華北(中国北部)の支配を磐石とし、劉備を攻撃する。

しかし、諸葛亮が登場して「赤壁の戦い」で大敗をしてから目立つことはなくなった。

それでも、順調に支配を広げていくのはさすがである。

蜀との漢中攻防戦に負け、劉備の「漢中王」即位を知ると「あの筵売りめが…」と怒り狂った。

その後、関羽の死にあてられたかのように、彼もまもなく亡くなる。

「人」を、「能力」を愛した人物であった。



「無双」では、「信長の野望」の「信長」のイメージのまんまである。

つまり、実力主義、決断力に優れた人物として登場している。



本作中ではもう過去の人、登場はしない。

しかし、名前は頻繁に出てくる。



孫堅(ソンケン)…字は文台



「呉」の皇帝となる、孫権の父。

「呉」という国は、孫堅、孫策が江東(長江下流域)をまとめ、孫権が広げることで成立した。

もともと盗賊退治で名を挙げ、漢の官吏となる。

黄巾の乱の鎮圧にも活躍し、反董卓連合にも参加した。

その時「背水の陣」を用いて敵軍を破るなど非凡な才を持っていた。

しかし、伝国の玉璽を拾い、それをめぐる対立から劉表との戦いとなる。

その戦いの中で、敵の計略にかかり、落石にて死亡。



無双では歴戦の将という渋さを持つ。

「武将」というよりも「提督」という方がしっくり来る(笑)



本作中では、尚香、孫権に関するときたまにでてくる。

生きて登場することはない。



孫策(ソンサク)…字は伯符



孫堅の息子で、孫権の兄。

戦争に強く、互角に闘えるのは精々曹操くらいである。

孫堅の死後、袁術の客将であったが、玉璽を手放して兵を借り軍を起こす。

義兄弟である周瑜と天下に出て、瞬く間に江東を制覇した。

太史慈との一騎討ちにでもわかるように、君主でありながら常に前線で戦っている人間。

覇王・項羽に比され、江東の小覇王と称され、天下を治める器とされた。

しかし、宿願の曹操との戦いの前夜、恨みを買っていた許貢の刺客に襲われ、于吉の呪いもあり憤死。

僅か26歳という早すぎる死であった。



無双ではトンファーを操る、筋肉アニキ(爆)

頼りになるアンちゃんである。



本作中ではすでに死亡。

戦うだけしか…という点からもアキトと共通点はある。

アキトと違うのは悩んでも気にしないという限りないプラス思考である(爆)

呉の人物の回想にはよく登場します。



張昭(チョウショウ)…字は子布



「江東の二張」の一人で、内政の天才。

孫策に賓客として迎えられ、その辣腕を遺憾なく発揮している。

孫策の死後、文官をまとめる立場となり孫権を補佐するが、戦いに対しては保守的である。

赤壁では非戦論の中心として、諸葛亮と舌戦と繰り広げている。

実質的に呉の政治を担い、呉が三国の一つとなったのは彼のおかげ。

この時代では長生きであるが、孫権が皇帝になった頃に記述がなくなった。



本作中でも文官の代表としている。

評定とかでほんのチョイ役で出ることはある。



張飛(チョウヒ)…字は翼徳、あるいは益徳



万夫不当と呼ばれた、武に関していえば「関羽」より優れていた武将で、劉備、関羽の義兄弟である。

吉川三国志では、劉備と張飛の出会いが始めである。

その時の張飛は礼儀正しく、真面目な男と言うイメージが付いているのであるが…

いつの間にかドングリ眼と虎髭のイメージで、ゴーイングマイウェイな人物となってしまった。

正義感に溢れ、不当な権力や暴力に立ち向かう姿は「演義」中にはよく書かれている。

とにかく、酒癖が悪く彼には酒のエピソードは欠かせない。

桃園で旗揚げし、劉備、関羽と共に黄巾賊討伐に董卓討伐、徐州決戦・呂布との戦いに活躍。

「正史」には「長坂橋での仁王立ち」のみの記述であるが、曹操の百万の軍を二十騎で一時退却させたという。

その後赤壁・荊州騒動、蜀征伐、馬超との名勝負、漢中争奪戦と活躍。

しかし、関羽の弔い合戦に際して、部下に厳し過ぎる性格が祟り、酔って寝首を掻かれてしまった。


本当は彼は美形だったという話も残っているという(笑)



無双では、正に上記イメージどおり、ドングリ眼と虎髭(笑)

パワーファイターな彼は少々スピードには欠けるようである。



本作中では名前のみで登場しないだろう。



典韋(テンイ)



その強さから「悪来」と呼ばれた曹操軍最強の戦士。

若い頃に知り合いの敵討ちをして山中に隠れ住み、虎を追いかけて生活していた。

そこで夏侯惇に出会い曹操軍に参加した。

曹操の親衛隊として、許楮と共に活躍していたが、曹操が張繍(チョウイ)を攻めた際、賈クの作戦に見事に掛かり、

曹操を助ける為扉の前に仁王立ちし、彼を逃がす時間を稼ぐも、武器も味方も充分でなく討たれた。



無双では、やはり怪力で馬鹿でかい斧を振り回すファイター

ただ、つるっぱげで、若いのに自分を「わし」というキャラ(笑)



ケ艾(トウガイ)…字は士載



三国志の終盤を語る上で欠かせない、魏の名将。

もともとは地方の農政官であったが、司馬懿にその才を見出される。

呉における「屯田策」を成功させるなどの功績を残した。

蜀の姜維が、魏を攻めてくるようになると、これを鮮やかに破った。

その後、征西将軍として鐘会とともに蜀を征伐。

あらかじめ調査しておいた間道を通って成都を強襲。

これにより蜀は滅びた。

しかし、彼は後に鐘会の策謀により殺された。



本作中では、司馬懿の懐刀として登場。

姜維とともに走り回る。



董卓(トウタク)…字は仲頴



三国志で「悪役」といったら彼。

もともと後漢の将軍で北方の異民族の討伐で功績を挙げていた。

黄巾の乱で失職するも、外戚の何進に呼ばれ、その途中で逃げてきた皇太子兄弟を保護する。

それにより、洛陽にて権力を握った。

独裁者として振る舞い、皇帝を意のままに交代させ、虐殺を行うなどその行動は凄まじい。

その横暴に、とうとう反董卓同盟が成立する。二十以上の諸侯が一斉に立ち上がったのである。

この出来事は三国志を語る上で英雄が集結したということではずせない。

さすがに董卓はこの同盟に対して洛陽を捨て、本拠地に近い長安に遷都する。

その時に洛陽を焼き払うなど、非道さも忘れない。

そんな董卓も、王允の計画により呂布に斬られた。

贅沢な暮らしをしたその身体は肥え太り、へそに火をつけると脂肪分で三日は燃え続けたという。



無双では、太った髭面のおじさんである。醜悪さがそこはかなく漂う。

さり気に彼のユニーク武器の入手は難度Sである。

対戦時、董卓で相手を負かせると相手はマジ悔しがるのは面白い(笑)。 「わしの酒池肉林の夢が…」  



ホウ統(ホウトウ)…字は士元



諸葛亮が「虚」「心」の軍師とするならば、ホウ統は「実」「現」の軍師である。

神算鬼謀を胸に秘めた、桁違いな実力を持つ不運の人物であった。

風体の悪く世間の評判は芳しくなかったが、その才を知る者から諸葛亮と双璧を成す「鳳雛」と呼ばれていた。

彼が登場したのは赤壁の戦いで、曹操を手玉に取り連環の計を実行した。

これがなければ、赤壁での勝利はなかったといえるほど重要なことなのである。

その後、再び在野となっていたが、魯粛の推薦で孫権に会う。

しかし容姿の悪さから孫権は不採用、彼の才を知る魯粛は魏を強大にしないため「魏に仕えるなら、劉備殿に仕えてください」という言葉をかける。

その魯粛の紹介によって劉備の副軍師として仕えることとなる。

これにより、劉備は「臥龍(諸葛亮)、鳳雛(ホウ統)を得れば天下を獲れる」という条件を満たしたのだ。

なにより大きいのは劉備軍に冷静な現実主義者が入ったことだろう。

どちらかというと司馬懿と質は同じであり、鮮やかに勝つことよりも汚くとも勝つという人物であった。

しかし征蜀戦にて、落鳳破にて流れ矢にて死亡、享年36歳。

彼が生きていれば、おそらく劉備は諸葛亮と共に天下を獲っていたといえるぐらいの才であった。

劉備は彼の話が出るたびに涙し、その死を惜しんだという。



無双では、容姿が悪い、アウトロー的な所から、素顔が見えないほど黒い服で全身を包んでいる。

一見して、ぼろぼろの放浪者という言葉がぴったりだろう。

人生を斜に見た、曲者というイメージである。「そろそろ働くとするかねぇ…」



本作中では登場せず…個人的にホウ統対司馬懿という高度な戦争を見たかった。



劉禅(リュウゼン)…字は公嗣



劉備の長男で、蜀の二代皇帝。

蜀を潰した張本人として、暗愚、無能とされ後世の人々から蔑まれた。

幼名の阿斗は中国では「愚か者」の代名詞とされているほどである。

幼い頃は父親の放浪生活に巻き込まれていたが、父の跡を継いで皇帝に就任。

就任当初は諸葛亮を父と慕い、それなりに頑張っていた。

しかし、権力によって「遊び」を覚え、徐々に暴走していく。

謀反の噂で諸葛亮を北伐から呼び戻し、足を引っ張る。

諸葛亮死後、蒋エンや姜維の諫言に耳を貸さず、宦官の黄皓を寵愛して享楽に耽る。

これにより家臣は離れていき、最終的にはケ艾率いる魏軍に即降伏し、蜀が滅亡。

司馬昭をして「こんな人物が主君であるなら、諸葛亮でも無理だ」と言わしめた。

安楽公(笑)として余生を楽しんだという。


虐殺する君主よりはましだとは思うのだが、ここまで嫌われるのも凄い。

彼の名(迷)台詞は三国志でも印象によく残るのは不思議である。



無双には登場せず、本作中には登場。

皇帝にはならないが太守的な立場となる。

まあ、二回目の登場の機会は…あるのか?



呂布(リョフ)…字は奉先



三国志で最強の武将といえばこの人。「三国無双」とはこの人のためにある言葉である。

異民族に血を引いているといわれるが、体格にも優れた偉丈夫であった。

もともと丁原に仕えていたが、董卓の誘いにより丁原を殺害する。

その後、董卓とのトラブル(「演義」では貂蝉であるが、「正史」では董卓の愛人に手を出した)から王允の計画に加担する。

董卓を倒し、王允と共に権力を握るが、すぐに長安を追われる。

その後は、諸将を転々として劉備を徐州から追い出したが、曹操、劉備連合軍の前に破れ、処刑される。

ある意味奔放に生きた自由人、それが彼に合う言葉なのかも知れない。



無双では問答無用に強い。ガードをうまく使えなければ瞬殺される。

といっても「2」ならまだましなほう。「1」では倒すことはまず「神の領域」だったのだ。

方天画戟を持ち、赤兎馬に乗るその姿は、正に戦場の畏怖だったのだろう。



本作中では、強さのたとえで引き合いに出される。

個人的に対アキトを見てみたい気がするが…















というわけでいかがだったでしょうか。

なるべく武将をカバーしたつもりですが、名前だけが少し出る人物は割愛しました。

もし必要だと言う声が多ければ、改訂版を出そうと思っています。


結構資料が多くて大変でしたが、あらためて自分でも三国志の楽しさを知った気がします。

皆さんも自分の好きな武将を調べてみてはいかがでしょうか。


それではまた、本編にて…




      ほたて





<参考文献>

  「三国志1〜8」(吉川英治著)
  「三国志全人名辞典」(「中国の思想」刊行委員会)
  「三国志演義 上 下」(羅貫中著 立間祥介訳)
  「三国志英雄伝」(渡辺精一訳、解説)
  「面白いほどよくわかる三国志」(神保龍太著 阿部幸夫監修)