『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!
 皆が揃っているナデシコだ!!
 何処に跳ばされようと、俺は絶対に帰って来る!!
 例え、遥かな距離だろうと、時を超えても―――』
 


更なる世界へ

作:イチモンジ 速人





アキトは不思議な空間に漂っていた。

「うっ・・・こ、ここはどこだ。俺は確か遺跡に捕まってジャンプしたはず。」

「その事については僕が説・・教えよう。」

あ、言い換えた。

「だれだ。」

「僕は遺跡の中にある遺跡の意思さ。
 実は遺跡の暴走は君とDの決闘の衝撃により発生した破損を補うために
 君の中にあるナノマシンを取り込むためのものだったんだ。
 そのせいで、君をランダムジャンプに巻き込んでしまってほんとにすまない」

「それだったら早く俺を皆のところに戻して!!俺は皆の下に帰ると約束したんだ。!!」

「・・・・・・こんな事言うのも何なんだけどさ・・・戻ってどうするの???」

「どうするのってそれは・・・・・」

「帰っても同盟の女の子に結婚迫られるだけだよ。」

ピシィ
アキトは固まった。
さらに

「たとえ結婚しても他の女の子が離婚届を持って追っかけてくるかも、
 いや、下手をしたら君と心中しようとしてナデシコやエステバリスで追ってくるかもしれないな。」

ビキッ
亀裂が生じた。

「そこでだ。君は今回の歴史でも後悔していることがあるだろう?それをやり直してみないか?」

「なに!!そんなことができるのか!?」

「君もわかっているとは思うけど、
 あのままあの世界にいても連合軍や政治家のお偉いさんにやっかまれて危険だ。
 君は勝てるだろうけど周りの関係者や知人はそうはいかない。」

「それは・・・・・・・」

アキトもそれはわかっていた。だからこの戦争が終わったら消えようと思っていた。
しかし、このまま消えてしまうのはどうにもルリちゃんやラピス、彼女達に悪い気がしる、
などとアキトが考え込んでいると

「だああああああああぁぁっ、もうはっきりしない奴だな君も!!!
 どうせあのままじゃあ厄介な事になっていたんだぞ!!
 仕舞いには素っ裸でミリアさんとベットで寝かせておいてナオや同盟にオンラインで映像流すぞ!!!」

「ぶうぅ!?そ、そんなことしたらどうなると思ってるんだ。考えただけでもいやだあぁぁぁぁぁぁ。」

「そうだろう。」

何、偉そうに言ってるんだ。

「もしそんな事になったらミリアさんには汚されたと泣かれるは、
 ナオさんは、ジュン化してフェザーで命狙われるは、
 彼女たちには3週間は監禁されてお仕置きされるぅぅぅぅぅぅぅ。」

「わかったらさっさと心の準備をしろ。今回は色々手を貸してやるんだから。」

「え、手をかすって?」

「前回はいろいろと問題があっただろ。
 今回はそんなイレギュラーに対応できるようにいくつかプレゼントを用意した。
 まず一つ目が君の世界におけるすべての知識だ。
 これでサレナやブローディアの修理、改良のどはもちろん新兵器の開発もできる。
 そして二つ目がナノマシンだ。
 パイロット用はもちろんオペレーター用や医療用のナノマシンをパワーアップして与えよう。
 最後に三つ目は君に”相棒達“をつけよう。」

「”相棒達“?」

「そう。君と一緒に戦った”相棒達“だ。後ろを見てみろ。」

言われてアキトが後ろを振り向くとそこにはかつて自らが駆けた愛機ブラックサレナと、
白銀のユーチャリスが存在していた。
しかし、よく見ると両方とも傷ひとつなくさらに所々改造されているようだ。
ブラックサレナは、全体的にスリムになりどちらかというとダリアに近い。
しかし、背中にはブローディアの様に羽が存在している。
だがその羽はブローディアの物とは違い悪魔や龍を思わせるかの様な羽だった。

「これはいったい・・・・・・。」

「君達がランダムジャンプしたときに巻き込まれていてね。
 ボロボロだったから修理・改良してある。あ、後ブローディアも今は改造中だ。
 ブラックサレナはブローディアとほぼ同じ性能だ。
 両肩の相転移エンジンをブローディアに使われている物と同じ物に変更、そのお蔭で格闘が可能になった。
 さらに、最も違う所は後ろに備え付けてある盾だ。あれを胸部に装備する事により高機動形態になる。
 さらに、さら〜に、この盾はナデシコCの様に展開してグラビティーブラストを討つ事ができる。
 他にも隠し機能が盛り込んであるので、調べてみるといい。
 あと肩パーツにはハンドカノンが収納されているし、腰にはDFSが二本ずつ両側に装備してある。
 後ろの羽はフェザーでできている。
 この羽は八つのパーツに分かれる事ができ、使用方法としては四陣のようにフィールドの強化、
 フェザーの様な遠隔操作、ただフェザーよりも一つ一つが大きいからチューリップだって切断できる。」

「と、とんでもないな。

性能を説・・教えてもらい、昔とだいぶ変わり果ててしまったかつての愛機をながめた。

「そうだろ、そうだろ。今回の目玉は特にこの盾で「もういいです。」・・・そうか、
 いやどうも熱くなってしまったようだな。すまん。」

アキトはこのとき思った。
奴はマッドだと、いい奴かもしれないが信用してはいけないと・・・・・。

御名答。

「という訳で、こっちの準備は整っている。後はお前だ。」

「へ、お、俺!?俺、なんかあったか。」

「言っただろ。心の準備だと・・・・。
 このまま戻っても前回の二の舞、いや更に酷くなるかも知れないだろ。(永久人間磁石だし。)
 そうならない為にお前には修行を受けてもらう。」

(たっ、確かに・・またお仕置きされるような事になったら・・・・・いやだ〜〜。)

「わ、わかった。で、どういう修行をするんだ。」

ニヤリ

「ふ、至って簡単だ。ある場所に行ってもらう。そこでいろんな物を見て来い。それだけだ。」

「そんな簡単な事でいいのか?」

「逝けばわかる。」

「おい、なんか今字が違っただろ。」

「ああ。」

「ああ、っておいどういう意味だ。」

「うるさいな、さっさと逝って来い。」

そういうといきなり、アキトは跳ばされた。
・・・・・・・・いったいどこいったんだろう。

9時間後

「ヒッ、ヒッグヒッグ、・・・・父さん母さん俺汚されちゃったよ。ヒッグ・・ズズズズル・・」

何があったアキト!!!

「いやなに、根性を叩き直そうと思って紅い海に溶かしたんだ。」

な、な、あんたなんつー事を。あんたは悪魔だ!!!

「うるさいな。今回で出番終わりなんだからいいじゃないか別に。
 「ヒッグッ」・・アキトもうるさいからさっさとあっちに送るとするか。
 おい、ダッシュ、アキトに説・・・いろいろ手伝ってやれよ。」

「「うん、じゃあね〜〜♪」」

いたのか!!て、なんで二人!!??
ちなみにユーチャリスにいた方である・・らしい。

「おう、元気でな。後でディアとブロスも送るからな。」

泣き続けるアキトを乗せてユーチャリスは過去へジャンプした。
三度歴史を変えるために。

ニヤリ

あとがき

どうも〜初投稿になりますイチモンジです。
メールで小説を書くといっていたんですけど、なかなかできずに今日に至ります。
他にも書き始めの作品がいくつかあります・・・・計画性ないです。
遺跡の意思はこの回だけのキャラの予定で、その意思(?)はアキトが受け継ぐ予定です。
相棒はまだいます。その人物が、考えてみてください。正解は次回教えします。
とりあえずがんばって書いていこうと思いますので応援よろしくお願いします。
それではまた〜

 

 

代理人の感想

・・・・・・計画性がないのは問題ですねぇ。

終わりを見据えないで見切り発車してしまったら大抵続きませんので。

どうやって終わらせるか、考えてなかったのなら今からでも考えておくべきかと思います。