<アキト極楽大作戦!!>

 

 

「・・・わかりました。これから話すのは全て事実です。この話を信じるかどうかはあなたが決めてください。」


 そして俺は話し始めた。

 俺達が何処から来たか、そして来た理由、目的を・・・


「俺、ディア、ブロス。俺達三人は別の世界。異世界から来ました。」

 

 

第二話 アキトの今まで・・・

 俺の衝撃の告白?に対して小竜姫は・・・




 

 

「それは、もう知ってます。ディアちゃんから聞きました。」


 とお茶を飲みながら静かに答えてくれた。

 

 小竜姫の言葉に俺は少し悲しくなった。

 せっかく彼女の驚く顔が見れると思い。

 ドキドキと期待に胸を膨らましていたというのに・・・

 んな些細(バカ?)なことを思っていると、小竜姫から自分がいったい何を聞きたいのか答えてきた。

 

「私が聞きたいのはこの三つです。

 まず一つ、アキトさんがこの世界にどうやって来たのかということと。

 二つ目、なぜ自分の世界を捨てたのか。

 三つ目、あなたのここでの目的。

 私の聞きたいのはそれだけです。」


 そういうと小竜姫はまたお茶を一口飲んだ。

 俺は、どう話そうか?と少し考えた後・・・


「・・・わかりました。では、まず一つ目の質問から。

 俺がこの世界に来れたのは、俺の世界にあった、遺跡という古代人が作ったオーバーテクノロジーのおかげです。」


「遺跡、ですか?」


「はい。この遺跡は、大昔に火星にいた人たちによって作られたものです。

 大昔といっても 現代では絶対に作れないものです。

 それにあれは解明しようとしても全てを完全に解明することは絶対にできないでしょうけど。」


「・・・それは、すごいですね。」


 小竜姫はものすごく驚いていた。

 まあ、それもそうだろう・・・

 現在の科学力は昔と比べてみても飛躍的に上がってきている。

 それなのに、大昔の科学力の方が現代の科学力より格段に上だと言われているのだから・・・


「はい。俺はその遺跡のおかげでここに来ました。」


「そんなに簡単にこれるんですか?」


「いえ、それは無理です。」


「なぜですか?」


「それは、遺跡の力を借りて行なうボソンジャンプという、自分の行きたいところをイメージして跳ぶというものがあるんですが・・・これは遺跡があるところにしか行けないんです。」


「じゃあこの世界にも?」


「いえ、それはないでしょう。遺跡は俺をここに送るときもう戻れないと言いました。

 この言葉から考えると、この世界には遺跡がない=ボソンジャンプができないということになります。

 まあ、ジャンプができたとしても元の世界には帰れないでしょうが・・・第一戻る気なんてまったくありません。

 ・・・後付け足しますが、俺がこの世界に来たのは自分の意思です。

 ですが遺跡が跳ばしてくれなかったら絶対に来れなかったでしょう。他の詳しいことは俺にはわかりません。」


 と言って俺はお手上げポーズをした。

 その俺の答えに小竜姫はなんとか納得してくれたようだ。


「それでは、二つ目の質問ですが・・・今の俺は何歳に見えます?」


 そう俺が言った後、小竜姫は俺を少し見て答えた。


「・・・十八歳に見えますけど?」


「肉体はそうですね。ですが俺の精神は二十三歳です。」


「えっ!なぜですか?」


「・・・俺は前の世界で一度過去に戻っています。そしてもう一度人生をやり直しました。」


「どうやって、そんなことを?」


「ボソンジャンプの事故です。

 さっきは言いませんでしたがボソンジャンプには時間を移動することができます。

 まあ、実際やろうと思ってできるものではないですが・・・さっきも言いましたがジャンプはイメージで跳びます。

 ですが時間を跳ぶというイメージははっきり言って作れません。

 ・・・やろうと思えばできると思いますがリスクが高すぎます。

 もし時間移動をいようと して失敗すれば消滅するでしょう。

 ・・・話を戻しますね。・・・・・・これから話すのは俺の初めの世界でのことです。

 俺達は戦争をしていました。相手は木星の奴ら・・・と言ってももとは地球人なんですが。

 ・・・そこらへんは話は長くなるので省略さしてもらいます。

 その後の問題だけを話します。俺は戦争後一人の女性と結婚しました。

 女性の名はミスマルユリカ。俺達は結婚した日ちょっとした夢を叶える為に、シャトルに乗って火星に行きました。

 ・・・ですがその火星に行くシャトルで事件が発生しました。

 俺達が乗っていたシャトルはA級ジャンパー達の乗るものだったんですが。」


「あの、話の途中すみませんが。A級ジャンパーってなんですか?」


「あぁ、A級ジャンパーっていうのは、自分の行きたいところに直接ジャンプして跳ぶことができる人達のことをいいます。

 A級ジャンパーともう一つ、B級ジャンパーってのがあるんですが、これは自分の行きたいところにジャンプで直接跳ぶことができません。

 詳しいことは長く なるので言いません。」


「・・・わかりました。」


「それで木連・・・俺達が戦争していた相手なんですが・・・そいつらに俺達は誘拐されました。

 人体実験をするために・・・俺はそこで非人道的な実験を繰り返し行なわれ五感を全て失いました。

 そして俺は、・・・俺から全てを奪った奴等に復讐するために強くなりました。死に物狂いで・・・

 その後俺は復讐し終わりましたが。

 まだ木連の、その時の奴らは火星の後継者と名乗っていたんですが、その火星の後継者の残党が残っていたので、奴らを始末するために動いていました。

 そんなことをしていた時、昔の家族が、俺を連れ戻そうとしに来たんで。俺は・・・逃げました。

 ですが彼女・・・元家族の名はルリというのですが・・・諦めずに追いかけて来てしまうんです。

 それで追いかけっこをしていたらあることでジャンプ事故が起こって俺の精神だけが過去に戻ったってわけです。

 それで過去に戻った俺は歴史を変えようとがんばりました。

 一緒に過去に戻った人達と共に。

 一回目の人生で死んだ人達を助けることもしましたが。また別の人が死んでしまいました・・・。

 そんな人生はもう耐えられませんでした。だから・・・俺はこの世界に来たんです。

 ・・・逃げだしたって言ったほうがいいかもしれませんがね・・・」


「そうですか・・・」


「・・・」


「・・・」


 アキトの話を聞いて少し暗くなった小竜姫だったが、あることをふと思い出したのでアキトに聞いてみることにした。


「そういえばアキトさん。」


「なんですか?」


「ディアちゃんとブロスちゃんが話してて気になってたんですが・・・みんなから逃げて来たって

 ・・・これもアキトさんがこちらの世界に来たのと何か関係があるのですか?」


 と、小竜姫は聞いてきた。

 俺は「みんな」という言葉を聞いた瞬間・・・冷や汗が出てきた。


「・・・それも話さないと駄目ですか?」(滝汗)


「はい。それにこっちが本当の理由じゃないんですか?

 さっきの話も少しは理由になっているとも思いますが。」


「・・・わかりました。俺が前の世界を捨てた本当の理由を話します。」


 そして俺は・・・語った・・・自分が世界を捨ててきた(逃げてきた)本当の理由を・・・

 

 小竜姫は俺の話を聞き終えて唖然としていたが・・・少しして俺を慰めてくれた。

 まあ、それはいいとして・・・最後の質問に俺は答えた。


「最後の質問ですが、俺の目的はこの世界でのある女性を助けることです。

 この女性はある男の恋人?になるんですがその女性はある戦いで死んでしまいます。

 それを防ぐ為に俺はこの世界に来ました。」


 俺の目的を聞いた小竜姫は唖然としていた。

 そりゃそうだろうな〜。だって俺がこの世界の歴史を知ってるんだから・・・

 小竜姫は少し唖然としていたが、落ち着く為にお茶を少し飲み、落ち着いた後・・・

 俺に聞いてきた。


「アキトさんはこの世界の歴史を知ってるんですか?」


「知ってますよ。何処で知ったかは絶対に言えませんが・・・」


 (漫画で知ったなんていったら驚く?だろうからな。)


「そうですか・・・ではアキトさんは今から歴史を変える為に動き始めるんですか?」


「ん〜そうですね〜・・・あまり動かないことにしますよ。歴史をだいぶ変えてしまいそうですから。

 あっ、それとお願いがあるんですけどいいですか?」


「はい?なんですか?」


「戸籍を作ったりできますか?」


「はい。可能ですよ。」


「では、この世界での俺達の戸籍を作ってもらえませんか?

 ・・・あと学校にも行けるようにしてもらえたらうれしいんですが・・・」


「はい。かまいませんよ。」


「ありがとうございます。あっと、もう一ついいですか?」


「なんですか?」


「俺に霊力をつける修行をさしてください。」


「・・・なんでですか?アキトさんはもう十分強いんじゃ・・・」


「そんな、俺なんてまだまだですよ。それに霊力の使い方なんて知りませんから。」


 俺の返事に小竜姫は少し考え、了解してくれた。

 快く了解してくれた彼女に俺は心から感謝して笑顔で礼をいった。

 

「ありがとうございます。」


 その後小竜姫は赤くなっていたけどなぜだろう?

 まあいいか。

 

 小竜姫と話し終えた後、俺はディアとブロスの元に戻りこれからのことを話した。

 学校に行けるということ。

 俺の修行のこと。

 その他いろいろ・・・

 学校に行けると聞いた二人はすごく喜んだ。

 まあ当たり前か。

 この前まではブローディアのAIだったのだから・・・

 その後の俺の修行の話を聞いた二人は見事なユニゾンで・・・


 「さらに化け物になるつもり?」X2


 と聞いた(滝涙)

 ・・・二人とも酷いぞ・・・

 二人に話終えた後。

 俺は二人の遊びに夜まで付き合った。

 その後、晩御飯を食べ(作ったのは小竜姫ではなくアキト)、二人とお風呂に入った。

 そして、明日からのことに期待し、アキトは二人と一緒に床についた。

 

 

 

 あとがき

 どうもこんにちは!ジュンです。

 今回はアキトの今までを書いて見ましたがどうでしたか?

 だいぶ心配しているのですが・・・書けていたでしょうか?

 まあ書けていないにしても大目に見てください(笑)

 でわ!遅くなるかもしれませんが次回も宜しくお願いします!

 それでは、また次回で会いましょう!

 

 

管理人の感想

ジュンさんからの投稿です。

今回はアキトの身の上話でしたねぇ

・・・とゆか、元の世界に帰りたくないとゆう理由が情けなさすぎるぞ、アキト(汗)

それにしても本当の目的が、ルシ○ラの救出とは。

そうなると、横島も当然この世界にいるわけですね。

さて、今後はどうなるのでしょうか?