さっき会った北斗とか言うやつ・・・めちゃくちゃ強かった・・・たぶん、ほんとに暇つぶしで、十分の一位しか力を出してなかったんじゃないか・・・?技量だけなら小竜姫様と同等くらいかもしれない。


 通りすがりの人に聞いて舞歌さんのところには帰れそうだけど、もうあそこには近寄らない方がいいかもな。


 お、舞歌さんだ。


「舞歌さ〜ん」


「あ、横島君。逃げた方がいいわよ」


「え」


 なにが?と振り向くと・・・


「ふふふふふ・・・ほんとに足が速いですね。横島さん」


 ・・・・・・・・・そういえば・・・京子ちゃんから逃げてたんだっけ・・・ってか、キャラ違いすぎないか!?


 俺はもう観念して後ろを向いた・・・・・・










 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鬼?








GS横島 ナデシコ大作戦!!





第十三話「光の雪」





 京子から八稚女、追加入力で彩華を喰らった横島は、久々に長めにダウンした。それでも二分だが。


「はーい、今日の主食はクワトロフォルマッジのピッツァですよん」


「なにそれ」


「いわゆる、四種類のチーズを使った料理のことっス。ブレンドするチーズの種類は決まっていないっていうか知らないスから、おれの独断と偏見で決めさせてもらいました」


「へぇ。なんてチーズ?」


「リヴァロ、ラクレット、カマンベール、ゴルゴンゾーラっス。全部コピー品っスけど」」


「さっぱり全然これっぽっちもわかんない」


「リヴァロというのは型崩れを防ぐために五本の紙テープを巻くほど軟らかいチーズで、味も香りもキツめなんスけど、クセになったらやめられないチーズっス。その五本のテープにちなんで、軍服の袖に五本の線が入っている「リヴァロ・コロネル(陸軍大佐)」と呼ばれ――――」


「あーもういいもういい!要はこのピザがおいしいかどうかってことで・・・!」


 手をぶんぶんと振って説明を遮り、ピッツァに喰らいつく。


「・・・・・・!」


 ピタリと舞歌の動きが止まる。それを見て、万葉たちは各々のピッツァ(一人三切れ)を一口食べる。


 すると、


「「「「「「「・・・お・・・おいしい・・・」」」」」」」


「この濃厚でこくのある口当たり・・・」


「四種からなる複雑かつ玄妙なる豊かな味わい・・・」


「早い話がとってもおいしいってことです」


 百華が簡単にまとめてしまった。


「横島君・・・もっとある?」


「これ以上食べると飽きます。特にこれみたいな濃い味の料理では」


「む・・・しょうがないわね」


 他の面々が副菜に手を伸ばし始め、横島も料理にありつく。


「そういえば、今日変な奴に会ったんスよ」


「・・・ばれてないでしょうね?」


 もちろん地球人であるということが、だ。


「それは大丈夫なんスけど、そいつってばもうべらぼうに強くて、珍しいことに赤毛で、座敷牢に入ってたんスよ」


「・・・・・・なんかものすごいヤな予感がするんだけど・・・」


 舞歌が渋い顔をする。そのとき、


「あっ!北ちゃん!!」


 零夜が叫ぶ。そして全員そっちに目をやる。


「零夜か」


「うわぁ、久しぶりだね!こんな所で会うなんて・・・!」


「まあな。人を探してるんだが・・・」


 食べ物の匂いにつられてきたなど死んでも言えない。


「どんな人?」


「締まりのない顔をして、額に布(バンダナ)を巻いていて・・・」


 締まりのない、の部分で舞歌と万葉と千沙が、額に布の部分で三姫と百華と飛厘が横島のほうに顔を向けた。顔中汗がだ〜らだら。


「どこかで聞いた事のある特徴だね」


「うむ。それでいてなかなかの手練でな。そいつが・・・」


 そこで食堂に居る人の視線が一人の人物に向いている事に気付く。


「・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・よ、よぅ」


「フ・・・・・・そこにいたかぁーーーーーっ!!」


 叫びつつ一足飛びで横島に接近、そのまま顔面に飛び蹴りを入れる。


「ぶぼらッ!!」


 軽く吹っ飛ぶ。仰向けにばたんQ。


「ふん・・・」


 そこで一息ついた北斗、テーブルの上の食事に気がつく。そういえば匂いにつられてきたんだった。何気なく横島の分のピッツァに手を伸ばす。


「む・・・・・・!」


 そのまま食事を掻き込みはじめた(横島の分を)。


「・・・う・・・お・・・おれの晩飯・・・」


 万葉と千沙が気の毒そうな視線を横島に送っていたが、それ以上のことをしてくれそうになかった。哀れ。


「・・・ばんめし〜・・・」





 ――――――――――





 北斗は、満足したのか、「今日はこのぐらいにしておいてやる」との台詞を置いて立ち去った。今は横島に対する事情聴取だ。


「・・・で、北ちゃんに何をしたんですか!?」


 零夜がすごむ。どっちかっていうとされたのだが。


「いや・・・京子ちゃんから逃げる時にあいつがいる座敷牢に逃げ込んだんだけど・・・」


「で、何をしたんですか!?」


「いや、名前を聞かれたから答えて、それで暇つぶしにもならんからさっさと出てけって言われて・・・」


「それが気に食わなかった横島さんが北ちゃんに・・・!」


「なんでだ!

 あ、そういえば、おとなしく出て行こうとしたときになんとなく感じたんだけど、あんた女?って訊いた時から怒り出したんだっけ」


 その言葉に半分トリップしていた零夜が一気に正気に戻る。舞歌もかなり驚いているようだ。


「ほ・・・北ちゃんを・・・」


「女呼ばわり!?」


「横島さん・・・よく生きて帰れましたね・・・」


「いやでも、何でそのくらいでそんなに怒ったんだ?」


「北斗殿にそれは禁句・・・」


「はぁ・・・?」


 何か釈然としない。


「で、怒らせた後どうしたの?」


 舞歌が質問を引き継ぐ。


「えっと・・・何発かいいのをもらいましたけど、何とか逃げ切りました」


「・・・・・・・・・」


「ま、舞歌さん?」


「・・・万葉、横島君が強いって事、案外出鱈目じゃなさそうね・・・」


「・・・強くなくても、北斗殿の攻撃を受けてなお逃げ切るタフネスだけで十分脅威です・・・」


 千沙の意見。確かに大いに納得できる。


「横島君が乗ってきた機動兵器にも標準の武装しか積んでなかったし・・・」


 飛厘の目が鋭くなる。


「・・・横島、お前は何を隠している?」


「な、何も隠してないって!それに、隠してたとしてもそんなべらべら喋るわけには・・・」


 万葉の目がすっと細まる。


「・・・ほう、捕虜に黙秘権があるとでも?」


「あ!自分でも忘れてたけどそうだったけ・・・なんか新鮮な驚きが・・・」


「さあ吐け!吐け!吐いて死ね!!吐いたらお米券をやるぞ」


「殺しちゃ駄目ばい・・・」


 あーでもない、こーでもないと場がヒートアップする(主に万葉が)。


「は〜いはいはい!そこまで!」


 舞歌がパンパンと手を叩いて注目を集める。


「横島君。明日ちょっと付き合って欲しいところがあるんだけど。

 零夜も一緒に」


「はぁ。いいっスけど」


「舞歌様・・・会わせるんですか?」


「知り合いが増えることに越したことないでしょ?」


「?」


 横島にはさっぱりさっぱりだった。





 ――――――――――





 次の日。


「付き合って欲しい場所って、ここっスか!?」


 そこは、北斗がいるはずの座敷牢だった。


「そうよん。北斗殿、居るー?」


「あ、舞歌姉さん!?」


「今は枝織ちゃんか」


「枝織ちゃん、私も居るよ」


「零ちゃんも?」


「うん。ちょっと遊びに来たんだ。退屈してるかと思って」


 舞歌が鍵を開け、中に入り、零夜も続く。


(昨日と同じ牢かと思ったけど・・・違うのか?)


 横島も二人に続いた。

 中では北斗に似た少女が嬉しそうに笑っている。造形は似ているが、纏う雰囲気が全然違う。


「北斗ってやつと似てるなー」


「あ!たー君だ!」


「へ?」


「昨日北ちゃんと一緒に遊んでたでしょ!?」


「見てたの?」


「見てたよ!北ちゃんの中で」


 ニコニコ笑いながら言う。


「舞歌さん。この子は・・・?えらく北斗に似てますけど」


 その問いに、舞歌が珍しく歯切れが悪そうに答える。


「この子は枝織って言うんだけど・・・まあその・・・北斗殿のもうひとつの人格、って言うべきかしら」


「うん・・・私ね、もう一人の北ちゃんなんだって」


 枝織の表情がかすかに翳った気がした。


「で、零夜が二人の幼馴染みってわけ」


「ああ、つまり二重人格ってやつっスか。なるほどー」


 横島があっさりと納得する。


「・・・驚かないんですか?」


 ちょっと驚いて零夜が訊ねる。


「もうこのぐらいじゃ驚けないなー。まだまだ常識の範囲内だし」


「そ・・・そうなんですか!?」


 確かに、横島の知り合いには、体を霧に変えたり、机から体が生えてたり、人間なのに約千年生きてる爺さんが日常レベルで居る。それと比べたら、横島にとって驚くほどのことではないのかもしれない。


「というわけで改めて、おれは横島忠夫。よろしく!枝織ちゃん」


 珍しく、にこりと笑って挨拶する。守備範囲外の女の子にしか見せないやつだ。枝織は十八歳だが、年齢より子どもっぽい雰囲気から、無意識に守備範囲外とカテゴライズされてしまったのだろうか。

 枝織は一瞬ぽかんとした顔をしたが、


「うん!!よろしく、たー君!!」


 元気良く挨拶した。


「・・・なんで、たー君?」


「えっとね、わたし長い名前覚えにくいんだ。だから頭の文字のたー君」


「あ・・・そ」


 親にもそんな呼ばれ方されたこと無いのに。


「零ちゃん、最近楽しいこととかあった?」


「楽しいこと・・・。う〜ん・・・変な人ならやってきましたけど」


 ちらりと横島に目を向ける。


(変で悪かったな・・・)


「あ、横島君、横島君の面白い話聞かせてよ」


「え!?おれっスか!?」


「枝織も聞きたい!」


(う〜む・・・アシスタント時代のことだと霊力とかばれそうだし・・・他のなんか面白いこと・・・)


「ふむ・・・では、素うどんの話でもしようかな・・・」


「すうどん?」


「枝織はたぬきがいいな〜」


「素うどんって、具が何にも入っていないうどんのことですか?」


「そうそれ。あーでも、この話、あんまり面白くないかな〜」


「ここで止められたら気になるじゃないの」


「うん!聞きたい!」


 三人は聞く気まんまんだ。


「・・・・・・ま、いっか。んじゃ、話そうかな・・・

 そう、あれはおれが14歳のころだったかな・・・」


 遠い目をして語りだす。


「あの時、おれは珍しく試験勉強をしてた。おれが勉強するのに感心したのか、婆ちゃんが夜食を作ってくれるって言ったんだ。

 おれはもちろん作ってくれって答えた。すると婆ちゃんは、素うどんでいいかっておれに訊いた。

 実はそのとき、おれは素うどんがなにか知らなかったんだ。“す”ってなんだ?ってね。だからそれが何か知りたくて、素うどんを頼んだんだ」


「それで?」


「それから暫く。婆ちゃんが丼に入ったうどんを持ってきた。中を見ると具は何も入ってない。しかもなにか甘い香りが漂ってきた」


「甘い香り?」


「そう。甘い香り。だからおれは、“す”ってのは液体なのか?って思ったんだよ。で、興味もあったし、食べてみた。そしたら・・・」


「そしたら?(わくわく)」


「・・・・・・なんともあまずっぱ〜い、形容し難い味だった・・・・・・」


「・・・うどんが?」


「うどんが。その甘酸っぱい味から、おれは悟った。『ああ、すうどんの“す”って“酢”のことだったんだな〜』ってな」


「・・・さ、悟っちゃったの?でもなんでそんな味が?」


「おれん家は、カツオだしを作ったら、余った分をコップに入れて冷蔵庫に保存しとくんだ。たぶん婆ちゃんはその余っただしでうどんを作ろうとしたんだと思う。でも、使ったのはだしじゃなくて・・・」


 そのときの味を思い出したのか、顔を顰める。


「だしじゃなくて・・・?何を使ったの?」


「梅酒」


「「う、梅酒?」」


「たぶん、たまたまコップに入ってた梅酒をだしと間違えたんだと思う。・・・色、似てないことも無いし。

 その酢うどんの作り方は簡単。うどんを梅酒で煮るだけ」


「そ・・・それはまた・・・」


 零夜も味を想像したのか、顔がひきつっている。


「正確には、酢じゃなくて梅酒の酸味だったわけなんだけど。

 その後、一年くらいそれが正式な素うどんって信じちゃって、素うどんが食いたいって言った友達に酢を混ぜたうどんを食わせたりしたなぁ・・・」


「「・・・・・・・・・」」


 舞歌と零夜はどうコメントしていいやらわからない。


「・・・とまぁ、そんなかんじ。そんなに面白い話じゃなかっただろ?」


「そうですね・・・ちょっと微妙ですね・・・」


「ううん!面白かったよっ!!」


「そ・・・そう?」


「まぁ確かに、面白いかどうかはとにかく、滑稽ではあったかもね」


「もっと聞きたい!」


「うーん・・・そうだなぁ・・・」





 ――――――――――





「あ・・・もうこんな時間」


 あれから数時間。時刻はそろそろ五時になろうとしていた。


「枝織ちゃん。そろそろ私たち・・・」


「あ・・・うん。もうそんな時間なんだよね・・・。

 今日は久しぶりに楽しかったよ」


「うん。私も。

 ・・・じゃあ枝織ちゃん、またね」


「零ちゃん、舞歌姉さん、またね・・・」


 天真爛漫な枝織だが、仲が良い人がいなくなるのは寂しい。天真爛漫だからこそか。


「枝織ちゃん、またな!」


「あ、たー君・・・それ、私に・・・?」


「え?あたりまえだろ?」


「あ・・・うん・・・うん、うん!そうだよね!うん!たー君もまた来てね!」


「おう。また来るよ」


 そして3人は、座敷牢を出た・・・






 帰り道。


「・・・あの、横島さん。ありがとうございます。枝織ちゃんに普通に接してくれて」


「え?なんでまた?」


「・・・二重人格ってだけで枝織ちゃんのこと変な目で見る人がほとんどだったから・・・」


 目を伏せ、辛そうに言葉を搾り出す。


(・・・それなら、枝織ちゃんを独立した一人の人格としてみた人なんかほとんどいなかったんだろーな・・・今思えば、会った時と帰り際の態度なんかモロにそれか・・・)


「ふーん・・・てことは、枝織ちゃんって結構辛い思いを味わってたのかな・・・。

 ・・・北斗も?」


「あ、北ちゃんはあんまりそういうの気にしないから・・・」


 その言葉に、昨日会った北斗を思い浮かべる・・・


「そうかも・・・」


 なんとなくだが納得した。


「ま、そういうわけだから、時々でいいから、北斗殿と枝織ちゃんの話し相手になってくれないかしら・・・?

 私と零夜は毎日ヒマな時間があるとは限らないし、他の人じゃあ・・・ね」


「他の優華部隊の人は?」


「・・・他の人よりはだいぶ恐れや偏見は少ないけどね・・・無いわけじゃないの。

 自分ではどう思ってるのか知らないけど、横島君みたいな人ってほんとに珍しいのよ?

 北斗殿から一度とは言え逃げ切ったり、二重人格って聞いても驚きもしない・・・」


 俺って珍しいの?と言う視線を零夜に送ると、こくんと頷いた。


「ふむん・・・ま、いいっスよ。ヒマが出来たら行ってみます」


 これまたあっさり了承した横島だが、表情に疑問が浮かんだ。


「あれ?そういえば、何で北斗と枝織ちゃんって座敷牢なんかに入ってんのかな?」


「一応・・・父親の目を抉り取った危険人物・・・てことになってるけど・・・」


「父親の!?」


「ええ・・・でも正直、私はむしろ良くやってくれたって気持ちが先に立つわ」


「はあ・・・。一体どんなやつなんスか・・・?」


「・・・・・・」


「・・・・・・・・・外道よ」


 零夜は無言。舞歌は嫌悪感を隠そうともせずに吐き捨てた。


「・・・・・・・・・あ、そっスか・・・」


 横島はその雰囲気に気圧され、何も訊く事が出来なかった。


「・・・あれ?そういえば・・・確か北斗って、出ようと思えばいつでも出られるんだよな。だったら何で枝織ちゃんまで?とばっちりか?」


「「・・・・・・・・・」」


 舞歌と零夜は微妙な顔をして顔を見合わせる。


(もし話せば・・・枝織ちゃんに関わりたくない、って言うかもしれない・・・。でも話さなきゃフェアじゃない・・・)


 むーんと葛藤している。


「あ、別にいいっスよ。いつかは枝織ちゃんの方から話してくれるかもしれませんし」


「・・・そう?」


 あくまでも気楽な横島に、舞歌は不安が募った。





 ――――――――――





 三ヵ月後。舞歌の不安とは裏腹に、特別大きなことはまだ起こっていない。


「よう」


「んだ、北斗か?また飯をたかりに来たのか?」


「おさんどんが何を言う。お前はさっさと飯を作ればいいんだよ忠夫。たまには和食以外でもいいだろう」


 横島は、表向きには優華部隊のおさんどん&雑用ということになっている。


「たまにはぁ?しょっちゅう食いに来るクセに」


 文句をいいつつも、自分の料理が認められていると思えば悪い気はしない。


「今日の昼メシはなんだ?」


「豚生姜焼き定食」


「和食だと?」


「あ、そ。北斗は昼飯要らないっと」


「いや食う。食うから。誰も食わんとは言ってない」


「最初っからそう言やぁいいんだよ。もう出来てるから座ってろ」


 その様子を遠めに眺めるのは優華部隊の皆さん。


「うう・・・北ちゃんとあんなに仲良し・・・」


「仲良しって言うか・・・餌付けねぇ」


「しかし・・・北斗殿とあのように会話できるとは・・・」


「あの2人って出会うと三回に一回は追いかけっこが始まりますからねー。次のご飯時まで逃げ切れば横島さんの勝ち。掴まえてボコれば北斗殿の勝ち。通算24勝30敗で横島さんが最近負けてますね。でも北斗殿相手にこの成績は極めて優秀です」


 百華はどこからそんな情報を仕入れるのだろうか。


「では、北斗殿は横島を認めているというのか?」


「逃げ足限定だと思うけど」


「時々、何故これほどまでに急所を外される・・・って呟いてますけど」


「本当ですか!?」


「そういえば、あの2人ってダッシュしない時には何話すんでしょうね」


 そうこう話しているうちに配膳が終わる。会話もそこで中断し、各々の席についた。


「「「「「「「「「いただきまーす!」」」」」」」」」


 今回も相変わらず美味い。見習うべき所が多々見受けられる、と千沙が思っていると、横島と北斗がなにやら話している。耳を傾けると・・・


「でさ、その時なんか「来る!」て気配を感じたと思ったらもう宙を舞ってたんだよ。あのホウオウアッパー・・・実に重かった・・・」


「なるほど。技は参考にならんが・・・その明乃とかいう女、いつか死合いたいものだ」


「やめてくれマジで。ホントに」


 普段何を話しているかなんとなくわかったような気がする千沙だった・・・






 その日、横島は珍しく一人で北斗の座敷牢に向かっていた。いつもは舞歌か零夜、最低でもどちらか一人がついてくるのだが。


「こんにちゃーっす」


「あ!たー君!

 あれ?今日は零ちゃんと舞歌姉さん来てないの?」


「ああ。オレだけなのが嫌だったら帰るけど」


「んーん!ぜんぜんいいよ!だってたー君の話って面白いもん!」


(ああ・・・枝織ちゃんっていい子だなー)


 心の中で涙ぐむ。


「今日のお話は?それとも遊ぶ?」


「いや・・・遊ぶのはちょっと・・・」


 何しろ体は北斗だ。遊びにもよるが気を抜くとただではすまない。身をもって得た教訓だ。三週間前の「遊び」では、七個あった文珠がすべて使い果たされた。それを多いというべきか少ないと見るべきか。


「ふむ・・・・・・・・・。

 あ!舞歌さんと零夜ちゃんがいないし、特別にいいもの見せるよ!」


「いいもの?」


「ふふふ」


 横島は笑い、扉を閉めてのぞき窓も閉じる。部屋の中が真っ暗だ。


「たー君、何も見えないよ」


「だいじょーぶだいじょーぶ」


 全然大丈夫とは思えない声を出しつつ、文珠を二つ取り出す。


『淡』『光』


 文珠を発動させ、天井に向かって投げる。

 すると・・・


 
 ホワァァァァァァァァァァ・・・・・・・・・・・



 文珠は天井付近ではじけ、そのまま光の粒子になって、ゆっくりゆっくり降ってくる。まるで、淡く光る雪のように・・・


「「・・・・・・・・・・・・」」


 光る雪が、淡く部屋全体を照らす。単なる座敷牢とは思えないほど幻想的。


「・・・・・・すごい・・・ひかる・・・ゆき・・・・・・?」


「・・・・・・」


「・・・・・・・・・きれい・・・・・・・・・」


「・・・まるで、蛍みたいだろ?」


「・・・・・・うん・・・・・・うん、ほんとだ・・・映像でしか見たこと無い、宵の蛍・・・・・・」


 はしゃぐことも忘れてこの光景に魅入る。そしてふと、光を手で受けようとする。だが、手の上に乗った途端、


「あ・・・消えちゃった・・・」


「光だからな・・・」


 やがて、落ちていく光がだんだん無くなっていく。


「あ・・・消えちゃうよ・・・」


「寿命が短いんだ・・・蛍はさ」


 そして完全に光が消えた。横島は扉を開ける。


「どうだった?」


「うん・・・夢でもあんなの見ないよ!すごかっ・・・」


 セリフの途中でピタリと止まる。


「どうしたの?」


「たー君・・・泣いてる?」


「え!?」


 確かに横島の顔には、右目から出た涙が一筋だけ、頬を伝って落ちていた・・・


「あ、ああ!俺って暗いとこに行くと眠くなるんだ。その所為で欠伸したからだよ。たぶん」


「ふーん・・・」


 曖昧な表情を浮かべるが、すぐにさっきの光景を思い浮かべなおしたようだ。


「綺麗だったなぁ・・・はあ・・・こんなに感動したのって、ここに来てから、ううん、生まれて初めて!」


(ここに来てから?)


 そういえば、前々からなぜ枝織が座敷牢に入っているのか聞いたこと無かった。


「そういえば、何で枝織ちゃんってこんな所にいるの?北斗のとばっちり?そうだとしたら、あいつはこんなとこ簡単に出られんだし、ここにいる理由なんか無いんじゃないの?」


「え?」


 そのまま黙ってしまう。悪いこと聞いたかな?と横島は思ったが、


「うーん、わかんないや!」


「はい!?」


「ここにいるのは父様に言われたからだけど・・・そういえばどういう理由なんだろ?」


 あっけらかんと言い放つ。


「理由もわからんのに!?」


「うん。だって父様がここに居ろって言うから」


「じゃあ、その父様が人を殺せって言ったら殺すの?」


 意地悪く訊く。単に困った顔が見たいという悪戯心なのだが、


「うん。もちろん!」


 これまたあっけらかんと答える。


「・・・・・・・・・・・・・・・は?

 ・・・・・・え、マジ?冗談?冗談に決まってるよな・・・枝織ちゃんにしちゃ珍しいけど・・・」


「ほんとだよぅ!」


 ぷんぷん!という音が聞こえてきそうな感じだ。


「でも、人殺しだぜ?んなあっさり・・・」


「でも、殺さないと父様に怒られちゃうよ。親の言うことは聞かなきゃ駄目なんだよ?」


 むしろ横島に言い聞かせるように言う枝織。


「関係ない人が死んでも、それこそ私には全然関係ないでしょ?何せ関係ない人なんだから。

 それに一度しか会わない人なんだから、苦しまないように、死んだことにも気付かないように殺すの。これって一期一会って言うんだっけ?」


「・・・・・・」


(あの時の舞歌さんと零夜ちゃんが微妙な表情をしたのはこういうわけだったのか・・・。この子は人を殺すことに何の禁忌も持ってない・・・てか)


「どうしたのたー君?そういえば、零ちゃんも舞歌姉さんも、この話をしたら変な顔するんだよね・・・」


 本気で不思議そうだ。


「・・・・・・あの、枝織ちゃん」


「なに?」


「もし・・・もしも、舞歌さんや零夜ちゃんを殺せって言われたら、やっぱり言われた通りに・・・殺すの?」


「え・・・?」


「舞歌さんや零夜ちゃんみたいな・・・仲が良い人でも、殺すのか?」


「ええ・・・?」


 枝織は明らかに当惑した表情を浮かべる。この質問は不意討ちだったらしい。


「そ、んなこと無いよ!父様がそんなこと枝織に頼むはず無いよ!」


「例えばの話なら?どうするんだ?」


「ううん・・・えっと、えっとお・・・」


 大きく葛藤しているようだ。やがて、


「んんんーーーっ!ああーん・・・無いよ!そんなこと頼むことなんか絶対無いよ!だから意味無い!この話はオシマイ!!」


 結果は出なかったらしい。強引に打ち切る。


「そんなことより遊ぼ!」


「ああ・・・ってあれ?もうそろそろメシの準備しなきゃ・・・」


「ええーっ・・・。もうそんな時間かぁ。じゃあ仕方ないね・・・」


「んじゃ、また来るよ」


「バイバイたー君。またあの綺麗な雪、見せてね!」


「ああ。他の人には内緒な!」


 そして横島は座敷牢を後にした・・・





 帰り道。


(舞歌さんは嫌悪感をあらわにし、北斗は片目を抉り、枝織ちゃんは無条件に信じ込む・・・

 あの2人の親父って一体どんなやつだ?十中八九ロクでもねー奴なんだろうけど・・・)


 横島はそれから暫くの間、2人の父親のこと、枝織の生命倫理について考えをめぐらせた。





 ――――――――――





 木連某所。六畳ほどの広さの畳部屋。掛け軸や違い棚などに高級感が感じられる。それなりの地位を持つ人物が主なのだろう。

 その部屋には男が一人。座布団に正座で座り、なにか書き物をしている。


「・・・・・・」


 その部屋に無造作に、しかし僅かな音も立てずに入り込む影が一つ。枝織だ。

 こんな所に何の用かと言うと、ぶっちゃけ暗殺だ。父、北辰にこの男を殺すように言われたのだ。凶器は道すがらで既に用意済み。

 この男の名前が何か、何故殺さなければならないのかを枝織は知らない。興味も無い。ただ父の頼みを聞くだけ。


「!?何奴!」


 書き物をしていた男が突然振り返り、壁際までバックステップ。壁に掛けてあった刀を手にする。

 枝織はちょびっとだけ驚いた。気配は消していたと思ったのだが。だが問題ない。刀を振り下ろされる前にカタは着く。


 そのとき、ふと、午前中に会った横島との会話を思い出してしまった。


 ―――――大事な人も殺すのか?


 無論、目の前の男は大事な人の範疇に入っていない。だが、


(この人にも大事な人っているのかな・・・?)


 そんな考えがよぎった。


「ちぃえぇぇぇぇぇい!!」


「!」


 男の発する怒号に我に返る。後半歩進めば枝織はこの男に斬られるだろう。だが、遅い(枝織から見たら)。

 すれ違うようにかわし、無防備な後頭部にここに来る途中で見つけた五寸釘を叩き込む。完全に埋まった。

 これで終了。


「・・・・・・」


 枝織は何事も無かったように立ち去った。どこからか視線を感じたが、興味が無かったので放っておいた。





 木連某所。人影が一つ。そこにもうひとつの人影が現れる。


「隊長」


「斬風か。何用だ」


「隊長の危惧した通り、力に若干の鈍りが見られます。以前なら標的に気付かれること無く事は終わったはずですが」


「・・・・・・あの小娘に下男が付いてから・・・か」


 小娘とは舞歌のことだ。


「どのように?」


「枝織に消させる。あやつは枝織に何の益ももたらさぬ害悪だ。我が殺してもよいが、枝織に殺させることでより完全となる」


「御意」


 影の一つの気配が消える。


「・・・明日消させるか」


 そしてもうひとつの影も周りの陰に溶け込んだ・・・





 ――――――――――





 次の日。廊下。


「でも珍しいな。枝織ちゃんが俺のメシを食いに来るのって初めてじゃないか?」


「うん・・・でも前から食べたいなって思ってたんだよ」


 横島は気付いていないが、枝織の表情はすぐれない。それもこれも、昨日、父親が訪ねて来た後からだった。





〜枝織の回想〜


「え?たー君を!?」


「そうだ。問題があるのか」


「いえ・・・でもたー君は・・・」


「我が間違ったことを言った事があるか」


 疑問形ではない。あとに「ないだろう」と続きそうだ。


「ない・・・ですけど」


「ならば問題ない。明日、奴を、横島忠夫を、

 ・・・殺せ」


〜回想終了〜





(たー君を殺す・・・たー君を・・・殺さないとお父様が怒る・・・ううん、嫌われるかも・・・でも、たー君は枝織を枝織として見てくれた・・・)


 昨日の横島の問いを思い出す。大事な人を殺せと言われたら、どうする・・・?


(どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・)


 もはや枝織の思考は二つの意見がせめぎ合い、焼き切れる寸前だ。正常な判断は下せそうにない。その時、


(!!!)


 視界の隅、一瞬だけ枝織の目に北辰の姿が見えた。


(・・・!)


 ごしごし目をこすって見ると、もう既に何も見えない。錯覚かもしれない。だが・・・


(いる・・・父様がいる・・・枝織を見てる・・・早く殺さないと怒られる、殺さないと、嫌われる・・・!)


 もう今の枝織に正常な判断は下せない。服から北辰から受け取った短刀を取り出す。


(ごめんたー君・・・痛くないようにするから・・・!)


 短刀が正確に横島の心臓に吸い込まれようとした、その時、


「枝織ちゃん?さっきから静かだけ・・・」


 枝織の様子を心配してか、振り返る。それが、横島の命を救った。


「け・・・・・・・・・え?」


「・・・あ・・・あ・・・!!」


 枝織は呆然とした顔で刺さった場所と横島の顔を交互に見る。心臓に刺さるはずだった短刀は、右肩の腋の下、肋骨の間に滑り込んでいた・・・


「あ・・・・・・な、なん・・・」


「た、たーくん・・・たーくん・・・」


 枝織はうわごとのように横島の名前を繰り返す。


「なんで・・・ふりむいたの・・・?くるしいのに・・・らくにしねないのはくるしいのに・・・!なんで!?なんでぇ!?」


「ぐ・・・かはっ・・・!」


 肺が傷つけられているのか、返事のかわりに血塊をこぼす。


「たーくん?たーくん!」


「人が倒れてる!?」


「あれって横島さんじゃ!?」


「!!」


 枝織は他人の声を聞き、とっさに短刀を引き抜いて、逃げるようにその場を離れてしまった・・・





 ――――――――――





「全治一ヶ月・・・一体どういうことかしら・・・」


 医務室。優華部隊が全員揃っている。ベットの上には横島。いまだ目は覚めてない。


「く・・・!だれがこんなことを・・・!!


 万葉が怒りに震える声を出す。


「犯人未だ不明・・・。第一発見者の京子と飛厘は犯人の姿は・・・?」


「ごめんなさい・・・一瞬しか・・・」


「・・・同じく」


「・・・・・・考えてても仕方ないわ。横島君に聞いたほうが早いかも。命に別状はないって言うし」


「覚醒待ちか・・・」


「じゃあ、千沙と三姫、横島君を見張っといて。目が覚めたら私を呼ぶこと。決して病室に横島君一人にしないでね」


「「了解」」


 他の隊員は心配そうな視線を横島に向け、そのまま医務室を出て行った。





 その夜。


「・・・・・・」


 眠る横島の側に立つ人影。枝織だ。飛厘は椅子に座って舟をこいでいる(三姫は隣の部屋で寝ている。交替待ち)。飛厘とて素人ではない。人の気配が有れば直ちに起きることが可能な状態だったが、相手が悪かった。


(たー君・・・くるしい・・・?もう大丈夫だよ・・・)


 黙って血がついたままの短刀を取り出す。


(・・・もっと一緒に遊びたかったけど・・・でもやっぱりダメ。父様の言うこと・・・聞かなきゃ)


 短刀を逆手に持ち替え、


「枝織を見てくれて・・・ありがとう」


 短刀は横島の眉間に突き刺さ―――――ろうとしたが、3cm手前で横島がぱかりと目を開く。


(えーっ!?)


 ここでそのまま振り下ろしていても良かったのだが、とっさに短刀を背中の後ろに隠してしまった。


「・・・ふぁ・・・んー?どうしたの、枝織ちゃん」←注:寝ぼけてます。


「え・・・えっと・・・」


「あれぇ・・・?枝織ちゃん、泣いてる?」←注:寝ぼけてます。


「え!?あれ!?ほんとだ・・・なんで・・・」


「むう・・・怖い夢でも見たの?」←注:寝ぼけてます。


「あ、そ、そうじゃなくてぇ・・・」


「ふむ・・・そういう時は・・・」←注:寝ぼけてます。


 がばりと布団をめくり、そのまま枝織を中に引きずり込む。←注:くどいようですが、寝ぼけてます。


「ゑ!?えええ!?」


「誰かと一緒に寝たら、怖くないだろ?」←注:くどいようですが、超寝ぼけてます。


(ええええっ!?ええっ!?)


 布団の中で大いに混乱する枝織だが、なぜだかとても心が安らいでくるのに気付く。


(ああ・・・あったかい・・・・・・)


 横島は既に深い眠りについている。それを横目に、枝織も幸せそうな顔で眠りについた・・・・・・。いいのか?





 朝。


「・・・・・・しまくん!横島君!」


(あ?なんだようるせーな・・・)


「横島君!起きなさい!!}


「ふわぁい?なんスかぁ・・・」


 なんで舞歌さんがオレを起こすんだ?という疑問があったが、あたりを見回すと優華部隊の皆さんが横島の周りを取り囲んでいる。


「な・・・なんスか皆して・・・。顔、怖いし・・・」


「横島君・・・あなたってほんと元気ねぇ・・・あんな大怪我を負ったって言うのに・・・。

 感心を通り越して呆れも通り越したわ・・・・」


「え・・・?だから何の話・・・」


「自分の横を見なさい」


 その言葉に自分の隣を見る。そこには幸せそうな顔をして眠る枝織が。


「・・・・・・・・!?」


「はあ・・・たまに心配するとこれだもんねー。女の子を引っ張り込むなんて・・・」


「ちょ、ちょっと枝織ちゃん!枝織ちゃん起きて!」


 横島があわてて枝織を起こそうとする。しばらくすると眼を覚まし、


「ふぁん・・・あ、たー君。おはようございまふ・・・」


「うんおはよう・・・じゃなくて!枝織ちゃん、何でこんな所で寝てるの!?」


「え・・・憶えてないの・・・?」


 悲しそうに問い掛ける、その様子に周りからの怒気が殺気に変化するのを、横島ははっきりと感じた。


「し、ししし枝織ちゃん?いったい、な、なにが、あったの!?」


 零夜が可哀想なくらい顔を青くして尋ねる。すると・・・


「んーとね」


 そこでなぜか頬を赤らめ、


「・・・・・・たー君・・・強引だったの・・・でも、たー君の・・・あったかかった・・・・・・(はぁと)」


「ぶふっ!?」


 間違っていない。確かに間違っていないが・・・



 びしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!



 横島はその時確かに感じた。空気がひび割れる程の気が周りから放射されるのを・・・。


「こ・・・の・・・女の敵ーーーーーーーーーっ!!」


 その零夜の一撃が、皮切りとなった・・・。




 合掌。










 続く。









 イネス先生のなぜなにナデシコ出張版

 良い子の皆さんこんにちは。今日もなぜなにナデシコの時間がやってきました。ここではいつものように「GS横島 ナデシコ大作戦!!」のギモン・専門用語等を、解りやすく、かつコンパクトに説明するわ。


Q1・京子から受けた技。

1、禁千弐百拾弐式・八稚女
 きんせんにひゃくじゅうにしき・やをとめ。低い姿勢で突進し、券打と爪で乱舞攻撃を仕掛け、最後に相手を引っ掴んで爆発させる八神庵の超必殺技よ。

2、裏参百拾六式・彩華
 うらさんびゃくじゅうろくしき・さいか。八稚女の追加入力技で、哄笑を上げつつ相手を二回引っ掻き、止めに蒼い火柱で決める技よ。


Q2・チーズ

1、ラクレット
 ちょっと香りが強いけど、まろやかでコクがあるスイスのチーズよ。ハイジも食べてたわね。ちなみに、ラクレットとはフランス語で「そぎ取る」、「削る」と言う意味。食べ方にちなんだのかしら。

2、カマンベール
 いたるところでコピー品が出回る、かなり有名なチーズね。カマンベール村に住んでいたマリー・アレルという人が、フランス革命で逃亡中だった修道僧から教わったのが始まりといわれてるわ。

3、ゴルゴンゾーラ
 アルプスで放牧を終えた牛を里におろすときの休憩地点、そこの村の名前にちなんで名前が付けられたチーズよ。その休憩地点で長旅に疲れた牛の乳からチーズを作ると、とても軟らかく風味のあるチーズが出来たの。だから、ストラッキーノ(疲れた)・ディ・ゴルゴンゾーラという名前が付いたわ。三大ブルーチーズの一つに数えられ、ブルーチーズは苦手でもこのチーズは食べられるって人も多いわ。





あとがき

 北斗と枝織の性格が違う・・・?
いいんです!!

 横島の性格に違和感・・・?
O,K,です!!

 ご都合主義・・・?
上等!!

 これでいいんだい!いいったらいいの!・・・・・・あっスイマセン嘘です石投げないでください。



 北斗が目立たないのは仕様です。むしろ横島と会う回数は北斗のほうが多いですから。

 

 

代理人の感想

どうなることかと思いましたが、最後は上手く落ちましたねぇ(笑)。

もっとも、問題なのはむしろこれからかもしれませんけど。

今度は北辰が相手だったりして(爆)。

 

 

 

 

 

・・・時に、「スうどん」ってK-999さんの体験談ですか?(爆)