もしかしたらこんな刻2

 

 

 

昔々都の片隅に竹取りのじゅんというものありけり。

竹を取りて籠を編み、日々の糧を得んとす。

 

「なんでぼくがじいさんなんです?」(泣)

 

まあまあ、今回は勘弁して。次はいい役やらせたげるから。

 

「本当ですか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・多分。

 

「もういいです。あてにしませんから」

 

あ、そう?ならさっさと先にいっちゃって。

 

「はいはい」

 

という訳でじゅんは今日も竹を取りに竹林へとはいりました。

 

「おや竹が一本、眩く光ってるぞ」

 

じゅん君棒読み。

まあこの状況でやる気だせってのが無理か。

 

「おや、切った竹から女の子が出てきたぞ。仕方ないので家に連れて帰ろう」

 

家ではおばあさんが ゲシ! 痛いぞ!

 

「なんでユリカがおばあさんなんです?プンプン」

 

あ−分かった分かった。家では一人の美しい娘さんが待っていました。

 

「あ−ジュン君何その子、可愛いね」

 

という具合に拾われた女の子はかぐやルリと名付けられ、数ヶ月で16かそこらの美しい少女に育ち。

その美しさは世に知らぬ者なしと言われる程になりました。

 

「ね−ね−ルリちゃん、お見合いしない?」

 

「ヤです」

 

「でもウチ家計苦しいんだよ。

 編んだ竹を売るだけのジュン君てばかいしょ無しだし。

 今ウチは中身しらずに外見だけでルリちゃんに懸想する連中のプレゼントを質に入れてなんとかやっていけ

 てる状況なんだよ。

 ホラこの人なんか公務員で収入安定してるし次男だしぃ」

 

(アキトが出てくる前にルリちゃん片付けないと)

 

「燕の子安貝送られよ−が火鼠の皮衣プレゼントされよ−がヤなものはヤです」

 

(アキトさんが出て来た時困るじゃないですか)

 

そんなこんなで数日後。

 

「お−い二人とも、帝がかぐやルリを嫁にしたいと言って来たぞ」

 

(ちぃっ!間に合わなかったか!)

 

(よおっし!帝の役が似合う人はアキトさんしかいません!

 これでわたしは愛と権力と安定した生活をげっとですね)

 

「帝の、おな−り−」

 

(ドキドキ)

 

(ハラハラ)

 

(なんかも−ど−でもい−や)

 

 

がらり・・・

 

 

「やあルリ君、我が妻に・・・・」

 

「ホシノ流暗殺術最高位が一、地獄極楽撃ぃぃぃぃぃぃ!」

 

「へるあんどへぶぅぅぅぅぅぅぅん」

 

 

ぐしゃああああ!

 

 

夜となり、朝となった。これが第二日目である。

 

「終わった・・・・なにもかも」

 

「ネタ古すぎ!いきなり何をするんだ!」

 

「それはこっちのセリフです!なんでアキトさんじゃなくてアカツキさんなんです!」

 

「まあとにかく君は僕の妻にならなければ・・・」

 

「ホシノ流暗殺術の技が一、天地百竜弾!」

 

「ぐはああああああ」

 

 

 

話しが進まないのでこっちで進行させてもらいます。

ま−そ−ゆ−訳で今度の満月の夜、かぐやルリは月へと帰らねばならないのでした。

しかしなんの為に地球に来たの?

 

「アキトさんに出会う為です」

 

あっそ。

 

「二人とも何やってんだい?今夜は満月、クライマックスだよ」

 

「アキト探してんの」

 

「きっとアキトさんはわたしを守る兵士達の中にいます。でも女性が多いですね。

 さすがアカツキさんが用意しただけの事はありますね」

 

やがて真夜中。夜空の月から使者がやってきました。

 

「あ、アキトだ」

 

「え、どこどこ?」

 

「本当だ!テンカワ君だ」

 

「はあ、脇役って心が休まるなあ。

 やる事といえば兵士達の矢をディスト−ションフィ−ルドで防いでルリちゃん連れてダロスシティへ帰るだけ。

 妙な騒ぎもヘンなドタバタもない。平凡が一番だなあ」

 

という訳で何故か全く攻撃を受けず月からの使者は地上へ降り立ちました。

ちゃんすとばかりに攻撃しようとした男兵士はなぜか女性兵士達に制圧されてしまいました。

 

「では姫、かえりまムグウ」

 

「さ−アキトさん、月でも火星でも雷王星でも好きな所行きましょう!ふ・た・り・き・り・で!」

 

「ズルイよルリちゃん!アキトぉあたしも!」

 

「アキトさん、さあわたしをさらってください!」

 

「ホシノルリ、たまには遠慮なさい!」

 

「こらお前ら、定員オ−バ−だ!ルリちゃん以外降りろぉ!」

 

「やだ」

 

「そんなのないです」

 

「あの夜の責任取ってください」

 

「ほんぎゃあああ」

 

 

どてがっしゃん。

 

 

「あああああ新車があ・・・ナンバ−取ってまだ一週間たってないのに・・・全損だぁぁぁぁぁ。

 もう月に帰れないぃぃぃぃ」

 

「あ・・・あたしし−らないっと」

 

「あたしだって、しらないよ」

 

滂沱の涙を流す月からの使者にやさしく囁きかけるかぐやルリ。

 

「大丈夫ですよ」

 

「へ?弁償してくれんの?」

 

「いいえ、責任とって、結婚してあげます!」

 

「ほへ?」

 

「さあ玉姫殿へとまいりましょう!」

 

「ち、ち、ち、ちょっと待って!」

 

「わたしの責任ですからね。さあ早く!」

 

「それならアタシも」

 

「あたしだって」

 

「待って、みんな待ってくれぇ」

 

「さあ輝くふたりの未来へ!れっつご−です!」

 

 

「おれは平凡がいいんだあああああああああああああ!」

 

 

 

 

終わり

 

管理人平伏・・・(ははぁ〜〜〜〜!!)

 

 

影竜さん連続で七回目の投稿で〜す!!

もう、ここまでくると平伏するしかないっすね。

Ben何てはスランプだし(苦笑)

う〜ん、短い間にもう7作目・・・

これは感謝の言葉しか無いですね(笑)

 

でも、今回の話しはアキトの本心っが津々浦々と・・・(爆)

だけど、どうして新車なんだ?

しかも大破してるし(苦笑)

アキトは保険に入ってなかったのだろうか?

実は対人だけだったりして(セコイぞアキト!!)

・・・アキトの事は言えんけどね管理人も(苦笑)

最後に・・・やっぱりジュンの背中には哀愁が似合う!!

 

では、影竜さん七回目の投稿、有難うございました!!

 

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