< 時の流れに >

時空を越えて

 

第5話 『イリス』

 

 

 

 

 

 

 

「ここです」

 

「こ、ここなのか(汗)」

 

 アキトが引きつった顔で尋ねる

 現在、アキトはこの世界の情報を仕入れるため、シュウに連れられデータ管理室の前に来ていた

 

 ちなみに何故顔が引きつっているかと言うと

 データ管理室の扉がどぎついピンク色であり

 おまけに入り口には乙女ちっくな字で

 

 『シュウ様とイリスの愛の小部屋?』

 

 と書かれていたからである

 まるでナデシコのお仕置き部屋にそっくりである(笑)

 

 見慣れているらしく平然とデータ管理室に入っていくシュウ

 それ従いおずおずと入室するアキト

 

「入りますよ、イリス」

 

「お待ちしておりました、マスター」

 

 部屋のなかには、おっとりとした感じの黒髪の女性がいた。かなりの美人である

 ただ、部屋の壁紙全面ピンクは頂けません

 

「シュウ、この女性は?」

 

「彼女はこの艦の制御する第5世代ラプラスデモンコンピューター『イリス』、

 まあ、あなたの世界でいう『オモイカネ』みたいなものです」

 

「イリスです、よろしくお願いします」

 

(マスターは渡しませんよ)

 

「こちらこそ、よろしくイリスさん」

 

 ニコッ

 

 ドキンッ

 

(う〜ん、これが噂のテンカワスマイルですか確かに強力ですね

 私もあの方々から聞いていなければ危ないところでしたね)

 

「それではイリス、後は頼みます私はやる事がありますから」

 

「はい、マスター」

 

 そう言うとシュウは部屋を後にした

 

 

「ではアキト様こちらに」

 

 

「ここに?」

 

 そう言いながら椅子に座るアキト

 

 ガシャン

 

 アキトの四肢が特殊合金製のベルトに拘束され、頭に怪しいヘルメットが装着される

 

「これは一体(汗)」

 

「これはですね、マスターが造られた強制記憶転送マシーンその名も『記憶ぶっとび君3号EX』です?」

 

「名前がムチャクチャあやしいんですけど」

 

(1号、2号はどうした、それにEXってなんだ!)

 

「名前なんて大いなる目的の前には些細な事ですよ」

 

 ヤバげな事を言うイリスさん

 

「そんなもんですか?」

 

「そんなもんです」

 

「それじゃあ、危険は無いんですか?」

 

 名前に関してはあきらめて、別の質問をするアキト

 

「大丈夫ですよ、マスターに失敗は有りませんから  多分

 

「多分て何ですか!」

 

「じゃあ、ポチッ?」

 

 何やら嬉しそうにスイッチを押すイシスさん

 

「ちょっとま‥‥」

 

 ビバババババッ

 

 まるでパチンコの大フィーバーのごとく輝きを放ち、火花を散らすヘルメット

 次の瞬間アキトの中に様々な情報が流れ込んできた

 ラングラン、シュテドニアス、バゴニア、魔装機、魔装機神、戦乱、ヴォルクルス

 

 ――――――――そしてシュウの隠し撮り集(笑)

 

 1時間後

 

「う〜ん」

 

「あ、アキト様お目覚めになられましたか」

 

「あれ?俺は‥‥‥」

 

「何か頭から煙をふきながら倒れらたので驚きましたよ」

 

「やっぱり問題があったんじゃ……」

 

「いえいえ、ただの操作ミスです」

 

 笑いながら答えるイシスさん

 

「あんたのせいですかい!」

 

「おきになさらず」

 

「気にします!」

 

「わがままな人ですね〜」

 

 

「どっちがですか!」

 

「どっちでしょう〜?」

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

(いかん、この人に口では勝てない、ならば)

 

「そういえばイリスさん、最期のシュウの画像は一体」

 

「何のことでしょうか」

 

(えっ!まさかあの画像が、SSSクラスのプロテクトを掛けていたはずなのに)

 

 内心の動揺を隠し冷静に切り返すイリスさん

 

「い、いや何でもないです」

 冷静に返されそれ以上何も言えなくなるアキト

 そりゃあ、男のシャワー映像の説明なんぞしたくないよな

 

 結局口論ではイリスの方が1枚も2枚も上手だったようだ

 

 

「ところでアキト様、今晩の食事は何か希望がおありですか」

 

「イリスさんが料理してるんですか?」

 

「はい、他の方々は料理をしません(出来ません)から」

 

「へー、じゃあ俺も手伝っていいかな」

 

「あなたが?」

 

「これでも俺、元はコックを目指してたんですよ」

 

「え、そうなんですか、それじゃあお願いします」

 

(ふふふ、知っていますよ)

 

 そんな訳で、その日の夕食はイリスとアキトの合作となった

 ちなみにエプロン姿のアキトにシュウ達が驚いたのは言うまでもない

 なおサフィーネの頭の中ではアキトの裸エプロン姿がエンドレスしていたとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜――データ管理室シークレットルーム――

 

「それで、女性関係は?」

 

「その事ですが、申し訳有りません」

 

「サフィーネさんですね」

 

「は、はい、ところで何故その事を?」

 

「ふふふ、それは秘密です、余計な詮索は寿命を縮めますよ」

 

「わ、分かりました」

 

「しかし、あなたが付いていながら‥‥‥」

 

「すいません、私が接触する前の出来事だったもので」

 

「まあ、良いでしょう、ですがこれ以上は―――」

 

「存じております」

 

「それでは、今後もアキトさんの監視よろしくお願いしますよ」

 

「はい、了解しました」

 

 こうして謎の通信は終了した

 

 

 

 

 

 

 

 後書き

 

 どうも、架再Sです

 架再Gが異空間から戻ってこないので今回も私が後書きを担当します

 (ナデシコのスパロボ参戦に狂喜乱舞しつつ、フルメタのCDを聞きながら)

 架再の初のオリキャラ「イリス」の登場です

 今のところ、どんな風に暗躍するか自分でも分かりません

 友人のF君の方は最初からハイテンションですが、私の方はどうもうまく動いてくれません

 まあ、暖かい目で見守ってやって下さい

 

 次号

 出番のなかったディア、ブロスに異変が!

 

 

 それでは最後まで読んでいただきありがとうございました

 また次回お会いしましょう

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

架再さんからの投稿です!!

何気に、顔を出してませんか?

某妖精が(笑)

いや、まあ、ねえ(汗)

・・・本気で、何処まで行っても追いかけてきそうだな、おい(爆笑)

 

それでは、架再さん投稿有難うございました!!

 

感想のメールを出す時には、この 架再さん の名前をクリックして下さいね!!

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