機動戦艦ナデシコ
風の向くままに



プロローグ

西暦2185年

西暦2185年、火星、ユートピアコロニー宇宙港…。

『何者か』が仕掛けた爆弾により、その建物は炎に彩られ…。

二人の男女がその体から赤い液体を流しながら倒れ伏していた。

そして、それを見つめる少年が一人。


「お主がテンカワ夫妻の息子か?お主に恨みはないがここで消えてもおう。」
物陰から黒服の男現れた
「・・・・誰?」

「せめて痛みを感じさせずに殺してやる」
「う・・・・・うわああああああああああ!!」
カァァァァァ

少年が恐怖のあまり悲鳴をあげると共に少年が持っていた青い石が光り始めた・・・



「何だこの光は!?」
その光が収まった後、その場に少年の姿はなかった・・・・・

「なに!?・・・・・まあいい、仕事は完了した」

黒服の男は特に気にするでもなくその場から去っていった。



地球 秩父山中

「親父!!」

「大変だよ!!」

「どうした二人共、」

「庭に誰か倒れてるの!!」


「なに?」

「親父、こっちだ。」

一人の男が娘と思われる二人の少女に手を引っ張られその現場に急ぐ

そこには一人の少年が倒れていた

「ふむ・・・かなり衰弱している。・・・・屋敷へ運ぶぞ」





 「う・・・・ん・・・・・・」

「親父!!」

「う・・・・うわああ!!・・・・・・」

「どうしたんだ!!」

いきなり少年が大声をあげたので老人も驚き声を大きくする

「あ・・・・・あれ・・・・ここは何所・・・・」

「ここは私の屋敷だ・・・・・大丈夫か」

「あ・・・・はい・・・・えっと・・・ここは火星のどの辺りなんですか?」

「火星?・・・・寝ぼけておるのか・・・・・ここは地球の日本だよ」

「え・・・・地球!!・・・そんな・・・確かに火星にいたのに・・・・」

「フム・・・・(先ほどの発言・・・この少年が嘘をついているようには見えん・・・ん?)
君はIFSを持っているのか?」

「ああ・・・生まれ付きなんです、父さんと母さんには目とこれはあんまり人には見
せるなって言われてましたけど」

少年はそういいながら右手にある不思議な形をしたタトゥーを撫でていた

「・・・・地球に知り合いはいるのか?」

「・・・・・・・・・・いません」

一瞬少年の脳裏に髭を生やした男性の姿が見えたがそれは記憶の隅に追いやりそうい
いきった

「ふむ・・・・・・・・君だけではとても生きてはいけないだろう・・・しばらくは
この孤児院にいるかね?」

「「親父(お父さん)!?」」

「孤児院・・・・ですか?」

「そう・・・といっても形だけだ。ご両親がきたら「父さんたちは・・・死にました
・・」・・・そうか・・・すまない」





 その場を沈黙が支配する・・・・そして・・・その沈黙を破ったのは・・・少年・・・・だった

「その話・・・・・受けます」

「そうか・・・・受けるか・・・・」

「僕の名前はテンカワ・アキトといいます・・・・・・・・」







つづく





後書き


どうもはじめまして
カザカミ=シュウです
小説は始めて書きまずがこれからもがんばっていこうとおもいます。