機動戦艦ナデシコ
風の向くままに
プロローグ02
翌朝

孤児院の二階 アキトの部屋

コンコン

「入るぞ」

そう言い部屋に誰かが入ってきた

入ってきたのは黒っぽいジーパンに黒いTシャツを着ていて

腰のあたりまで伸ばした黒髪と真紅の瞳が特徴の少年であった

年齢はアキトと同じか少し上くらいだろう

街でアンケートをとればかなりの人数が美少年とこたえるだろう

「おい、朝だぞ。起きろ。」

「ムニャムニャ・・・あと5分」

「なにがあと5分だ。いいかげんに起きろ!!」

「ん〜〜・・・ あ、おはよう。」

「ふぅ〜 やっと起きたか。」

「・・・・・・・・・」

「ん?なんだ?」

「え〜と・・・きみ誰?」

「そーいや自己紹介がまだだったな。

おれの名前はシュウ カザカミ=シュウだ。

お前は?」

アキトを起こした青年はそう自己紹介をしたあとアキトにそう言った

「おれはテンカワ=アキト。

よろしくシュウ君」

「よろしくな。それとおれのことは呼び捨てでかまわないぞ。
かわりにおれもお前のことをアキトって呼ぶからな。」

「わかった。改めてよろしくシュウ。」

そう言ってアキトは右手を差し出した

「よろしくなアキト」

シュウも右手を出してアキトと握手をした

「さて自己紹介も終わったことだしとりあえず下に行くぞ。

他の子達にもアキトのことを紹介しないとな。」

「わかった。」

アキトとシュウは部屋を出て孤児院の大広間へ向かった








大広間

ここでは今アキトと孤児院の子達が互いに自己紹介をしていた

「テンカワ=アキトです。これからよろしく。」

アキトが自己紹介をすると孤児院の子達がそれぞれ自己紹介をしていった

「私はセニア=ラングラン。よろしくね、アキト」

紫色の髪を肩より短めに切っている女の子が言った

年齢はアキトと同じくらい

「私はヒスイっていうの。アキト兄ちゃんあとで遊ぼ〜」

緑っぽい髪の少女が言った

とても活発そうなで女の子ある

「ヒスイの姉のシスイといいます。よろしくお願いします。」

と、これは水色の髪をおさげにしている女の子

「レナス=レジェンドです。こちらこそよろしくです。」

といいながらニッコリと微笑む銀髪の女の子

髪を肩より少し下のあたりまで伸ばしている

「フレイ=レジェンド。レナスの双子の姉です。よろしく。」

どこか不思議な感じあるの女の子。髪はレナスと同じく銀髪

「風見 舞姫(かざみ まいひめ)と申します。よろしくお願いいたします、アキト
さん。」

まさに大和撫子といった女の子である



一通り自己紹介が終わったところでアキトはシュウと一緒に部屋に戻った

そのときアキトはシュウに言った

「シュウ、この孤児院にはシュウ以外に男はいないのか?」

「ちゃんといるぞ。まぁ 今は隊長と一緒に買出しに行ってるがな。」

「・・・・隊長?」

「この孤児院の院長みたいな人だ。名前はミナカミ=ユウキ」

「それがなんで隊長なんだ?」

「実は隊長と隊長の親友が今から十年以上前に『桜火(おうか)』
っていう何でも屋みたいなもんをやりだしたらしくてな。」

「おれの質問の答えになってないぞ」

「まぁ聞け。始めは規模が小さかったんだが結成後何年かしたときには結構な組織に
なったんだとさ。その組織の通称が『桜火部隊』」

「だから院長のことを隊長って呼んでるのか。」

「おれだけな。」

「何でシュウはそう呼ぶんだ?」

「その桜火部隊に入りたいからさ。

理由は大切な家族をこの手で守りたいから。」

「大切な家族ってのはこの孤児院にいる子達のことか?」

「ああ。血は繋がっていなくとも家族としての絆はあるからな。」

「・・・家族・・・か」

アキトは殺された両親のことを思い出し少し沈んだ表情をした

「どうした?」

「いや・・・おれは両親が殺されたんだ。
だからもう家族なんて呼べる人なんかいないからさ。
シュウが羨ましくてさ」

「何言ってんだよ、おれ達がいるだろ。
なぁ、盗み聞きをしているお二人さん。」

「え?」

シュウがそう言うとアキトの部屋に赤い髪をした二人の女の子が入ってきた

一人は長い髪をポニーテールにしている

もう一人は長い髪を首のあたりでまとめている

「む〜〜、シュウちゃん、わかってたんなら最初っから言ってよ〜。」

ポニーテールの女の子が言った

「・・・・」

もう一人の女の子はシュウを睨んでいる

どうやらポニーテールの女の子と同じようなことを言おうとしたようだ

「ははっ悪かったな。」

シュウはいたずらが成功したといった感じで返事をした

「君達は?」

アキトは当然二人の事を知らないので尋ねてみた

「影護 枝織だよ。」

ポニーテールの女の子が言った

「おれは影護 北斗だ。」

と、もう一人のこれはもう一人の女の子

「おれはテンカワ=アキト、よろしく、北斗ちゃんに枝織ちゃん」

アキトも自己紹介をするが・・・

「おれのことは呼び捨てでいい。ちゃん付けで呼ぶな!・・・わかったな、アキ
ト。」

北斗はちゃん付けされたことに怒っているようだ

「わかったよ、北斗。」

アキトは北斗に言われたように呼び捨てで呼んだ

「よろしくね、アー君!」

枝織はちゃん付けで呼ばれたことに関しては気にしていないようだが

アキトに対して即座にあだ名を決めた

「アー君っておれのこと?」

「うん!そうだよ!!」

枝織はうれしそうな表情でそう言った

「できればアキトって呼んで・・・・」

アキトが自分のことは名前で呼ぶように言おうとしたら

枝織の表情がうれしそうなものから悲しそうなものに変わった

「・・・やっぱアー君でいいよ、枝織ちゃん。」

「わぁ〜い、ありがとアー君。」

枝織はさきほどの悲しそうな顔からうれしそうな顔に即座に戻った

「自己紹介はもういいかアキト?」

今まで黙っていたシュウは話が一段落したところで口を開いた

「さっきの話の続きだが・・・枝織に北斗
お前達はアキトのことをどう思っている?」

シュウは先ほど隠れていた二人に質問の答えを聞いた

「ここにいるのはみんな家族だ。」

北斗は少し照れくさそうだが当然といったようにそう言った

「アー君は大切な家族だよ。」

枝織も当然といった感じで言う

二人とも心の底からアキトのことを家族と思っているようだ



アキトはこの二人の答えを聞いて心がとても温かくなるような感じがした

(血が繋がっていなくても家族としての絆はある・・・か)

アキトは先ほどシュウが言ったことを思い出し、その通りだなと思った

「何泣いてんだよ、アキト」

「え?」

シュウに言われアキトは始めて自分が涙をながしていること

そしてなぜ涙をながしているのか気がついた

「・・・新しい家族ができたと思ったら・・・なんか、うれしくて・・・」








アキトが泣き止んでしばらくしたときアキトはある決心をした

シュウはアキトの表情の変化から何を決心したのか予想をした

「シュウ」

アキトはシュウに話し掛けた

「・・・桜火部隊に入るにはどうしたらいいか・・・か?」

アキトは最初驚いたが静かに頷いた。

北斗と枝織も驚いていた。この二人の驚きはアキトが桜火部隊に入りたいといったこ
とに対してだが・・

「理由は?」

「シュウと同じく。おれも大切な人達を護りたいんだ。

護られるだけってのは嫌だからね。」

アキトは決意のこもった声でそう言った

「・・・訓練は死ぬほどつらいぜ、アキト。」

シュウはアキトに向かって薄く笑いながらそう答えた

そしてこの日よりアキトはシュウ達と共に桜火部隊に入るため訓練を開始した






つづく





あとがき

どうも新人のカザカミです

すっっっごい駄文だと思いますがこれからもがんばって書いていきたいと思います

さて次回の『機動戦艦ナデシコ 風の向くままに』はナデシコを登場させます

ちなみにカップリングはアキト×北斗(北ちゃん?)・枝織とシュウ×オリキャラで
いきます

北辰もそのうち登場させます(味方として)



追伸:北斗と枝織の二人を使わせていただきました





解説

今回は完全オリジナルキャラクターのカザカミ=シュウ及び
この作品での北斗と枝織について説め・・・・ではなく解説します

・カザカミ=シュウ
二人いる主人公のうちの一人(もう一人はアキト)
特徴は長く伸ばしている黒髪と深紅の瞳
深紅の瞳は生まれつきらしい、髪を伸ばしている理由は不明
料理が得意で孤児院ではよくご飯を作っている
6歳のときにこの孤児院に預けられた
孤児院に来る前は火星のある研究所にいたが
ある研究中にトラブルが発生し、その事故に巻き込まれ、気ずいたら地球にきていた
(理由は不明)
本人曰く「わからんことを気にしていても意味はない」
といってまったく気にしていない
 7歳のころから桜火部隊に入るために訓練を開始した
ちなみに両親は不明

・影護 枝織
ヒロインのうちの一人(もう一人はもちろん北斗)
長い赤髪をポニーテールにしている。
北斗の双子の妹だが北斗のことは北ちゃんと呼ぶ。
料理は得意でよくシュウの手伝いをしている
ちなみにシュウのことはシュウちゃんと呼んでいる
 幼少のころから孤児院に預けられている
将来の夢はシュウのお嫁さんになること
 シュウと同じく7歳のころから訓練を開始した



・影護 北斗
枝織と同じくヒロイン
北斗は長い赤髪を無造作に伸ばしている
枝織の双子の姉。枝織を含むほぼ全員を呼び捨てで呼ぶ
料理はあまり得意ではない
北斗も枝織と一緒に孤児院に預けられた
枝織やシュウと同じく7歳のころから訓練を開始した









代理人の感想

・・・・・・OUCH!

なんかこー、先の展開が読めちゃったかなぁ(苦笑)。