誰が思ったであろうか?


 かの長い戦争が終わった今、壮絶な戦いが繰り広げられようとは。


 誰が思うであろうか?


 一人の少年が、あれほどの苦難を背負おうとは。




 少年は望む。

 憧れにも似た、恋を成就しようと・・・・・


 少年は行動する。

 ただの思い付きかもしれないことを、成し遂げるために・・・・・


 そして、少年は失う。

 思いも、行動も、目的さえも・・・・・


 少年は手に入れる。

 夢を失った代償として、試練を乗り越えるだけの力を・・・・・



 そして、少年が何かを成し遂げようと先を見つめた時―――伝説は始まる。

 

 

 

ハーリー列伝
プロローグ

 

 

 

 二人の男が話し合っていた。

 彼らの名前はゆえあって明かせない。

 しかし、彼らは『T.A.抹殺同盟』という名の団体の、幹部なのである。

 注:とはいっても、名ばかりで目的はある男に、XX染色体を持つ者を渡さないことである。


 「と、いうわけで彼に一任しようと思うのだが、如何かね?」

 「で、そいつはいったいどういうことなんだ?」

 「決まっているじゃないか。」 一人の男が、目を細めた。「僕たちには、失う物も大きい。

・・・だが、あいつなら、それほど失う物も少ないだろう?」

 「なるほど。」 もう一人の男が頷いた。「確かに、そうだ。」






 ハーリーは悩んでいた。

 とあるムカツク男を、どこへ追いやるのか。それを決め兼ねているのだ。

 たくさんの資料がある。

 とある実験地だったり、ネルガルが所有している惑星だったり、それはそれは様々だ。


 ふと、ハーリーはそれを見つけた。

 それは、とある男子寮の管理人だ。そういえば、彼は普通の生活がしたいといってたっけ。

 ハーリーは、少し情けをかけることにした。








 照合・・・・・


 「女子寮!?」



 確かに、何年か前は男子寮だったみたいだが、今は女子寮になっている。

と、いうわけか・・・・・


 にやり


 何かの手違いであることはわかっている。しかし、なんという好機であろうか。

 思うに、アキトはたぶんそれを嫌がっている。

 それが、
非常にムカツクのだが。


 そして、万が一 ―――彼がくっついてくれれば、自分にもチャンスはあるはずだ。


 彼は、当たり前にそれを選んだ。










 ・・・・そして、数日後





 「さて、ここにアキトさんがいるはずです。探してきてください。」 ルリは言った。


 そこは、とある無人島・・・・・・その、上空だ。


 「いるはずがないじゃないですか!!勘弁してくださいよぉ」

 ハーリーは泣きながら言った。


 「どうして、そんなことが貴方にわかるんです?」 ルリは微笑した。

 「それじゃあ、ルリさんはどうしてわかるんですかぁー」


 「そうですね・・・」 ルリは考えた。「乙女の感というやつです。」






 「ルリさぁ〜〜ん(泣き)」




 
 ハーリーは、降下していった。

 ウィンドゥが開く。

 「忠告しておきますが、そろそろパラシュート開かないと、死にますよ。」

 「そ・・・そんなぁ〜〜」


 ルリの微笑を残して、ウィンドゥは閉じた。








 ――――――そして、伝説が始まる。















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 あとがき

 ごきげんよう、風流です。

 祝200・・・・と、いうわけで送ります。

 ちなみに、これはうわさになっている(だといいなぁ。)、あれです。

 それでは、これからもはーりーの活躍を書いていくので、楽しみにしてくださいね。


 では。


 追記:ただいま、家を空けているため、メールは受信してもみれません。
    感想は、ここにお願いします。 kazeru70@hotmail.com







 

代理人の感想

 

おおおおおおおおおっ!

SS掲示板で噂の「ハーリー列伝」が遂に正式発動ですか!

そうか、こうして伝説は始まったのだなぁ(笑)。

砕け! ハーリー!

征け! ハーリー!

叩け! ハーリー!

 

男の意地を見せてくれっ(爆笑)!