ナデシコIF〜明るい未来へ〜
Ver:時ナデ

黒と白の舞踏会



『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!

 皆が揃っているナデシコだ!!

 何処に跳ばされ様と、俺は絶対に帰って来る!!

 例え、遥かな距離だろうと、時を超えても―――』










パシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!






 最後の約束の言葉を残しつつ・・・

 ブローディアは・・・テンカワ アキトは消え去った。

 後には虹色の光芒の残滓だけが残されていた。










プロローグ:
「逆行者」がこんにちは?





−????−







夢を見ていた



とても悲しい・・・・・・・一人の少女の夢を・・・・・・・




策略、陰謀、それらが蠢く世界でも楽しかった・・・・・・暖かかった暮らし


だが、そんな暮らしも、父と母の偉大な発見と共に壊れた


目の前で冷たくなっていく両親

精神性味覚障害により、壊れた料理人への夢


そして・・・・・・・・



奪った者達・・・・・・・



始まる復讐の日々




地獄のような特訓


そして手に入れた力



どんなモノでも破壊する自信があった



だか


守れなかった


ミカンを手に、嬉しそうに微笑む女の子――――





―――――アイちゃんを


結局、復讐の為の力なんて・・・・・・何にも成らなかった


枯れたはずの涙

でも

止まらない



漆黒の少女は・・・・・・今尚流し続けている


心で・・・・・真っ赤な血の涙を




ただ一人・・・・・・・救いを求めて・・・・・・・・








この夢はここで途切れた。


「ん・・・・・・?」


夢を見ていた本人、テンカワ アキトは目を覚ますと夢の内容を思い出していた。


「あの娘・・・・・・・・。
俺と・・・・・似てたな・・・・・・」

かつて、復讐の為に心を殺して生きていた自分と・・・・・・・そっくりだった。



その時アキトは、ある異変に気付いた。





「ここは・・・・・・・・?
・・・・・ブローディアのコックピットに居た筈だが?」



周りを見回すと、赤茶色の荒野と、虹色に輝く空が延々と続いていた。


それは、アキトにとって、懐かしい風景だった。





「・・・・・・・・・火星?
そんなことより・・・・・・・ディア!!ブロス!!何処だ!?」


二人の名を呼ぶが、返事は無い。


そこでアキトはやっと、足下に転がっているモノに気が付いた。


うわっ!?・・・・・・・・人か?


一瞬驚いたが、素早く思考を切り替え、その人を冷静に観察した。



「(女の子か・・・・・。
銀髪か・・・・・・アリサちゃんやルリちゃんみたいな、綺麗な髪だな・・・・・・・ポニーテールか
顔は・・・・・・・・、可愛い・・・・・美少女って奴だな・・・・・、15.6歳って所かな?
・・・・・・うわっ・・・・・、すごい胸だな、ユリカレベルだ・・・・・・・・・・腰も細いし・・・


最近の女の子は化け物か!?(三倍の赤い人風)


っは!・・・・・・・・いかん、いかん・・・・・・・しかし・・・・・・・誰だ?)」





「う・・・・・・」



アキトが凝視していると、少女は、うっすらと目を開けた。




つづけ!!





あとがき

何も知らない人の視点で読んでみたら、訳がわかんなかったので、主人公を変えちゃいました(爆)

はははは・・・・・・・何となく納得行かなかったので・・・・・。

改訂版です。


 

 

 

代理人の感想

・・・・なにがなにやらさっぱりわからないんですが、

つまりリュウ君の事を知らなくてもこの先読むのに不都合は無いと言うことですか?

そうであるならいいですが、そうでないなら問題でしょう。

 

初心者の方がよく犯すミスですが、

読者は説明されない限り何も知らないという事をお忘れなく。

 

ちなみに「設定」は説明の内に入りませんのでご注意(爆)。