「草壁!!
一体どういうつもりだ!?」



爬虫類系の顔の男・・・・・・・、いや・・・・・漢が木蓮の実質的支配者の、草壁の執務室に炎を背負いながら怒鳴り込んで来た。



ナデシコIF〜明るい未来へ〜
Ver:時ナデ

黒と白の舞踏会



プロローグ3:野望VS熱血!!「燃える漢」登場!!






「何だ、北辰?五月蠅いぞ・・・・・!」


爬虫類顔の漢、北辰の凄まじい怒気をまともに浴びているのに平然とした声で、さも五月蠅そうな顔を作り返答する草壁。


「何だ?・・・では無い!!
貴様・・・・・・・!
地球との戦争に、無人兵器の使用を決定しおったな!?


アレは力無き民までも、無差別に殺戮する欠陥品!!

そんな物を使う等とは・・・・


貴様の心は熱血を・・・・・・・・・!


ゲキガンガーを忘れてしまったのか!?」


バックの炎をよりいっそう大きくして、捲し立てる北辰。
暑苦しい事この上ないが、草壁はそれを気にした風も無く答える。


「無人兵器は人手の少ない我らの勝利の為には、絶対に必要だ。
それに・・・・・地球は悪だ、そして我らが正義。
民間人だろうと悪には変わりない、
悪は徹底的に討ち滅ぼすのみ・・・・・!!」



「クッ・・・・(何を言っても無駄か・・・・!!我らが縁もこれまでだ、草壁!!)」


バタン!!



何の淀みもなく言い切った草壁に、歯を食いしばり悔しそうな表情を隠しもせずに、北辰は勢い良く出ていった。











−優人部隊隊長・北辰の執務室−



「おのれっ・・・・・!!」

ドゴォォォォォォォォォォ!!

我は悔しさから、力一杯壁を殴りつける。
壁が一気に砕けた・・・・、フム、鈍ってないな。


コンコン


誰かが来たようだ・・・・・、この気配は九十九か。


「失礼します」

「ウム」



我の声を聞き、扉を開けて礼儀正しく入ってくる九十九。


「その御様子では、ダメだったようですね・・・・・・・・、閣下の説得は」


「ああ・・・、それで用件は何だ?」

「第一回の攻撃地点が決まりました・・・・・、目標は火星です」

「次元跳躍門による奇襲か・・・・」

「はい、しばらくは全ての戦闘行為は無人で運用されるようです」

「そうか・・・・、判った。
・・・・・・下がっていいぞ」

「ハッ!失礼致しました!」


バタン



「火星の力無き民よ・・・・・・・、我の無力許してくれ・・・・・・・」




そして・・・・




「北斗・・・・・・・お前には普通の幸せを見つけて欲しかった・・・・・・」



その異常な程の才能故に徴兵された、我が娘を想いながら・・・・・・



我の意識は、深い微睡みに飲まれていった。













この一週間後、火星は陥落した。






続く









あとがき

ども、熱血北辰などと謎のジャンルに手を出してしまったカズやんです。
シリアス・・・・ですな。
当初と予定が・・・・・・・・・・、ふっ・・・・・・予定は予定に過ぎませんよ
ってな感じに開き直ってます。

短いのはいつものことです。
カズやんは一回一回が短いんで・・・・その辺はご了承ください。

ではでは

 

 

代理人の感想

そりゃいいけど・・・短いと感想書けないんですけどね〜(苦笑)。