時の流れに・if 「ナデシコ学園」

 

 

第5話・後編 「1日目・1時間目」

 

 

 

 

そして、シミュレーションは再開した。

 

「じゃあテンカワ、その機体に慣れてないだろうから

 レベルAから再開するか?」

 

俺はしばし考えた・・・

 

「そうですね・・・感覚のずれの修正のために

 レベルA+からやりましょうか。」

 

「お前!!・・・まあ良いか・・・なら始めるぞ!!

 後の3人はレベルSを始めてくれ。」

 

・・・

 

「さあ、行こうか・・・サレナ・・・」

 

レベルA+(一人あたり)・・・戦艦10隻、護衛艦15隻

               ジョロ、バッタそれぞれの戦艦に200

               ただし、人数の関係で変更あり。

 

・・・俺は肩慣らしを始めた。

 

いきなりの加速、そのスピードのままグラビティキャノンを発射、

密集していたため戦艦3隻と護衛艦7隻が爆散する・・・

 

「良い反応だ!!・・・俺の動きに付いてくる。」

 

俺を包囲しようとする護衛艦、その隙にバッタ達を吐き出す戦艦。

 

「早めにリョーコちゃん達に追いつくか・・・」

 

俺はDFSを構えると戦艦に攻撃を始める。

ノーマルエステでさえよけられる攻撃、ブラックサレナには意味さえなさない。

 

敵の真ん中に切り込む、隊列の乱れた隙にグラビティキャノンを発射、

次の戦艦までの移動に間にある護衛艦を殲滅・・・

 

「残り!!いい具合でまとまっているな。

 一気に行くぞ!!秘剣・飛竜翼斬!!」

 

俺は夢を見ているのか・・・

戦闘を効率的に運び、DFSを使いこなした・・・

もうそのレベルはSSクラスだろう事は容易に予想できた。

 

「アキトすっご〜い!!」

 

「アキト様、素晴らしゅうございますわ!!」

 

「アキトさん格好いい〜!!」

 

女性達の受けはかなり良いようだな・・・やっぱり腹が立つ・・・

あの組合・・・やはり作るか?

 

「あの動き・・・北斗様でないと反応ができないかも・・・」

 

「恐ろしいこと考えるね、千沙。」

 

「いや〜、テンカワ君、いつの間に腕を上げたのかねぇ〜。」

 

「ホ〜ント、コツを掴んだとかそう言うレベルじゃないですもんね・・・」

 

 

 

「くそ〜・・・反撃の糸口がみえね〜。」

 

「やはりレベルSは伊達ではないですね!!」

 

そんな軽口叩きつつもバッタを倒していく・・・

 

「リョーコちゃん、アリサちゃんお待たせ!!」

 

「テンカワ!!」

 

「アキトさん!!」

 

「チューリップは俺が倒す、サポートをお願い!!」

 

「無茶だテンカワ!!」

 

「そうです!!戦艦の数が半端じゃないんですよ!!」

 

その言葉を言い終わらない内にあいつは行ってしまった。

 

「ちょ、ちょっと待てテンカワ!!」

 

「リョーコ!!危ない!!」

 

「うわ!!」

 

「こっちも!!しまっ・・・」

 

「ちっくしょ〜・・・おとされちまった・・・」

 

「私もです・・・アキトさんは?」

 

スクリーンをみてみると敵を殲滅した無傷のブラックサレナがあった・・・

 

「うそ・・・だろ・・・」

 

「アキトさん・・・すごい!・・・悔しいですか?リョーコ。」

 

「いや、意外とそうでもない・・・ますます惹かれているのは確かだな。アリサは?」

 

「私もそうです。惚れ直しました!!」

 

そんな会話をしている内にスクリーンでは恐ろしくも美しい光景が始まっていた・・・

 

 

「アキトか・・・早かったな。」

 

「その口振り・・・俺がここまで来るのがわかっていたみたいだな・・・」

 

「ああ、昨日からの立ち振る舞いから察してな。

 昨日からのお前は動きに無駄が無く、隙もない。」

 

「そうか・・・自分ではそのつもりはなかったんだがな・・・」

 

「まあ良い、お前の腕前・・・見せもらうぞ」

 

「ああ!!」

 

「では行くぞ!!」

 

そして・・・真紅と漆黒の共演が始まった。

 

・・・過去、最短記録でこの二人はSSレベルをクリアした・・・

まるで二人は反発するように倒した数を競い合い、

共鳴するように相手のフォローをなんの合図もなくやってのける・・・

まるで長年戦ってきた好敵手のように・・・連れ添ってきた夫婦のように・・・

私達は嫉妬よりも、息のあった動きをうらやましく思えた・・・

 

後日、学園史上二人目のSSランクエステバリスライダーである

テンカワ・アキトが『漆黒の戦神』の二つ名で有名となる。

 

授業終了後、ナオさんが百華さんに抱きつかれていた映像をラピスが送信、

昼休みに通信室でミリアさんに泣いて謝るナオさんの姿があったとか無かったとか・・・

 

(2時間目に続く)

 

あとがき

 

どうも、ケインです。

このようにしてアキトは『漆黒の戦神』の二つ名をもらったんです。

ちなみにSクラスになると二つ名で呼ばれます。

次からはギャグ中心で書きたいな〜・・・・

 

 

代理人の感想

 

「引っ付くな、迷惑だ」・・・くらい百華に言わないと、いつかミリアさんに捨てられるぞ、ナオ(笑)。

ところでこの世界ではアキトの機体ってAクラス昇進の時に貰った専用機な訳ですよね?

そうすると、ひょっとしてリョーコたちの機体との間に差は無いんでしょうか?

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

ケインさんからの投稿です!!

う〜ん、今回は仮想の敵が相手なだけだったんですね?

じゃあ、北斗と戦う場面はなかったんだ。

それがちょっと残念です(苦笑)

それにしても、一気にアリサ&リョーコを抜き去りましたね〜

今後の学園生活も一変することでしょう(ニヤリ)

 

ではケインさん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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