悠久を奏でる地にて・・・

 

 

 

 

 

 

第五話『動き始める運命(とき・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何の変哲もない昼下がり・・・・

 

ジョートショップへと帰路についていたアキトとテディの姿があった。

 

 

「すまないな、テディ。道案内を頼んで」

「別に構わないッスよ。アキトさんは雷鳴山で薬草の生えてる場所をしらなかったんッスから」

 

 

そう、アキトは薬草を採りの依頼を受け、雷鳴山の麓の森に行って来た帰りだった。

手に持っている籠には、色とりどりの薬草などが入っていた。

 

山菜が混じっているのは、コックとしてのお約束というところなのか・・・

 

 

「アリサさんがテディを案内につけてくれなかったら、取りに行く以前に迷子になってたかもな」

「僕も行き帰りの道しかしらないッス」

「大体はそういうものだな。色々と憶えても混乱するだけだし・・・・」

 

 

アキトは普段と同じように道を歩いていた。

しかし、ここに北斗や月臣といった武道の達人がいたら、アキトが氣を張っていることに気がついただろう。

 

今のアキトは、かなりの範囲にいたって把握しており、人の動きはおろか、風の流れさえも綿密に感じていた。

 

 

(森を出てから二人、町に入ってからはさらに三人・・・一通り気配を隠すことはできるみたいだな・・・

間合いの取り方や連携といったモノは慣れている感じだ。何らかの組織に入っている奴等だな・・・)

 

 

アキトは隠れている者達の力量に大体の見当をつけた。

結果は・・・一般からすると一流の下。アキトの感覚からすれば素人と五十歩百歩と言ったところか・・・

 

 

「わざわざ相手にする必要はない・・・が、このままジョートショップに帰ってもいいかどうか・・・・」

「は?どうしたッスか?」

「いや、なんでもないよ」

 

 

アキトの呟きに疑問をもったテディ。

アキトはそんな疑問に心配をかける必要はないと笑って誤魔化す。

 

 

「テディ。ここまできたら一人で帰れるから先に帰ってくれるかな?」

「???さっきから一体どうしたッスか?」

「ちょっと俺に用がある人がいるみたいだからさ、話をしてから帰るよ」

「そうなんッスか・・・じゃ、僕は先に帰るっす。寄り道しちゃダメッスよ〜〜」

 

 

テディは何の疑問もいだかずに先に帰っていった。

この半月の間に、アキトの異常性を多少なりとも理解してきたのだろう。

 

アキトはテディが見えなくなってから、すぐ近くにあった『陽のあたる丘公園』に入った。

場所的にはジョートショップの裏手の方向にある。

 

 

(ジョートショップの目と鼻の先だからな・・・テディはもう家についたぐらいかな?)

 

 

アキトはそんな事を考えつつ、落ちていた木の枝を四・五本ほど拾い、手に持った。

木の枝といっても、長さが十センチ少々の先が尖った小枝だが・・・・

 

 

「一人になったんだから姿を現したらどうだ?」

『・・・・・・・・・・』

 

 

アキトの呼びかけに、周りの男達は何も答えない。

先にテディを帰したときに、自分たちの事はばれているとは思ってはいたのだが、

こうもあからさまに呼ばれると躊躇が先だって動けない。

 

 

ガサッ・・・・・

 

一人が覚悟を決めて隠れていた茂みから姿を現す。

他の四人もそれにつられるように、次々と隠れていた場所から姿を現した。

 

 

「で?俺に何のようなんだ?昼食がまだだから手短に願いたいんだが?」

「テンカワ・アキトだな・・・・」

 

 

アキトを森からつけてきた男の片割れが口を開く・・・・

強さやその態度からして、五人の中ではリーダー的な存在なのだろう。

 

 

「違う」

「・・・・・・黙ってついてきてもらおうか」

 

 

アキトの平然とした嘘に一瞬黙るが、それに構わず言葉を続けた。

表情は動いたつもりはないようだが、痙攣したようにピクピクと動いている眉毛が全てを裏切っていた。

 

 

「人違いじゃないんですか?」

「黙ってついてくるのであれば、手荒な真似はしない」

 

(躊躇すらないな・・・なんだか焦っているようだが・・・・

どちらにしても素直には帰してくれないみたいだな・・・しかたない、穏便にすますか・・・)

 

 

アキトは口の中で小さくぶつぶつと何かをつぶやく。

男達には、それが挑発しているように見え、怒りの頂点一歩手前になる。

 

 

「素直に来るつもりはないようだな・・・遠慮は要らん!叩きのめして連れて行け!!」

 

『はっ!!』

 

 

アキトはリーダー格の男の言葉に少しムカッときたが、

襲いかかってくる連中をどうにかする方が優先と思い、注意を向ける。

 

 

影縛り(シャドウ・スナップっ!!」

 

 

アキトは手に持っていた小枝を男達の足下に向けて投げつける!!

男達の足下は石で整備された歩道にも関わらず、小枝は折れることなく四半分ほど突き刺さった。

 

 

「うっ動けん!!」

「何なんだ!?こんな魔法は聞いたことがないぞ!?!」

 

 

男達は自分の置かれた不可解な状況に混乱し、狼狽する。

しかし、それも仕方のないこと・・・・異世界の魔法を知っていることこそ、異例なのだから・・・・

 

本来、影縛りシャドウ・スナップは個人用に使われることが多いが、多数に使えないというわけではない。

その投げる物にちゃんと魔力を通わせ、影に当てさえすればいいのだ。

 

ただ、複数の物に魔力を通わせる事ができる程の魔導技術と集中力、

そして多数の影に正確に投げる技術力スキル・・・

その二つの能力をあわせもつ人物がかなり少ないことから、不可能と思われがちだったりする。

 

ちなみに、アキトはさらに小枝を氣による強度補強するという芸当もやってのけている。

ここまでの事をできる人物は前の世界でもアキトの他にはいない。

 

 

「おのれ卑怯な!!男なら正々堂々と勝負しろっ!!」

 

「それが五人がかりで一人に暴行を加えようとした奴の台詞か?

とにかく、しばらくそこで頭を冷やしているといいさ。後二、三時間ほどすれば術も解けるだろうし・・・・」

 

 

アキトは太陽の高さを確かめながら帰路についた。

背後の方で身動きのとれない男達が何やら罵声を浴びせているようだったが、完全に無視していた。

 

 

(あの統率のとれた動き・・・やっぱり何かの組織的なところに所属している可能性が高いな・・・・・

この世界で関わり合いになった組織なんて数えるほどしかないし・・・・)

 

 

アキトがこの街で主に関わり合いになった組織というのは、仕事上でケチをつけてくる公安維持局と、

この町の治安を守っている自警団ぐらいなもの・・・

 

どちらを敵に回しても、厄介というほどではないが、面倒なことには変わりがない。

 

 

アキトは、胸中によぎる嫌な予感を感じつつ、ジョートショップへの道を急いだ。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

ジョートショップまで後少しというところで足を止めるアキト。

少しばかり険しい顔でジョートショップを見る。

 

アキトが無意識に張っていた氣の探査に引っかかるものがあった。

大きな氣をジョートショップの中からいくつか感じたのだ。

 

 

(アリサさんとテディの他にも誰かいるな・・・一、二・・・・四人か。そのうち二人はリカルドさんとアルベルト・・・

残り二人はあったこと無いな。片方はリカルドさんと為を張るぐらい強い)

 

 

かなり離れた所から中にいる人物の強さを氣によって推し量る。

もし、アリサの様子が少しでもおかしかったり、相手が悪意などの氣を発していたりすれば

昂氣を全力にして問答無用で飛び込んでいるだろう。

 

 

(リカルドさんとアルベルトがいるんだ。アルベルトならアリサさんが困るようなことは意地でもしないだろう)

 

 

アキトはそう結論付けて、歩を進めた。

そして程なくして到着、後は目の前の扉を開けるのみという所まできた。

 

アキトは念のため、相手には悟られないレベルで氣を練り上げながら扉を開けた。

 

 

「アリサさん、ただいま戻りました」

「お帰りなさい。アキト君」

 

 

アキトの顔を見て、ホッとしたような、それでいて辛そうな顔をするアリサ。

抱かれているテディも、何やら複雑そうな顔をしていた。

 

この不可解な事態の原因は何であるかはアキトには分からなかったが、

アリサやテディの顔を見て、自分が関係していることをそれとなく悟る。

 

 

「お仕事ご苦労だね。アキト君」

「ええ、おかげさまで。そういうリカルドさんもお仕事ですか?」

 

 

アキトは遠回しに『何かの事件でここにきたのか?』とリカルドに問うているのだ。

リカルドも、その意図がわかっているらしく、何やら困った顔をしていた。

 

 

「ああ、すまないがそうだ。ゆえに、大人しく私の言葉を聞いてもらいたい。

『テンカワ アキト。この者を昨晩発生したフェニックス美術館の美術品盗難事件の重要参考人として連行する』」

 

 

リカルドの言葉にいささか驚きはしたものの、それを表情に出すことをかろうじて止めた。

 

 

「一応言っておきますけど・・・・俺じゃないですよ」

 

「空々しく嘘をつくな!貴様の部屋から盗難された物品の数々が見つかったんだぞ!

貴様も男なら言い訳などせずに素直に罪を認めろ!!」

 

 

アルベルトが、頭にヤカンでも乗せれば瞬時に沸騰するのではないかと思うほど激高している。

よく見ればハルバートを持つ腕が震えている。アリサの手前、懸命に抑えているのだろう。

 

 

「落ち着け、アル」

 

 

リカルドがアルベルトを窘める。

ここで騒ぎでも起これば、後々で厄介なことになるので抑えているのだ。

 

リカルドは内心、無理矢理にでもアルベルトを置いてくればよかった。と、少々後悔していた・・・

 

 

「テンカワ アキト君だね。一応任意同行ということでついてきてもらえるかな?

私達としても、そして君にしても、ここでごねられるとややこしい事になりかねんのでね」

 

 

今まで黙っていた老人が口を開く。

老人といっても、その体つきは年不相応なほど力がこもっており、

その瞳は、若年の者には引けをとることのない強い意志が満ちている。

 

アキトが感じた、リカルドと同等の実力者とは彼のことだった。

 

 

「あなたは?(この人・・・かなりの修羅場をくぐっているな)」

「私はノイマン。自警団の第三部隊・隊長を任されている者だ。それでこっちが私の部下で・・・・」

「司狼・・・相羽 司狼アイバ シロウ。ノイマン隊長の部下だ。以後、よろしく」

 

 

ノイマン・・・自警団一の古株であり、リカルドが活躍した大戦時、英雄と呼ばれることを拒んだ男。

その実力は、全盛時であれば敵などはいないといわれた程の人物。

リカルドは、『全盛時の彼と二十回戦って一回でも勝てれば上出来だ』ともいっている。

 

そのノイマンの一人息子と呼ばれる『相羽 司狼アイバ シロウ

本当の息子ではないが、そう思われるほど二人の絆は強い。

今現在、その実力はリカルドなどには及ばないものの、他の追随を許さない程度には強い。

アルベルトとの戦歴は15戦、10勝3敗、2引き分けとなっている。

 

 

「よろしく・・・・されたくなかったけどな。

仕方がないか・・・・アリサさん、少しばかり出てきます」

 

「アキト君!」

 

「そんな心配した顔をしないでください。すぐ帰ってきますから」

「すまないね、アキト君。ではついてきてもらおうか」

「ええ、理不尽なことをしない限りは暴れませんので、どこへなりともついていきますよ」

 

 

暗に、理不尽なことがあれば全力をもって反抗すると言っているのを理解し、

アキトの実力を肌身で感じ取っているリカルドとノイマン、そして司狼は少しばかり冷や汗を流す。

 

 

そしてアキトは司狼とノイマンに連れられて、自警団の本部へと向かった。

後に残されたのはリカルドとアルベルト、そして家主であるアリサとテディだった。

 

 

「リカルドさん。アキト君は・・・・」

 

「今はまだなにもいえませんが・・・証言と証拠が揃っている以上、無視するわけにはいかなかったので・・・

それに、上の方からも何やらせっつかれていて迂闊なことはできないんです。申し訳ありません」

 

「なにも隊長が頭を下げる必要はありません!!悪いのはあの犯罪者ただ一人です!!」

 

 

アルベルトの犯罪者という発言に、顔を曇らせるアリサ。

その事に気がついたアルベルトは何とか弁解しようとする。はらわたが煮えくり返っていることを隠しつつ・・・

 

 

「とにかく・・・アル、お前はここに残って事後処理を頼む」

「は?事後処理といっても証拠物品は残らず押収した後では・・・・」

 

「後で公安の連中が来るはずだ。公安維持局あの連中が我々に先を越されたことを知ればどうなる。

腹いせにこの家の中身を全部をひっくり返しかねん。そうならないようにお前が残っていろ」

 

 

これが、アキトに突っかかることを知りつつも、アルベルトを連れてきた理由だった。

公安と自警団が対立している以上、穏便に済むという可能性は零に近い。

 

 

「はいっ!!後のことは私にお任せください!!」

「あ、ああ、頼んだぞ。ではアリサさん。私はこれで失礼します」

 

 

直立不動で目を輝かせるアルベルトに一抹の不安を残しつつ、

リカルドは自警団本部へと早足で戻った。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・で?なんだかお約束のような気もするが一応聞くぞ。

俺は参考人として連れてこられたんだよな。

参考人を問答無用で牢に入れるのがエンフィールドの自警団なのか?」

 

 

アキトは漏れ出る怒気をかなり抑えつつ、目の前に立っている司狼に問う。

司狼に至っては、その怒気にさらされ、大量に冷や汗を流すはめにあっていた・・・

 

他の牢に掴まっている犯罪者などは、アキトの≪氣≫に気圧され、片隅で震えていたりする。

その心情は『こんな目にあうなら真面目に生活してたらよかった!!』と一致していたりする。

 

 

「そういうな。俺とノイマン隊長も取調室に連れていくつもりだったんだがな、

すでにお前に対して逮捕状が出ていたんだ。無論、俺達も知らされていなかったがな」

 

「私もそれを聞いたときは驚いたよ」

 

 

牢の入り口からリカルドが姿を現す。

アキトから発せられている怒気をものともせず、表向きは平然とした顔をしている。

ここら辺りは、司狼とのくぐってきた修羅場の数が違うという証拠なのだろう。

 

 

「司狼君。後は私がやろう。ノイマンさんが呼んでいたからそっちに回ってくれたまえ」

「分かりました・・・そうだ、テンカワ、お前昼飯はまだだったよな」

「ああ、そうだけど?」

「後で持ってきてやるよ。あんまり美味くはないけどな」

「すまないな、感謝するよ」

「気にするな。じゃぁな」

 

 

司狼が牢から出るのを見て、アキトに向きなおるリカルド。

 

 

「では、アキト君。一応いくつか聞きたいことがあるのだが、いいかな?」

「ええ、かまいません」

「君は昨日の・・・いや、今日の午前0時から2時まで何処に居たのかな?」

「寝ていました。アリバイを証言する人物もいません」

「そうか・・・では、フェニックス美術館から紛失・・・盗難された美術品が君の部屋にあったことは?」

 

「知りませんよ。逆に俺が聞きたいくらいです。

俺からも質問をいいですか?」

 

「答えられることならば」

「俺がやった事になっていますけど・・・誰か見たんですか?」

 

「ああ、夜中に偶然通りかかった人が五人ほどいてね。

五人が五人、黒ずくめの服を着た君を美術館の非常口辺りで見かけたと証言をしているんだ」

 

「論外ですね。昨日は新月・・・俺は美術品の搬入を手伝うという仕事があったので

美術館の非常口に行ったことがありますけど、

昼間でも太陽の光が入りにくく、さらに街灯のない奥まった場所なのに、

ハッキリと俺の顔を見たなんて出来過ぎていますね。

むしろ、そんな場所に偶然いた五人の方が怪しいと思いますけど?」

 

「確かにその通りだ。その事については改めてその五人に聞こうと思っている」

「次に、俺の部屋で見つかった美術品ですけど・・・どこにあったんですか?」

 

「ああ、それは君の部屋のベッドの下だ。盗まれた物がはみ出ていたのでね。苦労はしなかったよ。

一応いっておくが、家主であるアリサさんの許可をもらい、立ち会いの元に調べたからな」

 

「お気遣いどうもありがとうございます。

それはおいておいて・・・それも論外ですね。盗んだ物をそんなあからさまなところに置きませんよ。

今時、子供だってもっといい場所を探しますよ。

それよりも、そんな大切な物だったら防犯設備もそれなりなんでしょう?どうだったんですか?」

 

「ああ、防犯設備は一級品だ。それなのに犯人の痕跡は全く残っていない。

夜中に巡回した警備員が気がつかなければ、朝になるまで気づかれなかった可能性すらあり得るほどだ。

ケースなどには何の痕跡すらない。まるで美術品が空気に溶けて消えたように無くなった。

魔法を使ったのであれば、魔力の残留があるはずだが、今回はそれすらないときている。

犯人云々よりも、そちらの方が謎となっていたがね」

 

「犯行方法に頭を悩ませていたときに、俺がうろついていたいう証言があったと・・・・」

 

「その通りだ。怪しい証言とはいえ、なにも手がかりがなかった状態だからね。

それに、あのまま私達が動かなければ、公安が動き出していたからね・・・」

 

「公安ですか・・・」

 

 

アキトは公安の名を聞いて、少々顔をしかめる。

公安に所属する人間は、ほぼエリート意識をふりかざした好きになれない連中が多いからだ。

 

 

「そういえば、俺が家に帰る前に襲撃をうけたんですけど・・・あれも公安か何かだったんですか?」

 

「ああ、君が此処に来る途中にノイマンさんに教えた連中だったね。

恥ずかしながら自警団員だよ・・・あれはいわゆる過激派でね。

『公安に邪魔をされたら断固としてやり返すべきだ』とか言っているような連中なんだ。

おそらく、君を先に捕らえて、公安の鼻をあかしたいとか思ったのだろうな」

 

 

思ったよりもくだらない事態に、アキトはこっそりと溜息を吐いた。

リカルドも、気づきつつも見てみないふりをしていた。内心ではよく思っていないのだろう。

 

 

「とにかく、君はこのままでは最高刑である『エンフィールド追放』が実行されることになる」

「それは・・・困りましたね・・・」

 

 

この街のどこかにあるはずのブローディアを探すまでは、此処から離れるわけにはいかない。

無論、賠償金を払う金は今は持っていない。

反論しようにも逮捕状が出た以上、裁判はアキトが有罪と判断したのだ。

今さら申し開きもなにもない。

 

これが一方的な理不尽であれば、色々と取る手はあるのだが、

この街の法律上のことでは迂闊に手を出せはしない。

 

 

「私も色々と手を回してみるつもりではいるのだが・・・・余り期待はしないでくれ。

何しろ上層部が異常なほど乗り気、というよりはせっついているようでな・・・・」

 

「リカルド隊長!」

「ん?何かな」

 

 

牢屋に入ってきた自警団員が、何やらリカルドに耳打ちしている。

聞き進めるごとに、リカルドの顔は沈痛な顔になっていった。

 

 

「わかった。こっちのことは私が処理しよう。君は自分の仕事に戻ってくれ」

「はい」

 

 

リカルドは青年と二言か三言話すと、牢の扉に近づき、鍵を開けた。

 

 

「出たまえ、アキト君」

「・・・・??どうかしたんですか?いきなり釈放だなんて・・・・」

「アリサさんが君に対して保釈金を払ったそうだ」

「保釈金って・・・いったいいくらぐらいなんですか?」

「・・・・・・・・10万ゴールドだ」

「10万ゴールド!?!」

 

 

大体、普通の人が一ヶ月働いて得られる賃金は二千、多くて三千手前といったところ・・・

10万という大金は、そうおいそれと貸せるものでもないし、用意できるものでもない。

 

その上、ジョートショップは今のところ仕事の依頼は増えてきたものの、

依然として経営難には変わりはない。

10万ゴールドという大金はどこにもないはずだ。

 

アキトは胸中によぎる嫌な予感と疑問を何とか抑えつつ、牢屋を出た。

 

 

 

 

 

「アリサさん!!」

「あ!アキトさんっス!!」

「アキト君!無事だったのね。よかった」

 

 

アリサトテディが本気で心配している様子を見て、嬉しく感じたアキトだが、

その感情を無理矢理、心の内に押し殺し、アリサに詰め寄った。

 

 

「どうして保釈金なんて払ったんですか!!

10万ゴールドなんてそんなにすぐ用立てできるものじゃないでしょう?」

 

「私が困っていたらね、親切な方が貸してくれたのよ」

「貸したって・・・そんなバカな・・・」

「ちゃんと書類もあるわ」

 

 

アキトはその書類を受け取ると、詳細まで読み、

そこに書かれてあることを理解すると同時にさらに激高した!

 

 

「アリサさん!もし一年以内に返せなかったらジョート・ショップとその土地の権利を譲るってなんなんですか!?

テディ!なんでアリサさんを止めなかったんだ!!」

 

「僕だって止めたッス!!でも、それ以上にご主人様の意志は固かったッス・・・・」

 

 

どんどん尻窄みに口調を弱めるテディをアリサは抱え込み、慰めるように頭をなでる。

アキトにはそれはまるで『あなたは悪くないのよ』といっているような感じを受け、

怒鳴った事を少しばかり後悔していた。

 

 

「だって・・・・アキト君、このままじゃあこの街を追放になってしまうわ。捜し物があるんでしょ?」

 

「そうですけど・・・でも・・・・あの土地も、あの店も、アリサさんにとって大事な物なんでしょう?

亡くなった旦那さんとの思い出がたくさんつまった・・・・大切なもの・・・・

俺なんかのために・・・・そんな大切なモノを手放すようなことはしないで下さい・・・・」

 

 

力無くうなだれるアキトの頭に、アリサはそっと手を乗せる。

まるで幼子を慰めるかのように・・・・

 

 

「俺なんか・・・なんていわないで。たとえ一緒にすごしたのが半月ほどでも・・・あなたも私の家族なのだから」

「アリサさん・・・・・」

 

「確かに・・・土地も、家も大切よ。でもそれ以上に、私には家族であるアキト君も大切なの。

母親が息子のことを心配するのは当たり前でしょ?」

 

 

アキトは不意に目頭が熱くなるのを感じた。

幼いときに失った母親・・・・もう記憶にすら残っていない母というぬくもり・・・・・

アリサからあたたかな母性を感じたアキトは、泣きたくなるような気持ちでいっぱいだった。

 

 

「すみません。アリサさん」

「違うでしょ?アキト君。こういう時はなんていうかわかっているでしょ?」

「ありがとう」

「ええ。そしてお帰りなさい、アキト君」

 

 

 

 

 

 

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第三部隊の詰め所・・・・・

 

今ここに、自警団の中でもトップクラスの実力者が三人揃っていた。

 

 

「リカルド。あのテンカワという奴は帰ったのか?」

 

「ええ。今し方、アリサさんが迎えにきましてね。それよりもどうかしましたか?

私をこんな所に呼んで・・・何かあったのですか?ノイマンさん」

 

「しらばっくれることはない。今回の一件、納得してないんだろ?

ここにはお前と私、そして司狼こいつの三人しかいないんだ。なにも気にすることはない」

 

 

ノイマンの言葉に、リカルドは肯きながら同意を示した。

 

 

「そうですか・・・・ならば私もはっきりと言いましょう。私も今回の一件は出来過ぎていると思います。

証言に証拠・・・はっきりいってあれを鵜呑みにする奴は余程の短絡思考者か馬鹿者ぐらいなものです」

 

 

リカルドの答えに、司狼は面白いと言わんばかりの笑顔で、

 

 

「確かに。今時の三流の推理小説でも、もっとましな完全犯罪を書いているしょうね。

それを上層部うえ奴等バカはごり押しして逮捕させるんだから何を考えているんだか・・・」

 

 

と、痛烈な批判を平然と言う。

もし、その上層部に聞かれでもすれば、自警団を巻き込んだ騒動にも発展しかねないのを知っていて・・・

 

 

「だが、その不完全な犯罪を否定できる材料は一つたりともない。

屁理屈ぐらいがごねられるだろうが、問答無用でつっぱねられるだけだな」

 

「そうでしょうね・・・一度決まった判定を覆すには、それ相応の証拠が必要でしょうからね。

しかもアキト君はこの街の住民ですらない。犯人に仕立てるにしても都合がいい・・・」

 

「それがそうでもないんだがな・・・・」

 

 

リカルドの言葉に、ノイマンは苦笑しながら端に置いてあった紙の束を差し出す。

 

 

「・・・・これは?」

「読んで字の如く、テンカワ アキトに関して集められた嘆願書とその署名だ」

 

 

リカルドはその紙の束を手に持ち、署名者達の名前を読み進める。

総量としては住民の三割から四割程度。ただ、女性の比率が七割なのはお約束みたいなものだ。

 

 

「アキト君の噂が流れてそうは時間が経っていないはずなのにこの量ですか・・・・

あと半日もあればもっと多かったでしょうね」

 

「テンカワの奴は女子供には異様に人気が高いって話ですからね」

 

 

司狼はアキトに運ぶ予定だった昼食をつまみ食いしながらそう答える。

運ぶ前にアキトが帰ったので、残飯処理といいながら食べているのだ。

 

 

「彼は人を惹きつける何かがある。リカルド、それはお前も感じているだろう?」

「ええ、大戦の混乱時、アキト君なら民を率いて一国の王にでもなっていたかもしれませんね」

「そうかもな、そうなった人間を幾度か見てきたが、確かに同じ様な雰囲気をしていたからな・・・」

 

 

リカルドとノイマンは昔を思い出し、懐かしそうな目をした。

そして、それを振り払うかのように、軽く頭を二、三度振る。

 

 

「話が逸れたな。元に戻そう。

まず、証言者の五人に関しては司狼が内々的に素性を洗ってもらう。

証拠はないが、私の勘が怪しいといっているのでな。

それが終わり次第、今回の事件について隠密に調査をしてもらうつもりだ」

 

「わかりました。私達第一部隊もそれとなく・・・・」

「いや、お前さん達は表面上はテンカワ アキトを犯罪者として扱ってくれ」

「・・・・・なるほど、わかりました。目眩ましの役割、しかと引き受けます」

「すまんな、嫌な役を押しつけて」

「お構いなく、うちにはうってつけの者アルベルトがいますから」

「確かに、あの猪突猛進なら何も言わなくてもいい目眩ましになる」

「司狼君、本人を目の前にして言わないでくれよ」

 

「わかってますって。この訳の分からない事態に、仲間内で争っている場合じゃないですからね。

じゃあ、腹ごしらえも終わりましたから俺は早速行ってきます」

 

 

司狼は食器を手に持ちながら部屋を出ていく。

ノイマンはやれやれ、といわんばかりに軽く溜息を吐いた。

 

 

「リカルドよ、手間をくわせるようで悪いが、あいつには色々と便宜を図ってやってくれ。

あの青二才には、今回の一件を一人で受け持つには重すぎるだろうからな」

 

「ええ、わかりました。お互い何かと手の掛かる子供がいると大変ですね」

 

「何を言っている。トリーシャの嬢ちゃんはいつもお前が家でぐうたらしていると愚痴を言っておるぞ。

どっちが子供だかわからないってな」

 

「いや、お恥ずかしい限りです」

「・・・・・良い子供を持ったな・・・お前も、そして私も・・・・」

「はい・・・・・・私には、すぎた娘ですけどね」

 

 

リカルドとノイマン・・・二人は穏やかな顔をしながら、自慢の子供のことを思い浮かべ、微笑んだ・・・・・

 

 

 

 

 

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ジョートショップへと帰っているアキトとアリサ。そしてテディ・・・・

 

アキトが窃盗犯だという噂が町中に流れているのか、道行く人の反応は様々だった。

 

関わり合いになりたく無いがため、あからさまに遠ざかろうという人・・・

心配して、声をかけてくる人もいた。そして反対に冷たい目で見ている人もいた。

 

アキトは、自分がそう見られるのはともかく、アリサまでそう見られるのは心苦しく、

距離を空けて歩こうとしたが、その度にアリサに説得されるということを何度もくり返していた。

 

アキトの自己嫌悪が最高潮に達する前に、家についたのが不幸中の幸いというべきだろうか・・・

 

 

「お帰りなさいませ、アキト様」

「お帰りなさい、アキト君」

 

 

アキト達を待っていたのは、クレアとシーラ、トリーシャにエルやパティ、

アレフやクリスなどといった顔なじみのメンバーだった。

皆、トリーシャから事の話を聞き、心配して大急ぎでジョートショップに集まったのだ。

 

ちなみにアルベルトはこの場にはいない。

あの後、憤慨しながらやって来た公安と押し問答を展開、乱闘の一歩手前までエキサイトしたのだ。

そんな時、タイミングよくクレア達が公安とアルベルトを追い出しにかかったのだ。

 

クレア達は、まさに今日の一番の功労者ともいえる働きをしたのだ。

 

 

「みんな・・・・どうしてここに・・・」

「お前、そんな事いうか?みんな心配してきたんだぞ?」

「す、すまないアレフ」

 

 

アキトは心配して、来てくれた人達を見て、嬉しそうな顔をした。

少なくとも、ここに来てくれた人は自分を信用してくれている。そう思って・・・

 

 

「とにかくさ、一体どうなったわけ?あんたがここにいるって事は、疑いははれたの?」

「いや、それが・・・・・」

 

 

皆を代表して聞いてきたパティの問いに、アキトは今日一日の事をかいつまんで話した。

話し終える頃には、みんな深刻さがわかったのか、重苦しい雰囲気がたちこめていた。

 

 

「ということは、一年後の再審査の時までに、住民の信頼を得なくちゃなんないわけね」

「そういうことになるのかな・・・・・」

 

 

この町には、再審請求制度というものがある。

保釈されてから一年後、真偽をするか否か、その判断は住民が下すというもの・・・

全住民の過半数を超える支持があれば再審となる。

 

 

「でも、たとえ再審にもちこめたとしても、今のままでは同じ事の繰り返しになるだけだ。

何とか俺が無実だということを示す証拠を掴まなければ意味がない。

自警団はうごいてくはくれないだろうからな。公安なんかは問題外だ」

 

「僕が頼めば、お父さんは何とか動いてくれないかな・・・・」

 

「難しいんじゃない?トリーシャ。自警団の連中は、アキトを犯人だと思っているだろうからね。

特にあのアルベルトは・・・・」

 

 

エルの痛烈な言葉に、クレアとトリーシャは表情を曇らせる。

特にクレアは、自分の兄がアキトのことを、完全に犯罪者扱いをしているので、、かなり心苦しいものがあった。

 

 

「それに平行して、無実の証明ができなかった場合の事も考えておきたい。

俺がこの街を出ていくのはかまわないが、アリサさんまで巻き込みたくはない。

何とか一年以内で十万ゴールドを溜めておきたい」

 

「十万ゴールドってかるく言うけど・・・並大抵じゃないよ?

荒稼ぎできる傭兵だってそう簡単に手にする者がいないぐらいなんだよ?」

 

「確かに・・・リサさんの言うとおりかもしれないけど、それは何とかするしかないさ。

都合の良いことに、ここは何でも屋。働いたら働いた分だけ稼ぎになるからね」

 

 

たとえそれでも、十万という大金を一年で溜めるにはかなり無茶だということは変わりはない。

アキトにも、それぐらいはわかっているのだ。

 

 

「保釈金なんだからさ、無実が証明さえすれば手元に帰ってくるわけなんでしょう?

だったら荒稼ぎするより証拠集めをした方が・・・」

 

「バカ、だから万が一だっていってるだろう?」

「でもさ、そんな無茶なことを両立なんでできるはずないよ、アレフく〜ん」

 

 

アレフにこづかれたクリスが、涙目になって反論する。

だが、言っていることは至極まっとうなことともいえる。

 

 

「確かにクリス君が言っていることはもっともだけど、その時は、証拠集めを中止して、稼ぐ方を中心にするよ。

元々、俺はここには一ヶ月ほどしか居ないつもりだったからね。

俺の捜し物は一年以内で見つければいいだけだから・・・・」

 

 

一ヶ月ほどしか居ないつもり・・・・アキトがその言葉をいったとき、

数人の女性・・・特にシーラとクレアはかなりのショックをうけた。顔などはかなり青ざめているといってもいい。

同時に、一年の間は一緒にいられると、ほっとしている気持ちもあったが・・・それも気休め程度でしかない。

 

 

「アキトよぉ・・・・俺の気のせいか、自分一人で何とかしようとしていないか?」

「え?」

 

「俺達が何のためにここに集まってると思ってんだ?ただ心配して集まった訳じゃないんだぞ。

それぐらいは察してくれてもいいんじゃないのか?」

 

「しかし・・・これは俺の問題だから・・・」

「しかしも案山子かかしもあるか!水くさいこというなよ」

 

「そうですアキト様。皆さまはあなた様の力になりたいと思ったからここに集まったのです。

それにわたくしも・・・命を助けてもらった恩、ちゃんと返させてくださいませ!」

 

「クレアちゃん・・・・」

 

 

クレアの真剣な表情に、二の言葉が出なくなるアキト・・・・

 

 

「アキト君、あなたは私に友達だっていってくれたよね。

それと同じように、みんなも貴方のことを友達だって思ってるの。そんなみんなの気持ちも分かって・・・・」

 

 

シーラも、半分涙目になりながら訴えるようにアキトに迫る。

アキトは、はっきりいって女性の涙といったものに弱い・・・・

罪悪感という針が、アキトの心にチクチクと突き刺さる。

 

 

「ふみぃ〜〜?アキトちゃんはお友達じゃないの〜〜?」

 

 

そして、メロディの純真無垢なくりくりっとした瞳に、完全に沈黙・・・・

どうあがいても、女性には勝つことがないアキトである。

 

 

「わかった・・・わかりました。改めて俺からお願いします。

これから一年。ジョートショップの営業を手伝ってください」

 

 

アキトのお願いに・・・・・首を横に振るものは、この家には集まってはいない。

 

 

「おばちゃんがいなくなるのはいやだからな!精一杯頑張るぜ!!」

 

 ピートが元気いっぱいに返事をする。

 

「私も、あんまりお役に立てないかもしれませんが頑張ります!」

「僕も、できる限り頑張ります!!」

 

 クリスとシェリルが、いつもの内気さを押しのけて精一杯さを表現する。

 

「ま、あんまり客の来ない武器屋で燻っているのも何だからね。できる限りは手伝ってやるよ」

 

 労りの気持ちをぶっきらぼうな口調の中に、隠しているエル。

 

「あたしは元々暇が多いからね。ちょうどいい暇つぶしにはなるさ。

それに、アリサさんのピザが食べられなくなるのも寂しいしね」

 

 冗談を交えた口調ながらも、その顔はまかせておけといわんばかりの頼もしさがあるリサ。

 

 

「どんな依頼だろうと、マリアの魔法で即座に解決よ☆任せておきなさい!!」

 

 傍からすれば迷惑かもしれないが、力一杯アキトの力になろうとしているマリア。

 

「仕方がないわね。おばさまが困っているのを見過ごすわけにはいかないじゃない。

いい、あくまでおばさまのためだからね!」

 

顔を真っ赤にしながら、あくまでアリサのためと言い張るパティ・・・・

 

 

「ボクもさ、できることは少ないかもしれないけど、

噂を集めたり、みんなを励ましたりすることぐらいはできるよ!!」

 

 

アキトに元気になってもらいたい為に、元気いっぱい、明るさをふりまくようにトリーシャがはりきる!!

 

一部は表面上は渋々といった感じだが、心の中では喜んで力を貸すことを決めている。

 

 

「ね、アキト君。みんないい人ばかりでしょう?だからきっと何とかなるわ」

「そうですね・・・みんな、俺には勿体ないくらいいい人達です」

 

 

アキトは、何か吹っ切れた顔でみんなを見た。

アキトの顔には、先の不安といったもはなく、一年への意気込みを感じられる。

 

 

「これから一年間。みんな、よろしくお願いします!!」

 

 

 

再審までの一年間・・・・アキトはここにいる皆と共に歩んでいくこととなる。

先のことはわからない・・・行き着く先は闇か、それとも光なのか・・・・

 

 

 

今はただ、見守っているだけでいい・・・・

運命を紡いでいる音色は・・・・静かに奏でられたばかりなのだから・・・・

 

 

 

 

―――――あとがき―――――

 

どうも、ケインです。

『赤き・・・』の方をほったらかしにし、『悠久を・・・』を書き上げてしまいました。

でも大丈夫です。『赤き・・・』は、もう半分は書きました。後は、残り一週間で書き上げるだけです!

(それが難しいという声もあるでしょうが・・・・・)

 

さて・・・・今回は、悠久の世界、最初のイベントともいえる出来事でした。

自警団は一枚岩ではありませんし・・・アキトの周りは敵ばかりです。(仲間も多いですけど・・・・)

本当なら、捕らえられたアキトを助けるべく、婦女子達が自警団に襲撃・・・・という声もありました・・・が、

シリアスにきめたいと思い、断念しました。

スジを通さず、ゴチャゴチャと寄り道すると、話が変になりますから・・・・・

 

最後に・・・・K・Oさん、watanukiさん、森乃音さん、ホワイトさん、神威さん。

感想、ありがとうございます!

 

では、次回『お仕事開始!?』で会いましょう!

 

 

 

代理人の感想

ん〜む、これがゲームの基本設定と言うことになるんでしょうか?

金を稼ぐの何でも屋稼業がメインになるのか、それとも濡れ衣を晴らす探偵ものになるのか。

いくらでもネタはでてきそうですね。