『『『コレクター!』』』

『イニシャラーーイズ!!』

『イニシャライーズー!!』

『イニシャラーーイズ!!』

ここはアキトとラピスの部屋。そこで、ラピスが貸したビデオを、じっと、ひざを抱えてモニターを見つめる、赤毛の女性。

「あの〜〜、枝織さん、、、?」

その女性の脇に浮かび上がるCGの少女。

遠慮がちに話し掛けるが、画面に夢中で気付いていないようだ。

『ひょっとして、、、北斗さんの方かもよ、ディア』

その少女のそばに浮かび上がる、ウインドウ。

その言葉を見て、ディアは少し考え込んだ後、

「でもさあブロス、、、それは想像したくないな、、、あたし、、、」

『た、、、たしかに、、、(汗)』

遠い目でどこかを見つめながら、つぶやいた。

まあ、確かに、北斗がこんな風にTVを見ていたら、、、

ちょっと、、、怖いかも。

 

 

 

コレクターラピス

トリプルコレクター誕生!!

 

 

 

 

「ラピスちゃんいる〜〜?」

ラピスの隠し部屋『R&D(ラピス&ダッシュ)研究所』(本来はガイの部屋だが)のドアを開ける、枝織。

彼女とラピスは精神年齢が近いためか、お友達になっていた。

そして、その後ろには北斗&枝織専用人間GPSこと、零夜がしっかりと、寄り添っている。

「あれ〜〜?いないのかな〜〜?」

「でも、モニターは電源が入っているみたい、、、」

部屋からはなんの返事もなく、かといってモニターには白い空間が映し出されていた。

「あ、いた〜〜〜!ラピスちゃん!!」

部屋の奥で、椅子に座り、H・M・Dをつけたラピス(とガイ)を見つけて、駆け寄る枝織。

「あれ〜、寝てるのかな〜?、、、??何だろう、この椅子??

IFSのターミナルがついてるし、、、ねえ、零ちゃんわかる?」

「さあ、、私では、、、」

「ま、いいか!試してみよう〜〜!!」

そう言うと、ラピスの隣にある空いている椅子に座り、H・M・Dをつける枝織。

「あ、危ないよ!」

「大丈夫だよ〜〜!ほら、何ともないでしょう〜」

そう言って、IFSターミナルに手を置いた時、IFSが光り、枝織の体から力が抜けた。

「きゃ〜〜〜!どうしたの〜〜〜〜!!」

部屋にこだまする零夜の声。

そしてその頃、仮想空間では、、、

 

 

 

 

 

うねうねと長い触手をもつ、エビのような形をしたウイルスを相手に戦っているのは、、、

「あああん、もう!!なんでこんなに強いの!!」

「くっ、師匠!大丈夫ですか!!」

「大丈夫でありまするか〜」

「うん大丈夫だけど、、、あいつ硬いよ〜〜!」

エレメントスーツを着たラピスと、黄色い狸みたいなダッシュ(今回、オモイカネは不参加)白いつなぎを着たガイ。

触手攻撃をかわして、懐に飛び込むが敵の装甲の厚さに攻撃が効かないようだ。

って、、、君達、、、またやっているの?

「このままじゃあ、負けちゃうよ〜〜!」

「ハーリーでも来てくれれば、どうにかなるんじゃないですか!」

「え〜、ハーリーじゃ戦力ダウンになっちゃうよ〜〜」

ガイの言葉に心底嫌そうに言うラピス。ひどい言われようだな、ハーリー。

「でも、連絡したくても私たち外に通信している余裕がないの、ガイさん」

現在オモイカネがフリーズしているため、彼らに負担がかかり、

その為現在、船の維持でかなりの能力を使っているので、これ以上の余力がなかった。

「そうなのか、レスキュー?」

「、、、」

「、、、うん、僕とディア、ダッシュ兄のおかげでここに居られるんだ」

この空間に関しては、ダッシュが演算を行っているので、どうにか保っていられる状況だった。

それに敵を侵入させないため、回線をナデシコ側からしか開けないようにしていた。

「おお、なるほど!さすがシンクロ!!」

「、、、」

「ねえ、ブロス、、、」

「なにも言わなくていいよディア、、、」

「「はあ〜〜〜」」

苦労AIだな、、、君達

「ん、、、誰か、、、入ってきた、、、?!ブロス、ちょっと頼むね!!」

誰かが入ってきたのに気付き、飛んでいくディア。

「あ、どこ行くのさ、ディア!!」

「ちょっとね〜〜〜!」

 

 

 

 

 

 

「ここは、、、どこだ、、、」

あたりを見回す北斗。

その場所は、白い空間で、彼女はそこに浮かんでいた

『きゃ〜〜〜!どうしたの〜〜〜〜!!』

そこに、浮かんでいる一枚のウインドウに映し出されている、零夜。

北斗の肉体の周りでおろおろしている様子が映っている。

「ん、、、あれは、、、零夜か、、、」

そう、北斗がつぶやいた時、、

「あっ、本当だ〜〜、零ちゃんだ〜〜!」

北斗の脇に枝織が現れた。

「な!なぜお前が!!」

「う〜〜ん、何でだろうね、北ちゃん」

「しるかそんなこと!!」

「もう、北ちゃんったら怒りっぽいんだから〜」

「貴様がのんびりしすぎているだけだ!!」

「え〜、そうかな〜?でも、、、」

「でも、なんだ?」

「そんなに怒ってばっかりいると、アー君に嫌われちゃうよ」

「そんな事は関係ない!!」

「そう?でも、顔が赤いよ??」

「う、うるさい!」

もう一人の自分と漫才を始める、二人。

なかなか面白いコンビである。

『北ちゃんなの!!』

部屋のモニターの中で漫才をしている二人に気付いた零夜が、どアップで二人に迫ってきた。

その目からは、某化け猫退治会社の同人活動歴のある、ローラーブレード眼鏡っ子のように、

滝涙を流していた。

「う〜ん、零ちゃん面白いね〜」

「そうだな、、、」

あんた達、、、友達だろ、、、彼女とは、、、

『大丈夫なの?!』

「ああ、大丈夫だ」

「うん、平気だよ!」

零夜の問いかけにいつもと変わらない態度で答える北斗と枝織。

『よかった〜〜、でも、、、なんで二人に分かれちゃったの??』

「「さあ?」」

胸元で腕を組んで小首を傾げる二人。同じ動きをしているのが、微笑ましい。

「あっ、いた!、、、って、北斗さんに枝織さん?!」

そこに到着したディア。

さすがに北斗と枝織が居たのには驚いたようだ。

「あ、ディアちゃんだ〜、やっほ〜〜!」

「おい、これはどういうことだ?」

『説明して、ディアさん!』

ディアに会えたことを喜ぶ枝織に、詰め寄る北斗と零夜。

 

 

 

「「説明、、、どこ!!!」」

零夜の言葉に医務室にいる、女性二人が反応していたのは、まあ、、、余談である。

 

 

 

「とりあえず、ここはバーチャル空間の入り口で、北斗さん達は、ダイブシステムを使って、

精神ごと、この空間に入ってきちゃったの」

「で、こうなった理由は?」

「多分だけど、、、精神が肉体を離れてダイブするから、それでだと、、、思うんですけど、、、」

「なるほど、、、多重人格者だから、分離して二人になったと言う事か、、、」

ディアの説明に納得する北斗。

「そうだ!お二人にお願いがあるんですけど!!」

「「お願い??」」

「はい!実は今、ラピ姉がコンピューターウイルスと戦っているんです!

それで、苦戦しているんで、、、」

「分かったよ!助けてあげる!!良いよね、北ちゃん!」

「勝手に決めるな!!」

ディアが全部を言い終わる前に、ラピスを手伝う、と決めてしまう枝織。

しかも、北斗も巻き込むつもりだ。

 

 

「そうか、、北斗さんの腕前なら、いけるかも、、、でも、、良いんですか零夜さん?」

『ああなったら、、、止まらないの、、、彼女、、、』

「苦労しているんですね、、、」

『ええ、、、』

大変だね、、、君達。

 

 

「でも、ラピスちゃんに何かあったら、アー君怒って相手してくれなくなるよ?」

「うっ、、、分かった。協力しよう」

よっぽどアキトに相手にされないのが嫌らしく、すなおになる北斗。

「よ〜し、じゃあディアちゃん、案内して!」

「うん!ついて来て!!」

ディアの後についていく、北斗と枝織に零夜が映ったウインドウ。

「あっ、見えてきた!」

「うわ〜〜〜!」

「おおぅ!!」

『あ、、、あれって、、、』

目の前では、エレメントスーツを着たラピスが必死に逃げていた。(ガイ達も一緒に)

それを見て、なぜか喜ぶ二人と、唖然とする零夜。

 

 

 

「ええ〜〜ん!誰か助けて〜〜〜!」

「し、師匠、イニシャライズですよ!」

「そんな暇ないよ〜〜〜!」

「しっかりするでありまするよ、ラピス殿」

「ダッシュ兄、まじめにやってよ〜〜〜!」

 

 

 

「よ〜〜し!北ちゃん、ちょっと良い?」

「なんだ」

「あのね、ゴニョゴニョ、、、何だけど、、、やる?」

北斗の耳元でなにやら相談をする枝織。

それを聞いて、少し子供のように瞳を輝やかせる北斗。

「ふん、良いだろう。それが一番いいだろうからな」

嬉しさを隠すように、わざとぶっきらぼうに言う。

「じゃあ決まりね!私からやるよ〜〜」

「ああ、かまわない」

 

「な、、、なにを、、、やるの?、、、!まさか!!」

『多分、、、あれだと、、、思う、、、』

 

 

「エレメントスーツ!」

 

「ああっ!やっぱり〜〜〜!!」

 

「ミラクルダウンロード!!」

 

「ラピ姉の影響を受けなくても良いのに〜〜〜!」

 

 

光り輝く枝織の体!周りには羽が舞う!!

腕で胸元などを押さえ、水着のような格好になり、顔を赤らめながら回転する枝織!

足首に緑色の玉が付き、羽が集まり、トゥシューズのような靴が!リボンらしきものが、足に巻きついていく!

一回転すると腰に緑の玉が付き羽が集まり、ひらひらとはためく、スカートが!!

腕を広げると、胸元にも羽が集まり、薄緑色の服が現れ、お腹の部分のアンダーウエアが消える!

そのまま後ろを向き、背中に天使のような翼が現れ、それが羽ばたく!!

頭上に羽が集まり、天使の輪のようなものがついた帽子が!

正面を向くと、緑の玉が胸元に付くのと同時に、光り輝く!

そして、悩ましげな表情をする枝織!!

両端に赤い玉と小さな羽が付いたバトンが回転しながら、彼女の頭上に降りてくるのを、右手で掴み、バトンを頭上で回す!!

そのまま胸元に持ってきて、右腕と左腕を胸元でクロスさせる!!

 

「コレクターシオリ、決めます!!」

 

 

その姿は天使をモチーフにした、華麗な姿だった。(しかも、ヘソ出しだ!)

「あああああ、、、な、、、なんで、、、」

その場に崩れ落ちる、ディア。

「枝織さんが、、、、なんであれを、、、」

『やっぱりね、、、やってみたいって言っていたから、、、』

「そ、、、そんな、、、」

零夜の言葉に愕然とするディア。

だが現実はもっと厳しい。

ショックから立ち上がる間もなく、ディアの目の前で北斗が左手を顔の所に持っていく。

「ま、、、まさか、、、ほ、、、北斗さんまで、、、」

その時、左手から光があふれる!!

 

「いっや〜〜!なんで北斗さんが〜〜!」

 

「北ちゃん、ラピスちゃんの所で見て気に入ったみたい」

「ははは、、、、あれ、、、北斗さんだったんだ、、、」

真っ白に燃え尽きるディア。

どうやら、今まで座敷牢に入れられていたため、こういう娯楽物に対する免疫がなかったため、見事に、はまってしまった様だ。

まあ、ラピスといい、北斗といい、外部との接触がほとんどなかった、と言う所が同じなのだから、

考えられなくもないが、、、

枝織にいたっては、、、精神年齢おんなじくらいだしね、、、

まあ、がんばるんだよ、ディア、、、

 

 

 

アンダーウエア姿になり、北斗

足元に光の玉が付くのと同時に、黒のローヒールが!そして藍色のストッキングが、股下まで上がっていく!!

腰に緑の玉が付き、藍色のミニスカートが!腕を胸元であわせ、それと同時に薄いピンク色の上着がアンダーウエアを被う!!

後ろを向いた時に光が腰に集まり、妖精の羽のような白いリボンが現れる!!

腕を広げ、そのまま前を向く!光が胸元に集まり、胸元が白の藍色の上着が現れる!!

肩から手に光が螺旋を描いて伸び、グローブと袖が現れる!!

胸元に緑の玉が飛来し、藍色のリボンが現れる!!!同時に耳元に光が宿り、インカムらしき物に変わる!!

左手の甲から飛び出た稲妻が、先端に付いた赤い玉を囲むように白いハートの形のガードがついたワンドの形を作りだす!

回転しつつ、ワンドを振る北斗!そして、正面を向き、ワンドを斜め下へ振り下ろす!

 

「エレメントスーツ、ダウンロード完了!」

 

そして、顔がアップになり、

 

「コレクターホクト、決め時!」

 

 

メイド服のような格好の北斗。瞳が嬉しそうなのは気のせいだろうか、、、

「あははは、、ちょうちょがとんでいく、、、」

『あの、、、ディアちゃん?、、、』

「あっ、きれいなお花畑だあ〜〜」

、、、どうやらディアは、現実逃避に入ったようだ、、、

ま、気持ちは分かる。あの北斗までがやるのだから、、、

「いくよ、コレクターホクト!」

「ああ!」

しかしその間に、彼女たちはラピスのほうに飛んでいった。

『がんばって、北ちゃん!』

 

 

 

 

「きゃああああああ〜〜〜〜〜!!!!」

「師匠―――――!!!」

「ラピス殿―――――――!!!」

「ラピ姉!!」

とうとう、迫り来る触手に捕まってしまうラピス。

「ああああ!!」

そのままギリギリと締め付けられていく!

絶体絶命と思われたとき!!

 

 

「イニシャラーーイズ!」

 

 

薄緑色の星型の光が、ラピスを縛っていた触手を消し去る!!

「大丈夫、ラピスちゃん!」

「え、枝織ちゃん!!」

そして、落ちてくるラピスを受け止める、コレクターシオリ。

「助けにきたよ!」

「ありがとう、枝織ちゃん!」

そのまま、ラピスの体を見回すシオリ。

「な、、、なに、、、枝織ちゃん」

「うわ〜、ラピスちゃんスタイル良いね〜!」

その言葉に頬を赤らめて嬉しいそうに照れるラピス。

「えへへ、14,5才の予想データなんだ!でも、枝織ちゃんや、ユリカには負けるからな〜〜」

そう言って自分の胸元を見て、ため息をつくラピス。

「でも、勝っている人もいるじゃない」

「うん!あの二人には勝ってるもんね!!」

 

 

 

「なんか、、、今ものすごく頭にくる事を言われた気が、、、」

「私も、、、なんかムカツク事を言われた気がしたわ!」

個人のプライバシー保護の為、名前は非公開とさせていただきます。

 

 

 

「そういえば、、、今のイニシャライズは、、、」

「私だ」

「え、北斗さん!!」

すぐ脇に現れるコレクターホクト。

そして、ラピスの方を向き、力強く言う

「三人で、あいつを倒すぞ!」

その言葉を聞き、明るい顔になるラピス。

「うん!でも、あいつ装甲固いよ?」

「それならば、やり方があるさ!コレクターシオリは奴をかく乱してくれ!

その隙に俺が、あいつの懐にもぐりこみ、あいつの装甲を破る!コレクターラピスは援護を!!」

「「了解!!」」

 

 

 

そのころのディア

「わ〜〜い!花輪がで〜〜きた!!」

まだ、現実逃避していた。

 

 

 

「私に、風の力を頂戴!」

「おっしゃ!いくぜ!!」

「コレクター・プリズム・インストール!」

ガイから、シオリに光の玉が飛んでいき、コムコンに吸い込まれる!

「ウインドエレメントスーツ、ダウンロード完了!」

白銀に輝く、風のエレメントスーツの姿に!!

「えええええ〜〜〜〜い!!」

そのまま全速力でエビの方に飛んでいく!

「大地の力を!」

「はいでありまする!」

「コレクター・プリズム・インストール!」

その間に、ホクトがダッシュから、光の玉を受け取る!

「ソイルエレメントスーツ、ダウンロード完了!」

薄紫色のうさぎな大地のエレメントスーツに変身するとそのまま全力で飛んでいく!

「はああああ!」

そして、エビに肉迫する!!

「ワンちゃん!!」

「、、、、、はい」

「コレクター・プリズム・インストール!」

現状に頭を抱えながらも、ラピスに光の玉を渡すブロス。

「ディア、、、あの人たちの、、、見たのかな、、、」

「ファイアーエレメントスーツ、ダウンロードか〜〜んりょ!」

シオリが触手をひきつけ、そこから逃れたのをラピスが焼く!

そしてその間に、ホクトがエビの殻に取り付き、こぶしで殴りかかった!

 

 

「はああああ!

ふん!

ふん!

ふん!

ふん!

ふん!」

 

 

 

「おおっ、ひびが入った!」

「すごいでありまする!!」

「北斗さん、、、普通に技を放てば、、、いいんじゃない?」

それを言ったらおしまいだよ、ブロス。

 

「ソイルボンバー!」

 

すかさず、間合いを開け、右のグローブをロケットパンチみたいに放つ!

見事に、ひびの入った所に直撃し、装甲が割れる!

 

 

「今よ、みんな!!」

「うん!」

「ああ!」

元のエレメントスーツに戻る三人。

「、、、あれやるんだろうな、、、はあ、」

ブロス、ため息ばかりしていると、幸せが逃げていくぞ。

 

 

「コレクター!」

 

大きく飛び上がり、回転しながらワンドを振り回すラピス!

 

「コレクター!」

 

バトンの両端を伸ばし、回すシオリ!

 

「コレクター!」

 

飛び上がり一回転してから頭上にワンドを掲げるホクト!

 

 

「やっぱり、、、」

 

「「「トリプル!」」」

 

「声までそろえて、いつ練習したんだろう、、、」

 

「イニシャラーイズ!」

 

その先端から黄色い星型の光が!

 

「イニシャライーズー!」

 

回転の中心から、ピンク色の星型の光が!

 

「イニシャラーイズ!」

 

ワンドを頭上から振り下ろすと、先端から薄緑色の星型の光が!

そして三つの光が螺旋を描いて、装甲の割れたところに直撃する!!

 

 

 

「ああ、、、お茶がおいしいな〜」

どこからか湯飲みを持ち出して、お茶を飲み始めるブロス。

どうやら彼も現実逃避を始めたようだ。

 

 

 

「ギャアアアアアーーーーー!!!」

最後の断末魔をあげて、崩れ去るエビウイルス。

その姿を見つめるコレクター三人。

「やったね、ラピスちゃん!」

「やったな、、、」

「ありがとう、シオリさん、ホクトさん!」

そして互いに微笑み合う三人。

「師匠やりましたね!!」

「さすがでありまする!!」

「ははは、、、すごいね、、、」

そこへ駆け寄ってくるガイとダッシュとブロス。

『二人とも大丈夫?!』

「大丈夫だ、零夜」

「私も平気だよ、零ちゃん!」

零夜のウインドウもホクトとシオリに駆け寄ってきた。

「さあ、みんな戻ろう!!」

「ああ!!」

「うん!!」

「はいでありまする!」

「おお!」

『そうね!』

そしてひとしきりみんなからの祝福を受けた後、妖精(コレクター)達は手を取り合いながら現実空間へと帰っていった。

 

 

がんばれコレクターラピス!

がんばれコレクターシオリ!

がんばれコレクターホクト!

ネットの平和のために!

そう!トリプルコレクターがいる限り、ネットの無法は許さない!!

 

 

、、、??なんか、、、また違う気が、、、ま、いいか!!

 

 

 

 

 

 

余談

 

「は〜、アキト兄への言い訳、、、どうしよう、、、僕、怒られるよ、、、ディアはこんなだし、、、」

「妖精君、妖精君、わたしをあなたの国へ連れてって。争いのない世界に」

なぜか、隣に黒い大きな犬を置き、赤い袖なしワンピースに黒のシルクハットを被り、訳の分からない事を言うディア。

まだ、、、壊れてたのね、君。

「だったら〜〜、私が怒られないようにしてあげる!」

「ほ、本当ですか、枝織さん!!」

「うん!」

「こいつなら悪知恵も働くから、大丈夫だ」

「北斗さんがそういうなら良いけど、、、」

果たして枝織の考えとは!!

 

 

 

現実空間の戻った後のブリッチ。すでに主要メンバーが集まっている。

そこで珍しく、怒っているアキト。ま、ディアがなかなか元に戻らないので怒られてもしょうがないだろう。

「ダッシュにブロス!これはどういうことだ!!」

『そ、、それはね、、、アキト兄、、、』

「うわ〜〜ん、アー君〜〜〜!」

ブロスが言い訳をしようとした時、枝織が瞳から大粒の涙をこぼしながら、抱きついてきた。

「え、、、ちょっと、、、枝織ちゃん??」

顔を赤くしながらも女性クルーの目が怖くて、焦るアキト。

しかし、そんな事にはかまわず、枝織が話し出した。

「ごめんね、アー君。私ね、これをやらなかったら、恥ずかしい写真をばら撒く、って脅されていたの!」

「な、なんだって!!」

その言葉に騒然となるブリッチ。優華部隊の面々も驚きに包まれている。

「力ずくで奪おうとしても、『僕に何かあったら、すぐにばら撒くようにセットしてある』って言って脅すの!!」

そう言いながら、ある人物を指差す枝織。

その指先には、、、

「へっ??ぼ、、、僕??!!!」

やはり、、、この幸薄い少年、、、ハーリーがいた。

そして、無言の女性陣に襟首を捕まれて、何処かへつれられていった、、、

無事でいろよ、、、ハーリー。

 

『零夜さん、、、枝織さんって、、、』

「ブロスちゃん、余計な事は言わないほうが良いわよ」

『そうですね、、、ハーリー兄みたいには、なりたくないし』

 

 

なお、ディアはアキトが電脳空間で一日相手をしてあげたら、見事に立ち直ったそうな。

 

 

 

 

おわり

 


どうも、kitaです。ラピス魔法少女計画、今回は多少趣向を変えまして、北斗と枝織がでています

しかも枝織をラピスの友達にしているし!!おまけにディアは違う世界にいっちゃうし!

いや〜、コレクターハルナとコレクターアイを枝織と北斗でやったら面白いかな〜と思って書いたんですけど、

いかがだったでしょうか?

元ネタを知りたい人は、金曜日の夕方6時からNHK教育で放送している

「コレクターユイ」を見よう!(再放送ですけど)

岡本慶子先生のマンガ版もNHK出版から「コレクターユイ」全5巻、「コレクターユイVer2」全4巻で発売中だ!

ビデオも出ているぞ!

 

さあ、作者kitaの暴走はどこまで続くのか!!

だれか、止める人は現れるのか!!

 

 

 

 

管理人の感想

 

kitaさんからの投稿第六弾です!!

北斗が・・・

膝を抱えて、アニメを見てるんですか?

いや〜、笑いましたよ(爆笑)

なんか、想像すると本当に怖いな〜、その絵は(苦笑)

それにして、何処までKitaさんの世界は広がるのでしょうか?

今後も実に楽しみですね!!

 

では、kitaさん投稿、本当に有難うございました!!

 

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後、掲示板になら感想を書き易い、と言う方もおられるので。

この掲示板に出来れば感想を書き込んで下さいね!!

 

 

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