「武蔵!

  ゲッター線も納まってきたようだ

  ゲットマシンで偵察に出てくれ。」


 「了解!

  そんじゃちょっと行って来まさあ!」



 武蔵と呼ばれた筋肉質の男は、

 その声とともにに部屋を駆け出していった・・・



 残った者はモニターを食入る様に見つめていた。



 緑色の光が薄くなって来たころ・・・

 光の下から何かの影が見え始めた。



 「何、あれ・・

  黒い人!?・・・

  いえ、ロボット!!・・・」



 シンとした部屋に、ミチルの呟きが響き渡った・・・・









チェ ンジ!!ナデゲッター

  第一話 無敵!!ゲッターロボ発進








 緑色の光に包まれたまま

 アキト達は周辺の景色が変わっていることに気づいた

 不思議とこの緑色の光に不安を感じない、

 むしろ安心する感じだった。

 それよりも今は急務がある。



 「どこかの世界に入ったのか?

  ディア、ブロス現在地と現況の確認をたのむ」


 『んとねー・・・

  ここは日本の浅間山近辺だと思う。

  あくまで私の知っている世界のそれに

  近いっていうだけだけど・・・

  後、大気成分もほとんど同じ

  むしろこっちの方が綺麗みたい、

  でも、さっきの緑色の光の成分が残ってる。』


 『こっちは全くだめ

  操作系と駆動系の半分以上が

  遺跡との融合のせいでフリーズしてる。

  フェザーは半分ぐらい動くけど、

  ガイアもラグナランチャーも融合しちゃってて動かせない

  間接部やバーニア関係にも融合してるから

  自力復旧は見込み薄だね。』



 
 ディアとブロスの報告を聞きながら、

 状況について分析してみる。

 ブローディアはこのままという訳にはいかない、

 どこかで修復、いや大幅な改修が必要になるだろう。

 その意味でこの世界は、都合が良さそうだ。


 視界がまだ少し緑色に変色しているが、

 気象観測所の様なものが有る(少し大きいが)

 少なくとも俺達の居た世界と大きく違う世界では無いようだ。

 例え緑色の世界だとしても、この際文句は言うまい。

 そんなことを考えていると、気象観測所のほうから何か出てきた。



 『アキト兄!何か来るよ!

  多分飛行機!』




 ディアの言うとおり、出てきたのは紫色の戦闘機のようなものだ。

 いや、緑色の光が薄くなって来ると

 赤色だという事が分かった。



 「通信回線は開けるか?

  言葉が通じると良いんだが」



 『うん!大丈夫!

  なんか向こうからも呼びかけがあるし、

  日本語で通じるみたいだよ!』




 ディアでは無くブロスが答えた。

 さっきの事を根に持っているらしい。

 今度ご機嫌とっておかないとまずいな。



 「回線をつないでくれ」


  
 『うん!』




 『・・・えるかガガ・・ピィー・・・・』



 おかしなノイズが混ざっているが日本語の様だ、

 それにディアが回線を合わせているので

 ノイズも無くなってきた。



 『聞こえるか!?

  こちら、早乙女研究所所属ゲッターイーグル

  聞こえたら返事をしてくれ!』



 コミュニケには”Sound Only”と出ている、

 多分規格が違うか、コミュニケ自体が無いのだろう。

 俺は、通信に出てみる事にした。



 「こちら、ブローディアパイロット、テンカワ・アキト

  駆動系がやられて動きがとれない!

  救助を要請する!」


 
 すぐに返事が返ってこなかったので少し不安になったが、

 上司と連絡を取っていたらしい。

 しばらくすると返信があった。



 『わかった、

  だがどうやって救助すれば良いんだ?』




 俺は少し考えブロスに確認をとった。



 「ブロス、

  Gキャンセラーとバーニアはどれぐらい生きてる?」


 『Gキャンセラーは60%まで

  バーニアはかろうじて脚部付近の一基が出力20%ぐらいでなら動くよ。』




 今度はディアが言った、

 これは本格的に出番の取り合いになってきたらしい、

 まだ気の抜ける状況じゃ無いのに・・・


 頭痛い・・・





 『テンカワ・アキトとか言ったな、

  他に誰か乗っているのか?

  声が聞こえた様だが。』




 どうやらディアとの会話を聞かれていたらしい、

 出番の取り合いでそこまで頭が回っていなかったな!?




 『まあまあ、

  起こってしまった事は仕方ないよ』



 『そうだよ不可抗力だよねー』




 こういう時は、素早く連合を組む、

 何んだかなー

 しかしナデシコの皆ってこんな感じだったような・・・(爆)



 はっ!!・・・


 殺気!?・・・



 気のせいか・・・



 ・・・



 この事はもう考えないようにしよう・・・




 『おい!

  聞こえているのか!?』



 長い時間沈黙している事を、不審に思った男が聞いてくる。



 「すまない、少し気が動転していた様だ。

  さっきの事だが、

  確かに俺の他に二人いる。

  それと、

  この機体は何とか浮き上がれる、

  その飛行機で牽引していってくれ。」




 あの気象観測所のような建物、

 早乙女研究所とかいったか、

 赤い戦闘機の事もあるし、まだ油断はできないが、

 あの中に行けば少しはこの世界の事も分かるだろう。

 


 『分かった、アンカー射出!』



 声とともに赤い機体の下部から、二本のアンカーが射出された。

 そしてブローディアの両肩の辺りに引っ掛ける。

 そのままブローディアを牽引していった。

















 赤い戦闘機の射出口からそのままハンガーデッキに入ったブローディアは、

 三機並んだ戦闘機の横に固定された。

 固定を確認した俺は、コックピットのハッチを開けて外に出た
 
 とたんに数人の人間に囲まれる、

 兵士かと思ったが

 一人を除くと気が弱すぎる、

 まともな戦闘には耐えられないだろう。

 そんな風に周りを見ていると、白衣をしてひげを蓄えた男が前に出てきた。




 「確かテンカワ・アキトと言ったな、

  わしがこの研究所の所長、早乙女だ。

  ・・・

  早速だが、君は何者かね?」



 早乙女と名乗った白衣の壮年が疑問をぶつけてくる。

 明らかに不審者を見る目だ、

 まあこんな現れ方をしたのでは仕方ないだろう。

 ハンガーデッキの外に何人かひそませているようだが、

 知らないフリをしておくとしよう。

 これ以上、警戒されない様にしなければ。

 そんな風に、考え込んでいると

 ススッと女の子が前に出て来た。



 「お父さん!

  テンカワさんが困ってるじゃない!」

  

 セミロングの髪をバンダナで纏めた活発そうな女の子が早乙女博士を叱っている。

 彼女の気迫に圧されてか、早乙女博士が少し下がる。

 そして女の子はクルリと振り返り、微笑みながら話し始める。




 「お父さんの事許してあげて、

  怖い顔してるけど、根は良い人なのよ。

  ああ!

  そう言えば自己紹介が未だだったわね、

  はじめまして、

  私は早乙女ミチル

  もう分かってると思うけど早乙女博士の娘よ、

  この研究所でパイロットの仕事をしているわ。

  私の事はミチルって呼んでね!」




 「はじめましてミチルちゃん、(ニコッ)

  コック兼パイロットのテンカワ・アキト

  俺もアキトで良いよ。

  まあ、コックが本業なんだけど事情が有ってね。」



 ミチルちゃんは何故かポーッとなって

 話をきちんと聞いてるように見えない、

 熱でも有るのだろうか?

 しかし、早乙女博士の目が一層鋭くなったのは何故だろう?


 ・・・


 会話が途切れ、少し間抜けな空気が漂いだしたころ
 
 待ちきれなくなった様に、

 やんちゃそうな子供が駆け寄ってきた。

 

 「ボク早乙女元気!

  アキト兄ちゃんよろしく!」



 「うんよろしく、元気君(ニコッ)」



 元気君も顔が少し赤い様に見える。

 もしや風邪でも流行っているのだろうか?

 心配していると、

 気のせいだったのか、すぐに立ち直って話しかけてきた。



 「それでさ!

  他に二人乗ってるって言ってたよね!?

  何処にいるの?

  まだあの中?」



 元気君がブローディアの方を指差して聞いてくる。

 さて困った、如何言ったら良いのだろう?

 ブローディアの方に視線を送るが、

 ディアもブロスも我関せずといった感じである。

 ディアもブロスもAIなんだから、

 通信の方に音声を回さない様にしゃべる事ぐらい簡単なはずだし、

 オモイカネの様に文字で話す事も出来る。

 いくら俺が特別指示をしていなかったとは言え、

 責任の半分は有る筈なんだが・・・



 しかし、出来るだけ警戒されたくないんだが、

 この感じだとオモイカネ級AIの開発はまだ先だろうし、

 コミュニケにディアとブロスが出たら大混乱だろうな・・・


 そんな風に、言い訳を考えているその時!



 ビィーーーッ!!  ビィーーーッ!!   ビィーーーッ!!



 突然アラーム音が鳴り響いた!



 『日本海沖にメカザウルス4体確認!

  北北西の進路より

  時速160kmで研究所に接近中!』


  
 「何!?

  もしや奴ら、さっきのゲッター線を嗅ぎつけて・・・

  武蔵!ミチル!イーグル号とジャガー号で出ろ!」


 
 通信士の報告を聞き二人に命令を出す早乙女博士

 そして、俺の方に振り返り。



 「アキト!

  お前パイロットだと言ったな!?

  来い!」



 早乙女博士が俺について来るように促しながらハンガーデッキを出た。

 そして、隣の部屋のモニターを起動し俺に見せた。

 そこには、恐竜型のロボットによって町が破壊されるところと

 逃げ惑う人々が映っていた。



 「お前が、現れた事によって

  起こった事だ!

  責任を取ってもらうぞ。」



 状況が飲み込めた、

 煮え湯を飲まされた思いだ。

 まさか世界に侵入しただけで争いを呼び込む事になるとは、

 おれは、うなずくとブローディアに向かおうとした。



 「お前の機体は、まともに動かんのだろう?

  ベアー号に乗れ。」



 「え・・・?

  いいんですか?」




 早乙女博士に呼び止められた俺が、不審に思って聞くと。



 「お前が行かなけりゃわしが行った!

  だが、お前はパイロットなんだろ!?

  わしよりましなはずだ。

  それにゲッターは3機揃わなければ本領を発揮できんしな。」
 


 早乙女博士の表情に本気だと読み取った俺は、



 「ありがとう、

  いってきます!」



 言いながら駆け出そうとしてはたと止まり。



 「ブローディアに近づかない様にして下さい、

  防衛機構が働いていますから、近寄ったら怪我しますよ。」




 そう言いながらハンガーデッキへと走り出した。


 早乙女博士の渋い顔が目に見える様だった・・・










 ベアー号に乗り込む時に思ったのは唯一つ、

 不恰好な飛行機だなという事だけだ。


 IFS仕様という訳ではないので、

 少し手間取ったが、それでも、

 思考をトレースするシステムは付いている様なので、

 それほど戸惑わずにすんだ。

 以外だったのは加速がなかなかの物だという事だ。

 先行する2機に3分ほどで追いついた、

 見た目で判断してはいけない様だ。





 『もう追いついてきたのか、意外と早いな!』



 武蔵が通信を入れてきた。


 
 『まだ自己紹介して無かったな、

  俺の名は巴武蔵、ゲッターのパイロットだ、

  始めてだからって爬虫人どもは手加減なんてしてくれねえんだ、

  足手まといになるんじゃねえぞ!』




 武蔵はぶっきら棒だが喜色の混じった声で言った。

 何かうれしい事が有ったのだろうか?



 『こら!!武蔵君!

  あんまりアキトさんを怖がらせるような事言うんじゃないの!』




 ミチルちゃんが武蔵を叱る。

 やり込められたのが悔しいのか武蔵が唸っている。




 『グゥムムムムゥ!!・・・

  アキト!おぼえてろよ!』  




 なぜ俺!?(爆)




 ・・・



 気を取り直して疑問に思っていた事を聞いてみた。




 「爬虫人とは、何者なんだ?」




 『何だ!?

  知らねえのか!?』



 武蔵が怒鳴り返す様に聞き返してきた。

 馬鹿にした、と言うよりは本当に驚いてるという感じだ、

 ミチルちゃんからも絶句したような気配が伝わってくる。

 まずい、この世界では常識だったらしい・・・(汗)

 

 『本当に知らないの?

  日本中に現れたし、中国や、ヨーロッパなんかにも出たし、

  今はバット将軍がアメリカに出て竜馬君達が戦っているのよ!?

  世界中のニュースになっているはずよ!!』

 

 俺はミチルちゃんの言った事に引っかかりを感じた。

 それほど大規模な敵であるなら、

 こんな戦闘機だけで今まで対抗出来たとは思えない。


 しかし、まずい事になった、

 これだけ認識度の高い事を知らないと言う事は、

 よほどの事だと思われるはずだ。

 もう誤魔化しきれないだろう。



 「すまない、それらの事は

  戦闘が終わってから話す、だから今は・・・」



 『ああそうだな、ちょうど敵さんも見えてきたところだし。』



 『ええ!今は目の前の敵に集中しましょう!!』



 俺たちは編隊を組んで攻撃を開始した。

 俺たちはまず、翼竜型のメカザウルスに攻撃をかける

       


  バババババババ  


           ヒューーーー



                  ズドーーーーン!






 まずイーグル号とジャガー号がバルカンで牽制を行い

 その間に高高度まであがった俺が大型のミサイルを放つ!

 ミサイルは翼竜型のメカザウルスに命中し爆発した。

 しかし、翼竜型は、損傷をうけたもののまだ飛行できるらしく、

 また飛び上がってきた。

 そして、残る3機のメカザウルスも迫ってきている。

 いざとなればこの機体を放棄して敵の機体を奪ってでも戦うつもりで

 機首を下げようとすると、



 『ゲッター1に合体だ!

 速度を合わせろ!』




 と言う声と共にメカザウルスから離れつつ3機が一直線になるコースに並ぶ、

 こ・・これはまさか・・・


 初めてエステバリスに乗ったころ、ガイとやったクロスクラッシュを思い出す・・・

 かんべんしてくれーーー!!


 そんな事を考えているうちにも、説明は続けられている。



 『俺の掛け声に合わせて1のレバーを前に倒せ!いいな!』



 「わかった・・・」



 言葉は普通だが頭の中は大混乱だ、ここにいるのがガイだったら・・・

 嬉々としてやったに違いないのだが!(爆)



 『チェンジゲッター1!!スイッチオン!!』




 言われて反射的に1のレバーを上げる、するとオート機能が入って徐々にジャガー号が近づいて来る。

 しかし、オート機能が甘いのか少しずれたりする。

 微調整をおこないつつジャガー号に接近する、

 イーグル号とジャガー号がドッキングする

 まるで生えてくるかの様に腕が出現する、

 合体した機体とドッキングする、

 すると機体のコックピット部分を残して足の形に変形を開始する。

 完成されるロボット、決めポーズまでとっている。


 まるっきりゲキガンガーだ!(核爆)




 『ゲッターウイング!!』



 武蔵の掛け声に反応してゲッター1からマントが出る、

 ウイングじゃなかったのか!?

 ゲッター1がマントを靡かせつつ翼竜型に接近する、



 『ゲッタートマホゥク!!』



 肩の部分からトマホークが飛び出して来る

 どうやら音声入力らしいが叫ぶ必要があるのか?



 ズバッ!!



      「ギシャアーーーーー!!」



                  ドッゴーーーーン



 トマホークを上から叩きつけられ翼竜型が爆発する。

 ゲッター1はそのまま高度を落とし地上にいるサイ型に向き直る。



 『ゲッタービーム!!』



           ビーーーーー!!



 ゲッター1の腹の辺りから緑色のビームが飛び出す!

 そのビームはサイ型を貫き灼熱の尖塔を作り上げた後、爆発する!



 
   ズドドーーーン!!!!




 ここが日本アルプスの山麓辺りだから被害は出なかったものの

 かなりの爆発だ。

 ゲッター1は次の敵に向かおうとしたが、その時すでに、

 首長竜型のメカザウルスの首が伸びてきてゲッター1に巻きつこうとしていた。



 『オープンゲット!!』



 武蔵の声と共にゲッター1が分離する。

 3機は別々の方向に逃げ出し、

 敵から少し離れた辺りに合流する。



 『アキトさん大丈夫!?』



 「ああ大丈夫だよ、ミチルちゃん。」



 『よかった、じゃあ次は私の掛け声に合わせて

  2のレバーを上に入れて。』



 今度は、ミチルちゃんのジャガー号を先頭に一列に並ぶ、

 敵から逃げながらなのであまり安定していないが、

 敵のミサイルの精度があまり高くないらしく、

 問題になることは無い。



 『チェンジゲッター2!!スイッチオン!!』



 ウミガンガーと似たシルエットの機体に合体すると、

 頭から落下を開始する。

 そして、地面に向かって右手を突き出すと、

 右手のドリルを高速回転させながら突き立てる。



   フィイイーーン!!



           ズゴゴゴ!!



 地面の中に機体ごと突っ込み敵の真下から出現する!

 首長竜型の腹部を削り取りながら、ゲッター2が飛び出した!



 ズゴゴゴ!!   ドッシュウ!!



 「ギシャーー!!」


 首長竜型はダメージを受けたようだが、

 まだ、倒れるほどでは無い。

 反撃に出ようと首をめぐらすが、ゲッター2はすでに首の射程の外にいた。

 首長竜型に右手を向けてミチルちゃんが叫ぶ!



 「ドリルミサイル!!」



       ゴォーーーー!!




           ボッゴーーン!!



 ゲッター2の右手のドリルが轟音を上げて発射される。

 ドリルは一直線に飛んで首長竜型に突き刺さる!

 そして内部構造ごと爆発した!

 ゲッター2の見た目はウミガンガーに似ているが陸戦用らしい。


 ゲッター2は次のメカザウルスに向かおうとするが、

 ドリルミサイル爆発時の爆煙を利用し、

 敵はゲッター2の真横に回り込んでいた!

 ティラノサウルス型とでも言えばいいのか

 それは、大きく息を吸い込み、口から炎をはいた!



  ボォーーーーァ!



 『オープンゲット!!』



 炎が届く前に、ゲッター2が分離し3機が別々の方に逃げ出す。



 ゲッターという物の事が大体分かった、だから

 次は、おそらくこうだろうという事を思い切ってやって見た。



 「チェンジゲッター3!!スイッチオン!!」



 そう言いながら3のレバーを前に倒した。

 武蔵とミチルちゃんは台詞を聞くと反射的にこちらに合わせてきた、

 最早条件反射の域に達しているのだろう。



 ゴーーーズシャン!!



 合体すると飛べなくなって落ちてくる。

 バーニアが有るので着地に問題は無いが・・・


 作業用マニピュレーターの様な腕、

 ジャガー号にキャタピラが生えただけの足、

 肩からせり出した大型ミサイル、

 ゲッター3の形はリクガンガーそのものだ!(爆)


 だが敵が最後まで待ってくれるはずも無く、

 ティラノ型は着地タイミングを見計らって炎を吐いてきた!

 炎を最小限の動きで避けつつ懐へ潜り込む、

 最小限の動きで避けたため外部装甲が少し融解しかけているが

 掴んでしまえばこちらの物だ!



 「白竜山下ろし!!」



 掛け声と共に相手にジャイアントスイングをかけ、そのまま投げ上げる。

 そして、バーニアを使いジャンプ!

 ティラノ型の背後にのしかかりそのまま叩き落す!




 「ゴギャーー!!」




          ドゴーーーーン!!





 大地アキラの必殺技”白竜山下ろし”

 39話中2回しか出てこない忘れられた必殺技だ。

 とっさにこんな技が出てくる自分に

 少し泣けてきた・・・



 叩きつける部分も

 コックピット付近は避けたはずなので(頭)

 パイロットも生きているはずだ。



 『やるじゃねえか、初めてだとは思えねえぜ。』



 武蔵が声をかけてきた、あまり驚いていない様だ。



 「まあな、これでもパイロットだからな。」



 ブローディアを見ているのだから、これで納得してくれるだろう。

 そのまま武蔵やミチルちゃんと会話していると、早乙女博士から通信が入った。




 『作戦終了だ、帰とうせよ。』



 その言葉を聴き、いろいろと説明しなければならない事がある事を思い出した。

 まあ、あまり悩んでも仕方が無い、研究所に着いてから考えよう。




 そして、お約束の夕日をバックに

 


 また分離したゲットマシンは




 早乙女研究所への帰路を急ぐのだった・・・









 次回予告

 早乙女博士と対立し拘束されるアキト

 内部から攻撃される早乙女研究所

 絶体絶命のピンチの中、駆けつける者とは!

 次回 第二話 その名はGに

 チェンジゲッター!






 あとがき


 どうも、黒い鳩です。

 まず、アキトがベアー号に乗ったとき思考をトレースするシステムが有る、

 という事にしましたが、それは、ゲッターは基本的に運動神経のいい人が乗ると

 その日の内にまともに動かせています。(竜馬、隼人等)

 飛行機や自動車ですらその日の内にといわれればかなり難しいというのに、

 あんな複雑な動きを音声入力が有るとは言え一日で動かすとなれば

 思考をフィードバックするシステムぐらい付いているだろうという

 思い込みの下に、付いているという事にしてしました。

 後、ゲキガンガーに”白竜山下ろし”なんてものはありません。

 これも、思いつきの産物です。

 武蔵の性格が違うという事は良く分かっているのですが…

 やはりチェンジ風になってしまいました。

 あんまり深く突っ込まないでくれると幸いです。

 後、ハヤトには例の迷台詞を言ってもらうべきなのかどうか迷うところです。

 ちなみに、イーグル号の全長は13m、縦と横の違いが有るとは言え

 ブローディアより一回り大きいのでゲットマシンのカタパルトから

 ブローディアが入る事が出来ます。

 

 

 

代理人の感想

武蔵野地獄巡りぃぃぃぃっ!

と、ゆー技がゲキガンガーにはちゃんとあります!>白竜山おろし

ついでにいうと「おろし」は「颪」なので「下ろし」とは微妙に違ったり。

 

それ以外のとこは・・・・まぁ、それなりでしょうか。

平均的なスパロボ小説より一寸下くらい?