運命の糸

プロローグ

 

 

 

 

 

2195年・・・・第一次火星大戦勃発

         火星にチューリップが落下

 

2197年・・・・機動戦艦ナデシコ出港

 

2198年・・・・木連との和平が成立

 

2201年・・・・火星の後継者のテロ事件が発生

 

 

 

 

この出来事をただ見ていた傍観者がいた。

いや、実際はなにもできなかったのかもしれない・・・

 

「私の知らない間にこんなことが起こっていたのね・・・・」

 

暗闇のなか彼女はつぶやいた。

 

「これは、私の責任でもある・・・・」

 

演算ユニットの管理 AI である彼女は責任を感じていた。

自分が原因でたくさんの人々の笑顔を奪ってしまったことに夢を奪ってしまったことに・・・

しかしそれは彼女には非は無い、

欲望にまみれた人間たちが己の利益だけを求めて争った結果なのだから。

だが、彼女は何かをせずにはいられなくなったのだろう。

演算ユニットの中にある人々の残留思念を感じ取り、その記憶を知ったのだから。

 

「管理者が歴史に介入するのは最大の禁忌、

でもやらなくちゃいけない私にはその義務がある」

 

彼女の傍に八才くらいの少女が現れた。

 

「私はコレの管理者・・・だからここを離れるわけのはいかない、

禁忌を犯した罪はすべて私が受けます。

だからあなたには歴史を変えてほしいの、

ごめんね・・・勝手に生み出して、勝手なお願いをしている」

 

ブンブン

 

少女は首を横に振った。

 

「ありがとう・・・それじゃぁ、いってらっしゃい、頑張ってね」

 

そして少女を虹色の光が包み込んでゆく・・・

 

シュバ・・・・・

 

一瞬の閃光そしてそこにはすでに少女の姿は無かった。

 

「・・・・・・頑張ってね」

 

今、新たな運命の糸がまた一つつむぎだされようとしている・・・・・・

 

 

 

 

 

あとがき

 

黒い月:というわけで、運命の糸プロローグをお送りしました。

いやぁ、本当にダメダメですねぇ

かなり短いですし・・・・・

次回からはもっと精進し、がんばります!

こんなダメ作者ですがよろしくお願いします。