黒き貴公子と赤き戦士


第一話:あの歴史をやり直すために・・・





・・・・・ここはどこだ?
俺はたしかルリちゃんやリョーコちゃん、ラピスたちと一緒に
ランダムジャンプを・・・・





起きてみるとそこは草原だった・・・

「・・・・・・ん?このかっこはナデシコに乗る前の・・・・
 ということは俺は過去に来たというのか!?」
なんということだ・・・
俺は何か違和感を感じて顔に手を当てた。

・・・・・・バイザーがない?
なら俺は目が見えるということか?

五感が元に戻っているのか?

俺は少しの間混乱した。
そこへラピスに呼ばれる。

「アキト、アキト!大丈夫?」
心配そうな声が頭に聞える。
「あぁ、大丈夫だ。
 今、どこにいるんだ?」
「それが私、6歳の体になっちゃって昔いた研究施設にいるの・・・・」
・・・・・ラピスまでもが昔の体に戻っていると言うことは・・・・
間違いない!

俺は、

俺たちは過去に戻ってきてしまったんだ・・・

「アキト?」

「ラピス、俺も昔の体に戻っている・・・・
 どうやら俺たちは過去に戻ってきたようだ。」

「やっぱり・・・・・じゃあ五感も?」

「ああ、全部正常だ。」

「そう・・・・・よかった。」

「・・・・・ありがとう。
 で、これからどうするかなんだけが・・・」
俺たちは今後についての話を決めた・・・
あの時を繰り返させないために俺はナデシコに乗ることを・・・
時間ではユリカたちと会う前の時間らしい。

「じゃあ、私はどうしよう?」

「安心しろラピス。必ず迎えに行くさ。」

「うん!約束だよアキト。」

「あぁ・・・・それとこれから頼むことをやって欲しい・・・」

そして俺はラピスにその頼みごとをした・・・
・・・・・・・・あれ?
俺はその時になって自分の腕に重みを感じた。

俺は自分の腕を見た。

そこには・・・・・

「う〜ん・・・・」




「なんでリョーコちゃんがここに居るんだぁーーーー!?」


そう・・・
俺の腕にリョーコちゃんが抱きついて寝ていたのだ・・・・・

「どうしたの?アキト?」
ラピスが不思議そうに聞いてくる。

「いや、なんでもない・・・そろそろ行かなきゃならない。」

「うん、わかった。」

ラピスとのリンクを切った俺はリョーコちゃんを揺さぶった。

「お〜い、リョーコちゃん?」

「・・・・・・ん?あれ?テンカワ・・・・おはよう・・・」

「あ、おはよう・・・・・・・じゃなくて!」

「?あれ、お前そのかっこ・・・」

俺はリョーコちゃんに今の状況を事細かに説明した。
(「説明!?」とこのときイネスさんが反応したのは完全なる余談である。by黒子)

「そうか・・・俺たち、過去に戻ってきちまったのか・・・」

「うん・・・でもリョーコちゃん、なんでボソンジャンプして無事なの?」

「あぁ・・・イネスさんに頼んでジャンパー措置してもらったんだ・・・
 テンカワを追うのにはジャンパー措置していたほうがテンカワが
 ボソンジャンプで逃げる時に捕まえて追うことが可能だろ?
 だからやってもらったんだ・・・・」

「そうだったのか・・・
 ごめんね、俺のせいで・・・・」

「いや、いいんだ。
 それよりこれからどうするんだ?」

「あぁ、俺はまたナデシコに乗ろうと思う。
 あんな歴史を変えるために・・・
 ガイや白鳥さん、サツキミドリの人、火星の生き残りの人・・・
 前に死んでしまった人を救う為に
 俺はナデシコに乗ろうと思う。」

「そっか。じゃああたしも乗らなきゃな・・・
 もともとはサツキミドリにいたんだしな。」

「・・・・いいのかい?」

「あぁ、俺もあんな歴史になっちまうのは嫌だし・・・
 それに・・・・その・・・・テンカワの手伝いもしたいしな・・・・」

「ありがとうリョーコちゃん。」(テンカワスマイル)

「(ボッ)い、いやべ、別に礼なんかいわれることじゃないさ。」
リョーコちゃんは顔を赤くして俯いた。
「どうしたのリョーコちゃん?顔赤いよ?」
アキトがリョーコの顔を覗き込む。

「だ、大丈夫だよ!」
そっぽをむくリョーコちゃん。
俺はなにがなんだかわからなかった。




俺たちは自転車を2人乗りしてナデシコがあるドックへと向かった。
もちろんあの時ユリカが通った道をだが。
そして俺たちの前を1台の車が通った。
・・・・・・あれだな。

「リョーコちゃん、しっかり捕まっててよ。」

「あ、あぁ。(顔真っ赤)」

案の定スーツケースが俺たちめがけて飛んできた。
今回もきちんと締めてなかったようだな・・・
普通の一般人にぶつかったらかなり痛いと思うぞ?

俺は自転車を急停止させ、スーツケースを両手で受け止めた。

車が止まり、1人の女性が出て来た・・・・・

そう・・・俺が一番会いたかった人物・・・・
俺が救いたかった人物・・・・

あの時、ユリカと共に北辰にさらわれた時・・・・
俺はあの時ほど自分の無力を呪った事はなかったと思う。
そして俺は復讐人となった・・・

「済みません、済みません!本当に済みませんでした!
 申し訳ありませんでした!
 ・・・・・・痛いとこありませんか?」

「あぁ・・・・大丈夫だ。」
俺は自分の感情を押さえてそう答えた。

「・・・・あのぶしつけ質問でもうしわけありませんが
 ・・・・あなた、どこかでお会いしました?」
中身を整理してユリカに渡した俺は
ユリカに質問された・・・

「なんでです?」

「いえ、なんかそんな感じがするんです。」
自分の記憶を手繰り寄せるような振る舞いをして答えるユリカ。
・・・・・これが女の勘てやつなんだろうか?

「気のせいですよ・・・・」
俺はそう答えた。

「そうですか・・・・・
 それでは、ご協力感謝します!」
そういって車に乗り去っていった・・・

「テンカワ・・・・・」
俺はその場にただ立っていた。

「はははっ、自分の中の感情を抑えるのは慣れているさ・・・
 でも体は正直なんだよな・・・・
 俺はユリカを抱きしめたかった。
 でも出来ない。
 俺にはそんな資格はない・・・・・」

「テンカワ・・・・・それは・・・・」

「さぁ。いこう、リョーコちゃん。
 早くしないとナデシコの出発に間に合わなくなッちゃうよ。」
俺はリョーコちゃんの言葉を遮った。
俺にはリョーコちゃんが言おうとした言葉は聞く資格はないと思っていたから・・・

「そうだな・・・」
俺たちは再びナデシコのあるドックに向かった。

「はて?スバルさん、サツキミドリで合流の予定だったと思うのですが
 なぜ地球に?それとこちらの方はどなたです?」
ドックについた俺たちはとりあえずナデシコに乗るためにプロスさんに会った。
さて、どうやってナデシコに乗せてもらおうか・・・・・
やっぱり前回通りにしておいたほうが無難だな。

「いや、地球に用があってこっちに来たんだが
 また宇宙に戻るのはめんどうっつうわけで最初から乗っちまえ!てことにしょうかと
 思ったんだが・・・・」
リョーコちゃんが嘘つきまくりでプロスさんに話す。
・・・・・けっこうめちゃくちゃだな。

「そうですか・・・・・・他の2人はどうしましたか?」

「たぶんサツキミドリにいるんじゃねぇかな?」

「・・・・・わかりました。地球で乗ってください。
 たしかにそのほうが楽ですからね。
 で、そちらの方は?」

「あぁ、知り合いのテンカワ・アキト。
 ここに知り合いがいるらしいんだ。」

「じゃ、ちょっとすいませんが、DNA判定をさせていただいてよろしいですかな?」

俺は腕を出して受けた。
さすがに前回みたく舌にやられるようなことはない。
・・・・・・あれは痛い。

「ええと、確かにテンカワさんですね。
 ほう・・・・全滅した火星からどうやって地球へ?」
ここも前回通りで・・・・

「実は、まったく記憶がないんです。
 気がついたら地球にいたんです。」

まさかボソンジャンプして来たなんていえないからなぁ・・・

「そうですか・・・・・・で知り合いというのは?」

「あの、ミスマルユリカという人物なんですが・・・・」

「あぁ、ユリカさんですか・・・・
 しかし、彼女は重要人物ですので、部外者とは会えないんですよ・・・
 ですが、ネルガル社員になれば話は別です。
 今我が社がやっているプロジェクトでコックが足りなんですよ。
 どうでしょうか、みたところ料理はできそうですから
 就職してコックになってくださいませんか?」

さすがにナデシコのことは話さないか・・・・
さすがは交渉のプロだな。

「そうなんですか?ありがたいです。
 今、無職だし、この後どうしようかと思っていたところだし・・・・」

「では、さっそくお給料や規律のことなどで・・・・」

その後給料や規律などのことを話し合い
俺はナデシコのコックとなった。
・・・・・また乗ることになるとはな。
これも何の因果か・・・・・


「これが我がプロジェクト、ナデシコです。」
目の前にある異質な戦艦。
もう俺にとっては見慣れた船・・・・
そして、守るべき場所。

「なんか変な形してんなぁ・・・・」
リョーコちゃんはおそらく自分がナデシコを初めて見たときの感想を述べた。

「形は変な形をしてるかもしれませんが、性能は凄いですよ。
 それではまずブリッジから案内しましょう。

だが案内する前に一人の少女がこっちに来た・・・・・
それは・・・・・・

「こんにちはプロスさん。
 ・・・・・こちらの2人はどなたです?」
ブリッジには少女が居た・・・・・
俺の家族・・・・
そして果敢に俺に幸せになって欲しいと俺を追った少女・・・

ホシノ・ルリ 

彼女はどうなったんだろうか?

「おや、ホシノさんもうこちらにいらしていたんですか?
 まぁいいでしょう。
 こちらの2人は・・・・・」

「こんにちはアキトさん、リョーコさん。」

!!!なぜ俺を知っている?
ま、まさかルリちゃんもか?

「おや?知り合いだったんですか?」

「こ、こんにちはルリちゃん、久し振りだね。」

「おう、久し振り・・・」

俺とリョーコちゃんは困惑しながら答えた・・・

「・・・そうですか、ならつもる話もあるでしょう。
 ホシノさん、お2人に艦内を案内してください。」

そういってプロスさんはどこかへ行った・・・・

「・・・・・・案内しますか?」
おもしろそうに笑いルリちゃんが訪ねてきた。

「・・・・・必要ないだろ?」

「俺たちにはな・・・・」

「・・・アキトさんたちまで過去に戻ってきたんですね。
 ・・・・・よかったです、同じ時に戻れて。」

「そうかい?でも、どうしてこんな早くに?」

「・・・・・・もしかしたら、もしかしたらアキトさんが来てくれるんじゃないかと思って・・・」

「そうか、ありがとうルリちゃん。」

その後ルリちゃんの他にマキビ・ハリ君が戻ってきていること・・・
もしかしたら高杉・三郎太も来ているかもしれないということを聞いた。
そこで俺はラピスに頼んだ計画を話した。
そうしたらマキビ君を補佐につけるということになった。

「今はこんなことかな?
 さてと、そろそろ無人兵器が来るな・・・・」

「そうですね・・・」

「あぁ、そういえば、発進する時に来たていってたな・・・・
 じゃあ・・・・?」

「うん、ルリちゃん、俺たちは格納庫に行ってるね・・」

「はい、じゃあ私はブリッジに行ってきます。
 お2人なら大丈夫だと思いますが気を付けてください。」

「あぁ、わかってる。」

「それじゃあ、行くか、テンカワ。」

「あぁ!」



その後ガイが馬鹿やってエステを倒して骨折。
人形を持ってきて欲しいと頼まれ、俺はエステに乗った。

「さて、そろそろかな?」
リョーコちゃんは無人平気が来た時に急いで別のエステに乗るそうだ・・・

そしてついにエマージェンシーコールが鳴った。

「・・・・・・来たか。」

「アキトさん・・・・」

「ルリちゃん・・・・そっちはどうなってる?」

「今艦長が来てマスターキーを入れました・・・・」

「わかった、これよりリョーコちゃんと一緒に囮になるよ・・・」

「本当は2人で全滅させてしまったほうが楽じゃありません?」

「・・・・・そうだけど、今実力は出したくないしね。」

「そうですね。
 じゃあ、気を付けて・・・・・」

「あぁ。」

俺はエステをエレベーターへと乗せ、上へと上げた。


「誰だ君は!?所属と名前を言え!」
フクベ提督から通信が入る。

「テンカワ・アキト、コックです。」
昔通りのいいわけをする・・・

「あぁ!!俺のエステに乗ってやがる!!!
 しかもなんでコックがエステに乗ってんだ?」
仕方ないさ・・・・・お前が骨折したのが悪いぞ、ガイ。

「あの〜危ないですよ?」
いや、そうはいってられないよメグミちゃん・・・・・

「・・・・・・操縦経験があるとは思えんが?」
・・・・・かなりやってますよ、ゴートさん・・・・

「いやはや困りますなぁ・・・・」
困られるとこっちが困りますよプロスさん・・・・

「なんで、コックが!!!このままじゃやられちゃうじゃないのよ!」
・・・・・・あいかわらず煩いな、ムネタケ・・・・

「う〜む、この場はたとえコックでもやってもらわねばならんか・・・・」
そのつもりですよフクベ提督。

みんな自分勝手に騒ぐ・・・・・
でも俺にとっては安らぎだな。
俺はまたここに戻って来れたんだなと本当に思えた・・・

そして・・・・

「あぁ〜!!!アキトだ!!!アキト、アキト!!!」
このナデシコの艦長、そして俺の最愛の妻・・・
ユリカが俺を思い出し、大きな声で言ってきた・・・

「あぁ、ユリカ、久し振りだな。」

「うん!久し振りだねアキト!!!
 あ、でもそこにいちゃ危ないよ!!!
 今、上には無人兵器がいるんだよ!?」

「わかってるよ、でもパイロットは・・・・・・
 あ、リョーコちゃんがいるか・・・
 でも1人より2人。
 動ける奴が動いてナデシコを守んなきゃ駄目だろ?」

「それはそうだけど・・・・」

「大丈夫だユリカ、囮ぐらいはできるさ。
 俺を信じろ。」

「うん!信じたからね?絶対帰ってきてよ?」

「あぁわかってる、必ず生きて戻るさ・・・・」
そして俺は地上にでた・・・・

そこには無数のバッタやジョロがいた。

「さて、リョーコちゃんが来るまでがんばるか。」

俺は少しずつバッタやジョロを落とし、リョーコちゃんが来るのを待った。
そして合流後、海へと走った。

「もう少しでナデシコが浮上します。」

「わかったよルリちゃん。
 リョーコちゃん、気を抜かないでよ?」

「誰に言ってんだ、誰に!!!」

そしてナデシコ浮上後、グラビティブラストで残った無人兵器を落とした。

「な、こんなの奇跡よ!!!」

「事実として認めざる終えまい。
 艦長、エステバリスの回収を・・・・」

「アキト〜!!!凄い、凄いさすがぁ!!!」

「まったく聞こえてませんな・・・・」
そんなこんなで俺たちはナデシコに戻り、ナデシコは発進した。

その中で俺は誓った・・・・

必ず歴史を変えてみせると・・・・・・




2話へと続く



後書き
むぅ・・・・・・かなり書くのに時間が掛かった・・・
このままでは投稿が1ヶ月ごとになってしまう・・・・・
ストーリーが全然進まなくなると閣下にお仕置きされてしまぅ・・・・(泣)
やばいな・・・・(汗)

代理人の感想

 

Q:「なんでリョーコちゃんがここに居るんだぁーーーー!?」

 

A:作者がアキトビッチ=リョーコスキーだから。