黒き貴公子と赤き戦士

第2話:変化する歴史と共に・・・・





「テンカワさん、あなたの処罰についてですが・・・・・」
今俺は格納庫にてプロスさんにしぼられていた・・・
まぁ仕方ないだろう。
勝手にエステを動かしたんだ、そりゃ怒るな。
しかし前回ではゴートさんだったはずだったがなんでプロスさんが?

「とりあえずお咎め無しにしておきましょう。
 ただし、今ヤマダさんが負傷してパイロットが足りませんし
 これからもこのようなことがないとは限りません・・・・
 そこで、パイロット兼コックになってはいかがでしょうか?
 その方がお給料ははずみますよ?」

・・・・・仕方ない。
ガイが骨折して動けないしこの後にもそのほうが楽だからな。

「・・・・わかりました。」

「そうですか・・・・それではお給料のほうを・・・・」
別にお金はいらないんだけどね・・・・

「あの〜プロスさん?
 聞きたいことがあるんですが・・・・・」

「はい?なんでしょうか?」

「プロスさんは会計ですよね?
 戦闘関連はゴートさんが出てくるのでは?」
俺は自分の中の疑問を問い掛けた。

「それは・・・・・・ちょっとお耳を拝借。」
プロスさんが耳元で声を落として言う・・・

「(実はゴートさんは先程と副提督とぶつかって頭を打ちましてね)・・・」
「(えぇ!?それで2人の様態は?)」
「(まったく怪我はなかったんですが
  困ったことに2人共おかしな宗教家になってしまいまして・・・・)」
「(はぁ・・・・それで?)」
「(今クルーに勧誘しに行ってしまっって手がつけられない状況だったので
  代理として私が来たわけです。)」

「な、なるほど・・・・」(汗)
・・・・ゴートさんとムネタケが宗教家?
ということは反乱はどうなるんだ?ムネタケ・・・・・
さらにまさかゴートさん
「私は見た!!!神の世界を!!!!」
とか言ってないだろうか?
・・・・なんか先行き不安だ・・・・・


そのころブリッジでは・・・・

「うぅ〜なんでアキトに会いに行かせてくれないわけ〜?」
ユリカがのたうっていた・・・・
「それは遅刻の件でプロスさんからお説教があるため
 ブリッジで待っていろと言われたからです。(私だってアキトさんに会いに行きたいです!)」
ルリが冷ややかに言う。
もちろん内心の不満はまったく出さない・・・・

「そうそう、艦長きっちりしぼられてきなさい♪」
「自分が悪いんですからね?」
ミナトとメグミからこんな言葉を言うと
ユリカはさらにのたうった。

「アキト〜!!!私を助けて〜!!!」

(・・・・・早くプロスさん帰ってこないかな?
 そうすれば速くアキトさんの所へ行けるのに・・・・
 そして・・・・・・・)

ナデシコブリッジはそんな感じだった。


(?なんでいきなり寒気がするんだ?)(汗)
そのころアキトは食堂であいさつをしていた。

「どうかしました?」
サユリがなにか不思議そうに聞く。

「いや、なんでもないよ。
 それじゃあよろしくお願いします。(テンカワスマイル)」
(テンカワスマイル炸裂!!!ホウメイガールズ撃沈!!!)

「はいよ、これからもよろしくね。」byホウメイ


「「「「「よろしくお願いします(ハート)」」」」」
(あぁ、なんてかっこいい人なの・・・)byサユリ
(あの笑顔、素敵・・・)byミカコ
(私の運命の人・・・・・見つけた!)byエリ
(なんて人なの・・・・・かっこいい(ポッ))byジュンコ
(こんな人に出会うなんて・・・・幸せ・・・・)byハルミ
などと考えていることをもちろんアキトは知らない。


俺が食堂でテーブルを拭いているとリョーコちゃんが来た。

「あ、リョーコちゃん、何か用?」

「あのさ、テンカワ。
 ちと腹が減っちまったんでラーメン作ってくれないかな?」

「うん、わかった・・・・・・あ、そうだリョーコちゃん、じゃあ一緒に食べる?」

「え?」
動揺するリョーコちゃん。

俺もお腹すいちゃってね・・・・・なんか迷惑かな?」

「い、いや全然!!!
 んじゃ作ってくれよ!!!」
顔を赤くしながらリョーコちゃんが言う。

「う、うんわかった・・・・」
それにこの後のことも話とかないとね。



「はい!ラーメン。」
できたてのラーメンをリョーコちゃんに渡す。

「ありがとうな。」

「へぇ・・・・・テンカワ、いい腕してるじゃないか。」
ホウメイさんが厨房から出てきた。

「いえ、最近作ってなかったんですけどね、料理・・・・」

「いや、あんたはいい腕してるよ。」

「ありがとうございます。」
誉められつつ俺はリョーコちゃんが座っているテーブルの向かい側に座る。
その時、フクベ提督の演説が始まった。

「へぇ、こんなこともあったんだ・・・・」
リョーコちゃんがモニターを見ながら言う。
「でもこの後ムネタケの反乱があったんだ・・・・
 もしかしたら今回も・・・・というわけで
 ちょっと手を貸してくれないかな。
 もし、反乱が起きたらリョーコちゃんには格納庫にいって潰してほしんだけど。」

「別にいいけどテンカワは?」

「俺は食堂を守る。」

「わかった、じゃあ行って来る。」
リョーコちゃんが食堂を出て行ったと同時に問題の時が来た・・・・




「我々の目的は火星だ!!!!」

「そ、そんな!じゃあ地球は見捨てると言うんですか!?」

フクベ提督が目的を言うと、ジュンさんが反発してきました。
普通ならジュンさんが言うことのほうが正しいんですけど
それではイネスさんやヒカルさん、イズミさんと会えないんです。
それは困ります、へたに歴史を変えすぎると何が起きるかわかりませんからね。

などと私は思いつつ、今後のことを考えていました。

「連合軍は地球にのみ防衛ラインを引きました、
 火星の人たちはどうなってるでしょうか?」
本当は火星にあるネルガル研究所のデータですが
そのことに気付く人はいないでしょう・・・・

そして時は来ました。

「みんな死んでいるわ!!!!」
ムネタケ副提督と部下数名がブリッジに乱入してきました・・・
・・・でも・・・・・

「ムネタケ!!!血まよ・・・・・・なんだそのかっこは?」
そう、ムネタケ副提督はキノコ怪人みたいなかっこをしていました(部下の方も)
・・・・自分がキノコだと悟ったのでしょうか?

「私はあの時、ゴートとぶつかって聞いたのよ、神の声を!!!!
 
 そして神は言ったわ!!!!このキノコをたたえよと!!!!」

そしてムネタケ副提督は懐からキノコを取り出しました。
そこには「スーパーゴットムネタケ君、0歳1時間」と名札が刺さっていました。
なんだか私は現実逃避をしそうになりました・・・・

「そしてこのスーパーゴットムネタケは言ったわ!!!
 「ナデシコを乗っ取り、連合軍に渡せ」とね!!!」
ブリッジにいた他のクルーの人たちもいろいろな反応をしていました。
頭を抱える人、好奇の目で見る人、対抗心を燃やす人などなど・・・・
・・・・・・なんで対抗心を燃やしてるんです?ゴートさん・・・・・

「だが、そんなことをやらせるわけにはいかない!!!!」
そしてブリッジにアキトさんとリョーコさんが入ってきて一瞬で
締め上げてしまいました・・・・・
さすが、私のアキトさんです・・・・・・(ポッ)

「な、なんであんたらがここに?主要な所は全部マークしたのに・・・・」
縛り上げられていながらもまだ元気なキノコさん・・・・

「あぁ、それなら全員、捕らえた。
 あきらめろ、もうどうにもならん!!!」
アキトさんがかっこよく言い放ちます。
あぁ、かっこいい・・・・

「キィーーーーーーーー!!!悔しい!!!!
 これも我が神とゴットムネタケ様の試練なの!!!???」
そういった後、キノコさんは気絶させられました。




ムネタケの反乱を鎮圧した後、俺はブリッジにリョーコちゃんと居残り、
ミスマル提督が来るのを待った。

「アキト〜!!!私のためにありがとう〜!!!
 やっぱりアキトは私の王子様だね♪」

「あのな〜!俺は艦を守っただけでお前を守ったわけじゃない!!!」
ユリカがひつこく俺にひっついてくるのを引き剥がす。
だが本当は迷惑じゃない・・・・・
むしろユリカを抱きたいんだ・・・・・・・
でもそれは絶対にできない!!!
俺のような奴にはそんなことはできないんだ!!!!
俺のような血に染まった手を持つ者には・・・・・

「艦長、こちらに接近する艦が3隻、そして通信が入ってます。どうしますか?」(怒)
ルリちゃんがどこか刺のある声でユリカに言う。
なにをそんなに怒っているのだろうか?
それにリョーコちゃんもなんか機嫌が悪そうだし・・・

「リョーコちゃん、どうしたの?なんか機嫌が・・・・」

「・・・・・なんでもねぇ!」(怒)
やはりなにか怒ってるようだ・・・・・・(汗)
「あのさ、耳栓しといたほうがいいよ?」
そういってリョーコちゃんに耳栓を渡す。
見るとルリちゃんはもう手元にある。
いつでも準備OKって感じだ・・・・・・
「?なんで耳栓が必要なんだ?」
「それはつけていればわかる。」

「う〜ん・・・・・じゃあ通信開いて、ルリちゃん。」

「わかりました・・・」

その言葉と同時に俺、リョーコちゃん、ルリちゃんは耳栓をつけた・・・

そして・・・・・・






「ユリカァ!!!!!!!!!!!!!」





ミスマル提督の音波攻撃にブリッジにいたクルー、(ユリカ、ジュン、アキト、ルリ、リョーコ以外)撃沈。

「お、お父様!?」

(なるほど、こういうことだったのか・・・・・)
(そういうこと。)

「おぉ!ユリカ、しばらく見ないうちに大きくなったなぁ!!!」


「そんな、私とは昨日会ったばかりです。」

「そうですよ、ミスマル提督・・・・・」
しかしジュンにも耐性があったとは・・・・・

「そうだったかな?」
・・・・・・アルツハイマーだろうか?

「それでなんの御用ですか?お父様。」

「おぉ、そうだ!!!
 ナデシコに告ぐ、直ちに停船し、投降せよ!」
その言葉にいちはやくプロスさん復活。

「おやおや、軍とは話が付いている筈なのでは?」

「軍はナデシコの力を見て、地球のために捕獲しろという決断になった・・・・
 ユリカ、すまないがナデシコを渡してくれ・・・・」

「・・・・・・・それじゃあそちらに行きます。
 後マスターキーは抜いていきますので安心してください、お父様。」



そしてユリカはジュンとプロスさんを連れてミスマル提督の元へ行った・・・・
そして俺は格納庫である物を届けるべく、エステに乗った。

「今回は空戦フレームで行くんですね?」
意地悪い笑みを浮かべながらルリちゃんが俺に言ってくる。

「・・・・さすがにもぅあんなことはしたくないからね・・・・・
 じゃあ、行ってくる・・・・・」




「司令、エステのパイロットがムネタケを持ってきたといってますが?」

「ムネタケ?・・・・・よし、収容しろ。」

そしてこの時、チューリップによってパンジーとクロッカスは吸い込まれ、消えた。



その後ユリカ達がナデシコに戻るまでチューリップをリョーコちゃんと2人で相手をし、
戻ったところでグラビティブラストでチューリップは沈んだ・・・・
そしてナデシコは宇宙へと向かった・・・・・

ついでにガイには医療室に縛り付けておいてある。
これならあいつは死んだりしないだろう・・・・・たぶんな。
それとやっぱりジュンは置いてかれた。
惨めな奴だ・・・・・





「「ユリカ〜〜〜〜〜!!!!!!」」byジュン、ミスマルコウイチロウ



第3話へと続く




後書き



・・・・・どうやらやはり文章力はまったくないようだな私は・・・・
そんなことを考えながら私は暗い廊下を歩く。
ここは某日本最古の学校がある都市のどこか・・・・
みなさんならわかるだろう・・・・
そして廊下の先には広い部屋へと出た。

そこには赤い大きな旗が飾られておりその中央には赤い獅子の絵が描かれている。

そして私は王座に座るお方の5メートル先に頭をたれた。

「リョーコ応援組合参謀、黒子。
 仰せにより参上致しました・・・・
 どのような御用件でしょうか?」
ついでに王座に座る人物の髪は緑だったりする・・・・

「・・・・・・やっと来たか黒子。
 お前に言いたいことがある・・・・」

「はっ!なんなりとお申し付けください。」

「お前、いったい小説上げるのにいつまでかかっているんだ!!!!
 それに俺がヒロインっていってもなんだかルリや艦長のほうが出番多いのは気のせいか!?
 本当は俺じゃなくてヒロインはルリじゃねぇのか!!!????」

「め、滅相もございません!!!
 私は貴女様の幸せのSSを書くために書いているのです!!!
 他の女性がヒロインの小説は書けはしません!!!(萌える時はあるが(汗))
 私はこの組合の創立者です!!!!
 信じてください!!!!」
私は動揺しつつもそう言った。

「ふぅん・・・・・・・ならば信じよう・・・・・
 俺はまだ機嫌がいいからな・・・・」
閣下の手には「クリスマスSS」と書かれた紙が見えた。
ありがとう副長!あなたのおかげでお仕置きは免れているよ!!!

「ただし!!!
 今度まともに書かなければお仕置きだということを忘れるなよ?」

「はっ!もちろんであります!!!」

「よし、今日は帰っていい、
 俺はこれからアキトと約束があるからな・・・・・(ニヤッ)」

「はっ!それではひつれいいたします!!!」

そして私は閣下の間を後にした・・・・
そして帰り道にこう呟く。


「あっ・・・・・・そろそろ学年末試験じゃん・・・・(汗)」
そしてその場で泣き崩れた・・・・


 

代理人の感想

・・・・・・・・・・・・・・・合掌。