黒き貴公子と赤き戦士

第3話:使命と罪を背負って・・・・



地球連合総本部

「ナデシコ許すまじ!!!」

連合本部司令のもと、ナデシコに対する議論がなされていた。

「司令!ナデシコより通信です!」

「何!?・・・・・・・つなげ。」


「あけまして、おめでとうございま〜す!!!」

「「「「おおっ!!!!」」」」

・・・・・・他にもいろいろと騒いでいる者もいるが
まさしく無視である。

「か、艦長、君は・・・・・・」

「大丈夫ですって、このぐらい。」

「・・・・・・・・なにが大丈夫なんだか聞いてみたいものだな。」

まったくその通りである。

「それはどうも・・・・・・・こちらの用件はわかってますよね?」

「宇宙にいかせろ・・・・・・・だろ?
 そんなことができると思っているのか!?」

「・・・・・・駄目ならば力づくで通らせていただきます。」

「ではナデシコは地球連合を敵にまわすと言うのだな?」

「それはどうも・・・・・・お手やらわかにお願いします。
 ・・・・・・・・では。」

シュン

「おのれナデシコ!!!!・・・・・・ミスマル提督!」

「はい、我が娘ながら大変な者です。・・・・・・ですが
 振袖姿、可愛かったぞユリカ・・・・・・」


「「「「「・・・駄目だこりゃ!!!」」」」


「司令・・・・・・・・それとまたナデシコより
 メールが・・・・・・・」

「何?」

「それが・・・・・・」

「・・・・・・・どうした?」

「・・・・・・・見てください・・・・」

「・・・・どれどれ・・・・・・・・なっ、なにぃ!!!
 なんでこんな物が!!!!」

そこに映っているのは
各人物のスキャンダルネタであった。

「・・・・・・これがばらまれたくなければ、
 ナデシコを無事に宇宙へ送れ・・・・・・か。
 ・・・・・・・・どちくしょう!!!!」

最後に総司令の悲痛な叫びというか吼えたというかそんな声が響いた。






「もうプンプ〜ン!!!!なんて分からず屋な人なのかしら!」

艦長が子供っぽく怒ってます・・・・・

実際の所子供みたいな人ですけど・・・・・

「まぁまぁ艦長、そう怒らずに・・・・
 相手は地球連合とはいえ第3防衛ラインまではまったく心配はありませんよ。」

そうなんですが・・・・
実は私、あの後総本部に脅しをかけておきました。
これもアキトさんのためです。(ポッ)

「ルリちゃん、ありがとう。お礼といってはなんだが
 なんでも好きなことをしてあげるよ。」

「じゃあ、私と・・・・・・」


うふふふふふ・・・・・・・・

「・・・・・メグちゃん・・・・・ルリルリが・・・・・」(汗)
「・・・・気にしないようにしましょう。」(汗)


早く宇宙に出ないかなぁ〜♪







ゾクッ

「・・・・なんで寒気がするんだ?」(汗)

「どうしたテンカワ?」

「いや、なんでもない・・・・」
う〜む・・・・・・なんか少し嫌な予感がしたが気のせいだろう。
いや、そう思う。そう思いたい。

「まぁ、いいや、それよりもゲキガンガー、ゲキガンガー♪」
やはり自室でガイにゲキガンガーを見せられるのか・・・・・
もう、俺にとっては過去の思い出でしかないんだよなぁ・・・・

「それにしても揺れんな。普通なら攻撃が来てる筈なんだろうが・・・・」

・・・・言われてみれば確かに・・・・・
たぶんルリちゃんが総本部を脅したんだろう。
・・・・・・・なんかそのことで言われそうな気がするけど。
たとえば・・・・・・いややめておこう。怖くなった。

「ゲキガンガーが普通に見れるからいいんだけどな。
 でもなんか緊張感に欠けるんだよなぁ〜。」

お前にあったのか?

「そうか。」
まぁ、無事に宇宙に出れるんならお前も死なないだろうしな。

「テンカワ〜居るか〜?」
チャイムを押しながら聞こえる声、リョーコちゃんか。

「あぁ、ちょっと待って。」

プシュー

「なんだい、リョーコちゃん?」

「なんだまたゲキガンガー見てんのかよ。」

「いや、ガイの奴にね。」

「ガイ?あぁヤマダのことか。」

「そう、んでなにか用?」

「あのさ、ルリから聞いたんだけどさ連合に脅しかけたからたぶん大丈夫なんだそうだ。」
なぜか顔が赤いリョーコちゃん。

「あぁ、やっぱり。」(後でルリちゃんには礼を言っておこう)

「それだからさ、お、俺と一緒に・・・・・・」

シュン


「レーダーに反応!デルフィニウム部隊です!!!」

「どうやらジュンは来たみたいだな。
 リョーコちゃん出撃しなきゃ・・・・・・」

「あ、あぁ・・・・・・」(・・・・運がないな〜、俺。)

「お〜いガイ、しゅつ・・・・・・・・・いねぇ!!


「ルリちゃん!!!」

ピッ

「・・・・・・・・今出撃しました。」(汗)

「・・・・・・・・おいおい。」(汗)

俺たち入り口にいたんだぞ?
どうやって気付かれることなく行けるんだよ・・・・・(汗)




「ユリカ、ナデシコを止めるんだ!!!」
説得しようとするジュン。
こいつもいろいろと考えてるんだろう。
だがユリカの反応は
「それは無理だよジュン君。」
やはり拒んだ。

「なんでだい!?このままじゃナデシコは地球連合の敵となる!
 それでいいっていいの!?」

「・・・・・・・でもねジュン君。
 ここが私の居場所なの。
 私がユリカであれる場所なの!!!」

・・・・・・自分であれる場所、か・・・・
俺はこのナデシコに戻れたことが正直嬉しかった。
ガイを助けるとかそういうのをおいて、また楽しかったあの時に戻れたことが・・・・
ここが俺にとっても居場所なのかもしれないな。

「・・・・・・そこまで決心しているというのなら
 僕は力づくで止めなければならない!!!
 まずは、あのロボットから破壊する!!!!」

「こぉら!!!離しやがれぇ!!!」

・・・・・・・威勢良く飛び出していっただけかよ、ガイ・・・・・

「テンカワ、なんか助ける気が無くなってきた。」

「・・・・・・・それでも助けよう。まったく面倒をかける奴だ。」

俺とリョーコちゃんはライフルを撃った。

それはガイのエステを掴む2機のデルフィニウムを砕いた。

「!ちっ、全機散開!!!」

「甘い!!!」

俺たちは的確に回避運動をとるデルフィニウムを落としていった。

これで残りの奴には十分プレッシャーとなる。

「テンカワ、リョーコ、すげえなおめぇら・・・・・」

「そんなことよりさっさとナデシコを守れよ。」

「わ〜ってるよ!!!おりゃあ!!!ガイ、スーパ〜ナッパァ〜!!!」

・・・・・・本当に元気だけはいい奴だ。


そんなことを考えていると目の前に一機の見慣れた機影と5機のデルフィニウムが見えた。

なっ!馬鹿な!!!

「テ、テンカワ、あれエステじゃねぇか!」
そう俺たちの前には緑色のエステが見えた。


「遅くなったな、アオイ殿。」

「ランス少尉!」

「さて、向こうさんも混乱してるようだし、
 さっさと攻めるか。
 見たところピンクの奴がどうやら一番の強者って感じだな。
 赤いほうも戦い慣れしている・・・・・・・
 これはちょっと厳しいな。」

「ランスさん!!!」

「わかってるよ。
 アオイ殿と俺と来た5機はナデシコを!
 ピンクの奴は俺が抑える。
 他の2機は他の赤い奴と青い奴を抑えろ!」

「「「「「了解!!!」」」」


・・・・・どうやら俺を抑えてくるようだな。

緑のエステは俺の前から動こうとしなかった。
ジュンはどうやらナデシコに向かう気か・・・・・・
他の奴はリョーコちゃんとガイを抑えようとしている。

だが、ルリちゃんからの通信でこの戦場の時が一瞬止まった。

「大変です!!!!木星トカゲがこっちに向かって来ます!!!」

「なっ、本当かルリちゃん!!!」

「こんな状況下で冗談なんか言えません!!!
 さらにミサイル衛星からもミサイル群が来ます!!!」

「なに!!!そんな馬鹿な!ミサイルのほうは撃ってはこないはずだ!」
緑のエステのパイロットがいうのが本当ならおそらく・・・・・

「そのことなんですがどうやら木星トカゲに乗っ取られたようです。」

やはりな。

「ちっ、しかたない!全機、木星トカゲを叩け!!!
 ミサイルは俺がどうにかする!!!」

「「「了解!!!」」」

「ルリちゃん、数は?」

「バッタ、ジョロあわせて50機です。」

「それならリョーコちゃんやガイに任せた。
 俺はミサイルを潰す!!」

「わかったぜ!」、「おうよ、燃える展開だぁ!!!」

「よし、いくぞ!!!」



俺のエステと緑のエステがミサイル群に向かう。

「大丈夫か?これだけの数のミサイルを相手にするのはきついんじゃないか?」
緑のエステに通信をし、一応言っておく。
尤も俺はこの程度問題ないがな・・・・・
昔のほうがこの数倍上だった。
幾千ものミサイル、グラビティブラスト・・・・・
あの時は恐怖など感じずただ突っ込んで行った。
鬼となっていたあの時は・・・・

「心配無用だ。」

「聞きたいことがある。
 そのエステバリスはいったいどうした?
 地球連合が持っているとは思えんが?」

「あぁ、こいつの入手先か?
 そいつはまぁ、まだ秘密だ。
 もしまた会うことがあれば教えてやるさ。」

「そうか・・・・・
 その時を楽しみにしておこう。」

「んじゃ名前ぐらいは言っておかないとな。
 俺はランス、そっちは?」

「アキトだ。」

「アキトだな?
 覚えておこう・・・・・・
 それじゃ、さっさとミサイルを割りますか!」

「そうだな・・・・」

俺たちはミサイル群の中でも速いスピードの物を
優先的に叩き、ミサイル群の中を駆け巡った。


「うっし、これで全部終わりだな?」

「はい、バッタ、ジョロ共に反応ありません。
 向こうも終わったようです・・・」

どうやらリョーコちゃんたちも終わったようだ。
さて、じゃあ戦闘再開かな?

「さて、戦闘再開と行きたいが
 俺たちはバッテリーの問題があるからこれ以上は無理だな。
 アオイ殿、君はナデシコに行かないのか?」

「え?」

「君の好きな人がいるんだろう?
 だったら守ってやるのが男じゃないのか?」

俺的にも来てもらいたいものだな。
ジュンには。

「僕は・・・・・」

「ユリカはジュン君が来てくれると嬉しいな。」

「・・・・・・・ユリカァ。」(泣)

だが恋愛対象としては嬉しいと思ってないんだろうな。あいつは・・・・

「それじゃアオイ殿をよろしくな。
 よし、全機撤退!」

「「「「はっ!」」」」

こうして俺たちは無事、地球圏を離脱した・・・・・
もちろんガイは生きている。
嬉しいんだが、あまり無茶はしないでくれよな・・・(汗)



第4話に続く



後書き


リョーコ応援組合総本部


R「・・・・・・覚悟はできてんだろうな?」

黒「・・・・申し訳ありません!!!」

R「あやまればいいってもんじゃねぇだろ?」

黒「いえ、その、私はこの時期忙しかったものでして・・・・・」

R「それがなんでこんな駄文になるんだ?」

黒「はうぅぅ・・・・・」

R「お仕置き決定だな。」

黒「・・・・・・・はい。」(泣)


この後どうなったかは聞かないように・・・・・



 

代理人の感想

合掌(笑)。