時ナデ・if
<逆行の艦隊>

第23話その1 アオイ艦長の事件簿〜英雄の条件〜






――― それは僕にとっても忘れがたい事件だった。

戦争という奇妙な熱病に浮かされた中で、それだけが僕の心に冷たくわだかまっていたように思える。
多くの人はこの事実を知る事はないだろう。 また、僕も知らせる事はない。
事実は一つでも、真実は人の数だけあるのだから、きっと知らせる意味はない。
それに、僕はあの事件に関して当事者ではあったけれど、あの事実に対してどうこう言える立場ではない。
その権利を持っていた人たちの多くはその事件当時には既に故人であったことだし。

それでも、僕はたまに思う。
あの時、どうすればよかったのかと。
今でも後悔しているのかもしれない。

うん、たぶん後悔しているんだと思う。
今でもどうしたらよかったのか分からないけど、
少なくとももっと方法があったんじゃないかって思う。
もっとうまく立ち回れば、あの人を失わずに済んだのかも知れないって、そう思う。

それは僕にとっても忘れがたい事件だった。
一人の女性を……ああ、別に恋人とかそういうのじゃなかったけれど、
もしかしたら生涯の友人になれたかもしれない人を、永遠に失ってしまった事件だったから。


アオイ・ジュンの日記より抜粋


○ ● ○ ● ○ ●


その日、アオイ・ジュンは朝からカキツバタの会議室に詰めていた。

先の大規模な反抗作戦によって欧州のミリタリーバランスは連合側に大きく傾いた。
欧州各地の主要な都市を奪還した連合軍は、その勢いのまま各地で快調な進撃を見せている。
フランスのダンケルクから上陸した英仏の機甲師団を中心とした欧州方面軍第2軍と、
東方から陸路で進む独伊に日本からの遣欧師団の、同じく機甲師団を中核に据えた欧州方面軍第1軍は
木星蜥蜴の無人兵器群を挟撃する形で欧州から駆逐していった。
ジュンのカキツバタはこの第1軍に日本から増援として派遣された遣欧師団に所属していた。
彼が会議室にこもっているのはその引き上げ時期が迫っているための調整があったからだ。

予想通りというか、欧州方面軍はカキツバタの帰国を渋った。
ナデシコが解体され、コスモスは月から離れられず、ナデシコ級に匹敵する戦闘力を持つはずのドレットノートはルナ2で修理中となれば
現時点で地球圏最強の戦艦であるカキツバタが戦列から離れることに難色を示すのは当然と言えた。
陸軍には巨大なチューリップを撃破できるような火力を持った兵器などそう多くはない。
せいぜいがスターチスの地対艦ミサイルか、空軍のフッケバインによる空対艦ミサイルの飽和攻撃くらいだ。
馬鹿げたことに労力を費やすのが大好きなロシア人とドイツ人が共同でグラビティブラスト搭載の自走砲という、
どう考えても正気の沙汰とは思えないような代物を考案したが、移動可能でDFの鎧に守られた戦艦にはまったく歯が立たないということで却下された。
それなら素直に戦艦を建造すべきであって、はるかに制限の多い陸上を自走させる意味がないというのが最大の理由だった。
ちなみに、同じ理由で海軍のグラビティブラスト搭載超大型7胴戦艦なるイロモノも却下された。

まあ、そんなものが計画されるのも元をたどれば宇宙軍と地上軍の仲の悪さが原因なのだが。
カキツバタはそんな事情から宇宙軍と地上軍の仲を取り持つ意味もあって派遣された。
実際、指揮系統では統合作戦司令部の直轄とされ、艦載機は宇宙軍からではなく陸軍の部隊から選ばれた。
陸軍も空母モドキの外観をした強襲揚陸艦を保有してはいるが、機動戦艦とは根本的に運用が違う。
陸軍において機甲部隊は矛であったが、宇宙軍における機動部隊の役割は艦隊防空、つまりは盾だ。
両者は根本的にドクトリンが異なっている。
それでも政治的必要性からカキツバタには陸軍の部隊が選ばれる。

困ったのはそんな無理難題を押し付けられた担当者だった。
統合作戦司令部に配置されるからには軍事的に素人であるはずもない。
ゆえに彼の苦悩は深刻だった。
なまじ優秀であるだけにそれがどんなに困難か分かってしまった。
陸軍の軍人には小さなカタパルト口への発着艦の経験などないだろうし、宇宙軍の人間に錯綜した地形を利用しながら戦う陸戦が理解できているとも思えない。
運用への認識の差から陸軍の部隊が突出しすぎ、防空が手薄になったところへ攻撃を受けてカキツバタ撃沈、などという事態さえ予測できた。
彼は悩んだ。 悩んで、悩んで……育毛剤の消費量が3倍になるくらい悩んで、出した結論は

……両者の精鋭を引っかき集めてくるしかない。

という、ある意味常識的なものだった。
最前線で1年も生き残れるような兵士なら多少環境が変わっても順応できると考えたのだ。
白羽の矢が立てられたのは、陸軍ではオオサキ・シュン少佐の大隊と、宇宙軍からは元副長のアオイ・ジュン以下、パイロット3名を含めた元ナデシコクルー。
他にも士官から一兵卒にいたるまでその道のベテランや、将来有望とされる人材が集められた。
そして彼らは慣熟訓練もそこそこに作戦に投入され、果たして大戦果を上げた。

元々、アオイ・ジュンは調整役として優れていた。
オオサキ・シュンも有能な野戦指揮官だった。
兵たちは「殺しても死なない」「銃弾避けの魔法を使う」「ワンマンアーミー」などと言われるような連中。
そこに加えて新型兵器の見本市かと思われるような潤沢な装備の数々。
それまで劣悪な装備で戦うしかなかった大隊の兵たちは狂喜乱舞した。
士気は高く、装備は高性能で、錬度は抜群、指揮官は有能となれば戦果が上がらないほうがどうかしている。
即席に近い部隊だったが、実質的な初陣となった<輝く季節へ>作戦では3基のチューリップを撃破するほか、
機甲部隊の市街地突入など重要な役割を果たした。

逆に初陣では振るわなかったネルガルの新兵器、ブラックサレナだったが、その後は鬼神も裸足で逃げ出すような暴れっぷりだった。
渡河作戦となったオーデル川の攻防戦では高機動を活かして敵陣を強襲。
対岸で渡河阻止を試みる無人兵器へマイクロミサイルの全弾制圧射撃の洗礼を浴びせると、
その一撃に耐えた『カブト』というコードネームを付けられた移動砲台のような無人兵器をレールカノンで狙撃、全機を撃破。
カブトの135mm砲による遠距離砲撃の危険が排除された渡河部隊はその期を逃さずに一気に対岸へ殺到したが、
彼らが到達するころには対岸で動くものは赤い剣を携えた黒き鷹(シュバルツ・ファルケ)だけであったという。
後方にて無人兵器を吐き出し続けていたチューリップは既に真っ二つで骸を晒していた。

アキトとブラックサレナはその凄まじいまでの戦力から、いつしか『漆黒の戦鬼』と渾名されていた。
まあこれは半分以上、軍とネルガルの広報のせいでもある。
軍は士気を高めるため、ネルガルは自分たちの製品の優秀さを示すため、宣伝に暇がない。
アキトにとって幸いだったのは、軍もネルガルもアキト個人には大して固執していないことだった。
軍としては英雄は確かに必要だが、それは偶像としての役割であり、作られた絵であればよかった。
しかも、アキトは民間から派遣されているだけの、いわば部外者。
アキト個人をあまり褒めると、軍の存在意義を問われかねないという判断からだった。
ネルガルにしてもアキト個人の能力を取り上げると「じゃあ、別にあんたらの製品が優れてるわけじゃないじゃん」と言われたら身もふたもないので、
結局はカキツバタとワンセットにしてあくまで“ブラックサレナ”の優秀さを広めている。

加えてアキト個人の情報は裏で暗躍しているラピスやルリによって漏洩を阻止されている。
方法はいたって簡単で、適当なキーワード、例えば『サレナ パイロット』の検索ワードを感知するとまったく関係ないダミーをつかませるようなプログラムを流したり、
某アングラ掲示板で「漆黒の戦鬼だけど、なんか質問ある?」だとか「欧州戦線に萌えるスレ」など適当に立てては偽情報を流していた。
いかんせん元が怪しげな匿名情報であるだけに玉石混交の傾向が高く、仮に真実があったとしても容易には判断できない状況を作り出してしまおうという狙いだった。
さすがに現地取材にくる記者にまで干渉はできないが、それはルリたちとは別の組織が対応してくれている。
戦争全般にわたる情報収集と分析を一手に引き受け、平時は国内外の諜報活動、場合によっては暗殺なども行う公的非合法組織、戦略情報軍だ。
その意図がどこにあるのか分からないが、彼らが代行してくれるなら、というわけでルリたちも静観している。
そこまでの事情をアキトが知るはずもないが、前回に比べて静かに過ごしていられた。
今は半舷上陸で町にでも行っていることだろう。
かつて、自分のせいで失われてしまった家族を見守るために。

もちろん、ジュンがそんな事情を知るはずがない。
彼はアキトがよく町へ出かけているのは知っていても、それがメティス・テアという少女とその家族のためだとは知らない。
せいぜいがアリサ・ファー・ハーテッドの姉であるサラの仕事先に2人で顔を出しているのだろうと思っていた。
欧州に来ての最初の戦闘となったケルン市の攻防でサラは同居していた両親を失っている。
アリサにとっては祖父を除けば唯一の肉親となってしまったわけだ。 気にかけるのもわかる。
パイロット同士、アリサとアキトも仲が悪くはない。
これにマコトやヤマダ、イツキを加えたパイロットチームと、レイナ、そしてサラの恋人であるサイトウの整備班メンバーの
合計7人はよく休みの際には一緒に行動しているようだった。
年齢が近いこともあるのだろう、ジュンも友人付き合いをしている。
もっとも、艦長になってからろくに休みが取れないので出かけることは少ないが。

「はぁ、あとは引継ぎと指揮権の返還、それに帰国の手続きと……」

数えていって憂鬱になってくる。
手続きの大半はネットワーク上からできるとはいえ、量が多すぎて結局は缶詰だ。

「おお、やっているようだね、我らが艦長殿」

そう言いながら入ってきたのは痩身のドイツ人、シュトロハイムだった。
ブラックサレナの開発主任を務めたほどの逸材ではあるが、ドイツ至上主義というかドイツの技術信奉者と言うか、そんな癖のある人物だ。
ことあるごとに「ドイツの技術は世界一ィイイ!」と演説ぶるのはいかがなものか。 それがなければ基本的には善人ではある。

「どうしました?」

「うむ。 ヘル・テンカワを探していた。
 サレナの仕様について彼から注文が多くてね」

「例の、真紅の機体対策ですか?」

「その通り。 ドイツの技術は世界一であることを証明するために殴られっぱなしと言うのはいただけないからね。
 そもそも、サレナは拠点攻撃にこそもっとも真価を発揮できる機体だ。
 それを1対1の対機動兵器戦に対応しろといわれても……その、なんだ、困る」

口調からして困っていると言うよりは楽しんでいるようではある。
困難にぶつかると燃えるたちなのだろう。 ウリバタケに通じるところがありそうだ。
あるいはネルガルの技術者と言うのはみなこうなのだろうか。

「サレナは増加装甲という性質上、1対1に対処するのは難しいでしょう。
 むしろそれは中身……シュバルツ・ファルケの役割では?」

「ヤー、その通りだ。 火力制圧を仕掛けたあとの掃討戦でファルケは役立つ。
 逆にそれ以前の段階では火力が足りない。 数を減らしてからでないと危険すぎる」

「それはDFSがあるからですか?」

「さすがに専門職は理解が早い。 DFSは矛としては強力極まりないが、防御力が激減する諸刃の剣。
 まさしく素人にはお勧めできない代物だ」

「戦術としては機動力を活かして敵陣に突っ込み、火力で制圧。
 次に高機動ユニットを排除しての射撃戦」

「サレナとしてはこの段階で片をつけるのが理想だな。
 高い防御力を与えているのも生還率を高めるためさ」

「つまり、サレナは破城槌。 第1陣として敵の防御に綻びを生じさせる役割。
 空けられた穴に第2陣の部隊が突撃して戦果を拡大する」

「鎧を捨ててファルケ単体で戦うのは最終段階。
 乱戦となって至近距離での白兵戦が起こるような状況での話だ」

「人型兵器の人型であるゆえんですか」

「木星蜥蜴も人型を使い始めた段階で予想されていたことだ」

機関銃が登場した時点でほとんど起こらなくなったはずの白兵戦だったが、
こと人型機動兵器同士では往々にしてその段階までもつれ込むらしいということが戦訓からわかってきた。
歩兵同士の戦闘が銃撃戦だけで終始するのは、ナイフで斬りかかるより銃を使う方が強力だからということに尽きる。
ナイフは手の届く範囲でしか振るえないが、銃はアサルトライフルなら300〜400mの有効射程がある。
また、ソフトな人体はわずか数グラムの銃弾でも容易に致命傷を負う。
だが、機動兵器は違う。
ディストーションフィールドは銃弾を容易に貫通させず、多少の被弾でもそう簡単に戦闘不能には陥らない。
人が手足を吹き飛ばされれば重傷だが、機動兵器はそれでもまだ戦おうと思えば可能だ。
それに市街地など錯綜した状況では、見つけたときには至近距離という事態も少なくない。
機動兵器なら相手が発砲する前に100mも間合いを詰めることだってできる。
そのため、銃撃戦だけでは決着がつかず、終いには殴りあうような事態にまでなることが演習などからもわかっていた。

一撃で相手を戦闘不能にできるような火力を備えない限り、白兵戦が起こる確率は高いままだ。
そうであるならば、それに対処しなければならない。 それがネルガルの方針だった。
(逆にAGIのスノーフレイクやフリティラリアは火力を徹底して高める方向で白兵戦に陥る前に敵を撃破するというコンセプト)

「しかし、レールカノンを回避するような化け物を想定しろと言われてもな。
 あのケースが特殊すぎるとは思わんかね?」

「そうかもしれませんが、逆に希望的観測かもしれません。
 想定されるあらゆる事態に対応策を考えておくのが軍人ですから」

「ふむ、そうなるとサレナを改造するよりもファルケのように格闘戦に特化した機体を一から設計した方がマシだな。
 カイラーと似たような方向性とするか、あるいは根本から見直すか……」

「テンカワはなんて言ってるんです?」

「なかなか無茶なことを言ってきた。合体機構付き支援メカと小型相転移エンジン2基搭載の機体。
 武器はほぼDFSのみでかまわんそうだ」

さすがにジュンも絶句する。
そもそもなんだ、合体機構付き支援メカって。 ゲキガンガー?
相転移エンジンの小型化なんてネルガルは月面フレームで失敗してるのに。

「まあ、実は小型相転移エンジンに関しては何とかなりそうではあるが……」

「なるんですか!?」

「大きな声では言えんがね。 協力企業であるスカーレットがかなり有効な研究を行っているそうだ。
 こちらの月面フレーム開発チームを引き抜いたこともあるし、ひょっとしたら、という程度だがね。
 それに先の戦闘で撃破された大型の敵機は相転移エンジンとグラビティブラストを備えていたそうだ。
 軍に交渉して機体の残骸の一部を払い下げてもらう計画もあるようだ。
 その辺は木星蜥蜴に一日の長があるからね。 残骸とはいえきっと役立つだろう」

なんだか凄まじい勢いで機密を漏らされている気がする。
基地に停泊中にもかかわらず、艦の施設を使ってサレナの整備を行うのは防諜上の観点からだろう。
それなのに艦長とはいえ、ネルガル社員でないジュンにペラペラと話していいものか。

「ふむ、表情に出やすいな。 企業秘密ではないのかといいたげだな?」

「ええ、違うんですか?」

「いや、第1級の秘匿事項だ」

「しゃべってるじゃないですか!」

思わずつっこむ。 だが、シュトロハイムは気にした様子もない。

「安心したまえ。 そのうち君にとっては秘密ではなくなる」

「どういう意味です?」

「いずれその新型が完成したとして、使うのはヘル・テンカワしかいない。
 そもそもDFS自体、兵器としては欠陥品もいいところだがね。
 そのときはネルガルはサレナと同じようにこのカキツバタで試験しようとするはずだ。
 そうすれば艦長である君には色々と知っていてもらわねば困る」

「なんだか都合のいい想定ばかりですけど」

「安心したまえ。 この想定が崩れるのはカキツバタが存在しなくなるか、開発が失敗したときだ。
 どちらの末路でも秘密は意味をなくしている」

すごい理屈だ。 しかもすごい自信でもある。
言いくるめられた気がしないでもないが、ジュンはそれ以上の追求を止めた。
言っても意味がないことだし、会話を続ける前に通信が入ったからだ。

「艦長、お忙しいところ申し訳ありません」

それはカキツバタの副長からだった。
ジュンより10歳以上年上だが、まじめな軍人らしく慇懃な態度を崩さない。

「うん、なにか問題が?」

「はい、艦長。 先にオオサキ少佐にお話しすべきかとも思ったのですが、自分の判断で艦長に先にお伝えします。
 実は……」

副長の報告は正確で明快。 内容に関して疑問の余地はなかった。
それでも、否、それだからこそジュンは問い返していた。

「それは……本当なのか?」

ジュンは冷たい汗が浮き出ていることを自覚した。
じんじんと脳の奥が痺れるような感覚。
しかし、副長は変わらぬ実直さで答える。
あくまで明快に。

「はい、艦長。 本日、13時27分、オオサキ少佐のご息女でもあるオオサキ・マコト中尉が殺人容疑で憲兵に拘束されました。
 中尉は容疑を認めていますが、動機に関しては黙秘。 被害者は2名。
 一人はジョアン・クレイトス大尉、艦長はご存じないと思われますが、アフリカ方面軍所属のパイロットであります。
 そしてもう一人は……アフリカ方面軍遣欧部隊の“元”司令長官であったバール少将です」

うめく。 わけがわからない。
なんだって彼女が……

「副長、マコトさ ―― オオサキ中尉は容疑を認めていると?」

「はい、艦長。 しかし、動機に関しては完全に黙秘であります。
 憲兵は艦長にもお話を伺いたいと」

「わかった。 場所は?
 それと、オオサキ少佐には僕から伝える」

「イエッサー。 場所を送ります」

送信された地図を確認し、すぐに立ち上がる。

「厄介ごとのようだね?」

「はい」

シュトロハイムの言葉に頷く。
「すいませんが、僕はこれで」と告げると足早に部屋を出る。
そしても一度うめいた。

わけがわからない。
なんだって彼女が……


○ ● ○ ● ○ ●


それは僕にとっても忘れがたい事件だった。
一人の友人を失い、得たものは何もなかった。

そう、あれはまさしく悲劇だったんだ。





<続く>






あとがき:

今回は少し趣向を変えてみました。
ミステリーモドキです。

しかし、最近読んだミステリーなんて富士見ミステリー文庫のRoom No.1301くらいです。
未だに謎が解けません。 あれのどこがミステリーなのかという最大の謎が。
ホタル姉さんに激萌え。

それでは次回また。



 

感想代理人プロフィール

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代理人の感想

げっ。

バールはてっきり更迭されて終りだと思ったのに・・・・

ただ、「失われた友人」が彼女とは限らないのでここはまだ様子見というところですか。

では次回に期待しつつさらば。