〜火星・ユートピアコロニーシェルター周辺〜

ダダダッッッ

「くっ弾切れ」

いきなりですけど滅茶苦茶ピンチです

あっ申し遅れました

私の名前は、イツキ・カザマっていいます

イツキが名でカザマが姓です

ネルガルのエステバリスってロボットのテストパイロットをやってました

なぜやっていたと言う過去形なのかというと

今、火星は正体不明の無人兵器に襲われてます

私の乗るプロトエステバリスのウインドウには

《残念!弾切れ》

《お疲れさま、バッテリー残量ゼロ》

《機体状況、大破》

などのウインドウが出てます

早く、シェルターに戻らないと

私自身もかなり疲れてるですがそんなこと言ってられません

そうして、私は、エステバリスのハッチを開けて

シェルターに向けて歩き始めました



機動戦艦ナデシコ.if

火星に戦ぐ風


〜第1話・ポゾンの光は始まりの光〜


〜ユートピアコロニー地下シェルター〜

「大丈夫ですよ、みんな助かります」

さすがに、ずっと戦い続けて疲れた私は、

シェルターに帰ってからみんなに状況を説明していた

正直言うと、助かる確率はかなり低いと思う

軍は、勝てないとわかってすぐ撤退してしまった

ちょっと、ブルーになっていた私に声をかけてくれた人がいた

「イツキちゃん、無事だったんだね、よかったぁ〜」

声の主は、黒瞳・黒髪、優しそうな顔立ちで

体つきは野生の動物みたいに自然についたようでバランスが取れている青年

ア、アキト君!、生きてたのね」

テンカワ・アキト

それが、彼の名前

私と同じエステバリスのテストパイロット

でも、腕の方は次元違いでテストパイロット全員と戦っても圧勝

彼は、そんな力を持ちながらもそれを見せようとしないで

いつもは、微笑みながら料理をしている不思議な人

「なんとかね・・・・」

「でも、今まで何処に居たの?」

「他の仲間の現状を調べてたんだ」

私は、アキト君が生きていたことがすごく嬉しかった

いつもは、優しそうに微笑んでいるのに

ときどき人の闇を知ったような大人っぽい顔になって

自分より他人のことで真剣になる彼に私は惹かれている

特別な思いを持ってる相手が生きてて嬉しく無い筈が無い

でも、今は喜びに浸るより・・・

「アキト君、他は誰が生き残った?」

アキト君は、悲しそうな顔をして私の質問に答えてくれた

「イツキちゃん以外は全員駄目だった・・・・

でも、ガイアコロニーでこの子を見つけたんだ」

「アイは、子供じゃないもん!」

アキト君の後ろからでてきた子供

アイちゃんは、アキト君に反撃した

アキト君は、それをアイちゃんに謝ってから話を続けた

「この子、ガイアコロニーで泣いてたところを俺が見つけたんだ」

「そうだったんだ

・・・・・・・・・ねえアイちゃん、お母さんはどうしたのかな?」

私は、目線をアイちゃんと同じ高さに合せて質問した

「お母さんね〜酷いんだよ、アイを置いてどっか行っちゃったの」

周りの空気が重くなった

アイちゃんのお母さんは生きてるのだろうか?

自分に問いてみる

絶望的かもしれない

こんな小さい子が・・・・っと思うと悲しくて涙が出そうだった

しばらく、その場に沈黙が訪れる

その沈黙を破ったのは、私やアキトではなく

コンクリート製の壁が壊れる音だった


ズガーン


続けて、バッタの無機質な機関銃の音がした

ズガガガガッッ

あたりから悲鳴が聞えている

「ちっ、イツキちゃん・・・アイちゃんをお願い」

アキト君はそういって近くにあった運搬用のトラクターに飛び乗って

「うおおおぉ」

叫びながらトラクターでバッタに体当たりをした

ガンッ

バッタは、体当たりされてセンサーがいかれたらしくて動かなくなっていた

「やったー」

「にいちゃん、やるねー」

辺りから歓声が起こる

私は、アキト君の所に走って行った

「アキト君、大丈夫だった?」

「うん、大丈夫だよ」

このとき、このシェルターにいる人たちは小さな希望にすがっていた

でも、それも長くは続かなかった

「今、こっちの扉開けますからまってくださいね」

軍人がそう言って扉の方に向いた瞬間

ドゥファァン

扉が爆発して扉の向こうからバッタの大群が来た

周りには、死体の山ができていた
「アキト君」

私は、アキト君に抱きついた

思いを告げるなら今だ

そう思ってアキト君に話始めた

「私、貴方のことが好きなの」

言ってしまった

私はこのとき後悔の念を抱いていた

でも、ここで死ぬのなら、思いを告げて死にたいと思った

「愛してるの・・・・ねえアキト君はどうなの・・・最後に教えて」

アキト君は、一瞬驚いた表情を見せたけどすぐに真っ赤な顔で答えてくれた

「おっ俺も愛してるよ、イツキ」

「ありがとう、アキト」

私は、そう言ってアキトにキスをした

そうしたら、アキトと私の周りに青白い光が集まった

私はそこで気を失った

気を失う直前・・・・・「ジャンプ」っとアキトが吐いたのが聞えた




後書き

どうも〜KURUBUSHIっていいます
私は、イツキ×アキト“と”アキト×千沙さんが好きです
ですからそのタイプのSSが多くなると思います
でも、最後まで見てくれると嬉しいです
では、これから頑張らせて頂きますのでお願いします(ぺこっ)

追伸・代理人様、HTML化初めてなんですけどうまくできていましたか?

 

 

代理人の感想

OKOK、問題ないです。HTML化ありがとうございました。

投稿作家さんの方でやっていただくと本当に助かるんですよね〜。

 

しかし、いきなり告白からはじめますか(笑)。

そうするとコメディチックなラブコメではなくてベタベタ甘甘のラブストーリーになるんでしょうか?

互いに意志を確認してしまうとラブコメと言うのはなかなかやりにくいようですから。

 

 

追伸

ちなみに「戦ぐ」は「そよぐ」と読みます。