「お〜い、アキト〜」

向こうからガイのバカがやってきた。

いや、ガイの馬鹿というのは適切ではないだろう。

正確に言うなら、ガイ=バカなのだから、バカがやってきたと表現するべきなのだろう。

というわけで、バカがやってきた。

以上、アキト君脳内会議より。


「何だ?ガイ。

 また何かやらかしたのか?」


そんな事をおくびにも出さず聞いてみる。


「また何かやったって・・・

 それじゃあ、まるで俺が、いつも問題起こしているバカみたいじゃないか。」


まあ、こいつに自覚を求めるのは無駄だったよな。



「いや、そんなことないぞ。

 それで、何の用なんだ?」


このままでは話が進まないので、聞いてみることにした。


「おお、そうだそうだ、アキト知ってるか!?」


「知ってる。」


「おお、そうか。それは良かった。」


・・・・・・・


「って、何も言ってないだろう!!」


「ああ。」


「で、知ってるか?」


「多分、知ってるんじゃないかな。」


「だから!!まだ何も言ってないだろう!!」


「普通のことだったら、お前が知ってることを俺が知らないはずはない。

 変なことだったら、俺は知る必要がない。

 よって、知っているとこたえるのが普通だと思うんだけど。」


うん、非の打ち所がない完璧な理論だ。

これがルリちゃん辺りになるとこうも言えないがな。


「神様に誓って言えるか?」


「あいにくと、俺は神様を信じないんだ。」


「それなら、ゲキガンガーに誓え!!

 ゲキガンガーならお前も知ってるだろう!!」


何でそこでゲキガンガーが出るんだろう・・・不思議だ。


「どうして、そこでゲキガンガーなんだ?」


「む、お前ゲキガンガーをバカにするのか!!」


「いや、ちゃうちゃう。

 ゲキガンガーを馬鹿にしたんじゃない。

 お前を馬鹿にしたんだ。」


「そうか・・・それならいいんだ。」


いいのか?


「って、余計ダメじゃないか!!」


あ、気付いた。


「冗談、冗談だって。

 それで・・・結局何が言いたかったんだ?」


「おお、ようやくこれで先に進める!!」


そうだな、作者もそう思ってるよ。


「もし知らなかったら、飯でもおごれよ!!」


「わかった。わかったから早く次を言えよ。」


「津波って、国際語でなんて言うか知ってるか?」


「え?そりゃ、え〜っと・・・ビッグウェイブ?

 いや、違うな・・・

 そうだ!!タイダルウェイブ(tidal wave)だ!!」


「ぶ〜、残念。違います〜」


え?


「答えは、ツナーミなんだ!!」


「え?」


「だから、ツナーミ。」


「おんすもあぷりーづ。」


「ツナーミ。」


ツナーミ

つなーみ

TSUNAHMI


「誰か〜、医者を、医者を呼んでくれ〜!!」


「どうしたんですか?そんな大声あげて?」


ちょうどいいタイミングでルリちゃんがやってきた。


「ルリちゃん、イネスさんを呼んできてくれ!!

 ガイが・・ガイが、ついに壊れたんだ!!」


「おい、アキト、ちょっと待て!!

 そりゃどう「どういうことです?

 ヤマダ『ダイゴウジ・ガイだ!!』さんが、壊れているのはいつものことじゃないですか。」


ガイの言葉に被さって言うルリちゃん。

いや、そりゃ、言う通りなんだけど・・・


「いや、いつもはただのゲキガンガー馬鹿なだけなんだ。

 だけど・・だけど・・・この目の前にいる熱血馬鹿は、あろう事か、津波を英語でツナーミだとのたまったのだ!!

 うう、ついに頭がおかしくなったのか・・・

 ああ、何でこんなことに。ゴートさんの影響か?」


「・・・あってますよ。」


「へ?」


「だから、津波をツナーミと言うのはあってるんです。」


「嘘・・・」


「本当です。

 ツナーミ(tsunami)というのは、学術用語で、言葉通り、日本語の津波が語源です。

 日本は、地震が多く、それゆえ津波も多かったからですね。」


「・・・・・・・まじ?」


「大マジです。」


「ふん、俺の言った通りだろう。

 と、いうわけで、俺に飯でもおごれよ!!」


その後、俺は背中を煤けさせながら、ガイに飯をおごったのだった。

さらにその後、ガイに一般教養で遅れをとったという事実が、艦内に広まり、しばらく哀れみの視線で見られた。


どちくしょぉぉぉぉっぉぉっぉぉおおお!!




終わり



後書き


最初のほうの会話。

多少事実入ってます。

ちなみに、台風を、タイフーンと呼ぶのは、まあ、皆さん知ってますよね。



近況報告 



「月姫」&「歌月十夜」を手に入れました!!


そして・・・


「有彦萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


いや、冗談っすよ?

本当のところは、


「高田君萌え〜〜〜〜〜〜」


冗談で友人に言ったら、蹴られたよ。

冗談なのに・・・


お気に入りキャラは、七夜の親父殿。

渋いっ!!渋すぎる!!


女性キャラでは、シエル先輩ですかね。

しかし、歌月十夜にては、もうすでにギャグキャラ・・・

人気も低いらしいし・・・

何故!?

教えて!!知得留先生!!代理人!!


以上、これにも出ている「メイド→冥土」の奴に、おにいちゃんロックンロールなるものを聞かされて頭のネジがどっかに逝ったラルでした。

何故人は同じ過ちばかりするのだろう・・・

 

 

「教えて! 代理人」のコーナー(爆)

 

第一回公式人気投票、正ヒロイン五人中最下位の五位。

第二回公式人気投票、ワンランク上げて四位。

そして、運命の第三回人気投票。

遂にベスト3を奪取!と思いきや、結果は第六位!

炉な方々(Actionの某氏とか)期待の星、「ニーソックスを履いた猫」こと夢魔レンの後塵を拝し、

猫に負けた唯一の正ヒロインとなったのでした(合掌)。

ちなみに一部では「次回はさっちんこと悲劇の脇ヒロイン弓塚さつきが「万年六位」の座を奪還し、

シエル先輩は埋葬機関の席次と同じ「第七位のシエル」となる」という噂がまことしやかに流れています(爆)。

 

 

で、「月姫」本編のシナリオ自体はさほど悪くはないんですけどね・・・・・オチが弱いのと、

やはり「彼女ならでは!」という独自のセールスポイントが

「大人っぽさ」とか「平凡な日常」とか「メガネ」「カレー」「便利屋(爆)」とかいった

「地味」な点ばかりであるというのが敗因かと。

後、キャラクター(人格)が非常に安定しているので心に訴えかける「揺らぎ」が弱いのも一因でしょうか?

つまりファンの嗜好が安定よりは刺激に集まった、ということかなと。