その都市は、ただ一つの催しの為だけに存在した。

 年に一回の武道大会である。

その優勝者に与えられる賞品と名誉を競い、数多くの腕自慢が今年も集う。


 ‥‥‥‥‥大会の裏に隠された、邪悪の陰に気づくこともなく‥‥‥

戦神都市II

【予告編】

なぜIIかは聞いてはイケナイ‥


「・・・・けったいやけど、それが都市の名前ってのは一目瞭然ですな。けど、いわゆる武闘会を年に1度開催してまして、その収益だけで成り立ってるっちゅう不思議な街ですわ。

んでもってその参加費用ってのがですな、金やありまへん。パートナーの女の方なんですわ。あ、ごっつ別嬪さんやないとあきまへんで。お年は‥‥まあ、上はして墜ちる寸前から、下はちゃんまで。

それから腕試しがてらに洞窟に入ってメダルを取ってくることですな。

このパートナーの存在意義っちゅうんがグフフでして、勝者が敗者のパートナーを一晩自由にする、もちろん道具も縄もOK

 え、それは邪道だ? ま、お好みに合わせてお召し上がりを〜

 で、大会で優勝すると一生涯戦神都市で遊んで暮らせるという豪華にも胡散臭い賞品と戦神と名乗る名誉が手に入るわけですわ。

 はい、女の方でっか? いやご自分の容姿がよろしい方でしたらパートナー兼任っちゅう事で。ほなおきばりやす〜」



「ぬぉぉ、天河め! 我が娘をたぶらかしてパートナーにするとは断じて許さぬっ! 来い、必ず決勝まで! そこで我が邪剣の錆にしてくれる。そして目の覚めた娘はこの愛しいパパの胸へ飛び込んで……ぬふ、ぐふふふふぅ(くねくね〜)」


「……なぜだ、なぜこの私がこの軟弱者のパートナーなぞに? 剣の腕は半人前だ、女にけじめは無い、そのくせ自覚がない、料理は巧い、人に分け隔てがない、この俺に何の思惑もなく笑ってくれる……(ぽっ)…ちっが〜う!とにかく俺はユリカ殿を連れ返す! そのために戦神大会へゆくのだ。断じてこいつの為ではないぃ!」

「ユリカ…。確かに俺は道場の跡継ぎにはなれそうもない。だけど、だからって戦神大会のパートナー? 強い男を探して婿にする為だとぉっ、チクショウ!」

「・・・・・・・・・・・くすくす、三人とも、ゴメンねぇ〜〜。アキトが怒りのめらめらパワァで優勝して、晴れてユリカはアキトの物。お父様もアキトの強さを認めて万々歳! 計画はばっちしよぉぉん!!  ・・・・ついでに北ちゃんは途中で不幸な事故に遭ってポイなのよん(ニヤリ)」


んでもって、修行のための地下迷宮


「戦神を目指すならハニー様に誓いを立ててハニワ聖戦士となるべし! 戦士とあらばこの幸せを呼ぶ壺がなんと5万ゴールドぽっきりの会員価格で! さらに今だけの特典としてっ! なんと素焼きのハニー様マグカップがセットで付いてくるぞっ! ローンの申し込みも「ららら無尽購♪」で簡単代行だっ!」


んでもって、トーナメント開始前夜

「だっ、だからあれだ、お前が勝つとは思っている、しかし万が一ということを考えると、こ、こ、今夜に俺の……いやあれだ、お前が勝った後に、あ、あ、あれだ、相手のパートナーと、な、なななな、ナニをだ、だ、だからお前の失敗は俺の失敗であってだな、は、は、初めての相手はだな、‥‥‥‥そう! トレーニング! 明日のための最後のトレーニングだコレはっ!」


「……北斗、何を言いたいのか全然わからんぞ?」

「ばかぁっ、だ、だから……………し…詩織と呼んでくれ。今は……


んでもって本戦開始


  あっという間に決勝戦終了


「ぬぉぉっ、略すなっ! せ、せめて一太刀…


  おっさん、うるさいって。


「アキト〜っ! アキトアキトアキトぉ〜っ!」

「うわっ、ユリカ、重い、乗るな、くっつくな、むしゃぶりつくなっ!」

「アキトアキトアキトアキトアキトアキト〜っ!」

「うわっ、脱がすな、くっつくな! …脱ぐなぁ〜っ!」

「アキトアキトアキトアキトアキトアキト〜っ!」

「ばかぁっ、まだ闘技場のド真ん中だぁ〜〜〜〜っっ!」

「………………あれ?」

 ‥以上、優勝式典会場からでした。


  んでもって、1年後

「ぐおぉっ、ユリカ殿に不覚をとるとはっ! 無念! 詩織ぃっ、パパは、パパはぁっ…(がくっ)」


「あぁん、先輩、私のために優勝してくださったんですね(はあと)
 信じてあの爬虫類男のパートナーになった甲斐がありましたぁ。
 嗚呼っ!今夜、今夜こそイツキはぁぁっ!(じゅるっ)」


「……な、なにこの悪寒は…(汗)」


その頃の地下迷宮

「来るぞ、巻き込まれたくなければ隠れろっ!」

「な、何が来るんだ?」

「魔物も人も妖精喰いも、全てをなぎ倒すウォークライ…」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

「……通称、ブラックデビルチャイルド。敵か味方か、謎の存在」

「こんな役あんまりだぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「そして、あいつがやって来た先には、大抵あいつをいじめた女の子モンスターがいるのさ…」

「ま、まさかソレ、妙な槍を持ってないだろうな‥‥?」

「‥‥何故知ってる?」


戦神とは?

地下迷宮の奥底に潜むものとは??

陰のヒロイン、クライアを演ずるのは誰??

相手パートナー役は? メイド役は??

そして女の子モンスター役は??

北ちゃんをセレーナ役に振った筆者は、
真紅の羅刹の追撃を振り切って
明日の朝日.comを拝めるのかっ??

全ての謎を秘めつつ、

予定は未定、

製作快調に停滞中!!


ううむ、ゲームディスクが見つからない・・・

 

 

 

代理人の感想

 

停滞させておきなさい(爆)。

 

これ、本編を実際に書くとなったら100%裏ページ行きでしょうな〜(笑)。

ちょこっと読んで見たい気がしないでもありませんが(苦笑)。

ちなみに代理人はサルの如くレベル150までプレイしてました。

嗚呼、若かったあの頃(笑)。