今回の作戦はニホン海軍に提供する新型高角砲(〈汐海〉に搭載されている九五式連装速射砲だが)

を積んだ輸送船団の護衛だ。

船団の構成は高速輸送船が4隻、それと護衛の〈汐騒〉級駆逐艦対潜型(噴進爆雷投射装備)4隻が投入され、

第七駆逐隊を除けば現時点ではもっとも優れた対潜艦が投入されている。

俺たちは通常は船団護衛、直接戦闘が起きた場合は先陣を切って戦うという計画になっている。

帰路にはニホン海軍が試作したという複合装甲を載せて帰国する予定だ。

 

 

連合海軍物語

第11話 疾風のノイズ 


− 旗艦〈汐海〉艦橋 隼人 −

輸送船を護衛する4隻の〈汐騒〉型は輪陣を組み、周囲から襲ってくるであろう潜水艦を警戒している。

俺たちは輸送船団からやや先行した形で対空・対潜の前哨警戒をしていた。

 

「しかし静かデスね〜、今だけ戦争が起こってないみたいですヨ」

「まぁ嵐の前の静けさだろう」

 

ノンビリとした瑞葉クンの呟きを聞いた副長がツッコミを入れる。

確かに彼女の言う通り聞こえてくるのは耳慣れた艦首に当たる波の音、

艦の底に設置されている機関のヴンヴンという唸り、艦橋にある機材の電子音だけだ。

 

「副〜長、ロクでもない予言をしないでくださいヨ、まったく」

 

その言葉に機嫌を損ねた瑞葉クンが仕事道具であるバインダーをポンポンと叩く。

 

「べ、別に予言している訳ではないんだが(汗)」

 

冷汗を流し訂正を入れる副長。

・・・あのバインダーは恐いから(汗)

 

それにしても本当に静かだな、このままニホンまで行ければ・・・と思っていたら。

ソナー手から緊急報告があがってきた。

 

「艦長! ソナーに感ありです」

「ほら、副長が余計な事言うから」

 

ジトーっとした目で副長を睨む瑞葉クン。

その視線についうろたえてしまう副長。

 

「わ、私のせいなのか?(汗)」

 

副長は関係ないと思うんだがな、多分(汗)

 

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

俺はフロリダ州メイポート基地に着いた後、

太平洋艦隊司令部より正式に〈シュトゥルムヴィント〉の艦長に任命された。

で、今現在は護衛の駆逐艦4隻を引き連れ慣熟訓練がてら

通商破壊作戦を命じられ、メイポートからハワイを経由し出撃してきた。

その間に艦の習熟訓練も行っていた。

 

「副長、〈シュトゥルムヴィント〉の加速力は凄いな」

速度を上げた〈シュトゥルムヴィント〉は護衛の駆逐艦をあっという間に引き離していく。

鋭い艦首が波を切り裂き、艦体に当たった波が砕け艦橋まで飛沫が飛んでくる。

ヤマダはしばらく最大戦速で艦を走らせおもむろに舵を切り、

進路を大きく180度反転させ護衛の駆逐隊を仮想敵に見立て突撃する。

 

「ええ、この加速力と92ノットを誇る最高速度がこの艦の命です」

 

レイナードは軽く笑いながらヤマダの言葉に受け答えしている。

 

「おりゃあ! 右舷に回頭!!」

 

ヤマダは操舵輪を右にグルグル回す。

巨大な艦体が急激に速度を落とし、丈高い艦橋が右舷にぐぐっと傾く。

艦首にある左舷バウスラスターがうなりを上げ、さらに艦首を右に押していく。

 

巨大な戦艦に間近まで突撃され慌てて艦を回避運動に持っていく護衛の駆逐艦たち。

レイナードはその様子を見て後で艦長たちから苦情が来る事を想像しちょっと胃の辺りが痛くなる。

 

「舵の効きは早いんだが旋回性能が悪いのが気にいらねえな」

 

ヤマダは隊列を戻し巡航速度に艦をもっていく。訓練は終りにしたようだ。

 

「それは仕方ありませんよ、高速を発揮する為に細長い巡洋艦型の艦形を取り入れてますから。

それに急激に舵を切ると舵やスクリューに負担がかかります」

「それはそうなんだがな、転移兵器はドリル戦艦しか扱った事がねえから・・・なかなか使い勝手が難しくてな」

 

首をコキコキ鳴らし海軍帽を取りってボリボリと頭を掻くヤマダ。

 

「確かに転移兵器の中でも〈アマテラス〉や〈アラハバキ〉は癖のある艦ですしね。

ドリル戦艦は接近〜中距離を想定した強襲用の戦艦ですが、

我が艦は高速力を生かした一撃離脱が主体です。

DFも速度にエネルギーを食われて薄いですし通常装甲も31センチしかありません、

正面切った殴り合いだと大口径砲を積んだ通常艦艇にも殺られる可能性があります」

「そういう部分はデリケート過ぎて俺には扱いづらいな」

 

ヤマダは腕を組みうなりながら考えている。

 

「ヤマ「ダイゴウジ!」艦長はお気に召しませんか? 彼女は」

 

少し残念そうにレイナードが聞いてくる。

 

レイナードはヤマダの発言を否定的にとったようだが、

言った本人は否定どころか逆に“戦闘艦”としては悪くないと思っていた。

これだけの高速と舵の効きの良さ、そのトップスピードから見た場合の

旋回性能(ただ〈アマテラス〉や〈アラハバキ〉と比べると極めて悪い)は使い方によっては凄い武器になる。

ただ付け加えるなら速度に偏りすぎで防御力が弱いのは問題だと思っていたが。

 

先ほどの発言にしてもヤマダの性格が猪突猛進、接近戦闘や近距離砲戦を好むという点や

「特別な嗜好」があるのを自身が知っており、しっくりこねえなあ程度で言ったのだ。

 

戦闘艦としての評価はまた別で、

実を言えばヤマダは〈シュトゥルムヴィント〉を“戦艦”として評価してない。

自分で乗ってみて操舵した感覚は巡洋戦艦というより超大型重巡、

いや旧アメリカ海軍で言うところの戦闘巡洋艦という艦種じゃないのかと思っていた。

だがレイナードたち乗組員の気持ちを考えるとそんな事は言えない。

海軍軍人は自分の艦に誇りを持っているからだ。

 

「いや、気に入っている部分はあるんだ、伝統的な艦首魚雷とかな」

「はぁ?」

「伝統だよ、伝統!」

「で、伝統ですか?」

 

レイナードは生真面目にウィルシアいやアメリカ海軍の頃まで遡って

伝統というものを思い出し考えている。

そしてハタと気づく。

目の前にいる変人中佐の言っている“伝統”が“普通の伝統”ではない事くらいは想像がつく。

たぶんありきたりな伝統などを言っても逆に意味が通じないかもしれない。

以前目を通した報告書を信頼するなら・・・だが。

 

「わかんねえか?」

「・・・ええ。できればお教え願えないでしょうか?」

 

 

「戦艦にはな、艦首魚雷煙突ミサイル

そして不死身の艦長(含代理)が必要なんだよ」

 

 

「はぁ!?」

 

「さらに漢の浪漫・最強の武装、ドリルがあればもう言う事はない、完璧だ」

「ええええっ、ド、ドリルがですかっ!! 艦首魚雷と煙突ミサイルときたら波●砲じゃないんですか?!」

 

何気にレイナードも知っていたりする。

もっとも彼の場合、たまたま娘が見ていた大昔のアニメ特集で

「宇●戦艦●マト」を一緒に見たというだけでしかないのだが。

 

「まあアレも伝統の内の一つだが・・・邪道だ」

「じゃ、邪道ですか」

「漢はな艦首魚雷と煙突ミサイルを放った後、

敵艦に突撃、そしてドリルに熱き想いを込め格闘戦で仕留める」

「ドリルでって・・・」

「って、なに驚いているんだよ、〈アラハバキ〉や〈アマテラス〉にゃ付いてるだろ」

「いや、それは知っているんですが。

どこをどうしたらそんな伝統が出てくるのかと」

「わかってねーなぁ、宇宙戦艦の伝統だろうが」

「本艦は宇宙戦艦ではありません!!」

「んな事は知っているよ、でもそう言われてもおかしくはない格好はしているだろ?」

 

レイナードは頭が痛くなった。

本当に、本当にこの人は大丈夫なのか?

このような“変人”中佐を自分に押しつけた、

欧州司令部と太平洋司令部に絶対に呪いをかけてやると心の中で堅く誓ったのは内緒だ。

 

レイナードは内心で溜息をつき家で待っている妻と娘に語りかける。

―――― アキナ、メグミ、父さんはこの作戦で戦死するかもしれないな。

 

さて艦長と副長が馬鹿な会話をしている頃。

最初は ヤマダとレイナードの会話に度肝をぬかれた乗組員たちだが、

最近はお馴染みの光景になっていたので気にせず職務を遂行していた。

(内心でヤマダの相手をするレイナードに同情はしていたが)

 

その中でも〈シュトゥルムヴィント〉の通信士はひたすら真面目に仕事をこなしていた。

 

「艦長、我が方の潜水艦から暗号入電です、「我、輸送船団を補足せり。方位・・・」

 

さっきまでの馬鹿面が急速に引き締まりいかにも戦艦艦長らしい?

凛々しい顔つきになる。

その顔を見ていつもこうだったらと嘆息を付くレイナード。

 

「了解、敵の規模は?」

「大型輸送船4、駆逐艦8隻だそうです」

「4隻の輸送船に8隻の駆逐艦か、ずいぶん力を入れているみたいだな」

「ええ、普通でしたら6隻がいいとこでしょう」

 

レイナードは海図を睨み距離を算出する。

 

「距離がありますね、巡航の28ノットだとほぼ1日かかります。

航空隊は・・・ギリギリです、どうされます?」

「俺たちがやろう、航空隊も暇じゃねえだろうしな」

 

ヤマダはニヤリと笑い気合いを入れるように左手の手のひらに

右手の拳を勢いよく当てパンと小気味良い音をさせた。

 

「よっしゃ! 俺の訓練代わりだ、行くぞ!」



− 旗艦〈汐海〉艦橋 隼人 −

その頃、第七駆逐隊旗艦〈汐海〉ではソナーから潜水艦発見の報告が届いていた。

 

「敵潜水艦捕捉! 艦数1。方位、本艦の後方5時、距離7000メートル。

船団の右斜め前6000メートルあたりです」

「第2護衛隊に連絡、急げ!」

 

俺は向こうの駆逐隊に知らせるように命令する。

 

「第2護衛隊は気づいているか?」

「確認したようです、1隻が増速しました!」

 

レーダーモニタを見ていたレーダーマンが報告をしてくる。

 

「そうか。ならこちらは動かずとも大丈夫か」

「ええ、潜水艦が1隻でこの距離でしたら護衛の方が近いです、私たちはこのままで待機で良いと思います」

「敵艦から電波発信を確認しました」

「ちっ、通報されたか」

「あの潜水艦は大した事ないでしょうが・・・この後が恐いですね」

 

副長の言葉と重なるように突撃した駆逐艦から放たれた爆雷が高々と白い水柱を吹き上げた。

 

− 旗艦〈汐海〉艦橋 隼人 −

昨日の潜水艦襲撃・撃沈から一夜たったが未だに静かなままだ。

このままニホンに行ければ良いのだがやはり敵が襲いかかってきた。

 

「レーダーに反応、5つ」

「艦種確認急げ!」

 

副長が指示を出し慌ただしく艦型確認が行われる。

 

「駆逐艦4、もう1隻は・・・戦艦です!」

「なにぃ!」

 

その報告を聞き副長が驚きの声を上げる。

「敵は確実にこちらを葬れる戦力を送ってきたか」

「まずいですね、これで戦艦が超兵器だったら」

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

〈シュトゥルムヴィント〉から無人偵察機が射出され上空から敵の艦隊を確認していた。


「敵輸送船団と思わしき集団を確認!」

「敵艦確認、後方は〈汐騒〉級、先行しているのはナーウィシア海軍旗を掲げてますが・・・艦種不明!」

敵発見の報がもたらされスタッフの行動が慌しくなり次々と報告があがってくる。


「艦長、あの4隻は艦型表に載っていません、新型のようです」

「ほう、じゃあ・・・あれがナーウィシアの第七駆逐隊なのか?」

「第七駆逐隊?」

 

その駆逐隊がどうかしましたか?というような目でヤマダを見る。

 

「なんだ、知らねえのか?」

「ええ、初めて聞く部隊名ですが・・・それがどうしたんですか?」

 

レイナードは第七駆逐隊を知らねえのか。

太平洋司令部め、量産型が沈んだ事を隠しているんじゃねえのか。

 

「なら教えておくぞ、第七駆逐隊はな戦艦の手助けを借りたとはいえ転移兵器量産型を沈めてんだ」

「なんですって!」

 

レイナードが驚愕の声を上げる。

駆逐隊ごときが量産型とはいえ転移兵器を沈めているのだ。

同じ転移兵器副長としては驚かずにはいられないだろう。


「ヤツラはDFを装備し、転移兵器に対するそれなりの装備を持っているってことだ」

「DF装備艦ですか、やっかいですね」

 

レイナードは唸りをあげて考えている。

 

「あのような駆逐艦が配備されたという事は・・・

我が軍がDFを装備しているというアドバンテージもなくなってきたって事ですか」

「ああ、ただあの駆逐隊は実験艦隊のようだがな」

「それでも量産型転移兵器を倒した。

そこまで完成しているなら他艦艇に装備されるのは間近ですね」

「すでに量産が開始されていてもおかしくはねえな」

「どうされますか?」

 

レイナードが最終確認を求める。

 

「俺たちは先頭にいる4隻を狙う。

向こうが転移兵器用の装備を持っていたら、こっちの駆逐隊が全滅させられかねないしな」

 

ヤマダは素早く攻撃対象を決めると命令を下す。

 

「護衛の駆逐艦は輸送船を狙え、〈シュトゥルムヴィント〉は先鋒にいる4隻を引き受ける。

艦隊分離、最大戦速で敵艦隊に突撃だ!」

 

− 旗艦〈汐海〉艦橋 隼人 −

「敵戦艦こちらに向かってきます!」

「なんだか・・・また、やぁ〜な予感がしますネ」

「おいおい、縁起でもない事言うなよ」

 

副長が冷や汗をかきながら瑞葉クンに言い、

慌てて超高倍率双眼鏡を覗き込む。

 

「ですケド・・・」

「敵艦増速! 速度30ノットを超えました」

「今のところは・・・普通の高速戦艦か?」

 

超高倍率双眼鏡を覗いていた副長がぼそりと言う。

 

「あの・・・敵、艦型ですが」

「ん? どうしたんだ副長、青い顔しているが・・・まさか」

「あれ、ジェーン海軍年鑑に出てないんですよ」

「出ていない?」

「ええ。おまけに〈蒼い突風〉に似てます」

「「・・・という事は」」

俺と瑞葉クン、副長は顔を見合わせ・・・

 

 

「「「また超兵器か(デスか)!!」」」

 

 

その推測を裏付けるように敵艦の速度がドンドン上がっていく。

俺たちの知っている〈蒼い突風〉の最大速度63ノットを軽々と超え、さらに90ノットを超えた。

 

「化け物みたいな速さだな」

 

副長が浮き出た汗を拭いている。


「「敵艦こちらに突っ込んできますッ!」」

 

レーダーマン、見張員ともに絶叫する。

 

「まずい、ぶつかるぞ!

各艦独自に散開、回避! 回避!!」

 

凄まじい勢いで4隻の汐騒改級のド真ん中を突っ切っていく〈シュトゥルムヴィント〉。

6万トンの物体が90ノット以上の速度で突っ込んでくる迫力は相当なものだ。

その勢いと襲いかかる横波に隊列を崩され逃げ回る第七駆逐隊。

 

さらに追い打ちをかけるように噴進弾と機銃群が襲いかかる!

DF上に次々に爆発と火花が上がり弾が弾かれていく。

 

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

「ヤマ「ダイゴウジ!」艦長、主砲は撃たなくてよろしいですね」

「ああ、どうせ最大戦速じゃ速度差が有りすぎて当らねえしな。

だが向こうのDF性能を知りてえ、40ミリ機銃とミサイルは使ってくれ」

 

その言葉にレイナードはヤマダがきちんとこの艦の特性を憶えている事に満足した。

 

「主砲、発射準備も忘れるなよ」

「イエス・サー!」

 

− 旗艦〈汐海〉艦橋 隼人 −

「輸送船から緊急通信、発信されました!」

「データベースから敵艦の検索を急げ!」

「艦長、応援要請ですがあと5時間かかるそうです!」

「5時間か・・・厳しいな」

 

その報告を聞き、暗澹たる思いになる。その間駆逐艦四隻であの超兵器を相手どらなきゃいけない訳だ。

「第二護衛隊から通信! 【我、敵駆逐艦4隻と交戦中、輸送船団は先行す】」

 

さらに第二護衛隊からも報告が来る。これで向こうの戦力も当てにはできなくなった。


横波を受け、艦が地震のようにグラグラと揺れながらも艦橋のスタッフは任務をこなしている。

 

「向こうは普通の駆逐艦かな」

 

俺はその先行きの暗い思いを隠しきれずつい希望を言ってしまう。

もし敵駆逐隊が俺たちと同じようなシステムを持っていたら・・・万に一つも勝ち目はないだろう。

揺れる艦橋で手近にある椅子に捕まっていた副長が第二護衛隊と交戦している敵駆逐隊について感想を述べる。

 

「ええ、あの駆逐隊まで超兵器だったら洒落になりませんよ」

「艦長、検索完了しました! 駆逐隊は通常型のサムエル級。

敵戦艦は転移型超兵器〈シュトゥルムヴィント〉、“疾風のノイズ”という異名をもつ巡洋戦艦です」

 

検索をしていたオペレータが艦種を特定し報告してきた。

やはりというかあんな常識外れな速度を出しているんだ、当然超兵器だよな。

おまけに量産ができずこの世界に1隻しかいない転移型。

沈めれば戦況に対する寄与はかなりのものになるだろう。

 

「超兵器それも転移型、道理であのキチガイじみた速度が出るはずだ」

「どうされます?」

 

副長がこの後の作戦展開を聞いてくる。

こちらはDF装備艦とはいえ4隻の駆逐艦で勝てるのか?

仮に撤退した処で先に輸送船団を撃沈され、その後こちらが料理されるだけだ。

 

「最高速度は92ノットか、DFを切っても追いつけないな」

「オペレータ、超兵器の兵装は?」

 

副長がさらに武装を確認する。

 

「確認されている物ですが36センチ級の主砲3連装3基、噴進弾、魚雷、レーザーです」

「それとさっきこちらが受けた40ミリ機銃か」

「巡洋戦艦なのに魚雷を装備しているのか、やっかいだな」

 

その間にも崩された隊列を元に戻すべく懸命に繰艦しようやく隊列が戻る。

 

「絶体絶命ってヤツですね」

「そうだな。作戦だが二隻づつに二隊に別れて攻撃する」

「ですが戦力の分散は・・・」

 

副長がその作戦に異議を唱えてくる。

ただでさえ向こうと比べ速度・攻撃力など全ての面で劣っているのだ、

戦力を分散させさらに攻撃力を落とすのは下策だ。

だがありきたりな方法では常識はずれな敵艦を捕捉できない。

 

「分かっている。

このまま単縦陣で戦ったとしても振り切られてアウトレンジから攻撃を受ける。

なら被害覚悟で一隊が足止め、もう一隊で艦尾を攻撃して推進力を奪うのが一番だと思う」

「下手すれば足止めした隊は全滅しますね」

 

副長は顔を俯かせ呟くように言う。

 

「仕方ない・・・とは言いたくはない、だがこのままなら全艦沈没する。

より多くの艦が生き残る可能性が高い作戦はこれが一番だと思うんだ」


「艦長は撃沈を・・・」

 

俺は軽く手をあげ副長の台詞を遮る。

彼の言いたいことは分かっている。

 

「おいおい、駆逐艦4隻程度で向こうを沈められるとは思っていないよ」

「では?」

「時間を稼いで援軍を待つ」

「間に合うでしょうか?」

「輸送艦が緊急発信をしているし、こちらも救援要請済みだ。

やってみるしかないさ」


肩をすくめ副長に答える。


戦術的に見れば撤退が妥当だが輸送船がいる以上その選択肢はない。

少なくとも彼らが逃げ切るまではここに残り戦闘を継続する。

そして・・・おそらく援軍が到着するまでもたないだろうが簡単に諦めるつもりはない。

 

その時、瑞葉クンから報告がきた。

 

「艦長! 敵が通信を求めてます」

「通信?」

 

俺は怪訝に思った。

戦い、破れた後なら降伏勧告などで理解できるが戦う前から通信とは。



− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −
 
「レイナード!」

「なんでしょうか、ヤマ「ダイゴウジ!!」艦長」

「敵に通信を入れてくれ」

「はぃ?」

「敵に降伏勧告を行う」


腕を組み敵がいる海域を見るヤマダ。


「向こうは戦ってもいません、無駄だと思うんですが」

「かもしれねえな」


そっけなくヤマダは言い、間を置いて本当の理由を言う。


「実はな向こうの双岳っていう艦長を見てみてえ、なんとなくだがな俺のライバルになるかもしれねえし。それにな・・・」


ヤマダは言葉を溜め一気に言い放つ!

 

「名乗りは艦長の、

いや漢の浪漫だ!」

「・・・」


そのセリフにCICにいた全スタッフが固まる。

漫画ならスタッフは白目を向きゴーンというような擬音付き効果で描かれるところだろう。

もっともヤマダのセリフより閉鎖されたCIC内で馬鹿でかい大声が反射して意識を飛ばされたのかもしれないが。

なんとか再起動したレイナードがヤマダに詰め寄る。


「ほ、本当にそんな事をされるのですか?!」

「おいおい。降伏勧告をするのにこっちの立場を言わなくて向こうが信用するかっての」

「・・・あ」


どうもレイナードはヤマダの言う普通の事でも変に勘ぐり、裏を読もうとして敏感になっているようだ。

もっとも“変人中佐”の異名を持つヤマダだけに仕方ないのかもしれないが。


「それにな、戦力が違いすぎてんだ。

向こうの艦長が抵抗を諦めてくれるなら戦わずに済む」

「失礼ですけど・・・ヤマ「だからダイゴウジ!」艦長らしからぬ物言いですね」


レイナードの失礼な言い草に苦笑しながらヤマダは答える。


「おい、人を戦闘偏執狂みたいに言うな。戦わずに済むならそれが一番って事だ。

もっとも、俺としては多少抵抗してくれた方が楽しめるんだがな」


肉食獣を思わせる笑みを浮かべるヤマダ。


「敵艦に通信を入れます」


───艦長、それってバトルマニアなんじゃないですか? という疑問を抱きつつ。

 

 

− 旗艦〈汐海〉艦橋 隼人 −

敵艦と通信が繋がりモニタ内には濃い、いやそれを通り越して暑苦しい顔をした男が映っている。

「ナーウィシア海軍所属・この駆逐隊を預かる双岳大尉」

「ほう大尉で司令か、やるじゃねえか。

俺はウィルシア海軍所属〈シュトゥルムヴィント〉艦長・・・」

「艦長・・・?」

 

 

「ダイゴウジ・ガイ!!」

 

 

その馬鹿でかい大声に、艦橋にいるスタッフの意識が飛びかける。

───くっ、超兵器は艦長まで兵器なのかっ!?


「うぐぅ、耳が痛いデス」


耳を押さえ涙目になりながらモニタを見る瑞葉クン。


「通信を装って音波兵器で攻撃とは・・・卑怯なウィルシアめ!」


副長が憤りの視線を向けようとモニタを見る。

 

「「「・・・・。」」」



俺は痛む鼓膜を押さえダイゴウジと名乗った男を睨みつけようとすると・・・なんだか向こうはもめていた(汗)。


ダイゴウジと名乗った男が副長と思わしき男に詰め寄り、訂正を求めている。

「ヤマ「ダイゴウジ!!」艦長、偽名はいけません! さっきの信用って話は・・・」

 

「レイナード、シャーラップ!

何度も言わせるな、偽名なんかじゃねえ!

俺の名前は
ダイゴウジ・ガイ!!

魂の名前、ソウルフルネーム! 決してジロウ・ヤマダなどではなーい」

 

「「「ヤマダ・ジロウ?」」」」

「「あ」」


俺たちが呟いたその平凡極まる名前に向こうのヤマダらしき男が振り向き指をビシリとモニタに向かって突きつける。


「おい、言っておくがな・・・」

「何だヤマダ艦長、ウィルシアでは偽名で通信を行うのか?」


俺は向こうが何か言おうとするのを遮り先ほどのお礼とばかりに嫌味を言う。


「ちっがーう! ヤマダは仮の名前、本当の名前は・・・」

「おい、ヤマ「だからダイゴウジっていってるだろ!」艦長を取り押さえろ! これ以上はウィルシア海軍の恥だ!」

 

モニタの向こうではヤマダが副長を始めたとした乗組員に取り押さえられ暴れている。

 

「通信兵、早く切れ!」

「いてぇ! ヤマ「だから・・・」艦長マジで殴んないでくださいよ!」

「面倒だ、落としちまえ」

だ、を狙え!」

 

「お、俺の名前は〜〜〜カキンうぐぅ!!」

 

なんか凄い事になっているな、あちらさんは(汗)

そしてぶつりと切れる通信。

ノイズしか映してないモニタを見つめ瑞葉クンが溜息をつく。


「ネェ、艦長?」

「なんだ」


呆然とするスタッフを代表して瑞葉クンが質問するようだ。


「アノ人たち・・・一体何がしたかったんでしょうね?」


まだ鼓膜が痛むのか耳をさすりながら瑞葉クンが聞いてくる。

俺だって何がやりたかったのか知りたいくらいだが今更敵艦に通信を繋げる訳にもいかないしな。


「・・・さあ、名乗りでもあげたかったんじゃないのか」


俺は肩をすくめ、そっけなく瑞葉クンの質問に答える。


「最近のウィルシア海軍って、ああいった変なヒトが多いんですかねェ」

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

「おいレイナード! さっきのアレは・・・」

「・・・。」


レイナードは名乗りを邪魔され文句を言っているヤマダを無視し敵の観察をしていた。

敵駆逐隊は2隻つづに別れ突撃をしてきた。


───二隊でこの〈シュトゥルムヴィント〉を挟撃するつもりか?


「艦長、そんな事を言っている暇はありません、敵が突撃してきましたッ!」


ヤマダは素早く状況確認をすると主砲の発射準備が整っているか砲術長に確認をする。


「主砲、発射準備できているか」

「OK、いつでもいけますよッ!」

 

砲術長から素早く返答が返ってくる。彼にしてみればさぞ待ちかねた命令だろう。

十分気合が入っているのが分かる口調だ。

 

「艦長」

「ああ、お前への文句はあとだ。先にヤツラを沈めるぞ、ファイア!」

 

 

− 汐海艦橋 隼人 −

俺の〈汐海〉と久保田の〈汐音〉、アレスの〈汐風〉とニューの〈汐騒〉を分け〈疾風のノイズ〉を追う。


敵は92ノット、二隊ともDFを切り最大戦速の60ノットで機動を開始するが30ノット差でみるみる距離があいていく。

この状態で敵の攻撃を受ければ損害必至だがDFを使用したままでは最大48ノットと更に足が遅くなり捕捉が難しくなる。

だが戦艦の主砲をまともに食らえばDFを使用していようがいまいがあまり差はない。

それなら攻撃を受けるものと割り切りDFを使用せずに速度を上げ、

間断なく進路を変更し敵主砲の照準を外してかわすしかない。

あと恐いのは魚雷だが例え誘導型であろうと通常の魚雷なら60ノットの最大戦速で振り切れるはずだ。


「艦長、やはり30ノットの差は厳しいですね」

「ああ、向こうの転舵の隙をつくしかない」


艦の周りに水柱が吹き上がりそのたびに落ちてくる海水が装甲(駆逐艦なので有って無きが如しだが)を叩く。

その様子は滝に突っ込んでいくような錯覚すら憶える。


このままではアウトレンジされ撃破されるだろう。


───わずかだけど勝機はある。


確かにあの巨体が捻り出すトップスピードとそこからの回頭性能は凄い。

だがどんなに戦艦としては回頭性能が良くても駆逐艦に比べればはるかに悪い。

敵と比べこちらは攻撃力、速度、防御力とほぼ全てが劣る。

俺たちの有利な点は隻数が多い事と向こうより小回りが利く、それだけだ。

どんなにトップスピードが凄くても回頭時にはスピードを落とさないと曲がりきれないのは車と一緒だ。

その転舵時を狙い敵の懐に飛び込み魚雷を叩き込む。

主砲や噴進弾では敵のDFに防御され大して効き目はない。

 

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

ヤマダは小刻みに当舵を繰り返し繰艦する事で速度を維持したまま砲撃を続ける。

敵駆逐隊は進路と速度を頻繁に変え主砲の照準を外し、時にはDFを張って機銃やミサイルを防御しながら

諦める事を知らないかのようにこちらに向かってくる。

 

「くそっ、しぶとい奴等だ」

「あの速度と頻繁に進路を変えられては主砲の命中が期待できません」

「ああ、おまけに魚雷はデコイや機銃で防がれ、命中が期待できる発射速度の早い機銃やVLSがDFで防御されちまっている」

「敵にしてみるといかにDFがやっかいか分かりますよ、なんとか主砲で撃破できる状況を作らないと」

「ああ」

 

− 汐海艦橋 隼人 −

戦闘もすでに開始されてから2時間を超えている。

その間頻繁に進路と速度を変え、敵の攻撃をかわしていた。

速度を落とす時にはDFを張っているので数発浴びた噴進弾や機銃の被害も最小限に抑えられている。

回頭時に懐に飛び込もうとするがその度に速度差で振り切られ上手く飛び込めずにいた。

時間稼ぎという目的がある以上、作戦は今のところ上手くいっている。

だが長時間の千日手のような消耗戦に艦・人間ともに精神的な疲労が溜まり始めている。

おまけに燃費効率を無視した機動を行っているため燃料の残りも少ない。

このままだと・・・。


俺は覚悟を決める。

 

その時、敵がこちらに主砲を向けるべく回頭を始めた。

 

 

− 駆逐艦〈汐風〉艦橋 アレス −


「双岳司令! 敵艦の後ろにつけるように機動してください、こっちは艦首に出て進路を塞ぎます!」

「了解!」


別隊を率いる司令と連絡を取り回頭を始めた敵の前に出るべく艦の進路を向ける。

敵の回頭は早い・・・こちらの想像より早く艦首が向いてくる。

くっ、これじゃ回頭が終るまでに懐に飛び込めない。

少し遠いが牽制のためニューの駆る〈汐騒〉とあわせ統制砲撃を開始。

だが主砲弾は想像通り敵のDFに弾かれ敵にダメージを与えられない。

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

敵の主砲弾が命中するがDFが弾き飛ばす。

艦首が徐々に敵艦にむけ向きを変えていく。


「艦長、艦首魚雷、敵艦を射界に収めました!」

「よっしゃ、誘導魚雷を使うぞ」

ヤマダは汗をぬぐいつつ攻撃を命じる。


「イエッサー!」

「ファイア!」

 

− 駆逐艦〈汐風〉艦橋 アレス −

「艦長! 敵艦から魚雷の発射音です、4つこちらに向かってきます・・・ホーミング確認ッ!」

「くっ・・・向こうに先手を取られたか! デコイ投射!」


副長が敵の誘導魚雷をかわすべく囮の射出命令を出す。


「こちらも敵艦首に向け雷撃開始!」

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

「ヤマ「ダイゴウジだっつーの!」艦長、最大戦速の時はソナーの利き目が悪いので注意してください。

速度50ノット以下じゃないと捕捉できません」

 

あまりの高速ゆえ自身がたてる騒音でソナーが麻痺し捕捉できないからだ。

通常や誘導型の魚雷ならこれだけの速度があれば振り切り燃料切れを待つ事ができる。



「・・・了解」

「艦長、大丈夫ですか?」

ヤマダの反応の鈍さにレイナードが心配そうに聞いてくる。

無理もない、1時間以上に渡り敵の攻撃をかわしつつ緊張しながら操艦を続けているのだ。

 

「心配すんな、大丈夫だ」

 

ヤマダの顔は若干疲れたような表情を浮かべているがその目の輝きは失われていない。

これ以上続くなら操舵を他の人間に変えないとまずいかもしれない。

だが交代要員はいるもののヤマダほどの腕がない。

変人という点はいただけないものの欧州戦線で名を馳せたヤマダの腕は確かだった。

 

「魚雷の接近を確認!」

「魚雷防御システム、迎撃!」

 

レイナードが命じ艦底各所に設置されたアクティブソナーが魚雷を補足すべくピンガーを打つ。

そのデータを受け取り艦上に設置された40ミリ機銃が魚雷に向け咆哮する。

 

− 駆逐艦〈汐風〉艦橋 アレス −

回頭の為、速度の落ちていた〈シュトゥルムヴィント〉は魚雷の接近に気づいたようで

艦上から猛烈な勢いで機銃が掃射され、

その攻撃で誘導魚雷に命中し爆発が起き次々と破壊される。

さらに機銃の射界を取るべく左に進路変えていく。その為さらに速度が落ちた。

 

「今です、最大戦速、敵艦の進路へ飛び込め!」

 

僕は激突覚悟で艦を〈シュトゥルムヴィント〉の前へ飛び込ませる。

 

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

「ちっ、させるかよ!」

ヤマダは向こうの意図を察し〈シュトゥルムヴィント〉の左へ向けていた艦首を右回頭に持っていく。

だが慣性のついた艦体は少しの間そのまま進んでしまう。

その前に駆逐艦2隻が進路に飛び込んでくる。

 

「クソったれがッ!!」

 

〈シュトゥルムヴィント〉は6万トンの中型戦艦だが小型艦とはいえ、

3000トン近い重量を60ノットでぶつけられたらタダでは済まない。

鋭い艦首は叩き潰され、側舷には大穴が開くことだろう。

 

ヤマダは速度を落としさらに舵を右に回し回避行動を取り敵艦をすりぬける。

だが敵の駆逐艦はそこから同航戦をするようにさらに左に回頭し、

〈シュトゥルムヴィント〉の後方へ艦をつけてきた。

敵艦から砲撃と噴進弾が発射され図体の大きな〈シュトゥルムヴィント〉は格好の目標だ。

DFに防がれているが後部艦上に様々な爆発光が生じる。

 

「オールウェポンズ・フリー!」

 

ヤマダはその攻撃に対応すべく命令を発する。

 

「艦長、進路に駆逐艦が!」

 

新たに向けた進路にはもう一隊の駆逐艦が入り込んできた。

 

「ちっ!!」

 

ヤマダは鋭く舌打ちすると操舵輪を右にぐるぐると回しさらに進路を右に取っていく。

 

 

− 汐海艦橋 隼人 −

目の前に飛び込んできた〈シュトゥルムヴィント〉が激突を回避すべく右に舵を切っていく。

速度は40ノットを切っておりようやく訪れたこのチャンスを逃す訳にはいかない。

 

「雷撃、撃ぇ!!」

 

〈汐海〉の艦上に設置されている魚雷発射管が右舷に向き魚雷が海に飛び込んでいく。

だが敵艦は速度を上げつつある。このままだとまた振り切られてしまう。

 

「畜生! また駄目なのか!?」

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

〈シュトゥルムヴィント〉艦上に次々と爆発が起きる。

駆逐艦程度の攻撃では破られる事はないがその音はヤマダの心をイラつかせていた。

さらにヤマダは艦を小刻みに機動させる事を長時間に渡って要求されている。

〈シュトゥルムヴィント〉は高速で機動し一撃離脱を得意とする艦にも関わらずヤマダは的確に操艦している。

だがこの艦はそういう戦い方をするようには作られていない。

細かく舵と速度の調整をしつつ戦闘を続けられるのはヤマダの技量の高さゆえだ。

戦闘で緊張し心身は急速に疲労する、おまけにヤマダは艦長という艦の最高責任者だ。

その責任感とヤマダの一本気な性格はそのストレスで限界に近づいていた。


───クソっ、細かい調整がしち面倒臭え、おまけに向こうがチョコマカと動いて攻撃してきやがって!

───この艦が〈アマテラス〉だったら・・・反転して艦首ドリル食らわせ押し潰しているところだぜ。

 

そのストレスは限界を迎えヤマダの考えていたことを彼は無意識のうちに実行してしまう。

輪舵を握る腕がドリル戦艦を操るように急激に目一杯右に回してしまった。


「艦長! いけませんッ!!」

「・・・なっ!? しまった!」

 

その艦長の動作を見て瞬時に察したレイナードが慌てて止める。


〈シュトゥルムヴィント〉は速度・舵を集中制御されている為、反応が素晴らしく早い。

ヤマダが目一杯切った事により急速に速度を落とし旋回を始める。

正回転していたスクリューが一旦止められ逆回転を開始。


艦首から緊急逆進用のジェット、同時に左舷艦首と艦尾右舷のバウスラスターが

凄まじい勢いで水流を噴射、急激に右舷に回頭を始める。

その急激な運動は巡洋戦艦という速度を生かすために設計された脆弱な、

(それでも通常戦艦に比べれば強固な)

細長い艦体に多大な負担をかけた、特にスクリューと舵に。


これが〈アマテラス〉や〈アラハバキ〉ならそういう運動を前提に設計されたため、

充分な剛性を与えられた艦体は耐えられる。

だが不幸な事にヤマダが今まで乗っていたのはドリル戦艦と呼ばれる

〈アマテラス〉と〈アラハバキ〉という特異な超兵器だ。


この2艦は艦首にドリル、側舷に巨大カッターを装備し超近距離の格闘戦を行えるようになっている。

その為、大型艦の割に小回りが利く上、敵艦に体当たりをする関係で

非常に強固な装甲と艦体構造を与えられている。


もちろんヤマダは超兵器以前は通常艦艇の艦長の経験もある。

だが通常艦で92ノットが出る艦などない。

慣熟途中で〈シュトゥルムヴィント〉に馴れていなかったのも原因の一つだ。


ドリル戦艦という特殊な艦の機動に馴れ、ベテランとなっていたが故に起きたミスだった。

そんなヤマダの経験豊富という長所がこの巡洋戦艦にとっては痛恨のミスとなった。


その急激な機動にミシミシという音と共に舵がへし折れ、

4軸あるスクリューのうち3軸の羽根が数枚はじけ飛び、

〈シュトゥルムヴィント〉は急速に速度を落とす。


「舵、スクリュー共に破損!」

「くそォ! 俺としたことが!!」

 

 


− 汐海艦橋 隼人 −

なぜか敵艦は急速に進路を変えようとする。

このまま全速で直進すれば俺たちや魚雷を振り切れるはずなのに何故だ?

回頭の為速度の落ちた艦尾に〈汐海〉の放った誘導魚雷が偲び寄って行く。

敵艦の迎撃システムをかいくぐって2発が命中し、

轟音とともに〈シュトゥルムヴィント〉の後部に火柱が上がった!

艦尾に命中した瞬間、敵の後部主砲がゆっくりこちらを向く。



「なっ!」



そして真っ赤な炎を吐きだし咆哮する。

俺には炎を吐き出す竜のように見えた。

幾らDFを装備し防御力が多少上がっていとはいえ、

戦艦の36センチ主砲弾をまともに食らえば駆逐艦などひとたまりもない。

 

ドカン! ドカン!

 

そう思った瞬間、凄まじい衝撃が艦橋に襲いかかり構造物が崩れて落ちてくる。


瑞葉クンや他のスタッフの悲鳴が聞こえたような気がしたが

襲いかかる衝撃波で俺の意識は途絶えた。




− 駆逐艦〈汐騒〉艦橋 ニュー −

「隼人!」


敵艦の主砲が旗艦を狙って砲撃、そのうち2発が命中、1発が至近弾になった。

私は旗艦〈汐海〉が叩き潰される様がスローモーションを見ているようにゆっくりと見えた。


一発目はDFを貫通し艦首を直撃、鋭利な艦首を叩き潰し。

二発目は艦尾に被弾し機関を損傷したのか急激に速度を落とす。

三発目は直撃こそしなかったものの艦橋の至近を通過、その衝撃で艦橋が・・・倒壊した。


「旗艦被弾!」

「旗艦に通信、司令の無事を確認してください!」


慌ただしく通信兵が旗艦に通信を入れる。


「応答有りません」

「・・・嘘」


その言葉を聞き自分の身体から力が抜けていくのが分かる。

へたり込みそうになる身体を副長が兵に見えないように支える。


「艦長、しっかりしてください!

戦死されたとは限りません、今は敵を沈める事を優先しましょう」


そう、通信が繋がらないってだけ、まだあの人の死体を見た訳じゃない。

ならば今は敵を沈める事を優先しないと。


「そうね、なに呆けてたんだろ、アリガト」

「いえ。では命令を」


彼が死んだとは思わない、あの人はそう簡単に死ぬような人じゃない。

だけど今は・・・隼人の仇、とらせてもらいます。


「突撃!」

 

− 駆逐艦〈汐音〉艦橋・久保田 −

オレの見ている前で〈汐海〉が叩き潰された。


「ああ、旗艦が!」


赤城副長が呟いている。


「大破だな、ありゃ。くそっ、隼人、お前の死は忘れない! 必ず仇をとってやるぞ!」

「あの〜艦長、まだ司令が亡くなったとは(汗)」

「ああん? そんなのは分かっている。

こういう場合はなまず死んだ事にするんだよ」

「はぁ、それで?」


冷や汗を流しつつオレの話を聞く副長。


「でだ、仲間はその衝撃をネタにバカ力を出して強敵を打ち破ると」

「・・・はぁ」

「そこに無事生きていた司令が帰還してハッピーエンドだ。

こういう場合のお約束、言ってみればご都合主義だ」

「お約束は良いんですが・・・不謹慎じゃないですか・・・それって」

「良いんだよ、そう簡単にくたばる司令じゃねえしな。

ほれ、突撃命令だ!」

「りょ、了解!」



− 駆逐艦〈汐風〉艦橋・アレス −

「旗艦からの返信は?」

「駄目です、応答ありません!」

「くっ・・・全艦に通達、旗艦指揮機能喪失、これより我が指揮を執る」

「突撃、我に続け!」

 

− 駆逐艦〈汐騒〉艦橋・ニュー −

「旗艦は?」

「大破漂流状態のようです、どんどん潮で流されています」

「完全に敵を沈めるまで救助に行けないわね」

「ええ」

「さっさと沈めてしまいましょう」


私は〈汐騒〉をさらに増速させる。

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

「艦尾に被雷2!」

「状況確認急げ!」

「オールウェポンズフリー! 各個に主砲・レーザー撃て!」

「敵旗艦と思しき艦を撃破!」

「畜生、旗艦を撃破したところでワリに合わねえ」


次々と報告が届き命令が発され実行されていく。

その報告を聞いてもヤマダは自分自身に向けた怒りは収まらない。


「機関室破損、浸水開始しています」

「右舷後部のバウスラスター使用不能です!」

「ダメコン急げ!」


副長のレイナードが素早く指示を出す。


「機関出力低下、DF強度が落ちます!」


次々と状況が報告される。

だがその報告の中で喜ばしいものは1つもない。

確実に〈シュトゥルムヴィント〉の命は失われつつある。


「艦長、舵が破壊された以上、この艦は通常航行はできません。

後部ジェット推進も使えますがあれは戦闘時のみ短時間しか使えません。

このままだとなぶり殺しです、できうるなら撤退、または退艦準備をしてください!」


その間にも敵からの砲撃が続き次々と命中しDFの強度がさらに落ちる。

そして・・・ついにDFが突破され艦上の設備が爆砕されはじめた。

ついにトドメの報告がくる。


「ジェット推進ノズル破壊されました!」

 

「畜生!!」

 

ガン!!

 


ヤマダは思い切り艦橋の壁を殴り怒りを叩き付ける。


「敵魚雷接近!」


その怒りを嘲笑うかのように襲いかかる魚雷。


「まずいですね・・・このままだと先に当たった部分と合わせて片舷集中被雷になりますよ」


レイナードが冷静に状況を判断している。



クソっ、俺はこの艦の艦長だ、最後まで絶対に諦めねえ。

そして必ず、必ず生き残って還ってやる!



「右舷前部バウスラスター全開! さっきの魚雷を食らった反対に当てるぞ!

生き残っている機銃で魚雷を迎撃だ!!」

 

 

− 駆逐艦〈汐風〉艦橋 アレス −

艦尾に被雷し速度を落とした敵艦に向け全ての装備を向けて全力射撃を開始します。

撃ち込まれてくる敵の砲弾を激しく転舵してかわし、

敵艦の上甲板にある設備を破壊すべく敵艦全体にまんべんなく主砲を撃ち込みます。

レーザーも飛んできますがDFが防ぎます。


「DF40%です、注意してください」

「わかりました、レーザー砲塔部分に集中砲撃!」


小さい主砲では強固な装甲を施された主砲や司令塔は破壊できません、でもレーダーや機銃なら充分破壊できます。

火災が発生すると敵艦からの砲撃精度が極端に落ちました。

また攻撃もどんどん散発的になってきます。

 

ドン!

 

レーザー発信装置に命中したのか爆発が起きました。


「そろそろですね」

「では?」

「ええ、統制魚雷戦用意!」


さらに次発装填の終わった魚雷を再度先に被弾した右舷に撃ち込み、

片舷集中被雷を狙います。


全速で敵戦艦に向けて突撃します。散発的に機銃が撃ち込まれますが、

そんなものは無視です。

 

ドガン!

 

「第1・第2砲塔破損、使用不能です」

「ここまでくれば主砲は要りません、雷撃用意!」

「雷撃用意」

「撃ぇ!」


圧搾空気が抜け、5連装発射管から魚雷が海に飛び込みます。

3隻の〈汐騒〉改級から15本の魚雷が敵艦の右舷に向かい

緩いカーブを描きながら忍び寄っていく姿は獰猛な鮫を想像させます。


ですが敵艦は先ほど魚雷を被雷した反対方向へ艦首を向けようとします。


「まずいですね、あれではさっきの分と合わせての片舷被雷はむずかしい」

「そうですね。しかし・・・行き足は落ちているのにしぶといですよ、あの艦」


副長がいまいましそうに呟く。


同時に艦の向きを変えながら全力で機銃を乱射し魚雷を迎撃を開始。

〈シュトゥルムヴント〉からは魚雷捕捉用と思われるピンガーがひっきりなしに打たれ次々と撃破される誘導魚雷。

だが先ほどの主砲の攻撃であらかた破壊されていた機銃では密度が薄く、

3発の魚雷がその機銃の嵐を突き抜け〈シュトゥルムヴント〉へ向かいます。


 

ドドドドドドドドドドドン!


 

左舷に命中する3発の魚雷。

その内艦首の方で大爆発をおこし砲塔が吹き飛びました。


敵艦は左舷に傾き若干沈みましたがまだ抵抗が止みません。

ここまでダメージを受けてもなお、敵艦は生きている砲を使って反撃してきます。

そのうち敵の噴進弾が後部甲板に飛び込み爆発、残っていた後部砲塔が破壊され弾薬庫の誘爆が始まりました。

 

「ここまできながら・・・もう少しなのに」

「弾薬庫に注水急げ! 残っている魚雷はすぐに破棄!」

 

副長がダメコン指示を出し被害対策に走りまわります。

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

艦首に魚雷を受け〈シュトゥルムヴィント〉は地震のように揺る。

その衝撃で立っていた乗組員は転倒し負傷者が続出する。

艦首では魚雷を受けた部分から猛烈な勢いで海水が流入、次々と隔壁を突破し雪崩こんでくる。

乗組員が必死になって隔壁を閉めようとするがそれを嘲笑うかのように隔壁を抉じ開け乗組員を水死体に変えていく。

 

「B隔壁、70%突破されました!」

「B隔壁では食い止められないか・・・前部C隔壁まで閉鎖、浸水を食い止めろ、急げ」

「イエッサー!」

 

レイナードは次々ともたらされる情報を聞き的確に処理をしていく。

一方ヤマダはこちらに突撃してくる駆逐隊の迎撃で手一杯だった。

 

───ちっ、トドメをさす気でいやがる。

 

「砲術長、武装で残っているのは?」

「敵に向けられるのは主砲が1門、VLSが数発だけです。それ以外は損傷で使用不能、射界不足です」

「VLS、頭を狙え、ファイア!」


残っていた数発のVLSを発射するがすでに艦上の誘導レーダーは破壊され打ちっぱなしに近い状態になっている。

それでもかろうじて敵一番艦に命中、速度ががくりと落ちる。

二番艦が一番艦をよけるために進路を変更、こちらに艦腹を見せた。


「主砲、いけるか?」

「前部B主砲左砲はいけます」

「十分だ、ファイア!」


一門だけ生きていたB主砲が咆哮し艦腹を見せていた敵駆逐隊の三番艦の艦首に命中。

艦首が切断されたように消えうせその衝撃で駆逐艦は一瞬水面から飛び上がりそのまま着水、行き足が完全に止まる。


「敵三番艦を撃破!」

「よーし、次」

残り一艦、こいつを何とかすれば離脱するチャンスがある。

 

− 駆逐艦〈汐騒〉艦橋 ニュー −

「あそこまで追い込んでおいて・・・」

私は悔しさで歯噛みする。

敵の頑強な抵抗により第七駆逐隊四隻中三隻は大破、おそらく沈没するほどの被害を受けた。

この結果から司令部は第七駆逐隊は壊滅と判定するだろう。

 

───なんとしてでも撃沈しなきゃ・・・

 

その思いを打ち砕くかのように敵の主砲が咆哮する。

艦の周りに至近弾による水柱が上がり、艦がぐらぐらと揺れた。

 

「至近弾により艦底から浸水発生! 速度を落としてくださいッ!」

「・・・畜生」

 

− 超兵器〈シュトゥルムヴィント〉CIC ヤマダ −

「艦長、敵駆逐隊を全艦撃破しました!」

 

急激に速度を落とす敵2番艦を見てレイナードが報告してくる。

 

「ようやくか・・・機関、スクリューどうだ?」

「何とか1機は生きています。速度は最大で8ノットですが・・・動けます」

「このまま直進、戦場から離脱する。護衛の駆逐隊はどうだ?」

 

ヤマダはその報告を聞き撤退する事を決意する。

 

「敵護衛隊との戦闘により2隻沈没、2隻残っていますが戦闘力が激減、離脱を開始したそうです」

「そうか・・・レイナード、合流地点を指示してくれ」

「イエッサー!」

 

 

− 駆逐艦〈汐風〉艦橋 アレス −

敵艦は生き残っていた第二主砲の一門を久保田君の駆る〈汐音〉に向け砲撃、艦首を破壊して大破に追い込みます。

これにより第七駆逐隊で無事なのはニューの〈汐騒〉のみです。

この艦も長時間続いていた戦闘でダメージを受け戦闘力が低下、

さらに先ほどの敵主砲の至近砲撃により艦底から浸水、機関も損傷し速度が低下、実質大破状態です。

 

我々はゆっくりした速度で離脱する〈シュトゥルムヴィント〉を歯噛みをしながら見送るしかできませんでした。

 


− あとがきという名の戯言 −

瑞葉:皆さん、久ぶりデス。連合海軍物語の真ヒロイン、瑞葉デース(笑)

隼人:いやに元気が良いね、瑞葉クンは。

瑞葉:そりゃ嬉しいデスよ、久しぶりの投稿ですからネェ(にやり

隼人:お、俺のせいじゃないぞ、作者に文句を言ってくれって!

作者:ども、作者です。

瑞葉:で、どーいう事なのか説明していただけマスか?

作者:だから仕事が忙しくて書いている暇がなかったのとスランプだっての!

瑞葉:ほう・・・そうなんですか。

作者:ああ、毎日のように終電帰りじゃ書いている暇なんてないだろ。

瑞葉:じゃあその手のパッケージはなんデスか?

そういって作者の手から素早く取り上げパッケージを見る瑞葉。

瑞葉:
東京魔人学園外法帳血風録

作者:・・・そうみたいだね(汗)

瑞葉:ふふふふふ、時間がないとか言ってこんな物で遊んでいたんデスか?

作者:何言っているんだ! 時間がなくて就寝時間を削って30分づつしか遊んでいないんだぞッ!

瑞葉:じゃあコレはなんですカ?



そう言って作者の愛用しているバイオノートを取り上げ一つのファイルを開く。


−−−以下、開かれたファイル

次々に襲い掛かる神速の斬撃を紙一重で交わし、

柳生へ攻撃を仕掛けつつ隼人の心は江戸に飛ぶ。

こんな時に涼浬が傍にいてくれたら・・・俺は安心して背中を任せられるのに。

愛する女性としてだけではなく共に幾多の戦いを潜り抜けた戦友として涼浬を信頼していたから。


そしてその想いは奇跡を呼ぶ。

いや奇跡ではなく必然だったのかもしれない。

隼人が涼浬に送ったあの白い念珠によって。


「・・・隼人さんッ!」


結界が敷かれた寛永寺境内に苦もなく駆け込んできた少女が隼人に向かって声をかける。

その聞きなれた声に隼人は少女を見、自分は夢を見ているのではないかと思った。


そこには・・・最愛の女性・涼浬が息を切らせ立っていたのだから。


−−−以上

瑞葉:これってSSですよネ? こういった展開は本編にありませんし。

作者:いやー、はっはっは(汗)

 

ドゲシっ!

 

作者:うぎゃぁぁあっ!

瑞葉:まったく・・・きちんとこっちを終らせからにして欲しいんデスけど?

作者:・・・いててて。分かっているって。

さすがにさ、転移型超兵器を駆逐艦4隻でどうこうする方法と表現が思い浮かばなかったんだって。

どうしたら全ての面で勝っている敵に勝利させるか、ハード的に負ける要素がない場合どうすれば良いか。

その方法を毎日出勤電車内で考えていたんだぞ。で、ようやく形になったのがコレ。

人間的要素、ヤマダの経験豊富さがチャンスになり辛うじて勝利というか引き分けに持ち込めた。

でも・・・上手く書ききれていないんだよねえ。

瑞葉:かなり無理があるような気がしますネ。

作者:そう思う。ただあーだこーだとウダウダ考えていても進まないので勢いに任せようと思ったんだ。

瑞葉:はー、未熟さがバレバレ。

作者:ははははは(涙)

瑞葉:ま、それは置いといて。じゃあコレもそのうち投稿するんデスか?

作者:魔人SS? これは気晴らしで書いているだけでそんな気はないよ、プロットすら立ててないし。

瑞葉:そうですよネェ、プロット立てても行き詰っているし。

作者:・・・うぐぅ(涙)

隼人:ま、まあ良いじゃないか、ようやく先に進めそうなんだし(汗)。

瑞葉:そりゃそうですケド。

作者:んでは時間のようなので。次回、連合海軍物語第12話「座礁艦」でお会いしましょう。

瑞葉:あー! アタシの台詞取ったー!!

 

 

 

 

代理人の感想

うーむ、無茶苦茶だがガイらしいと言えばらしい(爆)。

しかし超兵器といっても偶然なり策なり根性なりがあれば通常兵器でも沈められるんですな。