LOST MIND GET AGAIN第九話
『マリアの中の刻印が消えた日』


LAPIS

「ぶ〜!」
私は、パパの自室でいじけていた。
だって最近パパが相手にしてくれないんだもん!
アキトも最近ずっと……ずっと眠ったままでどうしようもないし……
と、言うわけでいじけていた。
「うう……パパァ〜……アキトォ〜……」
私はもう一度囁いた。




「ふにゅう☆」
て、言うわけで私は今パパに思いっきり甘えていた。
どうしてかというと、最近パパも私の相手をしていなかったのを気にしていたらしい。
だから、パパが時間を作ってくれたのだ。
でも、何故か冷や汗を掻いている。
「……ラピス……正直に言っていいか?」
「にゅぅ?」
私は甘えたままパパの顔を見る。
パパは一瞬周りの視線を気にしながらいった。
「すっごく……周りの視線が痛いんだが……」
で、周りを見てみるが……
ここはパパの自室にもかかわらず(しかも、隔離されているはずなのに……)無数のコミュニケが開いていた。
どうやら、二人のルリが何かを仕掛けたらしい。(前話参照)
でも、それを気にせず……
「にゃあ♪」
チュッ
そう言いながら私はパパの頬にキスをする。
いつもなら、ここでパパは、ははは……と笑うのだが……
更に回りの視線がきつくなったのを感じて冷や汗を更に掻いている。
でも、私は平然と無視した。
だって、パパに甘えていられるんだから平気だもんね〜




MARYU

終わったな……
俺は、そう言う風に感じていた……いや、確信していた。
自室にいては、やはり見つかってしまうし……前回のことでエメラダの……ユグドラシルの中もガ−ベラの中も駄目だと言うことが分かった。
つまり、逃げ場がない事が分かったのだ……
ふふふ……いっその事、ここを消滅させた方がいいのかもしれないな……
徐々に、思考がやばい方向に向かってきた。
「にゅう……」
そう言いながら、俺の胸の中で甘えているのはラピスだ……
これが二人きりなら微笑みながら頭を撫でたりするんだが……
周りには、無数のコミュニケが開いており、そこから発せられる少女達の気配が俺にはどれほど危ないものかがすぐに理解できた。
「……魔龍さん」
「はい……」
俺は、コミュニケの目の前にある画像……つまり、マリアのコミュニケに虚ろな視線を向ける。
マリアは本気で(?)睨みながら言った。
「……覚悟はよろしいですか?」
「…………………」
いっそのこと、自殺でもしようかマジで。
ただ、容易に他の少女達もマリアと同じ視線を送っているのは分かった。
「ごめんなさい……」
俺は何故謝っているのか分からないまま彼女達に頭を下げた。
ひそかに涙を流しながら……




MARIA

その日、私は上機嫌だった。
それは当然です!なんて言ったって、他の方々から魔龍さんとのデ−トを手に入れたんですから!!
先程の時間から数時間が経過していました。
魔龍さんが、ラピスさんを思いっきり甘えさせた後私達にこう言う条件でデ−トを誘いました。
じゃんけんで勝った人とデ−トに行くと言うものです。
けして、私たちがラピスさんに嫉妬して無理矢理そういわせたわけではありませんから。
「ふふふ……」
先程から、私の顔は緩みっぱなしです。
他の方々はきつ〜い、視線を送ってきていますが、私は半ば無視していました。
それに、全く気になりませんしね。
なんて言ったて、魔龍さんとデ−トですから。
ああ、本当にすばらしい響きです……
私はうっとりした様子で自室に戻りました。




RURI(11)

(くっ……これは迂闊でしたね……!)
私は、思わずそう言う風に表情には出さずに思いました。
だから、誰も気付いていないみたいです。
ですが、隣りではミナトさんが冷や汗を流しながら無関係を装っていました。
私も全然、自分の考えに没頭していたから気付きませんでしたけど……
(魔龍君の事ね……これは)
直感的にそう思ったみたいです、まぁ……当たってますけど。
(これは……この雰囲気は、一波乱どころじゃないわね。…………やばいわよ、魔龍君)
ミナトさんはそんな事を考えながら雑誌を読み耽る【ふける】ふりをします。
所で、私は何を考えていたかというと……
(どうすれば、邪魔できるでしょうか?)
……と、こんな事がル−プしていました。
はっきり言って、かなりやばいです。
実際の所、誰も監視をつけないと言うことがゆういつの条件だったわけですが……
勿論、邪魔しても駄目です。
これが、某他作者さんの『某時の流○に』……の主人公さんだったらいいんですけど……←何故そんな事を知っている!?(汗)by:作者
魔龍さんが相手では話しが変わります。
魔龍さんは根っから曲がった事が嫌いで約束違反などは本当に嫌われてしまう理由の種になりかねません。
まぁ……それは最悪の場合ですけど。
ですが、よくて一週間は口を聞いてもらえないでしょう。
……それだけは、それだけは絶対に避けたいです。
「はぁ……」
私は、溜息をつきました。




MARIA

私は、一番のお気に入りの服を着ています。
……やっぱり、折角のデ−トですから、形から入りませんと。
と、言うわけでお洒落してます。
自分を……やっぱり好きな人には一番奇麗な状態で見てもらいたいですし……
……半分はミナトさんの指図ですけど。
流石に、化粧道具とかは使いませんが(ミナトさんが、魔龍君は飾らない女の子の方が良いに決まってるわ!!だそうです)やっぱり、服装位は注意したいです。
それに……口紅……してみたいですし……(真っ赤)
実は、この口紅は私が始めて魔龍さんから貰った宝物です。
どう言う状況とどういう状態で貰ったのかは秘密ですけどね。
今回の、デ−トが初デ−トです、私は。
少し、心臓がドキドキしてます……時間が近づくたびにそのドキドキが速くなっているような感じがします。
「これで……良いかな?」
私は思わず一人事をいうと鏡を見てみる。
そこには、青い奇麗なフリルのついた服を着た自分がいた……ちょっと、変……かな?
私は、そう思いながら少しだけ微笑みます。
シェバトにいる間は、こう言う服を着る機会がありませんから。
「あら、やっぱり似合うわねぇ」
ひょっこりと私の後ろから現れたのはミナトさん。
……どうやって入ったんだろう?
ミナトさんは、私の格好とそして表情をみて微笑んでいました。
「あ、ミ……ミナト……さ…ん……?」
最後のほうは消え入りそうな声だった、私は、少し恥ずかしくなり頬を染める。
そんな初々しい様子が気に入ったのかミナトさんは嬉しそうに微笑みます。
「うふふ……やっぱり似合ってるわよ、それにマリアちゃんってお人形さんみたいで本当にかわいいわね、これなら魔龍君もいちころかな?」
「ミ、ミナトさんっ!!」
「ふふふ………」
私は、ミナトさんの言った一言に大声を出してしまいます。
やっぱり、私達の住んでいるここはおおむね順風万派だった。




AKITO

『天空剣・改!!!』
魔龍の放つ技が自らの宿敵であるクラムハザ−ドを狙って行く。
が、それと同時に、奴自身も似たような技を放つ。
『ブレイク・ユ−!!!』
ゴガァ!
すさまじい音と共にあたり一体に光が霧散する。
……本当にどれほどたったのか分からなかった。ただ、一つ理解できたのはそれがとんでもない時であったと言うことだ。
百年万、二百万年……そんな短い期間じゃない。
……億と言う単位でも足りないだろう。
それほどにまで及び続いている過去からの因縁……だが、それを勝ちつづけ歩んできていた、彼は。
彼は……魔龍はいつになったら戦いと言うメビウスの輪から抜けられるのだろうか?




MARYU

「全ての始まりにして終りなる者……か」
俺は、かつてフェイ達から聞いていた事を反復させてみた。
それは、奴の事であると同時にこの世界の起こりでもある。
ファ−スト【始まり】……そう、奴こそがこの大宇宙の始まりだった。
全ての存在を遥に凌駕する力を持ちながらも……そう、あのインフィニティとディスティニィですらも奴の足元には及ばないほど……奴は強かった。
だが、俺はそれを打ち破った……『奇跡』の……『運命』と『必然』の全ての力で。
今の俺には全てのその力があった……それは、一つ間違えれば全てを崩壊させてしまうほど強大だ。
「我出【われいずる】は始まりの元始【げんし】、我出【われいずる】は終りなる終焉【しゅうえん】……」
俺は改めて言葉に出して言う。
そしてこの言葉を言ったのもファ−ストだった。
ファ−ストは……この、悠久なる時の中に何を見たのだろうか?
「そろそろ……行く、か」
俺は、立ち上がり扉を開けた。
ふう、マリアを迎えに行かなきゃな。




MARIA

「……と、言うわけで一日だけならOKだそうです」
そう言いながら、ニュ−さんは右手で人差し指を立てます。
「あ、勿論泊まりは不可だそうですから」
「当たり前だ!!」「あ、当たり前です!!」
私と魔龍さんはほぼ同時に言います。
い、いくら十五歳になったからってそう言う体験は……ごにょごにょ……(真っ赤)
でも……魔龍さんが今それを望むなら……ハッ!い、いえ……(更に赤くなる)
と、少し冷静になってみる心の中なんて誰も見ないのに……なにを焦っているんでしょうか、私は……
でも、正直に言えば、そう思える自分が悲しくなってくる……
「と、言うわけでシェバトで一日を楽しんできてくださいねぇ☆魔龍さん、マリアさんが奇麗になったからって押し倒しちゃ駄目ですよぉ?それでは〜」
「十五歳の女の子に手を出すかぁぁぁぁぁ!!」
あ、やっぱり……魔龍さんって紳士ですね。
私は、なんとなく魔龍さんの言いたいことが理解できた。
それでも、やっぱり少し悲しいですけど……
「はぁ……たく、あいつは……あっ……」
と、そこで私が目の前にいた事を思い出したようです。
「あ〜と……その、なんだ……なんて言うか……なぁ……」
少し困ったように言う魔龍さんがなんとなくおかしく思えます。
私は……クスッ……と、笑いました。
「魔龍さんっ、早く行きましょう!」
そう言い、私は魔龍さんの腕を引っ張った。




MARYU

俺は、マリアに腕をぐいぐいと引っ張られながら歩いていた。
新シェバト……以前墜落したシェバトを新たに治したものの中を俺達は歩いていた。
その様子は以前と全く変わっていなかった。
変わっているところといえば……やはり、各地に傷跡が残っている事くらいだろうか……
だが、それ以外はこのシェバトに変化は見られなかった。
やはり……天空を見渡す大地だけあって美しい……
俺は、改めてこの美しい地を見てみる。
しかし、どことなく俺はこの都市に違和感を覚えていた。
実際、ここの雰囲気が変わったのは確かだ。
この地にあった……ある種の呪い……そう、『罪』と言う呪いが人々から消えたのだ……
それは、やはり彼と彼女が頑張ってくれたからなのかもしれない。
都市は……以前と違い活気があった。
「変わりましたね……」
「そう、だな」
俺はマリアに同意する……町の人々は、罪を背負いながらきちんと人としての道を歩んでいた。
そして……最後に残っている柵【しがらみ】は……
ゼファ−……彼女だ。
この地の女王であり、時に厳しい瞳で、そして優しい瞳でシェバトと言う地を見、この500年ずっと治めた……悲しき女王。
500年の前の闇……それを、実際に見てきた彼女はラカン……彼に、どう言う感情を持っていたのだろうか?
そして……エリィ……ソフィアや俺には……?
「どうしました?」
マリアが心配そうな顔で聞いてくる。
おっと、物思いにふけっちまったか、わりぃ癖だな、本当。
「なんでもねぇ、さて……次は、どこへ行きたい?」
俺は、マリアにこう聞く。
マリアは少し微笑み。
「じゃあ……」




MARIA

「好きだな……お前は、ここが……」
魔龍さんはそう言いながら、シェバトで最も古い傷跡のある家を見渡します。
……ここは、そう、ソラリスと言う国に侵略された時に出来た傷……
過去の……罪の証の部屋……
「はい……ううん、ここは……好きって言うより……悲しい…かな?」
ここに来るたびに思い出す……ソラリスに捕まった父の事を……!
お父さんは……私のお父さんは……ソラリスに殺されました……
それを……同じようにソラリスにつけられたこの傷跡を見るたびに思い出すんです。
だから……私はここに来ていた、ううん……来ている。
「まだ……お前は、引きずってるんだな……」
ビクッ……私は、一瞬震えてしまう。
その、全てを理解したような魔龍さんの言葉に……
「そう、だよな。理屈で、理解できるわけねぇか」
…………………
「ふっ……マリア、俺は以前お前にこう言ったよな……?復讐は何にもならない、って」
「はい」
私は、小さく頷きます。
魔龍さんはそれをみてふう……と、溜息を付きます。
「マリア……正直に教えてくれ」
「えっ?」
いきなりの問いかけです、私はその言葉に目をぱちくりとさせた。
「お前、俺のこと好き……か?」
「えっ……!?」
私は、更に驚きの声を上げ今度は真っ赤になってしまいます。
ですが、逆に魔龍さんは落ち着いて表情で……
「そう思うことはとても大事な事なんだ。人を愛する……人を慈しむ……簡単に思えて難しい事だ。だが、憎むことは簡単だ」
私は赤くした顔を魔龍さんに向けます。
魔龍さんはものすごく優しい微笑を浮かべています。
「だから……マリア、優しい女性になってくれ、な?」
そう言い、魔龍さんはふう……と、顔を上げます。
そこにはただ、天井がありました。
ひび割れて……今にも崩れそうな……
「それと…よ、お前は自分を偽っているだろう?」
「………!!!」
私は、余りの言葉に今度は瞳が潤んできました。
「気付かないと思っていたの…か?俺はよ、誰よりもみんなを見ていないようでみんなをきちんとみているからな…以外だっただろう?」
いつかは気付かれると思っていました……だけど、こんなに速いなんて……
自分でも、いけないと思っていました、このままじゃ駄目だとも……
本当の私は……今だに闇を持っている。
それを……この人に悟られるのが怖かった。
見られたくなかった……!
だから、私は仮面をかぶっていた、けど……それは、所詮は通用しなかった。
「知ってるぜ、どうしてそんな風に仮面をかぶっているのか……」
ドキッ!
私の心臓が高鳴ります。
一瞬、誰かに聞こえてしまうんじゃないかと思うくらいに……
「考えてみれば、お前との付き合いも長いな……ソラリスでであって……シェバトに連れて行き、3年間……そうだったけな、一緒に暮らしたよな……長いようで短い……あの頃は、本当にシェバトにいるのに楽しかった」
そう言い微笑みます、そう言えば……あの頃からずっとこの人のお世話になりっぱなしでしたね。
あの頃は……確か……私がまだ、四歳ぐらいの時でしたね。
そう……もう、十一年も前のことなのですね。
あの頃、魔龍さんは確か……八歳位でした。
なのに、成績が非常に優秀だったらしく異例の抜擢で総統士官生としてすでに一端だった……
だから、私達の手助けが出来たのかもしれない。
もしかしたら、この人が私を助けたのもただの気まぐれなのかもしれない。
「そうだな、少し、昔話をしようか……遠い遠い……昔、そう、100兆年前の話を……そう、異次元世界の創世期の話を」
突如飛び出した言葉に私はビックリしながら顔を向けます。
魔龍さんは、少しだけ悲しい表情をしました。




MARYU

この世界の起こりは、そう、まさに無すら言ってしまえば存在しない世界だった。
無は確かに何もない、零と言う意味だ。
だが、そこには確かに零と言う概念が存在する。
つまり、無と言うのも創られたものだった。
……この世界は、まさに運命や必然すらもなかった。
だが……一つの存在が生まれる事によってそれは否定された。
その存在は本当に取りとめもなく生まれた。
『ファ−スト』……それが、奴だった。
『ファ−スト』は、まず自分ひとりだと『つまらない』と感じた。
故に、奴は運命と必然と言うものを管理するものを創った。
それが……インフィニティとディスティニィだった。
その後、とっととファ−ストは消えてしまった。
こう言い残して……
『この我に対抗すべく存在を作り上げて見せよ!』
と……インフィニティとディスティニィは無力だった。
自分たちだけでは絶対に勝てないだろうと思ったから……
だから、奴は十二の存在を作った……族に言う、『始まりの者』達だ。
インフィニティが五人……ディスティニィが五人……そして、二人で作った存在が二人……
その、最後の二人の打ちの片割れ……つまり、『希望』や『奇跡』を司るのが……俺だった。




MARIA

そこまで聞いた時……私は愕然とした。
もし、この話しが本当なら、魔龍 銀と言うこの男の人は……!
「これは紛れもない真実。……そして、現実」
その言葉が私の考えている事を肯定していました。
「では……何故あなたは……?」
「ここに、いるのか、か?」
おどけた様子でいいます、ですけどこの上なく彼の瞳は真剣だった。
「そうだな……話しを続けよう」




MARYU

俺は、二人に最初はつかえていた。
はっきりいえば……奴隷みたいなものだった。
それは、インフィニティの態度が示していた。
インフィニティは俺に、何億とも取れる人を殺させた……
だが、皮肉な事にそれが俺の感情を強くてしていった。
俺は、ディスティニィと……母さんと結託し奴を封じ込めた。
……殺せはしないからな。
そして、俺は願った……人としていきたい、と。
理由は簡単だった、今のままでは虚しかったからだ。
そして……人と言う物が……以前、見た時……一つの家族を見た時……その、親子の愛を見た時、羨ましく思ったからだ。
そして……俺は、人となった。
代償を支払ってな……




MARIA

「……代償?」
私はハテナ顔で魔龍さんに問い掛けます。
はっきり言って魔龍さんには代償を払っているような雰囲気はないんです。
「そうだな……第一は魔力後退日……それと、その日だけ完全な女になることか……」
「……あの日でしたよね」
6月23日……以前は、笑っちゃって済ませたけど……そんな理由があったなんて。
「まぁ、後は二十歳以上は老いる事がない事かな」




MARYU

人として生きる間、俺には幾つもの素晴らしいものが芽生えて言った。
愛、勇気、希望、優しさ……
それは、人がもてる素晴らしい感情だった。
だが、勿論……その半面の感情も得た。
怒り、悲しみ、憎しみ、嫌悪感、嫉妬、劣等感……
挙げればきりがない……
そして、現在にいたるわけだ。




「まぁ……そんな中で生きてきたせいでな、人の心にはすごく敏感になってるんだよ」
ふっ、と……少しキザに微笑みながら俺は言った。
マリアは今の話を聞いていて少し悲しそうな顔をしている。
「復讐は……考えたんですか?」
マリアがそう問う……
俺は、それに頷いた。
「無論……最初のうちは、な。……でも、よ……インフィニティの本当の目的と心を知った時……虚しくなっちまったんだ」




「くくく……ふふふ……」
「何が……おかしい!?」
俺の言葉に、インフィニティはその表情のまま言った。
すなわち……笑みのまま……
「よくぞ……ここまで成長したな……カオスティック・シルバ−…いや、魔龍 銀だったな今は」
「なんだ……と!?」
俺は愕然とした表情のまま聞き返した。
だが、奴はそのまま消え去ろうとしていた。
「待てぇ!インフィニティ!!」
「後のことは……ディスティニィに聞くがいい……全ては原初の時からの事……」
奴はそう言い消えた。
そして、その次の瞬間、後ろから生まれる気配……
「母……さん!?」
俺は思わず振り返った。
母さん……ディスティニィは悲しそうに笑った。
「終わったのね……そして、始まるのね……」
「!?何を言っているんだ!?」
だが、ディスティニィは俺の言った言葉には答えず淡々と言った。
「原書の時より、運命と必然を産み落としたもの眠りにつく……しかし、再び目覚めん時、その存在はすべての破壊を目的とする悪魔へと変革する……」




一瞬、俺の頭の中にあの時の光景がフラッシュバックする。
「その時気づいたのさ、マリア。復讐の後にはなにも残らない……てな」
「……なにも、残らない?」
「ああ……」
俺はその言葉に答えると頭を少しだけ抱える。
馬鹿げた過去を思い出して……
「そして、な……強く思ったんだ。やはり……人は、素晴らしい、と」
俺は、そこでいったん言葉を切りマリアと共に民家の外に出る。
そして、ポツリとつぶやいた。
「最終的に俺を支えてくれたのは……300年も前のことだけどな。その当時の仲間……セシル、ロ−ザと言ったものや……フィセア、ニュ−と言った者たち……あいつ等がいなかったら、この世界を守れなかったよ……その時、気づいたんだよ、俺はいつもみんなに助けられながら強くなっていたんだって……ことにな、今でもそうだぜ……そして……その、助けてくれた存在……俺を支えていてくれた人の中には勿論お前……マリアも入っている」
俺は、そう言いながら目を瞑る。
今となってはいない掛け替えのない仲間……心の中にいつまでもいる親友。
守るべきもの、自らの命を投げ出してでも死守すべきもの。
はっきりと思える、そんなものがある俺は幸せものだと。
マリアの方はというと雰囲気から分かる、目をまん丸にしているだろう。
俺は目を瞑ったまま言った。
「いつも、自分達は守られてばかりだと思っていただろう?だが、本当は違うんだよ、俺は、そう言うもの……大切な人を絶対に守ろうと思っていたから、ここまで自分の命を差し出せたんだよ、それにな……」
スッと眼を開けながら、もう一度空を見る。
「戦う理由があるんだ、はっきりと言おうか……俺に世界を守るだとか言った正義感なんざ全くない。あるのは、仲間を守るために、大切な人を守るために戦う……それだけだ。ただ、単純にそれが世界を守るって事につながっちまうだけなんだよ」
「大切な人を守るために……」
「そう、失ってはいけない、絶対に守るべきもの」
俺は、そう言うと歩き始めた。




MARIA

魔龍さんの戦う理由……魔龍さんが本当に強い理由……なんとなく分かった気がしました。
それは、とっても勝手な考え……でも、宇宙で一番素敵な勝手……この人だからできる考え方……
でも……なんでこんな事を話したんでしょうか?
「俺が、この話しをした理由は幾つかあるが……今回は一つだけ伝えておこう」
魔龍さんがそう言いながら、真剣な表情で次の言葉を紡ぐ。
「心に仮面をかぶってくれる奴に、本当の意味で自分を見つめなおすことは絶対にできねぇ……それは嘘だから、な」
「………………!!」
それは今の私……本当の私を見たくない私……
そして……知られたくない……自分……
魔龍さんは……本当は……
「お前もさぁ、自分の心に本当に正直に生きてみろよ、俺もかつてはそうだったんだ……自分を偽る事で、他人に見つめられていたかった」
魔龍さんの言葉の一つ一つが私の心を貫くように聞こえます。
その後の言葉を聞くのが……今は、怖い……
「だが、それは本当に見つめてもらえているわけじゃない、本当の自分を偽っているんだからな」




MARYU

「よう、ゼファ−久しぶりだな」
「お久しぶりです……女王様」
「魔龍さんにマリアですね。お久しぶりです」
俺と、マリアはシェバト城……そこに来ていた。
これは、マリアの提案だった。
「二人とも変わらず、お過ごしのようですね」
「ん?まぁな」
俺は、シェバトの女王……どう見ても、マリアと同じ年位にしか見えない少女にそう答える。
だが、目の前にいる少女は五百年と言う時を生きてきていた。
しかも……俺も彼女も、知り合いだった。
それは……五百年も前から。
俺はぽりぽりと首の後ろのあたりを掻く。
「マリアも……このたびはご苦労様でした」
「いえ……」
マリアは少し表情が暗い。
俺は目配せをする。
それに、ゼファ−は気づいた。
何を合図したのか――流石としか言いようがないが――気付くと、それに気付くとコクリと頷く。
「マリア、ゼファ−がお前と少し話したいってさ」
「?」
俺は、スッと後ろを向き扉から出た。




MARIA

ガタン……
今さっき魔龍さんが出て行った扉がゆっくりと音を立てて閉まります。
後に残ったのは……私と、女王様だけでした。
「あの……ゼファ−様、お話って……?」
私は問い掛けます、ゼファ−様はコクリと頷きながら言う。
「マリア……あなたは、まだ……あの時のことを引きずっているのですか?」
「それは……」
あの時のこと……おそらく、魔龍さんが言っていたのと同じ事……
「その様子からすると、どうやらそのようですね」
ゼファ−様はそう言いながら、目を瞑る……
まるで、先程の魔龍さんのように……
「マリア……本来の自分を偽ることは辛い事なのです」
そう淡々と言う。
それは、魔龍さんと同じ言葉の響きを持っていながらどこかしら違う響きを持っていた。
「あの人も……魔龍さんもそう……自分を偽り、他人を慈しみ、強く振る舞い、皆に安心感を与える……そして、それと同時に愛を強く求めている人……」
!!!魔龍さんも、同じ!?
「いえ……正確にはだったですね。今は、違います。あの人は変わられました、今の私では……あの人はまぶしすぎるくらいに変わりました」
ゼファ−様はどことなくとおい瞳をしている。
「五百年前……あの人は、諸刃の剣だった……でも、今は……強く堅い……皆を守ろうとする、盾であり、傷つけようとするものを屠る剣でもあります」
ゼファ−様が言います、その言葉には……悲しみが秘められていた。
「不器用な人ですよ、強すぎる故に……そのための代償を払いながら……しかし、けして道を見失わない人……その瞳はいつも、前だけを……必ず真実だけを見つめていました」




MARYU

「ただ、前を見つめ……ただ、願った……か」
俺は、ある歌の一説を口ずさんでみた。
知っている方もいるかもしれないが、セイバ−マリオネットJtoXのエンディングで『風と空を越えて』だ。
……詳しいことはなしにするけどな。
「ただ……一つだけの、真実まで……けれど、たどり着けば一つではない……か」
今、俺は高台にいた。
別段とここにいる理由はない……あえて言うとすれば、好きだからだ。
ここから見る景色はこの美しくも悲しいシェバトの中で最も好きな場所だった。
「別れを、繰り返して。涙を密かに知る……力が、目覚める時……誰しも……風と空を見る……」
ふと、目を閉じる。
俺は、感じた。
何かに穴があくような感じを……そう、次元が軋んでいるのだ!
俺は、閉じていたまぶたを開き、右手に黒神の剣を握る。
左手に現れたのは、光王の剣だった。
微細な穴だったものが人よりも大きくなっていく。
中から現れたのは……(汗)
「て、てめぇらがどうしてここにいる!?」
俺は、目の前にいる少年少女達(正確には、少年一人と少女八人)に思わず叫んだ。
「ゲ−トキ−パ−ズ!?」




MARIA

「あの人は……どうして、そんなにすごい悲しみを背負っていながら、笑えるんですか……!?」
絞り出すような声……本当の自分が出てきた瞬間だった。
笑えない私……悲しみの中にいる……それが、本当の私だった。
いつもの笑顔は……作っている笑顔だった。
「私には……私には、笑えません!!笑顔が出ません!!」
言ってるうちに嗚咽がこみ上げてくる……涙が流れそうになる。
そんな、そんな虚しいだけの自分が悲しかった……悔しかった。
でも、ゼファ−様は微笑んだ。
「マリア……あの人は、なんと言っていましたか?」
「……………?」
先程言っていた魔龍さんの言葉を思い出してみる。
『心に仮面をかぶってくれる奴に、本当の意味で自分を見つめなおすことは絶対にできねぇ……それは嘘だから、な』
違う……これじゃない。
『最終的に俺を支えてくれたのは……300年も前のことだけどな。その当時の仲間……セシル、ロ−ザと言ったものや……フィセア、ニュ−と言った者たち……あいつ等がいなかったら、この世界を守れなかったよ……その時、気づいたんだよ、俺はいつもみんなに助けられながら強くなっていたんだって……ことにな、今でもそうだぜ……そして……その、助けてくれた存在の中には勿論お前……マリアも入っている』
!!!!!
「教えられていたみたいですね……」
「でも……私には支えが……ない……」
搾り出すような、その言葉にゼファ−様は頭を振った。
「いいえ……あなたにはありますよ、マリア。……魔龍 銀と言う者の支えが……過去の私たちがそうだったように……」
ハッと気付いて私はゼファ−様を見つめます。
もしかして……ゼファ−様は……
「私は……あの人が、多分好きだった……でも、それは願ってはならない事と言い聞かせて……自分を、抑えてきました……それに、今の私は若くない」
「そんな……ゼファ−様……!」
その感情がどれだけ辛かったのかは私には容易に想像できるような気がした、だって……私が同じような思いをしたら……!
「マリア……私のような後悔はしないでください。例え……それが、良き結果に終わったとしても、悪い結果に終わったとしても、です」
そして、ゼファ−様はこうとも言った。
「あなたには、輝くほど素晴らしい未来があるのですから……自分に正直に生きてください」
ゼファ−様が優しく微笑みながら言います、その微笑みは魔龍さんの笑みと似ていました。
「はい……」
思わず私もそれに笑みを浮かべながら返していた。





MARYU

俺は……正直頭を抱えたい気持ちだった。(すでに、抱えているが……)
それもこれも……
「……くぁ……なんで、お前等がここにいるんだよ?」
そう言いながら、本気でどうしようかと考えていた。
ゲ−トキ−パ−ズのリ−ダ−……黒い、制服の好青年、浮矢 瞬が言った。
「それがさぁ、いきなり辺りが暗くなったかと思うと、次の瞬間にはここにいたんだよ」
「そうアルよ」
……瞬の言葉に……中国から来た少女、凰 妃鈴【フェイ・フェイリン】が頷く。
くぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
と、思わず叫びたい衝動に駆られる、だが、それをグッと抑えて……
「はぁ……分かった……多分、次元の穴に巻き込まれたな、お前等」
「そこらへんは、分からないけど……」
生沢ルリ子が申し訳なさそうな声でそう言う。
俺は、改めて溜息をついた……今日は溜息ばかりだな。
「それより〜、ここははどこなのでしょうかぁ〜」
のんびりしたマイペ−スな声が聞こえる。
朝霧麗子……はぁ……
「ここは、天空の国シェバト……お前等の次元から言えば別の世界の国だな」
俺の言葉に……
「そうなのですかぁ」
と、答えてニコニコ顔でいる。
「……どうでもいいが、異世界に来たってのに落ち着いているな、お前等」
俺は、そう言いながらひょいと肩をすくめる。
「そうでもないわよ、結構慌ててるんだから……内心はね」
俺の言葉に、同じように肩をすくめながらジュン・サンダ−スは答えた。
「物事を…落ち着いて…考えるのは……大切な事…です」
と、言ったのは防人 操……ただ、この場合はそれとは違うような気がするが……
「まっ、気にすんな、こちらとしては落ちつていられた方が安心なんだからな」
俺はそう言い、顎に手を当てる。
慌てられるよりかは冷静に事態を捉えてくれたほうがいい。
「…………………」
ん?そう言えば……
「ふぅん……そう言えば、珍しいのがいるな。雪乃」
そう言い、視線を他のものから移す。
一人、先程から別の方向をみている少女……北条雪乃……俺にとっても、ちょっとしたつながりがある少女だ。
……最も、それを言うならどこかしらここにいるゲ−トキ−パ−とつながりがあるのだが……
そうだな……例えば、瞬。
過去、こいつに剣を教えたのは俺だったりする。
とまぁ……そんな具合だ。
だが……その中でも最も深いつながりがあるのが……彼女だろう。
それに……彼女は俺にとって命の恩人だしな。
詳しいことは、省くが……
「…………………」
冷たい覚めた瞳で俺のほうをちらりと見、そして……
スッ……
別段と気にした風もなく、視線を元に戻す。
……ふっ……この反応には慣れてるぜ。
「ま、まぁ……ともかく、ここでしばらく休んでてくれ」
そう俺が言った時、異変が起きた。
先程開いた、『次元の穴』がもう一度開いたのだ。
しかも、今度運んできたのは……!
「こいつ等は!?」
瞬が驚きの声をあげる。
そりゃあ、そうだ!こっちだって同じ心境なんだから!!
「チィ!休んでてくれてくれって言ったばかりなのになッ!」
俺は、そこから出てきたものをみて悪態を吐いた。
出てきたもの……それは、瞬達の世界で『インベ−ダ−』と呼ばれるもの達だった。




AKITO

『ま……りゅ…う……』
密かに俺の唇が動く……
この場面は……!
『馬鹿野郎ッ!しゃべんじゃねぇッ!!』
魔龍が俺の向かって怒鳴る……その表情は、濁りきっていた……おそらく、自分に対する怒りで……
『お…れは……ユリカ…をまもっ、て…やれ、なかっ…た』
守ってやれなかった……そう、ユリカを……
何よりも、掛け替えのないほど大切な人を……
『くっ……なに言ってんだッ!!てめぇは…よくやったぜ!十分なくらいにな……!』
『あり…が、とう』
俺は、魔龍の言った言葉に少しだけ笑った……
魔龍の心遣いが温かかった。
『ま……りゅ、う……最、後に…頼み、が、ある』
そう、俺の最後の家族を守って欲しかった……だから……
『ふざけんな…最後じゃ……最後じゃねぇ――――!』
だが、魔龍はそれを認めなかった。
分かっている……今となっては魔龍の気持ちが痛いほど……
『ルリ……ちゃんを、かぞ、くを…守っ、てく……れ』
『しゃべんじゃねぇ!くそぉ!奴等め、厄介なものを……!』
俺が撃ち込まれた銃の弾丸は特殊なもので、ディスアセンブラ−と呼ばれる物質の解体を目的とした、ナノマシンいりという厄介な物だ。
そのせいで、俺の傷はふさがらなかった。
治した傷口を、すぐに解体しているのだ。
魔龍の治癒の魔法をもってしても……治癒が追いつかなかった。
『くぅ……フィセアさえここにいれば』
だが、魔龍の声は届かない。
俺は、もういい……と、言い……そして、最後の言葉を残した……
それが、今にいたる遺言……
『もし……可能な、ら、運、命を……変えて、くれ……この、悲しき運…命…を……』
そして、そこで俺は消えた……物質を解体されて。




ガバッ!!
慌てて俺は布団から起き上がる。
ここは医療室の集中治療室だった。
体中に寒気が走った、そして……不思議な事に体中に力が満ち溢れていた。
俺は……目覚めた、長い、長い……そんな時の中の夢を見ながら……
そして微かに医療室から見える、外の光景を眺めた。
そこにあったのは……青い星だった。
地球……俺達の守るべき星……全ての生命の母……
帰ってきたのだ、俺達は。




MARYU

「光王よ!黒神よ!」
俺は、両手を掲げ自らの剣を呼び出す。
その言葉に答えて、二本の剣の柄が現れた。
俺は、その柄を握り締め更に叫ぶ!
「刃よッ!!」「オ−プン・ザ・ゲ−ト!!」
それを見ていた瞬が、ほぼ同時のタイミングで木刀を取り出し自らのゲ−ト疾風のゲ−トを開く。
俺と瞬は背中を合わせた。
敵の数は……なに考えてんだ!?
合計数は30だった、しかも、ポルサリ−ノ型と呼ばれる汎用型の最弱部類の歩兵だ。
これなら……瞬一人で15分あれば十分だろうが……
「舐められてるわね……」
ジュンが苦々しげに呟く、だが、俺はそうは思わない。
「てめぇらは自分の力を残しておけ!下手すると、後続隊が……第二波が来るぞ!!」
俺は、今回の攻撃が波状攻撃と読んだ。
が……
「残念……もう来ているわよ!」
そう言い、ルリ子が指差す。
俺は、そちらの方をみて戦慄した。
そして……無言で歩き出す。
別に、何十、何百いようもインベ−ダ−が恐ろしいわけではない。
それどころか、俺が恐れたのはたったの二体の敵だった……
そいつは……
「ここは任せたぜ……雪乃も、今回はマジでやってくれ……相手が…悪い」
「?」
雪乃は少し首をかしげるがとりあえず頷く。
「デスピア−!!ネクロフォビア!!」
俺は、自らの宿敵である二体の敵の名を読んだ。
まさに……昔年【せきねん】の対決だった……




座談会IN麗子



銀:どうも、魔龍です!!
麗子:あらあら〜、どうもですぅ、朝霧麗子と申しますぅ。
銀:(あ、相変わらず天然ボケはいった娘だな)……お久しぶりですね、麗子さん。
麗子:あらぁ、お久しぶりですぅ、作者さん。
銀:(汗)……と、所で麗子さんは誰かきになる人とかいるんでしょうか?
麗子:?気になる人ですかぁ?
銀:はい。
麗子:それなら、皆さんですぅ、いつも皆さんの安否が気になって気になってぇ……
銀:(滝汗)い、いえ、そう言う意味ではなくて……異性として特別に、て、ことですよ。
麗子:異性の方ですか?……分かりませんですぅ。すいません〜。
銀:い、いえ……(ぜ、前回も似たような事になったような……)
麗子:それではぁ〜
銀:ああっ!やっぱり。




凰:あとがきで〜すネ!どうやら、今回がどうやら『刻印の章』の最終話一つ前みたいですネ!だから、特別あとがきらしいです!
フェイ:ふ〜ん、そうなのか。
凰:ああっ!あなたはフェイさんネっ……同名だとややこしいって作者さんが言ってたヨ。
エリィ:そうかもしれないわね。
ユリカ:うん、そうだね!
魔龍:……たくっ……今回ここに来たのは、なんのためだ、お前等。
ルリ11:そうですね、今回はこの話しを振り返って……が、テ−マでしたね。
瞬:そう言うことだ!それじゃあ、張り切っていこうっ!←何気に仕切ってる。

アキト:やっと、俺の復活だな。
ウリバタケ:ああ、それに、どうやらデスピア−との最終決戦らしいぞ、なによりもユグドラシルの最後の出番みたいだからな。
バルト:なにぃ!?どうしてだ!?
イネス:説明しましょう!普通に考えてみれば良いけど、いきなり、亜人と言う人外の者が地球に現れたらパニックは必死ね、言い方は悪いけど……
リコ:……ふん。
シタン:まぁ……人間の性ですね……
ラピス:でも、今回の話はマリア中心でパパの過去が現れたね。
マリア:はい。……やっぱりあの人はすごいですよ。
ルリ17:でも、例の予定の『あのシ−ン』がありませんでしたね。
マリア:……複雑です。
ビリ−:でも、次回に先送りになったって話だよ。
フィセア:……作者さんを後で問い詰めましょう。
操:それと……私たちが、でました……
メグミ:もうちょっと、遅くなると思ってたんだけどなぁ〜
ミナト:あら、でも……魔龍君の女性関係は充実しそうよ?
麗子:そうですねぇ〜
雪乃:……うるさい。
一同:(滝汗)
Aジュン:でも……やっぱり僕の出番がない……僕なんて……
ジュンS:……はぁ……
リョ−コ:そういやぁ、俺達の出番もねぇよな。
ヒカル:大丈夫だよ〜、次回いっぱいあるみたいだし。
イズミ:大丈夫……ダイ・ジョウブ、台、丈夫……クックックッ……
ニュ−:あっと、そう言えばもう時期、マスタ−クロスのあの方が出てくるそうですね?
スノウ:作者のはなしだね〜、確か次回のはずだよぉ。
フランシ−ヌ:それは楽しみですネ!



エメラダ:はぁ……ほ〜んと、ばかばっか。


銀:台詞言う奴違うって……マジで。


予告編!!


遂にやってきた、デスピア−との最終対決!!
しかし、魔龍は同時に二人の宿敵を相手にする事に……!
その時を同じくして、木星の北辰の部隊が動き出し、三体の艦隊との勝負を挑む!
魔龍のピンチにあいつが!そして、ナデシコのピンチにあいつが!?
次回!!
第二章最終回『ロ−ド、そして……』



魔龍:俺と奴との最後の決戦が今、始まる……

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

魔龍さんからの投稿第九話です!!

う〜ん、ギャグとシリアスのギャップが凄いですね(汗)

しかし、魔龍も胃が痛そうだな(苦笑)

最強(と言うか敵無し)の男でも、あの女性陣には勝てなかったか(爆)

 

今回はラピスが可愛かったっすね(笑)

 

では魔龍さん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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