逆行者+突破者

第三話「戦闘×覚醒」


ドォォォォォォォォ…………
 うむ、流石に揺れるな。
 只今ナデシコは第四防衛ラインを突破中。
 俺は部屋で待機。
なのだが、暇なので……
「そうだな、第三防衛ラインのために準備しておくか」
 そうつぶやいて部屋を出た。


 そして、デッキに着いてみたら……

「はなせーーーーー!!俺を乗せろぉぉぉぉぉーーー!!!」

 包帯男が暴れていた。
 あれは確か…、パイロットのヤマダさんだったかな?

「ウリバタケさん、どうしたんですか?」

「おお、ツバキいい所に来た。あいつが乗るって言って聞かないんだ。ちっと手伝ってくれないか?」

「了解しました」

 俺はヤマダさんに近づいていって……、
 ズガシャッッ!!

「………なあ、怪我人に金属バットは酷いんじゃないか?」

「金属バットじゃありません。無謀者調停装置エンタイトルツーベース君です」

 ウリバタケさんに倣って自分で発明してみたのだ。

「じゃ、代わりに俺が出撃してきます」

 そういって、ヤマダさんが乗ろうとしたエステバリスで出撃する。
 さてと、やっとパイロットらしいことができるな。

「おいっ!そのエステ、何も武装ねえぞ!!」

「りょうか…………って、ええっ!!」

 デルフィニウムと非武装で戦えってか!!
 ヤマダさんも非武装で戦う気だったのか!?

「今からアキトが出るみたいだから、それまで死ぬんじゃねえぞ!」

 アキトって………ああ、あのコックのか。
 パイロットがコックに助けてもらうのは情けないが仕方ない。
 とりあえず回避行動に専念しとくか。


 九対一でちょっときつかったがアキトが来るまでは持ちこたえられた。

「えっと、君。大丈夫?」

「ああ、とりあえず助かったよ。それと君ってのはやめてくれ、ツバキでいいから」

さて、いったん戻って武装して…

「あの機体をまず破壊する!!」

「なにっ!!」

 突然入ってきた通信に驚く間も無く、俺に向かって複数のミサイルが飛んできた。
 今の俺でも何とかかわせるか?自問して身構えた、がしかし。

ドンドンドンドンッ、ドドンッ!!

 アキトのピンポイント射撃で全てのミサイルが叩き落された。

「ツバキ!!今のうちに逃げろ!!」

 アキトの声も今の俺の耳には入らない。
 なんだよ、今のは。
 今の射撃が出来てコックだと?それなら俺は廃業だな。
 そんな減らず口も浮かんだが、俺は笑みを浮かべる。
 テンカワ アキトという人間に興味が湧いてきたのだ。
 そんなことを考えているうちになぜかアキトとデルフィニウムが一騎打ちになっていた。
 あれ、他の奴らはどこにいったんだ?

『第2防衛ライン浸入、ミサイル発射を確認』

 オモイカネってAIから警告が入る。
 やばい!そんなとこまで来てたのか!
 するとなぜか、アキトがデルフィニウムをナデシコの方に蹴り飛ばした。
 あのデルフィニウムを……、助ける気か。
 蹴りの反動でアキトはナデシコから距離を広げていた。

「おーい、アキトは逃げないのか?」

「なっ!!ツバキ、逃げてなかったのか!?」

「お前が逃げないのに、俺が逃げてどーする?それにもう間に合わないし」

 驚いてるアキトに軽口を叩く。

「安心しな、俺は死にたがりじゃない」

ちなみに俺はアキトの心配を欠けらもしてなかったりする。
そして頭上から降ってくる雪崩のようなミサイルを見つめた。


 アキトは流石だ。
 ミサイルをまるで舞でも見ているかのようにかわしていく。
 けれど俺は………、ちょっときつい。
 だいぶダメージを食らって、いっぱいいっぱいだ。
 やはり今の俺では無理か。
 目の前に迫るミサイルを見ながらつぶやく。

「まあ今回は、殺されといてやる」

 

アキトはあせっていた。
ツバキと言う人、確かに過去には居ない正体不明の人物だが、ガイの代わりにここで死なれては意味が無い。
まるで歴史は変えられないというのを突きつけられるようなものだ。
必至に助けようと思うが焦りで思うように動けない。
だがしかし、ツバキに変化が生じた。

「……!?」

アキトは驚きを隠せなかった。
人が変わったように無駄の無い動きになったのだ。
まるで今までが、なれない着ぐるみを着ていたようにさえ感じられる。
そして二人は無事、第二防衛ラインを突破する。
アキトは急いでコミュニケを繋いでみる。

「ツバキ!大丈夫……」

そこには、

「えっと、初めまして。テンカワ アキトさん」

 さっきの冷たい表情が嘘のような、暖かい微笑が在った。



 時の舞台は役者を結び……
 新たな役者を送り出す……
 彼は道化となるか……
 ……それとも死神となるか………


後書き
無識:ついに出ました!作者一押し!エンタイトルツーベース君!!!
?:ちょっと…………
無:これからどんどんチューンアップしていきます。
?:あの……………
無:目指せ!!無機物の中堅!!!(最強と言えないのが私のダメな所)
?:ねえってばっ!!
無:なんだ。さっきからうるさいな。
?:僕の紹介とか無いの?
無:あるかっ!そんなもん!!
?:むしきおーぼー!さくしゃどくさいはんたーい!
無:ああ、うるさい!次回説明するから安心しろ!!
?:ほんと?ならいいや。
無:現金な奴…………………

 

 

 

 

代理人の感想

 

ううむ、確かに先行者やガスマスクに対抗するにはちとインパクトが弱いな(爆)。

それに相手がアレだからいまいちテストにもなってないし。

まあ、今後の活躍を期待しましょう(するな)。

 

 

・・・・なんとなくあとがきが某奈須きのこさん風。