……は!?ここは?







   時ナデinドラゴンクエスト


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「おお、貴殿が二人目のロトの子孫か!」



 ……草壁もついに頭がおかしくなったらしい。

 それにしてもここは何処だ?それに服も変わっているし。

 !?それに枝織がいない!?一体どう言う事だ?


「それにしてもロトの子孫が二人とも女性だったとは、名はなんと申す?」


 ……殺すか?

「貴様も知っているだろうが、北斗だ」


「北斗か、今やアレフガルドは竜王によって荒らされておる。

 そなただけがたよりなのじゃ。見事竜王を打ち倒しアレフガルドに平和を取り戻してくれ。

 それと竜王にさらわれたりしていなくなってしまった我が娘達を助けてきてくれ。 

 旅費として120ゴールドをやろう」


 草壁は偉そうにビシッ!と宝箱を指差す。

 いくらなんでも120は少ない気がするが?

 やはり殺すか?

さあ、それをもって旅立つがよい!」

 あいかわらず偉そうにビシッ!とポーズを決めている。

 …………

「もういい、死ね」

 俺は草壁に打ちかかる、が。

「甘い!!」

 殺すどころか逆に一撃で倒される。

「私はこれでもレベル30で、金に物を言わせた完全装備だ。なにせ私は王様だから。

 お金はあるのだよ。その私にレベル1で布の服しか装備していない貴殿では到底勝てぬぞ!」

 朦朧とする意識の中聞く。

「……レベル1?」

 草壁は鷹揚にうなずき、

「レベル1でその装備の貴殿ははっきり言うと」

 そこで草壁は言うのをやめる。

「…なんだ?」

「城の周りにいるスライムにも数ターン掛かるカスだ!

 ちなみに私に勝つには竜王に勝てるくらいじゃないとダメ」


 …………

「……なら貴様が倒して来い」

 するといきなり草壁はわざとらしくせきをして、

「うう、毛髪活性病の発作が。私は重病者なんだ。城から一歩も動けん」

 周りにいる兵士もそのとうりだと言わんばかりに頷いている。

 ……どうあっても俺を行かせる気か?

 そう思いながら意識を手放す。

 



 が、すぐに目がさめた。

 目の前にはさっきと同じく草壁がいる。


 草壁は偉そうに


おお!死んでしまうとは、な・ん・と・な・さ・け・な・い!!」


「お前がやったんだろうが?」


 草壁はそれを無視して続ける。


「あ、ちなみに所持金の半分は頂くから、貴殿の所持金は60ゴールドだ」


 ……謀られた!


「じゃ、いってらっしゃい。それと一度家に戻って北辰達にも会ってから行くのだぞ」


 ……あいつもいるのか!?


 兵士に案内をしてもらって家に戻ってみた。なんでも表向きは王様付きの女魔法使いらしい。

 中に入るといきなり親父が現れた。気色の悪い化粧をし、怪しい布をかぶっている……

「おお、北斗。どうだった?む!?どうした北斗!?」


 それを見た瞬間、俺は目の前が暗転していった。 

 





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 その様子を見ていた大魔導師オモイカネ


グハッ!な、何なんだあのおぞましい怪物は!?人間達め、恐ろしい物を作り上げた物だ

 ロトの子孫などよりもよほど恐ろしいかも知れない。竜王様に報告しないと。

 勇者ロトの子孫はどうしようかな?まあ、いいかレベル1だし

 でもロトの子孫が女だったなんて」


 すると影の騎士ジュンが入ってくる。


「オモイカネ殿!ロトの子孫がもう一人いたと言うのは本当か!」


「ん?君誰?


「……忘れたのか!?同じ六魔将の一人、影の騎士ジュンだ!」(怒!)


「影の騎士?ああ、そういえば居たね。で、何?」


 あくまでマイペースのオモイカネ。


「ロトの子孫がもう一人いたと言う話だ!」(怒怒!!


「いたみたいだよ?もう一人の事と言い、君の責任問題にならないと良いね」


「だ、だから竜王様に報告するのは待ってくれ」


「いいけど?それよりも王女を探さなくて良いの?」


「そ、そちらは悪魔の騎士の仕事だ」


「そういえば、そうだね。まあ、がんばりなよ」



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 城から放り出た後、とりあえず近くに見えた町を目指してみる。

 あの親父に旅に出ろとしつこく迫られるなら旅に出た方がましだ。

 第一聞いた話ではすでに枝織も王女を探しに旅に出ているらしい。探さないとな。

 ローラ姫?いたらついでに助けてやるか。

 その時、青い物体が目の前に現れた。


 ……

 とりあえず殴る。

 そいつはよろけた後

 ぴきー

 とかいいながら攻撃してきた。

 カウンターを入れようとするがなぜか攻撃できない。

 仕方ないので避けるとまた攻撃できるようになっている。


「?」


 不思議に思いながら何度か攻撃し、それを倒した。

 すると何ゴールドかそれのいた場所に落ちている。


「……拾って置くか」

 地図を見ながら行き先を決める。まずはガライと言う町に行ってみるか。
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 ここはどこだ?あれから数日が経った。途中から激しい雨の降る岩山を抜けてたどり着いたのは、


 目指していたガライではなく怪しい洞窟だった。


 ……なかに入ってみるか。


 中に入ると怪しい女がいた。

「なんの用かえ?」

「ここは何処だ?」

「ここが何処かもわからずにはいってきたのかえ?」

 ……

「ガライに向かっていたんだが、なぜかここについたんだ」

 …………

「ここは、雨のほこら。ガライは逆だよ」

 ………………

「そうなのか?」

 ………………………

 波が打ち寄せる音だけが響く。


 その時、

「北斗、なぜお前がここに?」

 
 突然親父が現れた。


 ピシィ


 バタリッ


 親父の顔をアップで見てしまったその女は、そのまま永久の眠りについた。

 見かけより歳だったのか単に心臓が弱かったのかは知らん。

 だが、最後に見たものが親父の顔のアップとは。



 なんでも親父は竜王の島に渡る為のアイテムを作るのに必要な

 雨雲の杖と太陽の石を探していたらしい。

 そしてその雨雲の杖をこの女が持っていると聞いて奪いに来たそうだ。


「我のあまりの美しさに驚き死んでしまうとは不憫な。

 いや、この世で最も美しい物の内一つ(北斗)を見れたのだ。

 この女もその事をあの世で感謝していることだろう」


 …………貴様の顔はこの世で最も見たくないものだろうが。

 最後に見たものがあれとは同情せずにいられん。



「だが予定どうり雨雲の杖の奪取には成功した。

 北斗。これが雨雲の杖だ。持っていくがいい」



 極力顔を見ないようにしながら受け取る。


「残りは後一つ。北斗はこのままマイラにでも行くがいい。

 枝織も行くと言っていた。会えるかもしれんぞ?

 じゃあ、お父さんは、頑張ってくるからな。では、跳躍」


 そう言って、キメラの翼で帰っていく親父……

 …………二度と現れるな………………心臓に悪い……




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 後書き


 ドラクエです。長くならないようにガライとロトの墓は省きました。

 魔女死んだから竪琴いらないし、ロトの墓って行かなくてもクリアできたと思いますから。

 北辰が暴走気味です。このまま、竜王も倒してもらおうかな?

 ロトの装備も無しでも勝てるし、王女の愛なくてもロトの印取れますしね。

 あまり巧く行っていないので、続きをどうするかかなり迷っています。

 それでは、このような駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました。