火星や木星の遺跡(プラント)を残していった種族は、ある三つの宗教を信仰していた。


 そして、それは火星に逃げ延びた者達の間でも信仰される事となった。

 一つは、真紅の羅刹 修羅の道を歩む者達の間で信仰され、

           信者にはさまざまな戦闘技術が教えられた。

 一つは、NATTO 萌えを信仰の対象とした漢達の集団

           独自の情報網をもち信者には情報とグッズ等の配布と販売が行われた。

 一つは、大魔王教  ダークと鬼畜と外道を掲げマッドな科学者達の多くが信者である

           独自に様々な実験等を行う警察や軍隊に逮捕してほしい集団である



 これは、約百年前の火星のある家庭の日常である。







   外伝 




 ここは、火星にある数少ないコロニーの一つ、

 後に再建されユートピアコロニーと呼ばれる場所

 未だに日の昇らぬ内からテンカワ家の朝は始まる。



 近くの公園に一人の男が来る。その男は公園に入るとすぐ瞑想を始める。

 男が瞑想をし始めそう経たないうちに十名に満たない人影が公園に入ってくる。

 入ってきた者の一人が老人に声をかける。

「党首、何時も早いですね」

「何を言っている。もう四時半になる。日が昇ってきてしまうぞ」

 それを聞いた他の者は苦笑する。

「では、鍛錬を始める」


 そう言うとその者達は皆準備運動を始めた。



 日課である鍛錬を終えた男が家に帰るとすでに朝食の用意があらかた済んでいる。

 台所で朝食の用意をしている義理の娘の姿を見て

 息子の育て方を間違えたことを再認識し思わずため息をつく

「おはようございます。お義父さま」

 朝食の用意をしていた女性がいう。

 男に息子の罪を再認識させずにいられない無垢な微笑を浮かべながら、

「うむ。おはよう。あの馬鹿息子は未だ寝ておるのか?」

 居間に入るなり男が言う。

 (…最近あまりあの夢を見なくなってきた。なれとは恐ろしい物だ。

  この娘は良い娘だと思うのだが………もしかして、

   良い娘だったから馬鹿息子の毒牙にかかったのか?)


「え、ええ。そろそろ起こそうと思いますが」

「いや。私が起こしてくる」
 

 そう言って、老人は奥の部屋に入っていく。


「あ、ちょっとお義父様!」


 止めようとするが遅かった。


 ドゴッ

「この馬鹿息子!何時まで寝ておる!」


「朝から何しやがる!この馬鹿親父!!」

 ガシャン

 ガラスの割れる音がする。


「貴様が何時までも惰眠を貪っておるのが悪いのだ!」

 グシャッ

 何かがつぶれる音がする。

「あんたが起きるのが早すぎるんだよ!」

 パリンッ

 またなにかが割れたようだ。

「その程度の攻撃、私にはかすりもせんわ!!」

 ドゴッ

「貴様は、何時もそうだ!!我等を理解しようとせず、

 わけのわからぬ宗教に身を投じおって!!」

 ゴキッ

「わけがわからんのはそっちだ!萌えの良さを理解しない堅物が!」

 ドンッ

「そんな事を言って腕を磨かんからこうやって簡単に投げられるのだ!

 何が萌えだ!そんな物の為に我等の止めるのも聞かず、家出をし、挙句の果てに

 十才下の紅い髪の美少女を連れてきて結婚させてくれだと?

 ふざけるのも大概にせんか!!あの日以来夢の中で

 死んだ父上が川を渡ってわしを殴りに来るぞ!!」

 バキッ

「結局は了承しておいて何を言う!」

「当たり前だ、馬鹿者!相手の御両親が理解ある方達だったから良かったものの、

 貴様がやった事は犯罪だ!!責任を取るしかあるまい!!」


「アキト!それにお義父様もこんな朝早くから喧嘩は止めてください!」



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 それから数分後、居間にて




 全身に怪我をした男と対照的に無傷の男、そして止めた女性とまだはいはいを始めたくらいの子供

 が食事をしている。



「まったく、朝早くから喧嘩する事無いでしょう?」

 子供にミルクを飲ませながら女性が言う。

 そういわれ、済まなさそうにする二人。


「この馬鹿が寝ぼけながらなんと言ったと思う?」

「?」

 男は半眼になりながら言う。

「ニヤニヤしながら、明〜次はこれを着てくれ〜、とか言っておった」

 女性、明は赤くなりながらうつむく。

 もう一人の男、アキトはうろたえながら、

「な、何を言いだすんだよ!」

「……そのうろたえ方をすると言う事は、心当たりがあるようだな」

 ギクッ

「な、何の事かなあ?」

「あ、あのアキト、そう言う事は二人だけの時にしようって約束したでしょう、だから今はちょっと」

 
 明がうつむき赤くなったまま言う。


 プチッ

「この馬鹿息子が!!!」


 ズドンッ

 男の腕が一閃し、アキトを壁に叩きつける。


「ア、アキト!大丈夫?」


 壁にたたきつけられたアキトは痙攣しながら倒れている。


「この程度で痙攣するとは情けないやつめ、なあ紫嗚」

「だ〜〜〜」

 男はそう言いながら、孫を抱き上げあやしている。

 これがこの家庭の珍しくない光景である。

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 後書き

 何時もどうり考えていたはずがこれになってしまいました

 ちなみにこの話は外伝ですが、今後出す予定のキャラの産まれてからそう経っていない時期から

 木星に逃げるまでを書く予定です。そんなに長くするつもりはありません

 時の流れになどとは今のところ全く関係ありません

 元々逆逆行+パラレルですから

 それでは、このような駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました

  

 

 

代理人の感想

 

「メグミ教」ってのはないのでしょうか。

どう考えてもアンダーグラウンドに潜んでいそうな大魔王教よりは真っ当だと思います。(爆)

 

・・・あるいは宗教団体じゃなくてメグたんの為の利益団体なのかも知れませんが。(超爆)