火星や木星の遺跡(プラント)を残していった種族は、ある三つの宗教を信仰していた。


 そして、それは火星に逃げ延びた者達の間でも信仰される事となった。

 一つは、真紅の羅刹 修羅の道を歩む者達の間で信仰され、

           信者にはさまざまな戦闘技術が教えられた。

 一つは、NATTO 萌えを信仰の対象とした漢達の集団

           独自の情報網をもち信者には情報とグッズ等の配布と販売が行われた。

 一つは、大魔王教  ダークと鬼畜と外道を掲げマッドな科学者達の多くが信者である

           独自に様々な実験等を行う警察や軍隊に逮捕してほしい集団である



 これは、約百年前の火星のある家庭の日常である。






      外伝 3話





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「……………ま、まあほっといて良いだろ」


「そ、そうですね」


 …………………


「じゃ、じゃあ俺はちょっと用事があるから」



「今日でこの時間帯だから……外の娘を探しに行くんですか?」


「なんで知ってるんだ?」


「AA−037のファイル」


「知ってたのか」(汗)


「いいかげんにやめないと刺されますよ?前アオイ先輩に刺されかけたの忘れてませんか?」


「カイ、お前もまだまだだな。目標が困難な方が勝利の喜びも大きいのさ」




 アキトはそう言って妙に爽やかに笑いながら出て行く。



「……チャレンジャーだな」




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 部屋からでると同時にアキトはため息をつく。


「はあ、まさかばれてたとはなあ。次の隠し場所を探さないと」



 特に行く場所も決めていなかったのでとりあえず大学内をうろつく事にする。



「おい、アキト」


「ん?」


 みるとあまり見覚えの無い男が立っている。


「……誰?」


「………お前なあ。信だよ、し・ん!。忘れたのか?………はあ、まあ今に始まってことでもないか。

 昨日女の子がお前を尋ねてきたぞ」


「なに!?どんな子か覚えているか!?」


「年の頃は、中学生くらいで髪は短かかったな。今日は来てないって言ったら酷くがっかりしてたぞ」


「そうか、ありがと」


「いいって、またなにか奢ってもらうけどな」


「仕方ないなあ。わかったよ」


「それじゃあな」


 そこで別れる。




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「あれ?あいつは冬香」


 あいつこんな所で何やってるんだろ?大学には来ないように厳しく言っておいたのに。

 冬香は、今年で十五になる明と同じ学校に通う中学三年生つまり明の先輩にあたる。

 ショートの髪に切れ長の目、女のなかでは背が高い。足も長いんで

 モデルでも食べていけそうだと俺はいつも思っている。

 もちろん明には内緒で付き合っている。明と同じような関係かは秘密である。(ニヤリ)

 
「冬香、こんな所で何やってるんだ?」

 

「あ、明人」


「大学には来るなって言ってあるだろ?」


「今日は、明人に用があったんじゃないわよ。人を探しに来たの!」


「人探し?一体誰だ?」


「実は数日前アルバムを見ようとしたら手紙が見つかってね」


「見つかって?」


「そこにお父さんのことが書いてあったの」


「それで、この大学にいるのか?」


「そういうこと。探すの手伝ってくれるわよねっ!」


「ふうん。まあ、良いけど。で、顔の特長は?名前と歳はわかるのか?」


「顔の特長とかはわからないけど名前と歳はわかるよ」


「なんて名前なんだ?」


 その時俺は生涯何度目かのいやな予感がした。そう明に子供ができたと言われた時のような。




年は23、名前はテンカワ・アキトって言うんだ」


「は?」

 俺は、聞き返した。


だから、テンカワ・アキト、23才大学生


 ビキッ


 アキトは凍りついた。


「やっぱり明人でもびっくりするよね。だって明人と似たような名前で歳も一緒だもんねっ」



 そこにさっきわかれたばかりの信が来る。


「ああ、アキト。この子だよ。お前探してたの。会えて良かったな」



「え?」


「なんだ二人とも知りあいだったのか?」


「どういう事?」


 信!頼む!それ以上言わないでくれ!!と目で言う。


「そいつが君の探してたテンカワ・アキトだよ」


 ああ!!言いやがった!!


「え?波形・明人でしょ?」


「波形?ああ、それはこいつの家の昔の苗字。明人かあ、確かにそうとも読めなくは無いな。

 ………まさかおまえ、偽名名乗ってたのか?」



 バリイイィィィィィィィィン!!


 アキトは砕け散った。
 

「明人、冗談よね?」




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 テンカワ邸にて



「む!?」

 庭で鍛錬をしていたアルトがいきなりうずくまる。

「党首!どうかされましたか?」


 周りにいたもの達がが駆け寄ってくる。


「いや、いやな予感がしてな」


「いやな予感、ですか?」


「こんなにいやな予感がしたのは、あの馬鹿息子が明を連れてきた時以来だ。

 まさか、あの大馬鹿者またなにかやったのでは?」



「もう明さんもいるというのにですか?」


「確かにそうだが。あのアキトだからな」


「たしかに、あのアキト殿ですから」





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 後書き


 …………最初はもっと普通の家庭を書こうと思っていたのに

 
 どんどん外れていくなあ。子供はいるけどまだ結婚してないことにしてるし

 どうしようかな?外伝って言うのやめにして無関係の物にしようかな?

 それでは、このような駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました

 


 

代理人の感想

 

・・・ちゃくちゃくと人の道を踏み外してるな、おい(笑)。