火星や木星の遺跡(プラント)を残していった種族は、ある三つの宗教を信仰していた。


 そして、それは火星に逃げ延びた者達の間でも信仰される事となった。

 一つは、真紅の羅刹 修羅の道を歩む者達の間で信仰され、

           信者にはさまざまな戦闘技術が教えられた。

 一つは、NATTO 萌えを信仰の対象とした漢達の集団

           独自の情報網をもち信者には情報とグッズ等の配布と販売が行われた。

 一つは、大魔王教  ダークと鬼畜と外道を掲げマッドな科学者達の多くが信者である

           独自に様々な実験等を行う警察や軍隊に逮捕してほしい集団である



 これは、約百年前の火星のある家庭の日常である。





外伝6話



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大魔王教の拠点にて



3人の男達が集まっている。

それぞれがとてつもなく怪しい雰囲気を纏い

まともな人間はここにはいない事を言外に語っている。



「外道司教、もうキクラゲサダアキがやられたと言うのはほんとうですか?」


黒いマントを着て手に杖をもったヤマサキが聞く。


「うむ。あの程度では全く使い物にならんぞ。もっとマシな物を作れ」


金色の被り物を被った北辰が応える。


「捨て駒とは言えあまり無駄に使うな。奴等はあれでも我等が神の使徒達だ」


同じく北辰とそっくりな被り物を被ったゴートが言う。


「奴等の事は我等暗部にまかされたはず。天国司教よ。運用に関して口を挟むな」


暗部?全員暗部じゃないのか?という疑問を口にする者は残念ながらここにはいなかった。


「だがアレが完成するまでは奴等も貴重な戦力だ」


「ああ、アレならもうできてますよ。昨日のうちにある大学を襲撃しましたから

 試験運転もすでに済んでいます」


「何!?本当か!」


「はい。見ますか?」


そう言って手をたたくと奥の壁が左右に開いていく。


「おお!大魔王よ!!これでやっと私も聖戦士として闘えます!!!」


ゴートが喜びの声をあげる。


そこにはライトアップされた先行者が並んでいた。




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「うう、体中が痛い」(涙)

爆発に巻き込まれたアキトは体の痛みを訴えても大学に行かされていた。

今は向かっている途中なのだが早起きをした為あいた時間を使って寄り道をしていた。

 

「アキト大丈夫?」

明と同じくらいの年齢の少女がアキトを心配そうにのぞき込む。

髪はうなじが見えるくらいに短く、くりっとした大き目の目をしたなかなかかわいい少女だ。

 

 

「な、なんとか大丈夫だ。

それにしてもあの親父は鬼だ。悪魔だ。鬼畜だ。それから…ええっととにかく人じゃないな。

 お陰で帰ってから明と冬香に何もできなかったじゃないか。

 親父の弟子のお姉さんともお近づきなれなかったし」

アキトが残念そうにため息をつく。

 

「むむ!アキト!また誰かに手を出す気?いいかげんにしないと明にばれて怒られるよ!」

その少女が腰に手をあててアキトをのぞきこむようにして言う。

 

少女の至極もっともな意見になぜかアキトはにやりと笑う、

「なら、別れようか?」

「う!?」

ばつの悪そうな顔をして動作がぴたっと止まる。

ころころと表情が変わっていくのは見ていてなかなか面白い。

 

この少女の名前はキルシェ・スリーズ。明の親友の一人で明とアキトの関係を知る数少ない人間である。

しかもアキトの愛人の一人でもある。

もちろん明にはばれてはいないが。

 

「そ、それは明には悪いけどちょっと嫌かなあ」

ごまかすように笑顔で言う。


「そうだよな」

おい

「そうだよ」

おいおい

「あ、ここなら大丈夫かな?」

そう言ってキルシェを抱き寄せる。

「ア、アキト。ここじゃ誰か通っちゃうんじゃ?」

 

「う〜ん?大丈夫、大丈夫」

 

「だ、大丈夫って、ひあ!」

 

アキトがそれから大学に向かったのは数十分後だった。



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テンカワ家にて



ピキィ


「む!?」


アルトはいやな予感がした。

明を連れてきた日のようなものすごく嫌な予感が…


「まさかまたあの馬鹿息子が良からぬ事を考えているのでは?………あ、あり得るな。

そろそろ勘当するべきか?」(汗)



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それから数時間後の火星付近にて

 

火星付近に展開する地球連合軍艦隊。  

「…発射用意。」  

艦隊司令の声が聞こえる。  

 

…。  

 

「発射」

 

そして  

 

ミサイルが投下された・・・。  

 






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後書き

 

なんとなく進めてみました。

 

ではこれにて。

 

 

 

代理人の感想

・・・・何がなんだか。