機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー

スーパーロボット大戦A After Wars

 

第三話 天照【アマテラス】<前編>

 

 

 

 

 

現在、この地球連邦政府には二つの軍があると言えます。

一つは前からある<地球連邦政府軍>通称連邦軍です、もう一つは木連と和平を結んだ証である<統合軍>です。

現在連邦軍の家計簿は真っ赤っ赤、火の車です。予算と人員を統合軍に取られてますから。

オマケに連邦軍と統合軍は犬猿の仲ですし、各コロニーも統合軍寄りですから私たちロンド・ベルへの風当りも強いですね。

 

現在活動している連邦宇宙軍の部隊は・・・オモイカネ、表示して

《ワカッタ、るり》

第1〜第6艦隊、前大戦で壊滅。現在再編中

第7艦隊、現在28宙域で哨戒任務中

第8、第9艦隊、地球衛星軌道上最終防衛ラインにて待機

第10〜第12艦隊、ヒサゴプラン・ターミナルコロニー<アマテラス>警護任務中

第13独立部隊『ロンド・ベル』ナデシコBを除く艦隊は現在ネオ・ジオン軍と小競合いを継続中

               ナデシコBはヒサゴプランの調査のためアマテラスに向かい航行中

第14艦隊〜第18艦隊、サイド・フロンティアにて壊滅。再編中

第19艦隊、後数日で再編終了。現在月ドックに繋留中

第20〜第25艦隊、ルナ2駐留中。

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結構ボロボロです。

しょうがありません。予算をほとんど統合軍に取られてますから。

まあ、統合軍は元々木連の人達と仲良く治安維持活動をしましょう。って言う軍ですから・・・

 

オトナの理屈ですね。

 

 

「艦長?」

「ハーリーくん、どうしました」

振り返るとハーリー君がこっちを心配そうに見てます

「なんかボーっとしてましたよ?疲れてるなら休んでて下さい」

そうですね、疲れてるのかもしれません

『カタオカ!!』

『おう!喰らえ!フォトン・ライフル・・・シュート!』

あの二人と合流して8回目の戦闘ですから・・・

『おらおらおら、ガイ様の御通りだ!ゲキガンン、フレアアアァァァ!!』

しかし、あの三人は元気ですね・・・

サブロウタさん、医務室で寝てるのに

整備班の人たちも可哀想ですが、頑張ってもらいましょう

 

 

「!?そっちに3機!」

目の前に立ち塞がるギラ・ドーガを殴りながら叫ぶ

「オ〜ケィっと、喰らえ!チャクラム・シューター」

左腕から発射される有線のチャクラムが3機のギラ・ドーガを絡め取り、輪切りにする。

しかしその際、チャクラム・シューターのワイヤーは切れていた

「ガァァイッ!スゥゥゥパァァ・・・ナッパァァァァ!!」

ディストーション・フィールドを張っての高速度体当たりからのアッパーでギラ・ドーガを屠るガイ

『くそ、この数でもダメなのか・・・』

『ここで戦力を減らす事が出来れば、シャア総帥の助けになる!機動兵器にかまうな!船を狙え』

残った7機のギラ・ドーガがビームマシンガン、シュツルムファウスト、グレネードランチャーをナデシコBに向かって一斉に発射する

その先には・・・艦橋があった

「しまった!カタオカ頼む!」

叫ぶナカムラ、一番遠くで戦闘しているグルンガストではさすがに間に合わない

「おう!グラビティ・ウォール、展開!!!」

一番近くで敵の迎撃をしていたヒュッケバインがナデシコの前に立ち塞がり、両手を広げる

機体の周辺に展開される重力障壁

ミサイルやマシンガンの弾は、ことごとくヒュッケバインのフィールドで弾かれ・・・なかった

「うぇ!?」

「カタオカ!?」

 

ドーン!!

 

グラビティ・ウォールを通り抜けたミサイルを二発、左肩に受けて吹き飛ぶヒュッケバインMKU

「ちぃ、念動力不足か(汗)」

どうやらグラビティ・ウォールが中途半端に作動してしまったらしい、ほとんどの弾をはじいたものの

左肩の接合部に直撃を受けていた

 

左腕を肩から失いながらも体勢を整えるカタオカ、しかしナカムラは見てなかった・・・

「よくもカタオカを〜!!カタオカの仇!ブーストォォォ、ナックルゥゥゥ!!」「いや、死んでないから」

飛んだ両腕がギラ・ドーガを1機づつ掴み、残り5機に向かって投げつける

「ガイ!」

「おう!」

「アイソリッド・レーザー!!」「ゲキガンライフォーゥ!!」

グルンガストのアイソリッド・レーザーとエステバリスのラピッド・ライフルが同時に火を吹いた

 

残った7機が誘爆して行く

ガイに落とされた左腕と共に・・・

 

 

「ハーリーくん、カタオカ機の回収急いでください。」

「はい、・・・回収終了しました。他の人達も無事着艦しました」

「では、このまま予定航路を進んでください」

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「しかし、油断したなカタオカ」

缶コーヒーを飲みながら、カタオカ、ガイと話をしている

「はぁ、まさかグラビティ・ウォールを貫かれるとはな、思ったより上手くいかなかったなぁ」

『火星メロンソーダ』なるジュースを自販機から取り出しつつ呟くカタオカ

「はっはっはっ、まだまだ正義の心が足りないみたいだな」

ゲキガンガー復活記念『ゲキガニウムジュース』という謎のジュースを片手に叫ぶガイ

「ヤマダ、五月蝿い!」

ゴン!!ブシャ〜〜!!

火星メロンソーダはガイにぶち当たり、炭酸が爆発した(笑)

「おや〜?」

カタオカが空になった缶を拾い、良く見ると・・・

<炭酸が、通常のメロンソーダの3倍です。振ると炭酸が噴出す恐れがあるためご注意ください>

「・・・なるほど(汗)」

ナカムラが横から覗きながら呟く

「白兵戦で、目眩ましに使えそうだなぁ」

「物騒な事言うなよ」

「目がぁ〜目がぁ〜」

ラピ〇タのム〇カのように叫ぶガイを尻目に、ナカムラとカタオカは格納庫を後にした

 

「・・・ヒュッケバインの左腕・・・部品がぁぁぁ〈(TдT)〉」

「グルンガストの左手・・・攻撃に巻き込まれて小破してる・・・ヒュッケバインよりはマシか・・・」

「パーソナル・トルーパーのパーツなんか無いぞ?」

「テスラ・ライヒ研究所に輸送してもらえ!」

 

そう、整備班の嘆きを聞きながら逃げる様に

 

 

「・・・ばか・・・」

「?艦長何か言いました?」

「いえ、別に」

 

 

 

ナデシコBはその後、無事に進んでいった

 

「艦長、前方に『ターミナルコロニー《タキリ》』を確認」

オペレーターの声がブリッヂに響く

 

その頃格納庫

 

「カタオカ、初めてのジャンプだな」

「何だ?ナカムラ、怖いのか」

「違う!まあいい、」(・・・さて、この不快感はなんだろうな、僅かだが古傷が痛む・・・)

「ま、一応何があってもいい様にしとくか」(ナカムラも感じてるのか?何か嫌な気配がする・・・気のせいならいいが・・・)

 

「ディストーションフィールド出力最大!」

 

「ルート確認、タキリ サヨリ タギツを通って、アマテラスへ!」

モニターにヒサゴプランの図が表示される

 

前方のチューリップが開き、その中にナデシコBは進んで行く・・・

 

 

「光学障壁展開」

ブリッヂを覆うように展開される障壁

ブリッヂだけでなく、他の艦内開放部にも展開が進む

 

「各員最終チェックよろしく」

ルリの一言で艦内の状況が報告される。

 

『通信回線閉鎖』

『生活ブロック準備完了』

『エネルギー系統OK!』

『艦内警戒体制、パターンB!』

「フィールド出力も異常なし。その他まとめてオールOK!」

サブロウタが最後をしめる

オモイカネがブリッヂ内に文字を並べて行き、最後に表示されたのは

《大変良くできました》

 

「フェルミオン=ボソン変換順調」

「艦内区画異常なし」

「レベル上昇・6・7・8・9・・・・」

 

何事も無く進む作業そして・・・

 

「ジャンプ」

ルリが呟くように発した一言で、

ターミナルコロニー『タキリ』から、ナデシコBは消えた。

 

 

その直後、ナデシコBはジャンプ先の管制室より通信を受けていた

 

『みなさん ターミナルコロニー『アマテラス』にようこそ』

すぐに対応するルリ

「こちらは地球連邦宇宙軍・第13独立艦隊ロンド・ベル所属、二番艦ナデシコB。アマテラスの誘導願います」

 

『了解』

 

通信のやりとりの傍らで騒ぐ二人がいた

「これからが大変そうだねぇ・・・」

「サブロウタさん!!」

 

二人の口喧嘩を無視して管制官に続ける

「航行システム、アマテラスにコネクト。車庫入れお任せします」

 

『了解』

ナデシコBは自動で第8ドックに係留された

 

「さて、サブロウタ大尉、ナカムラ中尉、カタオカ中尉、一緒に来てください。

 ハーリーくんは艦をお願いします」

「え?艦長、なんでボクが残るんですか?」

「私が居ない時に何かあったらどうするんですか?制御ができるのは私かハーリーくんでしょ?」

「・・・それは・・・そうですが・・・」

落ち込むハーリーに、ルリは近づき

「頼りにしてますよ」

「はい、わかりました」

 

 

アマテラス執務室

「何だ?貴様らは」

 

「地球連邦軍所属ホシノ=ルリ少佐です」

「同じく、タカスギ=サブロウタ大尉」

「同じく、ナカムラ=テルアキ中尉」

「同じく、カタオカ=ダイスケ中尉」

 

「そんな事を聞いているのではない!何で貴様らがココにいる!!」

アズマの怒声にルリは平然と答える。

「地球連邦軍所属部隊が地球連邦政府所有のコロニーに立ち入るのに問題は無いはずですが?」

 

ルリの解答に怒りをあらわにするアズマ。

「ここはヒサゴプランの中枢だ!開発公団の許可は取ったのか!?」

 

「取ったからいるじゃん」

 

「なんだと!?」

サブロウタの呟きに反応するアズマ

「あ〜あ、もっと小さな声で言えよな〜」

「サブロウタ大尉、そういう事を言うのはナカムラだけで十分です・・・」

 

「先日よりのコロニー襲撃事件において、ボソン反応の異常増大が確認されています。

 ジャンプシステムの管理に問題がある場合、近辺の航路並びにコロニー群に影響があります。

 これはコロニー管理法の緊急査察条項およびロンドベルの独立治安維条項が摘要されます。」

相変わらず淡々と話すルリ

 

「ま、ガス漏れ検査だと思ってください。悪いようにはしませんって♪」

ふざけるカタオカ

「俺のセリフ」

 

「このヒサゴプランに欠陥はない!!」

(この人・・・三輪長官みたいな人ですね・・・ちょっと嫌いです)

(くそ、なんでロンドベルが来る・・・しかもこんな小娘をよこすとはワシをなめておるのか?)

二人ともこんな事を考えていたりする

 

「まあまあ准将。宇宙の平和を守るのがロンド・ベルの使命。ここは使命感に燃える少佐殿に安心していただきましょう!

 それにロンドベルを敵に回すと面白くないですよ

 

怒りをあらわにしているアズマをなだめるヤマサキ。

ヤマサキの提案をしぶしぶ了承するアズマだった。

 

 

その後アズマの提案を受けてルリ達は、その部屋から出ていった。

 

 

「さて、サブロウタさんはナデシコBに戻って指揮を取ってください」

「りょ〜かいりょーかい」

「ナカムラさんは何時でも出撃できるようにしてください」

「わかった、グルンガストの準備をしておく」

「カタオカさんは、何かあった時のために一緒に来てください」

「・・・子供達と一緒に見学ツアーですか、まあしょうがないですね〜」

部屋を出て小さな声で指示を出すと、二方向に分かれて行った

 

 

 

司令室から退出したルリはカタオカと一緒に見学ツアーの子供達の相手をしていた。

要するに、アズマからの嫌がらせである。

 

 

「みなさん、こんにちは〜〜ッ」

 

「「「「こんにちは―――ッ」」」」

 

ヒサゴプランのマスコットキャラクター『ヒサゴン』が子供達に挨拶する。

子供達は元気な声で、挨拶を返す。

案内役である女性のガイドが自己紹介をはじめる。

 

「未来の移動手段、ボソンジャンプを研究するヒサゴプランの見学コースへようこそ!

 ガイドは私、マユミおねえさんと…」

 

「ぼく、ヒサゴン!」

 

「「「ぅわ〜」」」

 

マユミは、ついでに子供達の後ろにいるルリを子供達に紹介しはじめた。

 

ルリは、笑顔を作りながら子供達を相手にする。

(ハーリーくん・・・大丈夫かな?)

笑顔の下ではこんな事を考えていたりする

 

「なんと、今日は特別ゲストです。

 みなさんと一緒にコースを回ってくださるのは、あの!」

 

「そう、あの!」

マユミとヒサゴンは『あの』を強調して話す・・・

 

「史上最年少の天才美少女艦長、連邦軍最強部隊、ロンド・ベル隊のホシノ=ルリ少佐で〜す!」

 

「よろしく」

丁寧に挨拶をするルリ

後ろでいじけるカタオカ

「俺の紹介は無いのか・・・」

 

「「「わ―――い!!」」」

 

ルリはマユミの紹介に少しムッとなっていた。

(天才だの美少女だの、頭になにか付けないと格好がつかないとでも言うのでしょうか?

 確かに誉め言葉なのでしょうが・・・私には嫌味にしか聞こえません・・・

                       美少女は少し嬉しいですが・・・

しかし子供達のはしゃぎ様に表情を柔らかくする。結構、子供達の人気は高いらしい。

 

しばらくして見学ツアーが始まった。

そしてやっぱり忘れられたカタオカであった・・・

 

 

 

 

ルリ達が子供達と相手にしている頃、アズマとヤマサキはお茶を飲んでいた。

特にアズマは連邦軍に嫌がらせができて上機嫌である。

独自の資金源をもつ独立部隊はここでも嫌われているらしい

ヤマサキは、そんなアズマに内心呆れていたが表情にはださず相手をする。

 

 

「ガーーッハッハッハァ!!子供達と一緒に臨検査察か愉快愉快!胸がス―ッとしたわい」

 

「ハハハ。しかし、あの少佐さんにはかわいそうな事をしましたな。

 ・・・ロンドベルも最近の事件に関してはメンツもあるんでしょうが・・・ねぇ」

 

心にもない事をぬけぬけと言うヤマサキ。

だが、その言葉にアズマが反応する。

 

 

「連邦軍にメンツなぞない!!なんだ、あの小娘は!?ワシを小馬鹿にしおって!!」

「嫌がらせですよ、ロンドベルの・・・子供の使いだと思えば・・・」

 

「使いはとっとと返すに・・・限る! そもそも前大戦でも奴等ばかりもてはやされおって・・・

 あいつ等が居ない間誰が地球圏を守っておったとおもっておるのだ!それを・・・

 

 

アズマは文句を言いながら菓子を鷲掴みにすると一気に口の中へ放り込んだ

 

ヤマサキはそんなアズマを冷静に眺めながら別な事を考えていた。

 

(・・・それにしても、連邦軍のロンド・ベル自ら調査に来るとは・・・ここを爆破するのも時間の問題だな。

 しかし、噂に名高い電子の妖精自ら来るとは・・・、これはチャンスだな。ふっふっふっふ)

ヤマサキはアズマの相手をしながら、自分から捕まりに来たモルモットに対しての妄想を広げていた・・・

 

ルリが道化を演じているころ、先に戻ったハーリーと三郎太はアマテラス中枢にハッキングを行っていた。

・・・アマテラス内部で何が起こっているか調べる為に。

 

 

「・・・フム。領域11001までクリアー。そろそろ行こうか?」

《OK》

 

ハーリーは、呟きながらオモイカネにアクセスする。

 

「データ検索、絹ごし。出来たスープを順次ボクに・・・。

 スピードは碗小の中級・・・」

 

「よ!」

 

「ぅわぁ!!」

 

独り言を呟いていたハーリーだったが、いきなりサブロウタの顔がウインドウボールの中に現れたのに驚いて大声で叫んだ。

ブリッヂ内の視線が一斉に二人の方へ向く・・・が、苦笑するだけですぐに自分達の作業へ戻っていった・・・

 

 

「ハァハァハァ・・・・・・・・」

息を落ち着かせようとするハーリー。しかしさらにからかうサブロウタ

「何驚いているんだ、お前?」

とぼけて質問するサブロウタ

「ウィンドウボールの中に・・、無断で入らないで下さい・・・」

息も絶え絶えに反論するハーリー

「いいじゃん、別に知らない中じゃないんだから♪」

 

「な・・・何をいうんですか!エッチ―!!

 

 

ハーリーの怒った顔が、周りのウィンドウ全部に映し出される。

ウインドウボールは怒ったハーリーの顔を映したまま周囲に広がるような動きをしていた

それを避けるかのようにわざとらしく身体をそらすサブロウタ。

 

 

(ハーリーは、ホントからかいがいがあるよな。他にからかう相手がいないしな・・・

 カタオカは・・・のらりくらり逃げるし、ナカムラは問答無用で拳が飛んでくるし・・・

 ガイは・・・よくわからんしなぁ。さすがに艦長は後が怖いからなぁ・・・)

 

 

サブロウタがそんな事を考えているとは知らずに、ハーリーはまじめな話しを始めた。

 

 

「ふぅ・・・。でも、いいんですかねぇ・・・」

 

「何だよ、怒ったりため息ついたり、いろいろ忙しい奴だなぁ」

 

「だってこれってハッキングですよぉ・・・。いくら統合軍が協力してくれないからって・・・」

 

「しょーがねえさ。あちらさんも何か隠しているみたいだしな〜。

 まぁ今回はブライト艦長のお墨付きだ!パァ〜っと行こうぜ」

 

ハーリーは、自分の行動が犯罪行為なのを落ち込んでいた

サブロウタは、落ち込むハーリーを彼なりに励ます。が、茶化しているようにしか聞こえなかった・・・

 

「でも・・・艦長がかわいそうじゃないですム゛ゥ!?。ム゛〜ム゛〜ム゛〜・・・」

それでもウジウジしているハーリーの頬をつねりながら

「なぁ〜におセンチ入ってるんだよ〜、そんな事言うのは・・・この口か?この口かぁ〜?

 ま、その艦長がせっかくマヌケを演じてるんだ。そのスキに掴めるものは掴んじまおうぜ

 でないと・・・後が怖いぞ〜」

 

(とは言っても、艦長の方が心配なんだよな。まぁ、艦長にはカタオカも付いてるし・・・、大丈夫・・・だよな?)

いまいち信用されてないカタオカであった

 

「ム゛〜〜〜」

頬をつねられているハーリーは、何を言っているのかわからない。

 

 

 

 

暫くプロテクトと格闘していたハーリーだったが、解除に成功しウィンドウに情報が流れる。

 

「あ・・・やっぱり。公式の設計図にはないブロックがありますね」

 

「襲われるなりの理由ってやつかな?さあ、続けて行ってみよう!」

 

(プロテクト解除にかかった時間は10分ぐらいか。まあ、ハーリーにしては上出来だろう。

 艦長だったら5分もかかんないだろうな・・・2、3分かな?まあ艦長と比べる方が酷か・・・)

 

 

そうしたやり取りをしながらも、ハッキングは続けている。

そして、隠されたデータがウィンドウに表示された。

 

「ボソンジャンプの人体・・・実験?・・・これ、みんな非公式ですよ!」

 

「あ、ああ・・・そうだな」

(こんな事が行われていたのか!畜生!)

 

二人は情報の重大さに言葉を失っていた。

そうしたなか、オモイカネが警告音を鳴らしウィンドウに注意と表示する。

 

 

「あッ!?」

「バレたか?」

「侵入プログラム、バイパスへ!」

 

ハーリーがアマテラスのメインコンピュータとの接続を切断しようとする。

二人が慌てているその時。一斉に謎のウィンドウが現れた・・・

         【OTIKA】                【OTIKA】

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【OTIKA】

 

「な・・何が・・・始まると言うんだ・・・と、ともかくハーリーは艦長へ連絡、俺はナカムラとガイを連れて

 何時でも出れるようにしておく。民間人や怪我人の収容準備を急げ!何かが起こる!!」

続く

 

 

 

 

 

あとがき

 

どうも日光です。

どうやら誰かの作品と表現がかぶってたらしいです。

私はそんなつもりは無かったのですが・・・

 

この場を借りて言わせてもらいます

 

どうもご迷惑をおかけして申し訳ありません。これからはそう言う事が無いように注意するつもりですが

もしもの時は掲載分を消してもらってもかまいません。

直接連絡が取れないのはこちらが悪いのですから事後通達でかまいません。

 

ほんとうにご迷惑をお掛けしました。