機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー

スーパーロボット大戦A After Wars

 

 

 

 

 

今私がいるのは墓地

ミナトさんと一緒にイネスさんの墓参りです

しかし、墓地に行くのにこの長い階段・・・どうにかならないのでしょうか

体力の無い私には辛いです・・・

 

 

 

第5話 死者の眠る地にて・・・死者との再開

 

 

 

私達が墓地に着くと先客がいました・・・

 

 

「・・・あの時、シャトルが落ちたのは・・・火星の後継者達の仕業だったんですね」

「え!?」

お墓に手を合わせながら呟きます

「・・・そうだ」

「あの時期、事故等が頻発してました・・・そして多くの方々が亡くなってます・・・

 アキトさん、ユリカさん、イネスさん・・・みんなボソンジャンプのA級ランクを持った方です

 ・・・みんな火星の後継者に誘拐されていたんですね、もっと早くに気づくべきでした・・・」

「そうなのルリルリ・・・」

「流石だな・・そこまで調べたのか」

振り向いてアキトさんの方を見ます

「この三年間にアキトさんに何があったのか私は知りません・・・」

「知らない方が良い」

「私も知りたいとは思いません・・・でも・・・なんで生きてるって教えてくれなかったんですか」

「ルリルリ・・・」

 

「・・・教える必要が無かったからだ」

「そうですか・・・」

アキトさんの呟きを聞いてショックでした

でも顔には出てないはずです・・・

 

「!!あんた、なんて事言うのよ!」

パン!

 

ミナトさんのビンタがアキトさんの頬を打ちます

 

「それで良くあの時この子を引き取るなんて言えたわね!謝りなさい!アキトくん謝って!この子ねほんとはアキトくんのことを・・・

チャッ!

「え!?」

アキトさんが銃を構えました・・・

銃口の先、ミナトさんの後ろには・・・菅笠をかぶった男性がいます

アキトさんもそうですけどその格好は怪しいです・・・

 

 

 

「迂闊なりテンカワ・アキト我々と一緒に来て貰おう」

一人のはずが左右に広がる六人

「な・何あれ・・」

ドゥン!ドゥン!

「「!?」」

いきなりの発砲にビックリする二人

ドゥン!ドゥン!ドゥン!ドゥン!

しかしことごとくはじかれた

「重ねて言う。一緒に来い」

男の声に耳を傾けず、銃に弾を装填するアキト

「・・・手足の一本はかまわん、斬!!

銃を構えなおし

「あんたたちは関係無い、とっとと逃げろ!」

「こういう場合逃げられません」

「そうよね〜」

淡々と語るルリとそれに苦笑するミナト

「女は?」

「殺せ」

「小娘は?」

「あ奴は捕えよ・・・ラピスと同じく金色の瞳。

 人の技にて生み出されし白き妖精・・・

 地球の連中はほとほと遺伝子細工が好きと見える」

少しムッとするルリ

「汝は我が結社のラボにて栄光ある研究の礎となるがよい」

 

「モテモテですね〜」

 

「何奴!」

横を一斉に振り向く

「ナカムラさん!なんでココに!?」

「いや〜艦長捜してサブっちに聞いて来たんだけど・・・お取り込み中みたいだね」

「逃げてください!」

「それは無理ってもんでしょう・・・第一俺は負けませんよ・・・瑠琉の姉妹を見つけるまでは!」

「ほう!あの状況から生きて帰ったか、貴様にやったRu型・・・確か『ルル』とか言ったな

 ラピスの姉妹ならば丁度良い、我が結社が貰い受けよう!」

「!?」

一瞬アキトの表情が曇る が、誰も気付きはしなかった

「ふ〜ん、そうか・・・ラピスって言うのか・・・お前を倒して助け出す!」

 

「笑止!ラピスは既に我が手には無いわ!そこの男、テンカワアキトのもとにある!」

 

「あなた達は何故こんな事を!」

ルリの呟きに答える北辰

 

「我等は『火星の後継者』の影!人にして人の道を外れたる外道!

 

「「「「「「全ては新たなる秩序の為!」」」」」」

 

「ふはっはっはっはっはっ」

 

「何!?」

振り向く七人

 

「新たなる秩序、笑止也!

 確かに破壊と混沌の果てにこそ新たなる秩序は生まれる。

 それ故に産みの苦しみ味わうは必然

 しかしクサカベに徳なし!」

 

ザッ

身構える六人、一人余裕の北辰

「久しいな月臣源一郎

 木星を売った裏切り者がよく言う・・・」

 

「そうだ・・・

 友を裏切り

 木星を裏切り

 そして今はネルガルの犬」

 

ザッ!

 

一斉に現れる黒服達

 

チャキッ! チャッ!

銃を、刀を構える男達

 

「隊長!」

「あわてるな!」

 

「テンカワにこだわり過ぎたのが仇になったな北辰!」

 

バコッ!

いきなりイネスの墓が持ち上がる

「・・・」

「・・・」

「え!?え!?」

「・・・ゴートさん?」

しかしうろたえたのはミナトだけだった

「久し振りだなミナト」

「そ・・そうね・・・ハハ・・・・」

 

「ここは死者が眠る穏やかなるべき場所・・・

 おとなしく投降せよ」

「しない場合は?」

「地獄へ行く」

「そうかな?烈風!!

おう!

 きぇぇぇぇぇ〜〜」

 

ゴン!

 

鈍い音とともに走り出した烈風は潰されていた

 

横から倒れてきた墓石で・・・

 

「ふっ、こういう四本足型の墓石は上を蹴ればこかせるんだよな〜」

「おぬし、祟られるぞ・・・」

「だいじょ〜ぶ、気にしない気にしない・・・えっと月臣さん・・・でしたよね」

「うむ、・・・さて北辰、邪になりし剣では我が柔には勝てぬぞ!」

 

「お前たちもかかれ!」

「「応!!」」

二人が抜刀して前に出る

「俺も混ぜてもらおうか」

ナカムラが短い棒状の物を持って前に出る

「さて、コレが使えるかどうか・・・ぶっつけ本番だな〜」

「ナカムラさん?それは?」

「知り合いに作ってもらった・・・」

ブォン!

「携帯型ビームサーベル」

ナカムラの右手に赤い輝きが生まれる

 

「北辰、勝ち目は無い!投降しろ!!」

しかしニヤリと笑う北進

「跳躍!」

マントの下に着けていたジャンプ装置が輝き・・・そして消えた

「チッ!逃げられたか・・・」

「ナカムラさん、個人用ビームサーベルなんて何処で・・・」

「ん?ああ、これね。

 樋渡高校の漫研部部長のお手製。実際は高出力の圧縮されたチャッカマンなんだけどね」

 

会話をしている後ろでは、ゴートがネルガルSSに指示を出していた

 

「さて、アキトって言ったな。話がある」

「・・・」

二人は離れた場所に移動をする

「俺はナカムラ・テルアキ、連邦のパイロットだ」

「どうでもいい、話とは?」

「ラピスの姉妹がいる。今の俺の妹だ、あともう一人の姉妹の墓がこの墓地にある」

「そうか・・・わかった。」

「今は何も言わない、全てが終わったらまた会おう」

「ああ、ラピスにも伝えておく。

 ・・・ルリをここに呼んでくれないか?」

「わかった。ではまた何処かで」

 

「艦長、アキトが呼んでるぞ」

「え!?」

「早く行った行った」

「あ、はい」

 

「そういやぁカタオカ」

「ん!?」

「瑠琉は?」

「あ!車に置きっぱ」

「馬鹿野郎!お前に任せるんじゃ無かった!」

「走って行ったよ・・・ん?向こうも話が終わったみたいだね〜さて、コロニー襲撃犯でも捕まえるとし・・・

 あ!?ジャンプ?しまった・・・逃げられたぁぁぁぁぁぁぁぁ

「どうかしましたか?カタオカさん」

「いえ、なんでもないっす・・・」

(さて、どうしたもんかな〜。この事を上に話したら・・・絶対艦長にも迷惑かかるしな〜

 しかし俺も甘くなったもんだね〜、昔なら躊躇せず報告してたろうな〜・・・今回は何も起きなかった・・・と、しとこう)

 

 

「さて・・・ナカムラ、遅いな〜」

「ところで二人とも、どうしてココに?」

「それはナカムラが来たら・・・お!来た来た」

階段を上がってこちらに向かって来る二人

(二人?ナカムラさんの隣にいる少女は誰でしょう・・・)

「艦長、紹介するよ。俺の義妹で、ナデシコCのサブオペレーターをする」

「『瑠琉と言います。どうぞよろしくお願いします』」

「妹さんですか?しかし、ナデシコ級はIFS強化体質でもなければ・・・それに声が出せないようですし・・・」

「大丈夫ですよ、声に関してはコミュニケを通じて人工音声で会話が出来ますから、それに・・・瑠琉」

「『うん、』」

コンタクトを外す瑠琉、その瞳は金色だった

「元々北辰達の襲撃を警戒してカラーコンタクトをしているだけで、産まれながらのIFS強化体質ですから」

「『兄にいとはほんとの兄妹じゃないの、兄にいに研究所から助けられたの』」

「そうだったんですか・・・瑠琉ちゃん、これからよろしくお願いしますね」

「『うん!えっと・・・』」

「ルリ、ホシノルリです」

「『よろしく、ルリお姉ちゃん』」

「はい」

(私に弟に続いて妹も出来ました・・・

 しかしネルガルもなにを考えてるのでしょうか

 ・・・こんな小さな子を戦艦に乗せようなんて・・・

 まあ私も人の事言えませんけどね)

「艦長?一つ言っておくけど・・・瑠琉、高校1年だからね」

「え!?」

「『ぶぅ〜☆みんなおんなじような反応するんだよね〜』」

「あ、ごめんなさい」

「『いいの、姉ねえが謝る必要は無いよ』」

「姉ねえ?」

「『お姉ちゃんだから姉ねえ♪処で私、何歳くらいに見えたの?』」

「えっと・・・10歳・・・くらいに」

「はっはっはっ、今まで最高記録だぐわけぃおっ

「『兄にい〜もう!』」

「くっ!見事な脛蹴りだ・・・不意だったからかなり来たな〜」

「ふふふ・・・仲、良いんですね」

「もちろん」「『当たり前だよ』」

 

「忘れられてるな〜」

「ルリルリも薄情ねぇ〜」

 

会話に参加できなかったカタオカ、ミナトは離れた場所から仲の良い三人を見ていた

(ルリルリ、少し元気になったみたいだし・・・ま、これはこれで良かったけど)

 

「さて、話もすんだようですし」

急に背後から声がする

「「「プ!プロスさん!!」」」

「はい?何でしょう」

 

「何時の間に?」

「気配を感じられなかった・・・」

「さっすが〜♪」

「むぅ、流石はミスター」

「・・・すこしびっくりしました」

「『驚いたよ〜』」

 

「さて本題ですが、シャトルは明日ネルガル運輸所有のマスドライバーで打ち上げます。

 さすがに一機で200人近い人数を打ち上げる事は出来ませんので・・・

 一番機にブリッヂ要員と整備班の半数・パイロット、二番機に生活班と警備部、三番機にナカムラさんカタオカさん及び二人の機体・・・

 こんなとこですかねぇ・・・よろしいでしょうかみなさん?」

「『私は兄にいと一緒がいいの!』」

「う〜ん、しょうがないですな。よろしい、許可しましょう」

「『わ〜い』」

 

こうして私達は再び宇宙に上がる

 

対するは火星の後継者・・・

 

皆無事に帰れる事を、そしてアキトさんが私達の前に帰って来る事を祈りながら・・・

 

 

 

その頃

「宇宙に上がるシャトルが無い?」

「はい、今ネオジオンや火星の後継者による戦闘があちこちで行なわれている為

 民間のシャトル軒並み欠航です・・・後は明日打ち上げる戦艦ぐらいしか・・・ん?」

「どうした?」

「いえ、ネルガル運輸から月へのフライトプランが・・・」

「では先方に連絡を頼む、拒否をしてきたら政治特権だと言ってやれ」

「はい、わかりました・・・これだから政治屋ってのは

 

 

 

 

 

あとがき

 どうも、遅くなりました・・・って、誰か読んでるのかにゃ〜(汗)

 やっぱり感想が無いのはさびしいねぇ

 まあ、俺が下手だから悪いんだろうな〜

 感想がもらえるように頑張って精進しますかねぇ

 

 墓石クラッシュ・・・

 実際蹴り倒せそうな墓はあります

 墓参りの時に確認してきました(おいおい (;^‐^A  )

 

 ビームサーベル・・・A繋がりで出しました。判る人・・・いるかなぁ?いるだろうな(笑)

 

 

 

 

 

めるう゛ぃる:Aはやった事無いから私にはわかりませんね ・ ・ ・

       しかしどうすれば漫研でそんなのもが(汗) 

 

       ほぼ劇場版どおりの流れでした、読んでる側としてはもう少しひねりがほしいところです。

       それにしても、カタオカさんっていい者なんですか悪者なんですか?

       ちょっと判断つきません。

       墓石を蹴り倒す ・ ・ ・ 人の道を外れた行為です、と言う事はナカムラさんも外道なんでしょうか

 

       最後に出てきた政治屋ってやはりあの方なんでしょうね。

       では、また次回で

 

 

 

 

 

代理人の感想

話はほぼ劇場版そのままに進んでいるようですね。

とは言え、折角の「AfterWars」な訳ですからスパロボちっくなクロスオーバーとかを期待してもいいですよね。

今回のラストに出てきた政治屋とか(笑)。

 

ちょっと気になった文章。

 

「「「「「「全ては新たなる秩序の為!」」」」」」



「ふはっはっはっはっはっ」

 

 

この部分、高笑いしてるのは当然月臣な訳ですが、

原作(劇場版)を知らない人から見ると北辰たちの高笑いにも聞こえてしまいます。(爆)

アニメと違ってセリフだけで誰かわからない以上(声がありませんからね)、

人が多かったりいきなり誰かが登場するようなシーンでは台詞だけでなく

ある程度地の文でも説明をつけておいたほうがよろしいかと思います。

例えば月臣の高笑いを台詞で表す代わりに

 

「六人衆がそれを唱和した瞬間、どこからともなく高笑いが響いた」

 

という地の文を入れれば、高笑いが今までその場にいなかった人物(月臣)の物であることが一目でわかる訳です。

 

 

>ビームサーベル

A繋がり・・・・・・・「ガンダムA」?(違うって)