機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー

スーパーロボット大戦A After Wars

 

 

 

 

 

ここはネルガル運輸のマスドライバー施設

思いがけない訪問者が来ています

 

政治家って・・・どこにでも湧くんですね

 

 

第6話 カウントダウン Side The Earth

 

 

「・・・判りました、ではここにサインを」

「ん?こっちは保険?」

「はい、一応戦場の中を通過しますので、生命保険に入って頂かないと万が一と云う事も有りますので、はい」

「しょうがない、経費で落とせるだろうし・・・これでいいね?あと領収書も頼む」

 

「さて、アデナウアー様には一番機に搭乗して頂きます」

「うむ、わかった・・・行くぞクエス」

「・・・はい」

「さて、すみませんね〜お待たせしてしまいまして・・・」

「いえ、父がご迷惑を・・・」

「ブライト艦長にはお世話になってますし、一人分の席を確保するのはそう難しい事ではありませんから」

「ありがとうございますプロスペクターさん」

「いえいえ。あ、ハサウェイさんの席は先程のお二人の隣となります」

「はい、わかりました」

 

 

「打ち上げですか・・・」

「どうかした?ルリルリ」

「いえ、ちょっと・・・

 打ち上げのタイミングで襲撃があるのはお約束ですから・・・」

「そんなまさか〜」

 

ドーン!!

 

「え!?え!?」

「やっぱり・・・」

 

外では連邦の戦車隊や航空部隊が巨大な亀と戦っているのが見えた

 

「「かめ?」」

 

 

「なあカタオカ」

「何だナカムラ」

「機動兵器積んでるのは俺達の機だけだよな」

「ああ、一番機二番機はナデシコのクルーしか乗せてない」

「戦えるのは俺達だけ・・・か」

「そうだな・・・離陸も一番最後だし・・・」

「「やるか!」」

 

(おや?三番機の格納庫が開いています・・・もしかして)

 

『こちらナカムラ、カタオカと共にあの亀を抑える。その隙に離陸してくれ』

「むぅ、しかし・・・」

『いいから行った行った♪』

「行きましょうゴートさん」

「しかし・・・」

「あの二人なら大丈夫です」

「わかった」

 

「俺達信用されてるんだな、ナカムラ」

「そうみたいだな・・・いっちょ気張りますか!」

 

 

二人が発進した時にはすでに連邦軍は壊滅していた

 

『ナカムラさん、もうじきネオゲッターロボが到着します、それまでもちこたえてください

 この施設が破壊されたら打ち上げが出来ないばかりか・・・

 それより施設を無傷でガードしていただけたらボーナスを出しましょう』

 

モニターには電卓が表示されていた

 

「ま、ネルガルの損害はともかく瑠琉がいるんだ・・・これ以上行かせるか!

ヒュッケバイン・グラップルフレーム(ヒュッケGF)は剣を抜くと一気に加速した

「まあ、程々に頑張りますよ〜♪・・・ターゲット・・ロック!」

ヒュッケバイン・ガンスナイプフレーム(ヒュッケGSF)の右肩に装備されたメガビームキャノンがメカザウルスに直撃する

 

が、

 

「おっや〜?効いてないね〜」

「なら俺が!」

 

メカザウルスの甲羅部分から放たれたトカゲ型のビームをかわしながら間合いを詰める

 

「くらえ!三笠流剣術、疾!」

 

一瞬で後ろに抜けた・・・直後に衝撃波が表面を滑る

 

「どうだ!って・・・ほとんど効いてないなぁ・・・」

 

メカザウルスはわずかに切傷を付けただけだった・・・

 

「くッ!さすがに火力不足か・・・こいつを倒すなら・・・スーパーロボットクラスじゃないと・・・ダメなのか?」

四方八方から意思があるかのように襲い来るトカゲ型ビームをかわしながら呟く

 

「シャトル発進準備完了!強行発進をする!」

ゴートの叫び声が響く

その時、メカザウルスの口が開き・・・

 

(火球・・・さすがにもう御終いですか・・・

 ヒュッケバインでは防げないでしょうね・・・)

ルリが心の中でそう思った時

 

『行くぜ!』『ああ!』『ここは俺が!』

突如飛来してくる赤、青、黒、3機の戦闘機

『チェェェェェェンジ!ゲッタァァァスリィィィ!!』

 

叫び声と共に隊列黒・青・赤に入れ替え、そのままドッキングする

(((なんて無茶な変形!)))

 

そして、メカザウルスの前に落下してくる巨体

 

グォォォォォ!!

 

それはいともあっさりと火球を受け止める

 

「ふ〜っ間一髪」

 

「な・・あれは」

「あれが・・・ネオゲッターロボ・・・前大戦のエースだった機体の後継機・・・」

 

「剴!気を抜くなよ!」

「まかせとけって」

 

ネオゲッターとメカザウルスは組み合った

 

しかし少しずつ押し返される

 

「剴!」

「まかせろ!タンク!モォォドっ!!」

瞬時に足が変形し、メカザウルスをひっくり返す

「とどめだ!プラズマっブレイクゥゥゥ!

 

 

「はっはっはっ見たかネオゲッタースリーのパワーを!」

「調子に乗るんじゃないってか、翔さんよ」

「フッ」

 

『三人とも気をつけろ!そっちに所属不明の集団が向かっている』

「「「大佐!」」」

 

「隼人さん御久し振りですね」

「ホシノルリか、今のうちに離陸するといい」

「お願いします。ゴートさん」

「むぅ、了解した。メインエンジンスタート、マスドライバー機能正常、離陸する」

 

加速し、瞬く間に見えなくなる一番機、二番機

 

「さて、大軍なんだろ・・・俺達も手伝うぜ」

「そうそう、数が多いならのんびり打ち上げって訳にもいかないだろうしね〜」

 

「へっ!足をひっぱんなよ!行くぜ翔!剴!オォゥプゥゥゥゥン!ゲェェット! 

 チェェェンジ!ネオゲッタァァァァァ ワァン!!

一瞬で変形するネオゲッター

 

 

数分後

 

Guuuuuu!

Gyaaaaaaaaa!

Gaooooooo!!

 

目の前に現れたのは前大戦で多く見られた、恐竜帝国の飛行型メカザウルス

「あれはバド!」

 

地を走り、押し寄せるは

「こっちは機械獣にメカザウルスの混成部隊か・・・やっかいだな」

 

「このままじゃぁ、エネルギーが持ちそうに無いな・・・」

「翔!なに弱気になってるんだ?いくぜ!ショルダァァ、ミサイィルゥ!!

 

肩の後ろから発射される二発のミサイルがバドの一機を打ち落とす

 

「しょ〜がない、やりますかっと、フォトンライフル・・・シュート!

 

的確に三機のバドを打ち落とす

 

「やるしか・・・無い!」

左腕のガーダーからビームダガーを数本取り出すと、走ってくる機械獣の先頭に投げつける

その直後に間合いを詰め、生体パーツの部分・・・装甲の無い所に剣を突き入れる

 

しかし三機の奮闘虚しく、多勢に無勢

 

30分後には皆、満身創痍となっていた

 

「くそッ!きりがねえ!チェェェェン、ナックルゥゥ

「あきらめるな!」

「そうそう、こういう時は援軍が来るってのがパターンだからね」

 

「向こうの三人組は結構余裕だな」

「こっちは実弾系は撃ち尽くしたってのに・・・え〜い!鬱陶しい!

 インパクトキャノン、スタンバイ!」

ヒュッケGSの両肩、両腰から稼動して出てくる四つのキャノン

(両肩はガンダムDXのサテライトキャノン、両腰はF91のヴェスパーのように稼動)

そして、出てきた砲がさらにスライドして伸びる!

両手を地面について、機体を安定させる

「ターゲット・・・ロック!四連装インパクトキャノン!シュゥゥトォ!」

 

四つの光が敵の中を走る・・・

爆散するメカザウルスや機械獣たち

「これで・・・って、焼け石に水?」

しかしその数は未だ半分にもなっていなかった

「泣きっ面に蜂・・・骨折り損のくたびれ儲けってのも在りだな」

「ナカムラ〜こんな時に言うと洒落になんないから・・・」

「いや?真面目だが」

「もっと悪いわ!」

 

その時!

 

「タァァァァボォォ!スマァッシャァァァァァ パァァァンチィィィ!!」

 

突如飛来する拳

 

それは高速で回転しながら機械獣の群れを薙ぎ払う

 

「すげぇぜ!」

「大佐!?あれは?」

「すごいね〜」

 

「あいつ等の言う通りに援軍のお出ましってか?」

「悪いジョークだねこれは」

 

「この兜甲児さまが来たからには大船に乗った気でいな!」

「兜!?兜甲児か!」

「そういうあんたは?」

「俺だ!神隼人だ」

「隼人?おまえ老けたなぁ」

「そういうお前は全然変わらないな」

「そう言うなって、兜甲児とマジンカイザーが助太刀するぜ!光子力ビィィィィィムゥ!!

カイザーの瞳から放たれる光線が機械獣を薙ぎ払う

 

「カタオカ、俺達も行くぜ!剣が通らないなら・・・斬れないならこれでどうだぁ!

剣をしまい、両手を構えると一気に間合いを詰める

「三笠流無手式、破山!

メカザウルスの機械部分に拳をぶつける

しかしメカザウルスは何事も無かったかのように反撃をしようとする

その瞬間

「ハァッ!」

拳があった場所には大きな穴が開いており、拳も開かれていた

「三笠流無手式、破山・・・どんなに頑丈でも内部浸透型の衝撃波までは防げまい・・・」

「ナカムラ〜格好つけてる暇なんか無いぞ〜

 あ〜あ、こんなことなら地上用装備でシャトルに積んでればよかったなぁ・・・

 そもそもインパクトキャノンは地上で撃つような設計、されてないしな・・・」

愚痴を呟きながらも左腕に装備されたシールドビームマシンガンで敵を足止めするカタオカ

「ほら〜排熱がおっつかないし〜、シールドビームマシンガンが使えないなら・・・」

こんどは右腕に装備された三連装ビームガンと右肩外側の連装ビームキャノンを交互に撃つ

「さ〜て、今度はいつまで銃身がもつかな?っと、なんだ?あれは」

メカザウルスや機械獣が全滅した直後、レーダーに突如光点が現れた

 

「あれは・・・Drヘルのブード!」

海上に浮上してくる潜水艦をみた甲児が叫んだ

 

ブードから光が上空に昇る

 

パッ!

「おのれ兜甲児!もう少しで憎きロンドベルの戦力を減らせたものを!」

上空に巨大な映像が浮かぶ

 

「お前は、Drヘル!相変わらずセコイ手を使いやがって!正面からかかって来い!」

 

「ふふふふふ・・・・挑発しても無駄だ、今日の所は引くとしよう・・・

 しかし、我等は恐竜帝国との協力を約束した、我等の大軍団を相手に勝てるのか?ふはははははは」

 

そう言い残し映像は消え、ブードも海中へと消えていった・・・

 

「くっそう!Drヘルめ!隼人、こうなったら俺達も協力しようぜ」

「了解した、これより光子力研究所と地球連邦軍特殊部隊ネーサーは協力関係にはいる!

 直ちに直通の特殊回線を引く!」

「ああ、俺は先に光子力研究所に戻っている、何かあったらすぐに呼んでくれ」

「判った、ネオゲッターチームも帰還しろ」

「「「了解」」」

 

「・・・なあカタオカ・・・」

「何だ?ナカムラ・・・」

「俺達・・・忘れられてないか?」

「だな・・・俺達もみんなと合流するか?」

「そうしよう、その前に・・・あった!」

「何をしてる?」

「いや、ビームダガー投げたろ、今これしか無いからな・・・宇宙では無くなるだろうし、回収出来る時は回収しとこうと思って」

「なら投げるなよ〜、そもそも剣が折れた時の予備武器なんだろ?」

「いや、流石にあの中に突っ込むのは・・・ねぇ。だから・・・つい」

「まあいいや〜、さっさと上がろうや」

「OK!さ、瑠琉お待たせ」

「『にゅ〜暇だったよ〜』」

「ごめんごめん、さ、みんなと合流するか」

『それなんですが』

「「プロスさん!?」」

『現在ホシノさん達が乗ったシャトルが行方不明なんです、はい』

「どういう事なんです?」

『フィフス・ルナがネオジオンによって地球に落下すると言う話は知っていますね?』

「ええ、もちろんですそれが?」

「ま〜さか、フィフスに接触したってんじゃないでしょ〜ね?」

『ええ、実はその通りなんです、っても実際は砕けた破片の一つに接触してエンジントラブルに陥ったみたいなんです』

「捜索は?確か宇宙でアララギ艦隊と合流する予定だったんでしょ?なら近くに・・・」

『そうもいかないんですよ、アララギ艦隊はフィフスを止める為に阻止限界点にてグラビティブラストの斉射を行いました。

 シャトルとの合流地点には行ってないんですよ、これが』

「なら急がないと、最後に確認された座標をお願いします!」

『いえいえ、あなた方は先に月へ向かって下さい。現在月の戦力が不足しています。

 それにナデシコCの索敵、探索能力は他の追従を許しません、瑠琉さんがいればナデシコCは動かせます』

「しかし」

『現状で一番助かる可能性があるのがナデシコCを使用した場合です、それに最後に確認された地点まではジャンプすればよいのですから』

(ボソンジャンプ!?もしかして俺がA級ジャンパーって事を知ってるのか?

 知っているのはミスマル総司令やムネタケ参謀ぐらいのはず、データベースにも登録されてないんだが・・・)

「なぁナカムラ〜?何を考えてるか知らないが、ここはプロスさんを信じようじゃないか」

『では?』

「カタオカ・・・そうだな、ではナデシコCに向かいます。ジャンパーの方はもう月に?」

(ナカムラさん、そう簡単に尻尾は出しませんか・・・連邦の隠し玉ですしねぇ)

『はい、あと整備班長も到着しているはずですので』

「了解、ではこれより月に向かいます」

 

 

屋上でシャトルを見送るプロスの背後に人影が近づく

「行っちまったかい?」

「これはホウメイさん。ええ、今最後の一機が上がったとこです、まぁあの中には旧クルーは整備班が数人だけですがね」

「そうかい、見送ろうと思ったんだけど・・・道が封鎖されていたからねぇ」

「そういえば、どうやってここまで?」

「はっはっはっ、野暮なこと言うんじゃないよ!」

「「「「「あ!ホウメイさんだ〜」」」」」

「おそいよアンタ達!もうルリちゃん達はいっちまったよ、まああたしも人の事は言えないけどね」

「いえ、彼女達には他の任務が」

「他の任務?また何を企んでいるんだい?」

「はははそれは企業秘密ですから、はい」

(そういえば彼女達もどうやってここまで?まだ道は封鎖されてるはずなんですが・・・)

 

 

 

 

 

「衛星軌道へ到着・・・機体に異常無しっと」

「ほんとか?一人増えてるみたいなんだが」

「『にゅ!?兄にい、おばけ??』」

「いや?素人の・・・女・・・かな?この気配の感じからして」

「ナカムラ相変わらず人じゃ無いね〜」

「誰がだ!コラ」

 

 

シャトルに密航していたのは一応ナデシコ関係者らしい

ミナトさんと暮してるみたいだし、プロスさんと確認もしたから問題無いだろう・・・

 

こうして俺達は一路月へと向かった

 

 

 

 

 

あとがき

 

遅くなりましたがようやく宇宙へ戻ります

ラーカイラムサイドからの話も現在執筆中です、たぶん来週あたりには投稿できると・・・思ふ

相変わらずナデシコメンバーが影薄いですが勘弁を、そのうち活躍する・・・んじゃないかなぁ?(苦笑)

 

ヒュッケバインの解説は第七話でやる予定です

あくまで予定・・・

予定は未定

 

 

 

 

 

めるう゛ぃる:スーパーロボットシリーズお決まりのシャトル打ち上げ時には襲撃が〜 のお話でしたね

       満を持して登場の元祖スーパーロボット ・ ・ ・ の後継機2体。

       の割には戦闘シーンが少し物足りなかったのでは?

       もう少し”コク”しても良かったのではないかと ・ ・ ・ 

 

       あと、それなりの登場人物が多いのですからもう少しキャラの描写を加えた方が ・ ・ ・ 誰が何を言ってるのかわかり辛いところがあるので。

 

 

       三号機密航者はユキナちゃん1人だけ?

       アオイ中佐、ユキナちゃんにも忘れられたんだ(涙) 

       ルリ嬢(+パラヤ親子)のシャトルが行方不明 ・ ・ ・ アムロにνガンダムで助けられるんでしょうかね? やっぱり

 

       では ・ ・ ・ また、来世。

 

 

 

代理人の感想

おう、ネオゲッターとマジンカイザーで来ましたか!

OVAでは旧ゲッターチーム(具体的にはリョウ)がただの賑やかしだったので

真なりGなりでベテランのいぶし銀の技を見せて欲しかったり。

武蔵死亡、ベンケイ未参入のOVAと違ってこっちの世界では既にベンケイが実戦参入済みですしね。

ちなみにマジンカイザーは「F」及び「α」バージョンが好き(笑)。

 

 

・・・・・・・・しかし、三年で十五年分(原作Ver)老けたのか、ハヤトは(笑)。